TOMOMI.S JEWELRYインタビュー

TOMOMI.S JEWELRY店舗写真

SHOP OPEN STORY

「いつか自分のお店を持ちたい。」

そんな夢をもって、Lavagueジュエリースクールに技術とブランド運営のノウハウを学びにいらっしゃった方達が夢を現実に変えた瞬間と、これまでの経緯をまとめた記事となっています。


今回、取材させていただいたのは、世田谷区桜上水でジュエリーショップを営む清水知実(シミズ トモミ)さんにお話しを伺いました。

 

女性がジュエリーブランドを立ち上げ、独立を果たしたという経験について、リアルな経緯を聞かせていただきました。

清水知実

TOMOMI.S JEWELRY インタビュー

清水 知実

ジュエリーデザイナー / SHOPオーナー

東京都世田谷区出身、現在世田谷区桜上水でサロン兼アトリエを開業中。

 

小さい頃から洋服や宝石が好きで服飾の専門学校を卒業。
しばらくはファッションとは関係ない職種を経験し、2004年に当時の友人(現在の夫)と服飾系の輸入卸会社を設立。

 

その後にジュエリー作りに目覚めラヴァーグジュエリースクールに入学。

2019年にTOMOMI.S JEWELRYを立上げスクールを卒業後、自身のアトリエで制作活動をしながらアトリエの経営と複合施設などでポップアップショップに参加。

 

ジュエリーに興味を持ったきっかけ

――清水さん、本日は宜しくお願い致します。

さて、早速ですが清水さんがジュエリーに興味を持った経緯を教えて頂けますか?

2004年から輸入卸会社を立上げ、その会社で新たにアクセサリーブランドを立ち上げ組物のアクセサリーを作ってセレクトショップやネットショップなどに卸販売をしてました。

 

もともとファッションが大好きでデザイナーになりたくて専門学校に通っていたのと、衣料関係の仕事だった為、自分でもセレクトショップをオープンさせました。



以前から好きだった天然石のアクセサリー作りも始めて、段々と本物を作りたい意識が生まれてきました。



ジュエリーを作るにはどうしたら良いのか全く分からなかったのでネットで必死に調べて専門学校がある事を知りました。

清水知実

入学にかかる費用や通学期間、仕事をしながら通うことが出来るか、はたして飽きずに通う事が出来るのか、など色々悩みながら考えました。


実は数年前に癌になり、その後も心の病などで急な発作が出て外に出られない日々が2年程続きました。


やっと普通の生活が送れる様になってから、自由に動ける事の有難さをあらためて感じました。



また今度いつ同じ様な状態になるかも知れないと考えたら、先ずは思った事は行動してみよう!と思い、
体験教室へ行くことにしました。

――そうだったんですね。そんな大変な時期を経て、その経験を気になった事への行動力に変換できたのは、本当に素晴らしいことだと思います!

TOMOMI.S JEWELRYインタビュー
清水知実
TOMOMI.S JEWELRYインタビュー
TOMOMI.S JEWELRY

ラヴァーグジュエリースクールに通学しようと思ったのはなぜ?

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TOMOMI.S JEWELRYアトリエ風景

――ラヴァーグジュエリースクールを選んでくださったきっかけは何だったのですか?

ネットで色々調べた中でラヴァーグのホームページがとても詳しくわかりやすかったので体験教室はそちらに決めました。


当日は道に迷ってやっとたどり着いたと記憶してますがその時、中西先生がニコニコしながら迎えてくれました。ありがとうございました。



見渡すと年齢層も色々で少しホッとしましたし周りからは機械の音や金属を叩く音にゾクゾクしました。



初めての銀粘土体験教室でリングを作り出来上がった時に感動して涙が出てきてしまいました、恥ずかしい…


それと、生徒さんが笑顔で挨拶してくれた時に嬉しくてまたここに来たい!と思いました。やはり笑顔って大事ですね!

――1日体験での思い出が良い時間だったようで、嬉しい限りです!
清水さんの笑顔も周囲を明るくしてくれていましたよ!

TOMOMI.S JEWELRYインタビュー

ラヴァーグに通学してどうでしたか?

――実際ラヴァーグジュエリースクールに通学中はいかがでしたか?

彫金コースに入学してから今までの自分では有り得なかった事を次々と体験しました。


課題は何をやっても楽しいくて飽きないし、自分から人に話しかけてるし、とにかく好奇心が凄くてジュエリー作りに対して貪欲な自分を発見!



自分自身にびっくりでした。スクールで知り合った方達はそんな私しか知らないから嘘だと思うかもしれませんが()



せっかくならジュエリーで繋がった人達とコミュニケーションを取りながら情報交換して楽しく学べたらと思いました。



同じ課題でも個々のデザインによって習う事が違うので、図々しくそれを見つけると横で見たり聞いたりさせて頂いて本当に勉強になりました。

先生方もフレンドリーで楽しい時間を過ごせました。

――清水さんは周りを上手に巻き込んで、生徒さん同士で楽しみながら意見交換している姿や空気感は、とても良い雰囲気が教室にありました。

 

清水さんが来ている日は、なんだか教室が楽しい空気でいいよねってスタッフ同士でも話題になっていましたよ!

TOMOMI.S JEWELRYインタビュー

――清水さんは、彫金コースに途中から追加でアントレプレナーコースを受講されましたよね?

今やっている仕事とは別に本格的なジュエリーブランドを立ち上げたいと考えた時に何から始めたら良いのか全く分からなかったので先生に相談したところアントレプレナーコースを教えていただきました。


アントレプレナーコースの受講内容は全てが苦手な事でした。ただブランドを立ち上げるにはとても重要な事だと理解していましたし一人では出来ないと思い受講を決めました。



最初に受講する校長先生のお話は実際の経営者の話としてとても勉強になりました。



頭の中で考えていた事がお話を聞いて殆ど覆されてしまって自分の甘さを思い知らされました。

――受講された方達も、同じように目から鱗でした…!と感想をいただきますね。 

校長先生の導入講座は、分かりやすく噛み砕いてお話してくれるので、これから先の方向性が整理される貴重な時間だったと思います。

TOMOMI.S JEWELRYインタビュー

――入学当時に思い描いていた自分に近づけたと感じますか?

今の自分の状況は入学当時には想像すらしていなかったです。


卒業生の方々の活躍と同じ様な事をするなんて自分なんか絶対に無理だと思っていたので。



商業施設でのポップアップなんて憧れの憧れで…皆さんとのコミュニケーションでやる気とチャンスが貰えたと思っています。

――同じ目標や夢を持つ人たちが集まる場所だからこそ、お互いが引っ張り合って成長していくのでしょうね!清水さんに良い仲間が出来て良かったです!

TOMOMI.S JEWELRYインタビュー
TOMOMI.S JEWELRYインタビュー
TOMOMI.S JEWELRYインタビュー
TOMOMI.S JEWELRYインタビュー
TOMOMI.S JEWELRY

スキルを身につけてブランドスタート

TOMOMI.S JEWELRYインタビュー
TOMOMI.S JEWELRYインタビュー
TOMOMI.S JEWELRYインタビュー

――TOMOMI.S JEWELRYを本格的に開始してからの反応はいかがですか?

デビューは、年に一回開催されるジュエリー専門の合同展示会Designer’FESTA(デザイナーズフェスタ)がデビューになります。


そのイベント出店を目標にアントレプレナーもそれに合わせて受講しました。



TOMOMI.S JEWELRY
の初めてのお客様は友人達でした。今でもイベントの時には必ず来てくれますしお店にも来てくれます。



まだまだ未熟だった私の作品を今でも身に着けて応援してくれている友人達に恥じないよう、デザインや技術、ブランドを上げて行こうと思っています。



それが今の私の力となっています。

――TOMOMI.S JEWELRYの大切なサポーターですね!ブランドの成長を感じるのも、皆さんにとっては嬉しいはずですね。

TOMOMI.S JEWELRYインタビュー

――店舗運営をしながらも、新宿伊勢丹やヒカリエなどのイベント出店などで活動の幅を広げていますよね。

店舗でのお客様はオーダーや修理の顧客のお客様が殆どで、TOMOMI.S JEWELRYを知っていただくためには直接商業施設などのイベントに参加して勉強しないと販売に関してわからない事がまだまだあります。


周りには同業者が数多く居る状態の中で、TOMOMI.S JEWELRYを選んで頂くという販売力を身につけないとこれが一番大変でした。



接客業は経験していたのですがジュエリーの販売は今までの経験と全く違って自分をアピールする事の難しさを知りました。



何店舗か経験していくうちに自分が本当にやりたい事が何なのか見えてきたような気がします。



現実にはまだやりたい事だけでやっていけませんが、そこに向けての目標は出来ました。その目標に向けて今年は頑張って行きます。

――イベント出店は、色んなお客様と出会う場でもあるから、学びや気づきに繋がりますよね。

店舗を持っている強みと外での活動は実を結ぶはずなので、やりたい事が実現しました!の報告楽しみにしてますね!

TOMOMI.S JEWELRYインタビュー

お店作りのエピソード

――それにしても、こだわりを感じる素敵なお店ですね!

素敵ですか?ありがとうございます!


元々は事務所兼作業場の作りから、無理やりセレクトショップが出来る様に什器で何とか営業してました。



ただ自分の思い描く店舗にするには改装しないと無理だったので金銭面で迷いましたが着工する事に決めました。



お客様用のトイレは予算内では自分の思った通りには出来なかったので棚は自分で作りました。彫金を習ってから少しは器用になった気がします。


 

モダンと温もりを融合した店舗にしたかったのでこの様なインテリアになりました。まだ未完成ですけど。

TOMOMI.S JEWELRYインタビュー

――少しずつ作り込んでいく楽しみがあるのって、ワクワクしますね!これからどんな風に成長させていきたいと考えているのですか?

 お店をサロンにしたのは入学当時に先輩デザイナーさんから『誰もが簡単に販売できるとは限らない世界』と聞いた言葉がずっと頭の中にあって私にはたまたま場所があるので、ならばいつかそこをそういう方達に提供できないかと思っていました。

 

 

実際、本当にそう言う方達が多くて残念ですが全ての方達にというのは無理だと思い、ワークショップでサロンを使っていただける方に決めました。

 

 

ワークショップで教えて下さる先生の作品が見れるし購入も出来たら魅力的かと思い、今はそう言うやり方をしています。

 

 

まだまだ色々な可能性があると柔軟に考えています。

オープンしても誰にも使って頂けない場合は困るので、自分でもワークショップを開けるように銀粘土技能認定士の免許も取りました()

 

 

オープン初日と何度かアートクレイワークショップを開催して喜んで頂けました。

――素敵なお店の活用の仕方ですね!色んな方達とも繋がれる場として、このお店が賑やかになりそう!

TOMOMI.S JEWELRY
TOMOMI.S JEWELRYインタビュー
TOMOMI.S JEWELRY

ジュエリーとは

TOMOMI.S JEWELRYインタビュー
TOMOMI.S JEWELRY

――清水さんにとって、ジュエリーブランド運営というお仕事はどうですか?

常に好きな物に囲まれて生活しているので自然と穏やかだと思います。石からパワーを貰っているのかも知れません。

 

 

自分でデザインして作ったジュエリーをお客様に喜んで頂けた時にはこの仕事を選んで良かったと思います。

 

 

後はジュエリーを介して貴重な友人や仲間に出会えて良かったです。年は違っても学ぶ事が多くて本当に感謝しています。

TOMOMI.S JEWELRYインタビュー

――好きな事で売上を立てるだけでなく、大切な仲間たちが出来たことって何よりの収穫かもしれませんね!

これからチャレンジしたいと考えている方へ一言アドバイスをお願いします!

自分自身の経験からチャレンジに年齢や経験など関係ないと思います。勇気を出して先ずは一歩踏み出してみてください。


踏み出せない場合は何故かどうすれば踏み出せるのか自分と対話して解決方法を見つけて下さい。



私は出来ない言い訳ばかり考えていました。でも今は夢ばかり考えています。

――清水さん、沢山の貴重なお話ありがとうございました!

TOMOMI.S JEWELRY
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SHOP INFO

piegare(ピエガーレ)

TOMOMI.S JEWELRYのアトリエ併設のハンドメイドサロン。

「知らなかった自分」-編集後記-

入学当初から、明るく人懐っこい気さくな女性という印象を持っており、清水さんが来校している日は、自然とみんな仲良くなって楽しそうな雰囲気が広がっていました。

 

 

自然体で人と繋がれるタイプだとばかり思っていたのですが、今回のインタビューで「そんな自分がいた事にビックリだった」とお話を伺った時は、噓でしょ?!と思わず叫ぶほど。笑

 

 

でも意外と新しい環境で新しい自分に出会うことって、ふと思い返すとあるのかもしれません。小学生の時の自分と、大学生の時の自分と、今の自分は結構変わっているなと。

 

 

新しいことに挑戦するってことは、きっと新しく刺激を受けて成長した自分に出会うチャンスでもあるんだなぁと、清水さんの記事を編集しながら、しみじみと感じています。

 

 

自分が夢中になれる事に出会うまでには、一歩目を踏み出す勇気が必要です。子供の頃は後先考えずに勢いで始められたことも、大人になると色んなリスクや不安が勝手に頭の中に並んでしまうもの。

大事な事でもありますけどね。

 

 

でも、清水さんのインタビューの最後の締めくくりである「出来ない言い訳ばかり考えていました。今は夢ばかり考えています。」という一言は、とても説得力のある力強い言葉でした。

 

 

一歩目を踏み出す勇気で、新しい自分や仲間との出会いが待っている。

なんだかそれだけでも、勇気を出す価値ってきっとある。

 

 

そうやって、夢に向かって走り続ける生き方って憧れで、きっとそんな前向きな気持ちの人が作るジュエリーは、誰かをそっと勇気づけるお守りのような存在になるのでしょう。

友達
習い事
TOMOMI.S JEWELRYインタビュー

「知らなかった自分」-編集後記-

入学当初から、明るく人懐っこい気さくな女性という印象を持っており、清水さんが来校している日は、自然とみんな仲良くなって楽しそうな雰囲気が広がっていました。

 

 

自然体で人と繋がれるタイプだとばかり思っていたのですが、今回のインタビューで「そんな自分がいた事にビックリだった」とお話を伺った時は、噓でしょ?!と思わず叫ぶほど。笑

 

 

友達

でも意外と新しい環境で新しい自分に出会うことって、ふと思い返すとあるのかもしれません。小学生の時の自分と、大学生の時の自分と、今の自分は結構変わっているなと。

 

 

新しいことに挑戦するってことは、きっと新しく刺激を受けて成長した自分に出会うチャンスでもあるんだなぁと、清水さんの記事を編集しながら、しみじみと感じています。

 

 

自分が夢中になれる事に出会うまでには、一歩目を踏み出す勇気が必要です。子供の頃は後先考えずに勢いで始められたことも、大人になると色んなリスクや不安が勝手に頭の中に並んでしまうもの。大事な事でもありますけどね。

習い事

でも、清水さんのインタビューの最後の締めくくりである「出来ない言い訳ばかり考えていました。今は夢ばかり考えています。」という一言は、とても説得力のある力強い言葉でした。

 

 

 

一歩目を踏み出す勇気で、新しい自分や仲間との出会いが待っている。

なんだかそれだけでも、勇気を出す価値ってきっとある。

 

 

 

そうやって、夢に向かって走り続ける生き方って憧れで、きっとそんな前向きな気持ちの人が作るジュエリーは、誰かをそっと勇気づけるお守りのような存在になるのでしょう。

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