カリグラフィーを学んで美しい英文字のルールを習得 その魅力と活かし方

カリグラフィーノート

 

 

カリグラフィーとは、英文字を美しく見せる為のルールに則って文字を書く技術の事。

 

近年ではカリグラフィーのルールをベースに、カッパープレート体などの伝統的な書体を自由にアレンジするモダンカリグラフィーも人気で、習字のように習い事として学べる場所もあります。

 

ここではカリグラフィーを身につける魅力や、その先にある活かし方などをご紹介します。

カリグラフィーとは?

カリグラフィーという言葉。一般にはあまり聞き馴染みがないかもしれません。

 

カリグラフィーとは西洋の習字のようなもので、

ギリシャ語の「美しい」=カリ「書物」=グラフという言葉を掛け合わせて出来たカリグラフィーという言葉で呼ばれています。

 

日本で筆を使って習字をするように、西洋のカリグラフィーも専用のペンや万年筆などを使って綺麗に英文字を書いていきます。

 

日本の習字と同じようにカリグラフィーは習い事として学ぶことができ、さまざまな場面で活かすことができるのですが、

例えば、カリグラフィーデザイナーや飾り文字インストラクターとして、ウェルカムボードなど、ブライダル関連での需要があったり、アート作品としてアトリエでの制作販売、講師として教室を開いたりする道があり、カリグラフィーの技術を仕事にする人のことはカリグラフィーのプロフェッショナル「カリグラファー」と呼びます。

 

一方で、「もっと気軽にカリグラフィーを習ってみたい」という方でも気軽に楽しめるスクールもあり、文字を美しく書くカリグラフィーから派生したモダンカリグラフィーは「より自由に美しい文字デザインができる」ことが人気となり、ウェルカムボードやメッセージカードなどに用いられ、日常的に目にする場面も増えてきました。

 

美しい文字が書けるだけでなく、文字の中に自分らしさを表現し個性豊かに手書きするモダンカリグラフィー。

オリジナリティー溢れる書体は、文字に動きを生んで立体的な美しさを表現することができるモダンカリグラフィーは「文字のアート」といった感覚で制作物の中に取り入れることができるのです。

 

それではここからは、カリグラフィーの歴史や起源、モダンカリグラフィーの魅力に至るまでの流れや学んだ後の活かし方などを紹介していきます。

 

カリグラフィー文字

カリグラフィーの魅力

カリグラフィーの魅力は、アルファベットを美しく書くことができること、綺麗に見せられること、文字自体をデザイン化して楽しめる、という点にあります。

 

一つのペンで強弱をつけながら太い線、細い線をコントロールしていく手書き文字は、読み手に機械的ではない柔らかい印象を与え、その人が持つ個性を表現することができます。

 

たとえ同じ書体であっても、スペースに文字を配置するバランス、選ぶ色味、渦巻き模様のフローリッシュなどを組み合わせて文字装飾していくので、誰が書くかによってその人のセンスや個性が詰まったデザインになるのです。

 

スマホやパソコンなどで打った機械文字を読む事がスタンダードとなっている現代だからこそ、手書き文字が持つ温かさが贈り物として喜ばれています。

 

しっかりと技術を磨いて、色々な文字パターンに対応できるようになれば、デザイナーとして個人で活動したり、講師やインストラクターとして活動できるのもカリグラフィー習得の魅力の一つです。

カリグラフィーの歴史と起源

カリグラフィーの起源と歴史は古代ローマの碑文にまで遡るといわれています。

 

カリグラフィーの起源は、ギリシャ語の「CALLI(美しく)」と「GRAPHEIN(書くこと)」に由来して「美しい書物」と呼ばれています。

 

元になったのは、ローマ時代の碑文である「トラヤヌス帝の石碑」に書かれていた「ローマンキャピタル」。

ローマンキャピタル体は墓石や記念碑に記されることが多く、トラヤヌスの戦勝石碑はとても有名です。大文字で記された書体はキャピタル・モニュメンタリスと呼ばれ、今の書体の原型とされているようです。

 

これを元にしてペンで書かれた書体が「ローマンキャピタル」になっていきます。

ローマンキャピタル以外ではイタリック体、ゴシック体、カッパープレート体などさまざまな書体があり、それぞれに歴史があります。

 

4世紀頃はアンシャル体と呼ばれる書体が使われるようになり、8世紀頃にはカロリンジャン体、12世紀頃はゴシック体、14世紀頃のルネッサンス時代には書体への影響も大きくなり、ヒューマニスト体やイタリック体が生まれていきます。

 

その後、17世紀頃には早く美しく書けるカッパープレート体へと移行していきます。

カリグラフィー 書体

カリグラフィーに用いられる書体

主にカリグラフィーで使用される書体として人気なものの中には

 

”イタリック体”と”カッパープレート体”

 

という傾斜のついたふたつの筆記体があります。

カッパープレート体

カリグラフィーに人気の書体がカッパープレート体です。

 

イタリック体を基盤にしているといわれ、太い線と細い線を生かしながら、フローリッシュと呼ばれる渦巻き模様や装飾的なラインを優雅に組み合わせた文字は品があり、おしゃれな雰囲気を持ちます。

 

現代でもメッセージカードやジュエリーへの刻印、ブライダルボード、メニューなどさまざまな場面で使われ、デザインを加えることでよりゴージャスに華やかに見せることができます。

 

カリグラフィーにおいては基本の書体ですが、書く際のルールがあるので習得の難しい書体でもあります。一文字を美しく書くことはもちろんですが、文字として繋げた時のバランスや決まったライン(アッセンダーライン、ウエストライン、ベースライン、ディッセンダーライン)の幅にアルファベットを収める必要があります。

 

字を書くことの楽しさはベースに持ちながら、学ぶ姿勢も大切にし、カッパープレート体のカリグラフィーはスペルごとに共通のルールや流れがあるので、アルファベット順に覚えるよりは共通のパーツをグループ分けしていくと効率よく覚えることができます

イタリック体

イタリック体はカッパープレート体よりも早い15世紀に登場した筆記体で、その当時スタンダードだったゴシック体よりも早く書くことができて美しいということで、書き方マニュアルが作られたりしてさまざまな場面で使用されてきました。

 

時代が進んで文字を書く人が増えたことから、イタリック体は庶民の間で広く使われるようになっていきます。

 

話は前後しますが、イタリック体が普及したのちに誕生したのがカッパープレート体で、イタリック体の美しさを残しながら、ペンを紙から離すことなくより早く書くことができることから、徐々にカッパープレート体を使う人が増えていきます。

 

さらに18世紀には商業の発展に伴い文字を書く速さが求められた事。そして印刷技術の発達が進んだこともあり、従来までの手書きや木版画を用いた製本スタイルから銅版画に文字を刻み印刷原盤とする印刷へと時代が転換したこともあり、銅板に美しいバランスでくっきりと文字彫刻が出来、装飾性の高いカッパープレート体が生みだされ、新たなスタンダードとなったのでした。

金属に美しい文字を手彫りする

ここで話はカリグラフィーの活かし方に移りますが、

カッパープレート体が金属の板に手彫りする為に改良されてきた文字であることは前述のとおり。

 

文字自体が持っている装飾性と金属への文字彫りに使われてきた背景からカッパープレート体が、現代ファッションでトレンドとなっている“シグネットリング”など、ジュエリーへのアルファベット彫刻やモノグラム、メッセージ刻印などとも相性の良いスタイルであることが想像できます。

 

そこで今、ラヴァーグジュエリースクールではタガネを使った文字彫り技術の習得にフォーカスを当てたカリキュラムを開発中なのでご紹介しておきます。

 

文字の彫り方だけでなく、下書き用に文字別ポイント(カリグラフィー)も課題内容に含まれているのでアルファベットを装飾化したり、文章をデザインとしてジュエリーに組み込んだり、アイデア次第でオリジナルの文字デザインを活かせる場面は沢山ありそうです。

 

LaVagueジュエリースクールの【文字彫りプログラム】の詳細はこちらから

モダンカリグラフィー魅力

2000年以上も前のローマン体の美しい大文字の書体が、現代まで受け継がれながらさまざまな歴史ある書体によって生み出されたカリグラフィー。

規則的ではありながら美しさが残された文字が派生して、「モダンカリグラフィー」へと進化を遂げています。

 

カリグラフィーとモダンカリグラフィーの違い

カリグラフィーは美しくい文字を書くためのルールが存在しますが、モダンカリグラフィーにはルールが存在しません。

自由に表現しながら文字を作っていくスタイルで、アート的な要素を持ち合わせています。カリグラフィーと比べて規則的な並びではなく、文字の高さも幅も決まりがないので自由度が高いのが特徴です。

文字に動きがあるようにも見えるので、デザインとしてカリグラフィーを使用したい人におすすめです。

 

カリグラフィー・モダンカリグラフィーを学ぶ

 

カリグラフィー・モダンカリグラフィーの資格を取得したり、学ぶ方法は幾つかあります。

独学もありますが、文字を書くルールがある以上スクールや通信講座で基本を学ぶことで、より美しく正しいカリグラフィーの文字を書くことができます。

綺麗に形にする為に、体の使い方、道具への慣れ、書体へ慣れる為に、一つ一つ順を追って習得する必要がある為、講師が実践してその場で教えてくれる環境が整っているスクールは理解を助ける筈です。

カリグラフィーを学んで美しい英文字のルールを習得 その魅力と活かし方

カリグラフィーのすすめ

はじめてカリグラフィーという言葉を聞いた人や「カリグラフィーって難しそう」と思っている人、カリグラフィーを始めたいと思っている人にとって、カリグラフィーの楽しさが少しでも伝わったのなら幸いです。

 

日常的にデジタル入力された文字を目にする現代の生活だからこそ、アナログの美しい手書き文字で装飾されたメッセージが注目を集めています。

 

自分らしく自由に表現出来る手書き文字、カリグラフィーを学んで、手仕事で文字装飾する技術を身につけてみてはいかがでしょうか?

 

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