中村 万理絵 ~MARIE JEWELRY~

中村 万理絵

ABOUT Designer's News

ライター : Yuiko Nakanishi

【一つのブランドが形になるまでの それぞれの物語】

このDesigner’s NEWSでは、いつか自分のブランドを持って好きな事を仕事にしていきたいと、LaVagueジュエリースクールに入学し、制作技法・ブランド運営のノウハウを学んで夢の一歩目を踏み出した方達を取材し、どんなきっかけで、どんな想いでジュエリーという世界で生きていくのか。一人一人のお話しを皆さんにご紹介していきます。

中村 万理絵

PICK UP BRAND

【MARIE JEWELRY】

中村 万理絵
中村 万理絵
【この日をずっと楽しみに待っていました。】

このDesiger’s NEWSも、もうすぐ記事を書き始めて4年目が経とうとしています。

それはLaVagueジュエリースクールと出会ってから夢の一歩目を踏み出したデザイナーさん達の活動を取材させていただき、手探りながらもなんとか記事として形になり始めたころでした。

「もしかして、Desiger’s NEWSの記事書いてる中西さんですか?」

今回取材をさせていただく中村万理絵さんと初めて言葉を交わした瞬間でした。

「私、あのDesiger’s NEWSがきっかけでここに来たんです!すごくリアルで、ここならやりたいことが形になりそうだと思って。」

突然、自分の記事の読者が目の前に現れたあの衝撃は今でも鮮明に覚えています。
最初はびっくりして一瞬頭の中が真っ白になりましたが(笑)

自分がまとめた記事で、一人の女性がやりたい事に挑戦するきっかけとなっていたことを実感出来て、すぐに嬉しさが込み上げてきました。

「是非、いつか中村さんの取材もさせてくださいね!」
「はい!取材してもらえるように頑張ります!」

そんな会話から、約1年ちょっと。
あの日の小さな約束が、遂に形となりました。

ここまで本当に頑張って、目指した夢のスタート地点に立った中村さんのストーリー。
私にとっても特別な思い入れのあるこの物語を是非ゆっくりご覧いただければと思います。

中村 万理絵

【ブランド立ち上げまで】

ーー中村さん、ブランドデビュー本当におめでとうございます!
では早速ですが、中村さんはジュエリーブランドを立ち上げようと思ったきっかけは何だったのですか?

元々絵を描いたり、お菓子を作ったり、創作活動が好きでした。

20歳くらいから将来は好きなことで食べていけるようになりたいという思いもあり、何が本当に好きで、飽きずに続けられるのか模索していました。

そんな中、(親との約束もあり三年勤めた銀行員をやめて)東欧に一人旅したんです。

チェコの絵本を買い付けたいと思って行ったのですが、ベルリンにある小さな路面店で見たこともない素敵なデザインのジュエリーショップに出会い、店主と意気投合。時間を忘れて貪るようにデザイン画集を見ました。

帰国後すぐ、アクセサリーを独学で作り始めました。
展示会を数回開催するまでに至りましたが、ベルリンでのときめきが忘れられず、ゼロから素材に妥協せずに自分のジュエリーブランドを持ちたい、とブランド立ち上げを決めました。

不思議なことに
決めたあとすぐ、今お世話になっている職人さんとの出会いもありました。

ーーMARIE JEWELRYが、どことなくヨーロッパの絵本の中に登場しそうなデザインだと感じたのは、そんな素敵な原点があったからなのですね!
本当にどれも素敵で見ててワクワクしちゃいます!

中村さんは、LaVagueに来る前はデザイン画を描いてその出会った職人さんに形にしてもらっていたんですよね?

なぜ改めてLaVagueへ入学しようと思ったのですか?

ジュエリーを作るまでの一連の流れはわかったものの、具体的に販売方法やブランディングはどうするの?という壁にぶち当たりました。

そんな中たまたま見つけたのがラヴァーグのデザイナーズニュースの記事でした。
(今こうしてインタビューしていただいていることにびっくりなのですが)

1歳に満たない子供がいて中々身動き取れない中、好きなことで起業して輝いているジュエリー業界の先輩方の記事を見ては希望をもらっていました。

ここなら、自分が諦めない限りは現実的にブランド立ち上げを実現していけるという安心感があったのと、時間の融通が利くので子供を一時保育に預けて通えると思い入学を決めました。

中村 万理絵
中村 万理絵
中村 万理絵
中村 万理絵

【子育てとの両立】

ーーこの記事が中村さんのきっかけになったこと、本当に心から嬉しい限りです。 現在ママをしながらも活動されている先輩方の言葉は、何よりもリアルで励みになりますよね。

中村さん自身もママとブランドオーナー業の両立はどうやっているのですか?

うちは旦那さんと、旦那さんのご両親と同居なのですが、普段から家族には何かと頼るようにしています(笑)

私一人でできることは限られているし、そもそも体力も家事能力もそんなにないので笑、
何でも話して、できないことはお願いするようにしています。

また、活動時間を基本的に10時〜15時30分と決めているのですが、人との打ち合わせなどはその時間に合わせてもらうようにしています。

今回のような例外的な展示会等のイベントは家族の理解があってこそ、実現できています。

ーー本当に良いご家族ですね。
きっと、中村さんが普段からきちんと家族の方達に信用されているからこそ、皆さん喜んで協力してくれてるのでしょう。

全部一人で抱え込んでしまうのではなく、周りの家族やお友達の方達の協力があってこその両立なのですね!

【横浜高島屋への出店】

ーー今回遂にMARIE JEWELRYのデビューポップアップとなりましたが、横浜高島屋への出店はどのような流れで決まったのですか?

とにかく周囲の友達にジュエリーブランド立ち上げたよ!と話していました。

意図的ではないのですが、、、楽しい気持ちを共有したくて話しているうちに、そのうちの1人であるイラストレーターの友人に高島屋さんと繋がりのある会社を突然紹介していただきました。

ーーとんとん拍子ですね!出店のお誘いがあったとき、どんな気持ちでしたか?

最初は立ち上げからあまりに急な話で一度お断りしたんです。商品数も少なく何より自信がなかったので。
しかし担当の方からチャンスは掴むべき、というお声を掛けていただき、未完成な状態でしたが熱意だけでプレゼンに行きました。
今回は運が良かったとしか言いようがありません。

ーー確かに、最初は不安の方が大きいですよね。でも、実際出店してみて自分の中で何か変わったことはありましたか?

ジュエリーは自分の内面に今まで蓄積してきたことを表現したものなので、それを人がどのように判断するのかが未知数でした。

今回デパートに初出展してみて、20代〜70代と幅広い年齢層のお客様が手にとっていただき、商品やその背景の物語について、いいね!と直接言っていただけたことで、今までの自分の人生が全て肯定されたような気がして、言葉では言い表わせないくらい幸せな気持ちになりました。

感受性が強いところや人より繊細な面を恥ずかしく思っていた部分もありましたが、お客さまのおかげで「私は私でいいんだ!」と心から思えたからだと思います。

中村 万理絵
中村 万理絵
中村 万理絵
中村 万理絵
ーー勇気を出したおかげで、一番大切なものを手に入れられたんですね! 取材している間もお客様が絶えず、少し離れたところから楽しそうにお話ししている姿を見て、もう立派なデザイナーだなぁと心から思っていましたよ! この出店期間中に出会ったお客様で、特に印象深かった方はどんな方でしたか?

「指輪なんて、マリッジリング以外ずっとしてないな〜。」とお話ししてくださる1歳の女の子を抱っこした可愛らしい感じのお客様がいらっしゃいました。

その方は子供が生まれてから自分のことは後回しに、好きだったブランドの洋服もいつしか着なくなり、汚れてもいいカジュアルな格好ばかりするようになった、とおっしゃっていました。

しかしジュエリーを楽しそうに見つめる目は、母親ではなく女の子そのもの。

私も4歳と1歳の子供がいるので共感する部分が多く、一人目の出産後疲れ切っていておしゃれする元気もなかったときにルビーなど色石の指輪をして気分を上げていたので、
そういう方にこそ身に付けて欲しいと思いました。

結局ピアスやネックレスはできないから、と時間をかけて10万近くする指輪を選んでくださいました。

そのお客さまが手元を見るたびにルンルンして、女の子に戻る時間が増えたらこれ以上嬉しいことはありません。

ーーそのお客様と同じ経験をしたママである中村さんだからこそ、きっと寄り添った接客が出来たのでしょうね。

その方にとって大切な宝物となって、きっといつかその1歳の女の子が受け継いでいくのかもしれません。

ジュエリーって、本当にそういう長い長い物語を作っていくもので、MARIE JEWELRYの一つの指輪が何代もの女性を「女の子」に戻していってくれるのだと思います。

自分の作ったものが時代をいくつも超えていく。そんなお仕事ですよね。
ーージュエリーだけじゃなく、このブースの什器もすごく世界観が現れていて、MARIE JEWELRYの「物語を身につけていきていく」にドンピシャだと思いました! MARIE JEWELRYの一番のこだわりや、それを大切に伝えていく為にどんなことに気をつけていますか?

MARIE JEWELRYの一番のこだわりは、夢のある世界観を表現していきたいという想いです。

ディズニーランドは世界観が細部やスタッフにまで共有できているから感動すると思うのですが、MARIE JEWELRYでも物語の中に入り込んだかのようなマジカルな世界観を表現するためにジュエリーひとつひとつに合う什器を作っています。

大きくて作れない什器は、理解のある友人の額縁職人さんにお願いしたら期待以上の出来栄えでみんなの才能の掛け合わせでブランドが出来上がっていく過程が、とても面白いです。

ーー本当にこのこだわりの世界観を最大限に引き出したディスプレイに惹かれて足を止めるお客様多かったと思いますよ!

あれだけ集客が成功していたのだから、初めてのデビュー戦で思っていたよりもいい売り上げを達成できたのではないですか?

売上目標が高すぎて目標金額には及ばずでしたが笑、最初のデビュー戦としては良かったのではないかと思います!

一緒にブランド運営を手伝ってくれているグルメな親友がいて、「この展示が終わったらロブションで好きなもの食べようね!!」と二人でモチベーションを上げていました。笑

ーーそれはもう、ロブションで思う存分贅沢なご褒美をして頂きたい気持ちでいっぱいです!笑

今、この段階にきて改めて最初の頃を振り返ったとき、やりたかったことに挑戦して良かったと思いますか?

良かったと思うことしかありません。

中村 万理絵
中村 万理絵
中村 万理絵
中村 万理絵
ーーその一言の重みが何よりです。
一歩目を踏み出した中村さんから、挑戦してみたいけど自信が無かったり、不安を感じている方達に何か一言アドバイスをお願いします。

一歩踏み出さないと 絶対出会えない人、そして出会えない気持ちがあると思いました。


それまでの不安や葛藤は、やると決めたら忙しくて考える暇もなくなります^^
失敗なんてそもそもないのだからどんどんやってみよう!!と過去の自分に言いたいです。

また、産後疲れや子育て中で体力がついていかないときなど、自分の身体を大切にして、じっくり待つことも大切だと思います。

縁のある人には無理に動かずとも必ず繋がると信じています。

ーー本当に沢山の貴重なお話し、ありがとうございました!
まだ、スタート地点を通過したばかり。
これからどんどん描いているMARIE JEWELRYの世界観をどんどん増やしていって、
沢山の方々の宝物の物語を紡いでいってくださいね!

これからのMARIE JEWELRYの活躍を楽しみにしています。

中村 万理絵MARIE JEWELRYロゴ

中村 万理絵
幼少期よりお菓子作りや絵を描くことなど創作活動が好きで、いつか好きな事を仕事にしたいと考える。

勤めていた仕事を辞め、東欧へ一人旅に出かける。
そこで出会ったベルリンの小さなジュエリーショップに感動し帰国後、独学でアクセサリー制作に取り組む。
その後、ジュエリーを展開するブランド設立を目指しLaVagueジュエリースクールへ。

MARIE JEWELRYを立ち上げ、2018.8.1~8.7で横浜 高島屋にてMARIE JEWELRY初のPOP UP SHOPを展開。

2児の母で、子育てをしながらもジュエリーブランドオーナーとして活動中。
http://www.marie-jewelry.com/index.html

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