洋彫りスクール

彫金学校で学ぶ洋彫り
この洋彫りプログラムは、カリグラフィーに用いられる筆記体として人気の「カッパープレート体」が持つ”文字を美しく魅せるルール”を学ぶ手書き練習から始まり、毛彫りタガネを使った金属への洋彫り技術を習得するコースです。

手で下書きができるようになる。 それが美しいバランスで彫る下地になる。

ラヴァーグジュエリースクールの洋彫りプログラムは、単にアルファベットを機械的に並べて彫刻できるようになるだけの授業ではありません。
文字彫り練習
カリグラフィーを習得するには、美しい文字バランスを理解し、理想的なラインを何度も反復して書いて手に覚えさせることになり、それはジュエリーの下書きやデザインレイアウトをする際に、理想的なバランスを紙の上に描き出す事にも役立ちます。

ジュエリーへの彫り加工の下書きに限らず、模様のデザインをする際には、ループや曲線の形や余白のバランス、綺麗にみえるラインの創造をする事は必須です。
そうして下書きされたレイアウトは美しい彫りにも必要不可欠で、書き方のルールを知った上で反復練習して準備するべき技術だと言えます。
また、ブランドジュエリーの商品制作をする上でも、貴金属に文字彫刻を取り入れる事は機械刻印にはない手彫りの付加価値をつける事ができます。
そして、デザインの要素としてもその彫師ならではの独自性と特徴の出せる技術となります。

美しいバランスの曲線で構築されているカッパープレート体の文字バランスを学ぶ事で、彫りに適したカーブの付け方や線の感覚を身につける。
そしてその下書き通りの彫りを実現できる繊細な毛彫りタガネの扱い方を習得する事で、文字に限らず彫り(エングレービング)全体のレベルアップとなる。

文字彫りを練習する事でそう実感した事がこの洋彫りコースを作るきっかけとなりました。

ラヴァーグの洋彫りスクールの特徴

シグネットリング彫り
グレーバーに毛彫りタガネを装着してカッパープレート体の美しい文字を彫刻する技術を学んでいきます。
ジュエリー制作の工程の中で、あまり深彫りする事をしない文字刻印は、仕上げ間際の最終工程に施される事が一般的です。
その為、磨き工程までしてある商品への一発彫りで線幅のコントロールや美しいラインを出す必要があり、基本的にやり直しが効かないので、反復練習して自在にタガネをコントロールして文字彫刻や装飾模様を彫り入れできる技術を身に付ける為のコースになります。

洋彫りスクールはどんな人におすすめ?

自分に当てはまるかチェックしてみましょう!

カリグラフィーレイアウト

1.平面への曲線デザイン、下書きを上手く描けるようになりたい!

カッパープレート体の文字をお手本に、曲線が美しくみえるポイントを掴みながら反復練習することで、どこを揃えてどこを空けると良いバランスになるのかを理解し、曲線が美しくみえる抑揚や線と線の間隔などが身につきます。
多くのカリグラフィーで表現される、文字の余韻の様に伸ばした装飾部分(フローリッシュ)のパターンに触れることで、唐草模様などの装飾に活かす事などもできます。
カリグラフィーとは?
カリグラフィーについて詳しく知りたい方はこちらから

2.言葉や数字をデザインに組み込みたい!

ラッキーナンバー。お子さんの名前。
人にはそれぞれ自分にとって力をもらえる大切な言葉であったり、特別な意味を持つ数字があったりします。
ここではそんな言葉たちを手描きでデザイン化して模様として昇華する力を身につけていきます。 どれくらい崩すか、きっちり文字原形通りに配置するか。
手描きだからできる柔軟性で、活かし方も自分次第。
リング表面はもちろん、リングの内側や日常使いの金属製小物に。 イニシャルや数字はもちろん、単語や文章をデザインしてジュエリーに組み込む事によって商品にメッセージ性を加えることができます。
お客様の思い入れのある言葉を、その彫師ならではの手彫りで入れられることの技術的価値は大きいです。

3.毛彫りタガネを自在に扱えるようになりたい!

洋彫りだけでなく、彫り留め、和彫り、文字彫りなど様々なジャンルの彫りに広く使われる毛彫りタガネ。
ここでは筆記体のアルファベットを自分で描いた下書き通りに彫ることを通して、なめらかで抑揚をつけた曲線を彫れるように、毛彫りタガネを自在にコントロールする技術を修得します。
もちろん、タガネを研いで刃をつけるところからスタートします。
手彫り文字講習

4.呼吸を忘れるレベルに集中する時間を求めている!

実際には手の動きに合わせて呼吸を意識する事がとても大切なので呼吸を忘れるわけにはいきませんが、理想の形状を描いたり彫ったりできるように、何度も何度も無心でタガネを操ります。
宗教的な要素こそありませんが、意味のある言葉や文章を彫りこむことは”写経”的な没入感で時間を忘れてしまうかもしれません。

↓↓↓文字彫りだけじゃない、洋彫りの活かし方の一例はこちら!

洋彫りスクール受講により得られるもの

・繊細なタガネのコントロール技術
・毛彫りタガネを使った洋彫り、刃付け
・カッパープレート体をベースとした筆記体を手書きする力
・文字を組み合わせて装飾する力 ・手彫り文字による商品への技術的な付加価値

初めての洋彫りをサポートする充実のテキスト

文字彫りスクールテキスト
洋彫りスクールラヴァーグの大きな特徴の一つ、それが職人である講師が監修したテキストが完備されていることです。


課題として学ぶ一文字づつのポイント解説はもちろん、主に洋彫りで使用する毛彫りタガネの研ぎ方からGRSグレーバーの使い方まで。
在学中はもちろん、卒業後にも見返しておさらい練習できるのでジュエリー制作未経験からのスタートの方でも安心して文字彫りの技術を習得することができます。
カッパープレート体

カッパープレート体とは?

印刷技術の発明以前、製本は一冊づつペンで手書きするのが当たり前のもので、特に聖書のような宗教的書物を装飾された美しい文字を使って写本したものは1点ものの芸術品のように扱われる物もあるほど、装飾的な文字を描く技術には価値がありました。
その際に主に使われていたのがゴシック体よりも早く書ける、傾斜のかかった曲線の美しい優雅な筆記体「イタリック体」でした。
その当時は読み書きの普及率が上がり始めた時期でもあり、それまでは各国各地域によって使っている文字の特長にばらつきがあった為、統一する動きが起こっていました。
そんな中、印刷された書物に使われていたイタリック体は一気に普及し、広く一般に認知されることとなります。
その後、印刷・製本技術の発達と共に、手間のかかる手書きや劣化の早い木版画にとって代わり、精度の高い印刷が可能で、耐久性にも優れた銅板印刷の時代に突入し、印刷物としての見やすさを考慮し、文字同士のつなぎや行間も改良がなされていく中で誕生したのがカッパープレート体でした。
イタリック体をベースに刃物で金属に文字を反転させて彫って、印刷した際に読みやすく、なおかつ映えるようにと銅板彫刻家が作り上げたその書体をCopper(銅) Plate(板)「カッパープレート」と呼ぶようになりました。
紙の上に描いて表現する際は、カッパープレート体専用の特殊なペン先を用い、筆圧のコントロールで抑揚を付けながら書く書体であり、文字を美しく見せる為のルールが定められているフォントであるため難易度が高く、数あるカリグラフィーに用いられる書体の中でも中級以上のレベルの筆記体です。
この文字彫りコースでは、金属に彫る上での下書きが出来る事を目的に、鉛筆やボールペンでの練習でカッパープレート体の美しいバランスを形取れるようにしていきます。
毛彫りタガネ

毛彫りタガネとは?

毛彫りタガネは和彫り、洋彫り、石留めなど、幅広いジャンルで一般的に使われる汎用性の高いタガネで、刃先を三角形に尖らせた形状のタガネです。
他の種類のタガネ同様、刃先の角度は彫金加工の内容や表現に合わせて研いで使う為、手彫りの職人さんは角度違い、幅違いの毛彫りタガネを複数本持って使い分けます。
左右への振りや深さを変える事で彫り面の幅をコントロールすることができ、浅くシャープに刃を立てることで毛の様に細い線も表現できることから毛彫り(けぼり)タガネという名で呼ばれます。
カッパープレート体の文字は、小さな一文字の中にも細く華奢な線と太く力強い線のコントラストを表現する事が大切なので毛彫りタガネを使っていきます。

洋彫りスクール カリキュラム内容

カッパープレート体の美しい文字バランスの理解と文字彫りの練習を通してGRSグレーバーの扱いと繊細な洋彫りの技法を学ぶ、エングレービング(彫り)能力のステップアップコースです。 金属に文字を彫る技術を8項目に分けて、ご自分のペースで学ぶことができます。<全24課題>

 

洋彫り教室受講生の声

実際に洋彫りスクールを受講された生徒さんたち。
受講することでどんなことができるようになったのか?どんな自分になれたのか?
洋彫りを選択した理由、受講した感想など、生徒さんの声を聞いてみました。
洋彫りスクール受講をご検討の方はご参考にしてみてください。
生徒さんの声を聞いてみました
洋彫り教室のクチコミ
彫りの技術は商品にオリジナリティを加える為に最適と考え、学べる場所を探していました。 私がラヴァーグに決めたのは、校長先生のブログの内容に共感したことと、カリキュラムの内容でした。
柔らかい表現を身につけたかったので洋彫りコースが合っていました。 基礎練習はなかなか進まず不安でしたが、毎週通っていると少しづつ彫れるようになってきました。
まだまだ目標とする表現が自由に出来るようになった訳ではないですが、コースの最後まで先生を信じて通いたいと思います。
洋彫り学校のクチコミ
私は洋彫りコース第一号、50代の男性です。
岡野先生にどうしたら上手くいくか?こうすればやりやすいとか教えて頂き、自分でも工夫してやることがとても面白いです。
画像モニターで大きく見えて分かりやすくなり良かった。 挫折はつきもの、反復練習あるのみ!岡野先生ありがとうございました。

洋彫り(カリグラフィー)スクール料金一覧

洋彫り(カリグラフィー)コース

¥352,000(全8項目24課題)※1
●座学1課題
●道具メンテナンス1課題
●彫り練習6課題

通学有効期限
最大2年間※2

手描き文字
練習帳付き

無理なくお支払いいただける分割払いもご用意しております。

月々¥7,700~※3

※1 すべてのコースに入学金として¥11,000と材料費が別途かかります。(材料費は個々のデザイン・素材により異なります。)
※2 コース修了にかかる日数は各個人の通学ペースにより異なります。お好きな日時、自由なペースで通学出来ますので、集中して通学できる方は短期で習得していただくことも可能です。
※3 コース受講料は一括または分割でのお支払いが可能です。表記価格は(コース受講料+入学金)を60回払いされる場合の一例です。頭金の額や支払い回数により表記価格は変動します。

文字彫りコースと合わせて学びたいコース

ジュエリーCAD総合コース

 3D CADを使って作るジュエリーCAD。商品としての高いクオリティと開発スピードはジュエリービジネスを考える方には必須!

ハワイアンジュエリーコース

文字彫りとの相性もバッチリ!彫刻のように立体的な彫りを習得するならハワイアンジュエリーコースがおすすめです!

彫金総合コース

ジュエリー制作の基礎の全てを習得!文字を入れるべきジュエリー本体のベースを作りたいならこちら!

アンティークジュエリーコース

アンティーク風のジュエリーデザインはカリグラフィー文字との相性もバッチリ!おすすめです!
体験レッスン・学校見学
 
ラヴァーグでジュエリーを学んでみたいと思ったら 
体験レッスン・学校見学に行ってみよう 
お急ぎのご予約はお電話にてお願いいたします。
 
03-5789-3554
10:30~21:30(土・日・祝日は21:00まで)水曜定休
 

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