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Sal.のインタビュー ~横尾 志保里~

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ABOUT Designer's News

【ジュエリーデザイナーという仕事】

このDesigners NEWSでは、いつか自分のブランドを持って好きな事を仕事にしていきたいと、ラヴァーグジュエリースクールで制作技法・ブランド運営のノウハウを学び、夢の一歩目を踏み出した方達をご紹介しています。
どんなきっかけで、どんな想いでジュエリーを作っていくのか。
この仕事を生業としていく一人一人の物語を皆さんにお伺いしました。

今回は、ジュエリーブランド『Sal.』の横尾志保里さんにお話しを伺いました。
Sal.のブランドロゴ写真

PICK UP BRAND

【 Sal. 】

POPとロゴプレート
こんにちは!スタッフの竹田です。
今回のインタビュー取材をさせていただいたのは、ジュエリーブランド『Sal.』のデザイナー横尾志保里さんです。

エキュート品川やそごう横浜店などのPOP UP SHOPをされ、精力的にブランド活動をされています。
ラヴァーグでジュエリー製作を学び、ブランド立ち上げにいたった経緯や、ジュエリー製作に対する想いと今後の活動についてお話しを伺ってきましたので、最後までお楽しみくださいませ!

Sal. interview

【ジュエリーデザイナーという仕事】

ーー横尾さん、お忙しいところお話しを伺う機会をありがとうございます。よろしくお願いいたします。
早速ですが、ジュエリー制作を始めたきっかけを教えていただけますか?
学生の頃からファッションやビューティーに興味があり、ヘア&メイクアップアーティストを目指していました。
いろいろあって結局挫折してしまったんですが、やはり綺麗なものや身につけて綺麗に見せてくれる物に惹かれて、20代後半はジュエリーショップの販売の仕事に就きました。

ただ若かったせいか、ラグジュアリーで煌びやかなハイジュエリーは素敵だけど、とても遠い存在に感じていました。
仕事を辞めた後も引き続き興味があったので、"何か素敵な出会いがあれば"といろいろなブランドを覗いていましたが、心からこれどうしても欲しい!と思えるジュエリーはありませんでした。

そこで自分が欲しいものを自分で作ってみようかな、と思ったのがきっかけです。 まさか自分でブランドを持つことになるなんて考えてもみませんでした。
ーーなかなか自分好みのジュエリーって見付けるのは難しいです。。。だかこそ、ジュエリーを始めるきっかけとなり、ブランド立ち上げまでされたのは素晴らしいと思います!
展示風景
作業の様子
ーー ジュエリー制作を始めるに至り、ラヴァーグを選んだ理由や決め手は何でしたか?
いろいろなジュエリースクールへ見学に行きましたが、当時は働きながら学べるスクールというのが第一条件だったので、自由な時間で通えるラヴァーグ一択でした。

先生と生徒の距離も近くアットホームな雰囲気と、年齢問わず夢を持ったたくさんの方が通われていて、刺激のありそうな環境も決め手になりました!
入学してしばらく経ってから岡野先生に、「入学当時は目標がふんわりしていたよね。」と言われたのがすごく印象的に残っています。まさにその通りなので(笑)
ーー ジュエリー総合コースを受講され、さまざまな課題をこなしてジュエリー制作の技法を修得されたと思います。
その中で、現在のブランド活動でも役立っていることや技法は何ですか?
ジュエリー総合コースは彫金・CAD・銀粘土のコースでしたが、今主力の商品はほとんどがCADでデザインしたものになります。

CADでデザインというと、さぞPC作業が得意なのかと思われそうですが、パソコンは簡単な入力程度しか出来ないアナログ人間です。課題で行き詰まったり、自由課題では頭の中にあるデザインを上手く描くことが出来なかったり、時間ばかり過ぎていくたびに投げ出したくなりました。
それでも何度も手直ししながら、先生方の手厚いサポートもあってSal.のジュエリーが形になっていきました。

WAXモデリングも独学で取り入れていますが、CADのデータを作る目線でモデリング出来るので、これは細すぎるな、とかこの角度から見るとこう見えるから…など、3Dで考えることができたり、CADを学んだことがかなり役立っていると思っています。
ーー 手作業での製作でもCADが活かされているのは、とても嬉しいですね!
CADでのジュエリー製作で苦戦されてもめげずに挑まれたからこそですね!
作業の様子

【 ブランド活動について 】

ーー 入学当時は趣味ベースからジュエリー制作を学ばれたとのことですが、いつごろからジュエリーブランドに興味を持ち、ブランドを立ち上げようと思われたんですか?
入学当初は特にこれといった目標もなく、ただただ作れるようになりたいという思いでラヴァーグに通っていましたが、通っているうちにジュエリーデザイナーを目指す仲間や友達がたくさんできました。
そんな仲間から話を聞いたり実際にポップアップを見に行ったりする中で、刺激や影響を受けながらジュエリーに対する向き合い方も変わってきた気がします。
ーー ブランド活動されている生徒さん達は、忙しくされながら楽しそうですもんね!
そうなんです!
そこで私も、デザイナーズフェスタに2度参加しました。展示のための商品作りや、実際にお客様に見ていただく環境を与えてもらったのも、ブランディングを固めていく上で大きかったと思います。
天然石とリンゴモチーフのネックレス
Sal.のアンティークリング
ーー ジュエリーブランドの『Sal.』は、どのようなコンセプトや想いで作られたのですか?
Sal.では〝ライフスタイルに寄り添うジュエリー〟をコンセプトに、ベーシックな中にも甘さとポップを織り交ぜ、さりげなく個性の光るジュエリーを展開しています。
ペルソナは自分自身なので、等身大の私自身+なりたい自分の目線からデザインや制作をしています。

Sal.のアイテムは可愛いものから、コンサバなもの、ちょっとかっこいい系のものなど様々あり、それをMIXして組み合わせる事でオリジナルのコーディネートを見つけてもらったり、自分らしさを見つけてもらえたら、と思っています。
Sal.のアンティークリング
Sal.の作品サメピアス(
ーー ブランドの方向性やジュエリーデザインに対する想いもしっかりされていて、素晴らしいですね!

Sal.のジュエリーを拝見させていただき、可愛いモチーフとエレガントなジュエリーなど見ていて、とてもワクワクしました。
横尾さんにとってジュエリーとは?
お洋服もデニムにTシャツのすごくカジュアルな日もあれば、ちょっとよそ行きにワンピースでドレスアップしてみたり、皆さん様々なおしゃれを楽しまれると思います。

ジュエリーもお洋服を着替えるようにコーディネートを楽しんでもらいたいという想いから、私自身が身に付けたい、可愛いと思えるジュエリーをジャンルにこだわらず制作しています。

身に付けるだけでテンションが上がったり、眺めているだけでキュンとしたり、そんな気持ちを大事にしているので、ワクワクすると言っていただけてとても嬉しいです。
Sal.の作品サメピアス(
ーー Sal.の作品には、様々な天然石の個性を引き立てられた美しいジュエリーもあり、とても目を引きました!
ただ綺麗な宝石ではなく、その人だけの宝物になるような珍しい天然石や個性のある石をセレクトするようにしています。
天然石をあしらったリング
横尾さんが注目している天然石などがありましたら聞かせてください!
インクルージョン系のクォーツも好きでコレクションしていますし、さりげなく小さな虹が見えたりするピースも集めてはリングに仕立てています。

ブラックライトに当てると蛍光する天然石があるのですが、日頃ブラックライトを浴びる機会なんてないですよね…でも自分だけが知っている秘密みたいでワクワクしませんか?
そんなマニアックな天然石も大好きでついつい集めてしまいます。
ーー 制作者だけが知っている秘密って面白いですね!そんな珍しい石があることも、初めて知りました!!
天然石をあしらったリング
展示のディスプレイ
イヤーカフ
ーー これまでにPOP UP SHOPなどのイベントをされてきた中で、嬉しかったお客様とのエピソードって何ですか?
ポップアップでは直接お客様とお話ができるので、「こんなの探してた!」とか、「ありそうでないデザインが素敵!」などのお声をいただくと本当に嬉しいです。
ーー それは凄く嬉しいですね!まさにコンセプトが伝わっている言葉でもあるので、自信にも繋がりますね!
展示のディスプレイ
また、こんなのあったらいいな…とおっしゃられたアイテムを実際にカタチにしてみることもあります。
自分自身で制作・販売しているからこそ出来ることですし、お客様にとても支えていただいているのを感じています。
ーー POP UPだからこそのエピソードですね!お客様も嬉しいと思います!
他にもエピソードがありますか?
私はかなりのおっちょこちょいで、イヤーカフをお客様にご試着いただいたままお見送りしてしまいそうになったことが何度もあります。
ーー そんなことが!?それは、焦りますね!
イヤーカフ
お客様は皆さん良い方でその場で気づいてくださったり、一度はそのままお帰りになられてしまってまた戻ってきてくださった、なんて事もありました…
こんな面でもお客様に支えられていますが、皆さんも気をつけてくださいね(笑)
ーー無事に商品が戻ってきて良かったです!笑
お客様との素敵なエピソードをありがとうございます!
ーー ブランドでの活動や新商品などで、これからチャレンジしたい事などはありますか?
今は毎日が必死すぎて具体的な目標などないのですが、作りたいデザインは山ほどあるので頭の中にある物を早く形にしていきたいです。

強いて言うなら今まで家族や友達、仲間や先生方にたくさんお世話になってきているので、お世話になった人達に何かのかたちで恩返しできるようなブランドになっていけたらいいな、と思っています。
それがどういうものなのかはまだまだ模索中で、相変わらずふんわりしています(笑)
ーー 焦らずに、横尾さんペースでブランドを育てていきましょう! どんな新作を発表されるのか、楽しみにしています!
パールのジュエリー
ーーこれからブランドを立ち上げたいと考えている方へ、アドバイスをお願いいたします!
いつも目の前にあることだけを必死にやってきた結果、今こうして活動の場を頂けるようになってきたのだと思っています。

最初は商品がまだあまりないからとか、自分の商品が気に入ってもらえるのかな…など、難しいように思えたり悩んでしまいそうになることもたくさんあると思いますが、あまり考えすぎずに与えられたチャンスの波に思い切って乗ってみるのも大事だと思います。

今も立ち止まって考えて込んでしまいそうになる時もありますが、結局はあまり深く考えずに『えいっ!』と流れに身を任せるのが私のスタイルです。
先生方や周りの仲間がきっと助けてくれますよ!
ーー 一歩踏み出す勇気を与えてくださるような励ましの言葉をありがとうございます!
これからも横尾さんの活動を陰なら応援してます!
パールのジュエリー
ー編集後記ー
新たなことを始めるときのきっかけは、皆さんそれぞれの想いや考え、夢や目標だったりします。

私が横尾さんにインタビューをさせていただくきっかとなったのは、池袋の東武百貨店で行われた石井美佳さんとのPOP UP STOREでした。
そこで初めて横尾さんの作品を見させていただき、ポップな可愛いモチーフから天然石を使用したシックなジュエリーなどさまざま。見ていてワクワクしたのが印象的でした。

先生方にPOP UP STOREでのことを共有したときに、横尾さんが趣味ベースで始められたことを知りました。
"自分が欲しいジュエリーを自分で作ろう"という想いから始めたジュエリー製作は、初めて知ることや学ぶことばかりの中で、苦戦されながらも挑まれ、今ではWAXを独学されるまでに!
そして、さらなるスキルアップへとオリジナルブランドを立ち上げられた横尾さんの行動力には、驚きと興味を掻き立てられたことを覚えています。
ジュエリー製作について学ぶ
ジュエリー製作について学ぶ
スターモチーフのネックレス
横尾さんのブランディングは、自身の経験からペルソナやコンセプトもしっかりと考えられているもので、"これが趣味ベースから始めたブランドなのか!?"と思ったほどです。

ここまでにブランドを育てられたのは、もちろん横尾さんの積極的に挑み、努力されたことが大きかったと思います。
しかし、一人では乗り越えられなかったことや、ブランド立ち上げへと踏み切るきっかけとなったのは、ラヴァーグで出会った一緒にジュエリー製作を学ぶ仲間との出会いからです。

一人ではできないことも誰かとだから乗り越えられる、それを改めて実感させていただいたインタビューとなりました。

お客様の意見を取り入れ、チャレンジし続ける横尾さんのブランド活動をこれからも応援したいと思います。
スターモチーフのネックレス
【コース一覧】
横尾 志保里さんが受講されたコース一覧です。今後のスキルアップの参考にしてみてください!
ジュエリーCAD総合コース
彫金コース
銀粘土コース

PICK UP BRAND'S

Sal.のプロフィール写真ジュエリーブランドsal.のロゴマーク

横尾 志保里
幼い頃からファッションやビューティーに関わる仕事に興味を持ち、ヘア&メイクアップアーティストを志す。
海外への憧れも強く2年間のオーストラリア生活を経て、帰国後はジュエリー業界へ就く。
心から欲しいと思えるジュエリーがないことに気づき、自らデザイン・制作をスタート。
2020年、さりげないモード感とポップで可愛いを融合させたジュエリーブランドSal.を立ち上げる。
一児の母でもある。
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