自社EC型
BASE・STORES・Shopifyなど、自分のブランド専用のネットショップを作る方法です。写真や文章、ページの雰囲気をまとめやすい一方、SNS、検索、公式サイト、展示販売などから、自分でお客様を案内する必要があります。
JEWELRY BRAND × E-COMMERCE
「結局、私にはどれが合うの?」
ECサイト とは、 インターネット上で商品やサービスを販売するWebサイト のことです。「ネットショップ」や「オンラインショップ」とも呼ばれ、商品の紹介・注文・支払い・配送手続きなどをオンライン上で行えます。
商品を販売するための仕組みや土台となる「プラットフォーム」が充実し、以前よりもECサイトを立ち上げやすい環境になりました。しかし、サービスごとに特徴が異なるため、すべての人に同じECサイトが合うわけではありません。
まず販売を経験したい人、Instagramから購入先へ案内したい人、展示会や店頭販売も大切にしたい人、将来は商品数や販売先を増やしたい人。それぞれに向いているECサイトは異なります。
このページでは、BASE・STORES・Shopifyと、ハンドメイドマーケットのminneを比較しながら、ジュエリーブランドのネット販売への向き合い方も見ていきます。
細かな操作方法はひとまず置いておき、 「自分が始めるとしたら、どこからならできそうか」 をイメージするところから始めてみましょう。
ハワイアンジュエリーブランド「PUA ALLY」EC運営スタッフ
この記事では、ラヴァーグジュエリースクール講師も商品加工や企画に参加する、自社ジュエリーブランドのEC運営に携わるスタッフへのヒアリングをもとに、ジュエリーをネット販売する際に大切な視点も紹介しています。受注管理、お客様対応、発送業務、商品ページ作成、ECサイトデザイン、SNS・マーケティングなど、実際の運用経験を踏まえた内容です。
BEFORE YOU START
ECサイトは、サービスに登録すればすぐに形だけは作れます。ただし、実際に商品を販売するには、 商品写真、価格、素材やサイズの説明、納期、発送方法、問い合わせ対応など を、自分で洗い出しておく必要があります。
ここでは、ECサービスの操作方法や出店手順を解説するのではなく、制作したジュエリーを販売する前に、作り手自身が整理しておきたい考え方や準備項目をまとめたものです。
ラヴァーグのコースには、各ECサービスの申込方法や初期設定、操作方法を指導するカリキュラムはありませんが、その代わり、 制作したジュエリーを「商品として見せるには何が必要か」「お客様が安心して購入するには、どんな情報を用意しておくとよいか」 ということを伝えています。
全部に自信を持って「OK」と答えられなくても大丈夫です。まずは少しの商品で始め、販売しながら自分で調べ、整えていく方法もあります。何か不具合があったとしても、誠実に対応する姿勢でいることが大切です。
商品ページは、ただ写真を並べるところではなく、実物を手に取れないお客様に向けて、サイズ感、着用したときの印象、素材、納期、修理対応などを分かりやすく伝えるための場所です。
写真では、正面からの見た目だけでなく、商品の形や細部が伝わるカットを用意するとジュエリー本来の形が伝わりやすくなるというポイントも。
ジュエリーは、高額なお買い物になることがほとんどなので、ネット販売のみに不安を感じるお客様もいらっしゃいます。 作り手、制作背景、問い合わせ先、店舗・工房や展示活動などの実態が見えると、購入前の安心につながる ことがあります。
また、ECサイトを「購入する場所」、公式WEBサイトや実際の活動、InstagramなどのSNSでの発信を「ブランドを知ってもらうところ」と位置付けると、純粋なコンセプトや取り組みが伝わりやすくなり、 「ここで買おう」の決め手になることも あります。
QUICK COMPARISON
BASE・STORES・Shopifyは、自分のブランド専用のショップを作る 「自社EC型」 です。minneは、複数の作家やブランドが集まる 「モール型」 と呼ばれています。どちらが優れているかではなく、今の販売段階や、集客の方法に合わせて選ぶのが1つの基準となります。
楽天市場などの大型モールと、minne・Creemaなどのハンドメイドマーケットは、どちらも複数のお店や作家が集まる販売サイトです。ただし、出店の規模や利用者が商品を探す目的は異なることも。このページでは、これから作品販売を始める方が比較しやすいminneを取り上げてみていきます。
BASE・STORES・Shopifyなど、自分のブランド専用のネットショップを作る方法です。写真や文章、ページの雰囲気をまとめやすい一方、SNS、検索、公式サイト、展示販売などから、自分でお客様を案内する必要があります。
minne・Creemaなど、複数の作家やブランドが集まる販売サイトです。作品を探している人に見つけてもらえる可能性がある一方、同じ画面上で他の作品と比較されやすくなります。
スマートフォンでは、表を横にスクロールしてご覧ください。
| 比較項目 | BASE | STORES | Shopify | minne |
|---|---|---|---|---|
| 販売方法 | 自社EC型 | 自社EC型 | 自社EC型 | モール型 |
| 初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 月額費用 |
スタンダード:0円
グロース:年払い月額換算16,580円/月払い19,980円 |
フリー:0円
スタンダード:3,300円(税込) |
Basic:年払い3,650円/月
月払い4,850円/月 |
0円 |
| 商品が売れたときの主な費用 | スタンダード:3.6%+40円+サービス利用料3% |
フリー:5.5%
スタンダード:3.6% |
Shopify ペイメント利用時:オンライン標準カード料率3.55%+0円
外部サービス利用時は別途取引手数料あり |
minne PLUS非会員:注文金額に対して10.659%(税込) |
| 振込手数料・入金サイクル |
手数料:売上金額によって¥700〜900。
入金サイクル:通常は10営業日 |
振込手数料:275円
10,000円未満で振込設定の場合:事務手数料275円も加算 入金サイクル:末締め翌月末払い |
Shopifyペイメント利用で振込手数料¥0
Shopifyペイメント決済の場合、入金サイクル5〜11日 |
振込手数料:1回につき¥220
入金サイクル:毎月月末〆の翌月末 |
| デザインの自由度・世界観の見せやすさ | テンプレート中心。初心者でも整えやすく、ブランドの雰囲気も作りやすい。HTML編集にも無料で対応。 | テンプレート中心。シンプルに整えやすい。コード編集には対応していない。 | 高い。テンプレートの枠を超えた独自デザインや、ページごとのレイアウト変更がしやすい。 | モール内の見え方に左右されやすく、ブランド独自の世界観は出しにくい。 |
| サイト内で見つけてもらう機会 | 自分で集客が必要 | 自分で集客が必要 | 自分で集客が必要 | モール内の回遊で見つけてもらえる可能性がある |
| 在庫管理 | 基本機能あり | 対面販売との連携も考えやすい | 商品数が増えても管理しやすい | 作品単位で管理 |
| 独自ドメイン | 対応 | 対応 | 対応 | 不可 |
| 受注制作・予約販売への対応 |
アプリで可能。
販売開始日から発送予定日設定まで |
可能。標準搭載。
コツなどを紹介するコラムあり。 |
可能。
アプリの利用が推奨されている。 |
購入されてから、発送するまでの目安日を設定することで対応。
目安日は最大120日先まで設定できる。 |
| 商品数・成長後の拡張 | 小〜中規模向き | 小〜中規模向き | 成長後も拡張しやすい | 初期販売・反応確認向き |
| 初心者の始めやすさ | 比較的始めやすい | 比較的始めやすい | 設定項目が多い | 出品は始めやすい |
| 段階に応じた判断軸 | 自分で集客しながら、小規模で販売 | EC+対面販売で在庫管理 | 世界観の作り込み・本格運用 | 初販売・反応確認 |
※STORESは、2026年8月3日 午前0時以降の決済分から、新しい決済手数料率が適用されるとのことです。表内の手数料を確認する際は、最新の公式情報をご確認ください。
月額をかけず、自分のお店
月額0円から始められます。Instagramなどから案内でき、まず数点を販売したい段階に向いています。
EC+対面販売
ネット販売だけでなく、イベントや店頭販売とのつながりも考えたい方の候補です。
成長・本格運用
商品数やページの作り込み、運用規模を広げたい段階に向いています。設定項目や追加費用も確認しましょう。
初販売・反応確認
作品を探している人に見つけてもらえる可能性があります。まず販売経験を積みたい段階に向いています。
料金は代表的なプラン・決済方法です。送料、有料機能、決済方法による加算は含みません。振込手数料・入金サイクルは、代表的な条件をもとに整理しています。使いやすさや向いている段階については、本記事の想定読者に合わせてラヴァーグ編集部が整理した目安です。各社の料金・機能は変更される場合があります。
目次へ戻るFIND YOUR FIT
サービスの機能ではなく、今の販売段階から候補を絞ります。診断結果は順位ではなく、最初の入口として参考にしてください。
4つの質問すべてに回答してください。
minne、または月額0円のBASE・STORESが候補です。サイト内で見つけてほしいならminne、SNSから案内できるなら自社ECを比べます。
BASEは月額をかけず、数点から反応を見たい段階に向きます。販売数が増えたらプランを見直します。
STORESはオンラインと対面販売の在庫をつなげたい方の候補です。同一アカウントでPOSレジとの連携が可能。プランは要確認。
Shopifyは世界観を本格的に作り込みたい場合と、商品数、分析、海外向け販売を広げたい方の候補です。設定のスキルと追加費用も考慮。
BRAND BUILDING
ECサイトの開設はゴールではありません。作って、見てもらい、届ける。見てもらえなかったら手を打つ。そして届け、反応を確認する。その繰り返しが商品とブランドを育てていきます。
最初から完璧なECサイトを作る必要はありません。公開後に反応を見ながら、写真、説明文、FAQ、購入導線、SNSでの伝え方を少しずつ見直していくことが、長く続けられるブランド運営につながります。
目次へ戻るJEWELRY BRAND GUIDE
ネットショップは、ジュエリーブランドを始めるために必要な準備の一つです。 ブランドの方向性、制作方法、価格、見せ方、販売方法までをとらえておくと、 自分に合ったECサイトや、次に取り組むことを選びやすくなります。
ジュエリーブランド立ち上げの流れを見る →LAVAGUE LEARNING
ラヴァーグには、彫金・WAX・CADなどの制作技術と、商品企画・価格・写真・見せ方・展示販売を、目的に合わせて学び、経験できる環境があります。
彫金、WAX、CADなど、形や数量、表現に合わせて必要な技術を選ぶことができます。
自社ジュエリーブランドを運営し、制作と届け方の両方を扱っており、ブランド立ち上げに特化したコースも。
基礎を学びながらデザインを考え、試作と改良へつなげられるカリキュラムです。作れる形、身につけやすい形、販売しやすい形など、商品としての完成度を上げていきます。
作品を商品として見せ、価格、展示、接客、販売を経験する機会があります。リアルなお客様の反応を、次の制作や見せ方に活かせます。
ECでは動きがなかった商品が、展示会でお客様に手に取ってもらった瞬間、急にやるべきことや方向性が見えることがあります。
「このサイズも欲しい」「思ったより軽い」「この石の色が好き」。直接の反応は、うれしさだけでなく、次に作るもののヒントにもなります。
学べば必ず売れるということではありません。ただ、制作だけで終わらず、届けて、反応を受け取り、また作るところまで考える機会があります。
FAQ
ジュエリーをネット販売するときに、最初に迷いやすいポイントをまとめました。料金や機能、法律に関する条件は変わることがあるため、公開時点の公式情報も確認してください。
一つに決めることはできません。小さく試すならBASE・STORES・minne、商品数や海外向け販売まで広げるならShopifyが候補です。大切なのは、サービス名だけでなく、今の商品数、集客方法、販売したい相手に合わせて選ぶことです。
開設できます。ただし、商品写真、価格、素材、サイズ、納期、送料、問い合わせ方法などは自分で整理しておく必要があります。最初から完璧にそろえる必要はありませんが、お客様が安心して購入できる情報を用意しておくことが大切です。
まず販売経験を積みたいならminne、月額を抑えて自分のブランド専用ショップを持ちたいならBASE、イベントや店頭販売とのつながりも考えたいならSTORES、商品数や販売地域を広げたいならShopifyを比較してください。
商品、価格、写真、素材・サイズ・納期、送料、発送、問い合わせ方法から準備します。また、注文後に困らないよう、決済方法、梱包資材、ラッピング、配送業者、受注製作の場合の納期案内も確認しておくと安心です。
利用できます。制作期間、サイズ確認、キャンセル条件、完成時期を分かりやすく記載してください。お届け予定日を「〇月〇日頃」のように具体的に伝えると、お客様の不安を減らしやすくなります。
実物を手に取れないため、素材、サイズ、重さ、仕上げ、納期、お手入れ、修理やサイズ直しの可否を写真と文章で伝えることが大切です。リングであれば、正面・側面・裏面の写真を用意しておくと、商品の形や厚み、細部の仕上がりが伝わりやすくなります。
公開しただけでは届きません。SNS、検索、公式WEBサイト、展示販売などから購入ページへ案内する必要があります。公開後は、どのページが見られているかを確認しながら、写真、説明文、FAQ、購入導線を少しずつ見直していくことも大切です。
NEXT ACTION
ECサイトは、後から見直すことができます。まずは今の商品数、集客方法、続けられる作業量に合うサービスを選び、一度販売の流れを経験してみましょう。
ただ、ネットショップを作る前に大切なのは、販売サイトそのものよりも、 自分がどんなジュエリーを作り、誰に届けたいのか を考えることです。
「まずはジュエリー制作を体験してみたい」「自分に合うコースや学び方を相談したい」という方は、体験レッスンや学校見学から始めてみてください。
実際に手を動かしてみると、ジュエリー制作の楽しさが体感できます!彫金体験をはじめ、各コースの技法を入学体験できるメニューを用意しています。
ブランド立ち上げや販売を見据えている場合は、制作技術だけでなく、売り方をどう学ぶかも大事です。学校見学では、設備や制作例を見ながら、目的に合わせたコース選択を相談できます。
料金・機能調査日:2026年7月25日。料金はBASE、STORES、Shopify、minneの公式サイト・公式ヘルプを参照しています。各社の料金・機能は変更される場合があります。
