EXIBITION INFO
伊勢丹 松戸店×CRAFTS MARKET
~FLOWER GARDEN~
2016.2.17(WED)~2.22(MON)
Yu-Kurihara Jewelryが伊勢丹松戸店にて春の新作を発表した。
自然をテーマに作られるYu-Kurihara Jewelryの世界観は、女性の持つ強さやしなやかさも際立たせてくれる不思議な魅力をもつもの。今回お披露目したローマングラスを取り入れた新作では、古来から伝わる独特の空気感が、Yu-Kurihara Jewelryらしい女性をさりげなく引き立ててくれる美しさを表していた。
EXIBITION REPORT
レポーター : 中西ゆいこ
【Yu-Kurihara Jewelry】のデザイナーである栗原優さんは元々服飾の学校に通っていました。学校のカリキュラムの中にあったアクセサリーコースを受講し、それまでは服をメインで学んでいたのですが、自身が表現したいことが形にできる手段として、アクセサリーの方が向いていると確信した為、その後アクセサリー制作の道へと進んでいきます。
栗原さんはLavagueに来る前にフリーでアクセサリーデザイナーとして活動していました。
なぜ、アクセサリーからジュエリーの道へ進んだのか。
その時の心境の変化や、方向転換したことで彼女が今どんな活動を出来るようになったのかをインタビューさせていただきました。
専門学校在学中に選択科目で専攻した「アクセサリーコース」にて小さい空間の中で表現する奥深さの魅力に気が付き興味を持ったのがきっかけです。服は奇抜な物では実用性はないけれど、ジュエリーは個性的な物でも身に着ける事が出来ると思ったからです。
アクセサリー作家として活動していく中で表現の限界を感じステップアップの為、ジュエリー作りの基礎を学びたくて入学したんです。
今まではアクセサリーで気軽さや表現が楽しく出来るからとしか思っていなかった事がジュエリーを学ぶ事で自分の表現したい事が発見できました。
ジュエリーと向き合う事は自分自身と向き合う事と同じでした。Lavagueのアントレプレナーコースで学ぶ中で自分のブランド名を「名前で」と言われた時に自分の苗字が嫌いで絶対に名前でのブランド名は嫌だと思っていました。ですが今ではこのブランド名に誇りをもっています。
ブランド名を自分の名前にする事で作り上げるジュエリーは私自身を表すものであり、それを受け入れてくれオーダーをしてくれている身近な方々に日々感謝が出来ました。
そこから自分のブランドコンセプトは「自然」に決めました。
内面からの魅力を引き立てられ常に自然体で身に着けられるような…日常に近付けたジュエリーを作りたいと思いました。
女性の持つ強さやしなやかさも際立たせてくれる不思議な魅力をもつジュエリーは日常生活に少しだけ特別感を出す事が出来るアイテムだと思っております。古来よりお守りとしても愛されたジュエリー…そんな感覚でいつも自分自身の側にいてくれる存在になってくれたらと思い製作しております。
自分のアイデンティティを見つける事が出来た事はLavagueに入学したからこそだと思います。
活動は記念のジュエリー製作やセミオーダー、結婚指輪のご依頼などを受けての製作や、アートクレイシルバーの資格を活かし出張ワークショップを行っております。
出張ワークショップを始めるきっかけは、30代になり周りは結婚や出産などで家を長時間離れることが出来ない方が周りに増えてきた時に「なら私が動けばいいんじゃない?」と思い自宅に訪問するスタイルで銀粘土を教えに伺っています。
小さい子供を預けることが出来ない方が自宅にいて側で子供の面倒をみつつ製作する事が出来るので安心感を与えながら作業が出来るので好評いただいております。
子供がいて、結婚すると自分の事に集中する事が出来なくなります。息抜きの場としてワークショップを体験していただく事で自分の可能性を広げてもらえたら良いなと思って活動してます。また子供が成長してからも、一緒にワークショップを体験してもらえたら親子のコミュニケーションの場としても広がってくれるのではないかと思いながら・・・そんな願いも込めながら活動を進めてます。
オーダーではお相手のお写真を拝見させて頂き、イメージでの相談をしながらお相手の好きな事や好きな物などカウンセリングの元、デザインを決めていきます。そんな一人一人と向き合いながら製作し、活動しております。
また、Facebookやインスタグラムでの投稿ではYu Kuriharaの人物を知ってもらう事を目的に投稿してます。
今回の出店で感じた事は色々な所での出店をしている周りのクリエイターの方々のお話しを聞く機会が出来、交流を深める事が出来た事が私にとって学んだ事でした。
楽しく作る事では生活は出来ません。本気で活動している方々は常にストイックにきちんと「売る」事について考えている方々ばかりでした。
ただディスプレイをして綺麗に飾るだけでは売れません。そこでの販売員の会話や人となりを知りお客様との距離感が縮まる時に購入して頂けます。それも含めてパフォーマンスだと思いました。手に取って頂き試着した時に感じるギャップも重要な要素の一つです。見た時と着けた時の違いを感じて頂く事で印象を残す事が出来ます。
それらのアピールがしっかり出来ているブランドさんが売れているブランドさんです。自分には魅せる努力が必要だと思います。今後のビジョンとしての課題が今回の出店を通じて見えた気がします。
目的意識を明確に持つ事。自分自身と向き合う事を常に思い、闘い続ける事だと思います。一つの事を続ける事は簡単なようで難しい事だと思うから続ける事が大切だと思います。
一番大切な事は感謝の気持ちを忘れない事。
私は応援してくれている両親がいなくてはジュエリー製作を続ける事は出来ていないと思います。偉そうな事は言えないけど・・・ジュエリーを製作出来ているのは両親や友人のお陰だと思っております。
- 栗原 優
- Yu Kurihara Jewelryデザイナー。自然をコンセプトに内面からの魅力を引き立てられ、常に自然体で身に着けられるような、日常に近付けたjewelryを提案している。また、アートクレイインストラクターとして、お子さんの小さいお母さんの為に出張一日体験スクールを開催する等、積極的に活動している。
一般財団法人 生涯学習開発財団 銀粘土技能認定を取得 - http://www.yu-kurihara.com