ABOUT Designer's News
【ジュエリーデザイナーという仕事】
このDesigners NEWSでは、いつか自分のブランドを持って好きな事を仕事にしていきたいと、LaVagueジュエリースクールで制作技法・ブランド運営のノウハウを学び、夢の一歩目を踏み出した方達をご紹介しています。
どんなきっかけで、どんな想いでジュエリーを作っていくのか。この仕事を生業としていく一人一人の物語を皆さんにお伺いしました。
今回は、Mele Jewelry オーナー兼デザイナーのAsukaさんにお話しを伺いました。
PICK UP BRAND
【Mele Jewelry】
今回のデザイナーズニュースは、松尾が担当させていただきます。
インタビュー取材をさせていただいたデザイナーさんは、Mele Jewelryオーナー兼デザイナーのAsukaさんです。
関東近郊を中心に各地のハワイアンイベントに精力的に出展をしてファンを集め続けているAsukaさんですが、その人気の秘訣やこれまでのストーリーを4月に開催された 「Love Hawaii Collection 2023」のイベント期間中に伺ってきました。
Mele Jewelry interview
【ジュエリーデザイナーという仕事】
もともと私は、システムエンジニアとして会社員をしていました。
でも子供を産んでからは、仕事と育児の両立がすごく難しくて。 どちらも中途半端にしか出来なくて、完全に自信をなくして疲れ切っていました。 そして上の子の小学校入学を機に、ついに会社員を辞めちゃったんです。
でも仕事を辞めてしばらくすると何かやりたくなって、ハンドメイドアクセサリーの販売を始めました。 ネットのハンドメイドマーケットやママ友からの注文が増えてきて、なんとなく軌道に乗ってきた頃、もっとレベルの高いものを作りたくなったんです。
既存のパーツを組み合わせるだけじゃなくて、一からデザインして作ってみたいという気持ちからジュエリーメイキングに興味を持ちました。
ラヴァーグにはアントレプレナーコースがあったことも魅力で、コースの説明や卒業生のお話など、たくさんの情報が満載で、ここに通えば私も・・と夢は広がるばかりでした。
なので他の選択肢は全くなく、HPを読んでいるうちに「もうラヴァーグに決めちゃおう」という気持ちになっていたと思います。
ラヴァーグは自分の都合の良い時間で予約して、個々で課題を進めるスタイルなので、自分のペースで通えるところがとてもよかったです。
私は子供が幼稚園や小学校に行っている間、平日の午前中から昼過ぎくらいまでの時間を使って履修していました。
先生方はとても丁寧に、そしてフランクに教えてくださいます。
みなさんプロフェッショナルな方々なので、毎回質問した以上の事が返ってきて本当に勉強になります。
一番嬉しかったのは、たくさんの仲間ができた事です。
些細な疑問点を聞いたり、作品に対する感想やアドバイスなどを求めたり、さまざまな情報交換をしたり。
ついつい、作っているものを覗き込んで「かわいい〜」と話しかけてしまい、仲間とのおしゃべりの中で、「そっか!」という気づきもたくさんありますし、「全然うまくいかない〜」という愚痴を聞いてもらうこともあります。
一緒にラヴァーグで学んでいたブランドの方にお声がけいただいて、出展させていただいたこともありました。
それがMele Jewelryとしての初めての出展だったので、貴重な機会をいただけたことにとても感謝しています。
その時は、ラヴァーグの仲間や先生も見に来てくれて、すごく力をもらえたのを覚えています。
もし教室で私を見かけたら、ぜひ話しかけて欲しいです。
私も最初の頃は先輩方に色々教えてもらったので、これからは私が少しでも他の生徒さんの役に立てればいいなと思います。
彫金総合とアントレプレナーコースから始めたのは良かったと思います。
彫金の知識と技術は、ブランドの商品を作るためになくてはならないですし、 アントレで校長先生から教えてもらった「ブランドオーナーとしての心構え」は、今も自分の指針となっています。
ハワイアンジュエリーは、絶対難しそう・・という気持ちから受講を迷っていました。
でも、先生の「自分のブランドに必要と思うなら受講した方がいいんじゃない?」という言葉で受講を決めたことで、 自分の人生が大きく変わったような気がしています。
最初は本当に難しくて、思うようにハンドピースが握れなかったり心が折れかけた事もあったんですが、たまたま大きなハワイアンイベントの募集を見つけて、気付いた時には反射的に申し込んでいました。
それがちょうど一年前の、Love Hawaii Collection です。
この出展が決まったことから状況が変わってきました。
先生に「4ヶ月後にハワイアンジュエリーの商品を出したいんですけど、どうしたらいいですか!」と詰め寄り、面談をしていただきました。
優先的にやるべき課題と、イベントまでのざっくりとしたスケジュールを決めてもらって、できるようになるまでひたすら練習しました。
先生に彫っては見せ、彫っては見せして、アドバイスを求めまくりました。
こんなにしつこく聞いて大丈夫かな?とも思いましたが、あの時は私も必死だったんです。
でも新しい挑戦に、とてもワクワクしていたのも事実です。
コロナ自粛中にラヴァーグの先生方がされていたインスタライブを参考に始めたワックスの商品の他にも、イヤカフとバングルのハワイアンジュエリーをラインナップに加える事ができ、初めてのハワイアンイベントへの出展は大成功で、本当に挑戦してよかったです。
あの時の無謀とも思える挑戦があったから、今のMele Jewelry があるんだと思います。
ラヴァーグの先生方には心から感謝しております。
私の人生を変えてくれて、本当にありがとうございました。
正直、ラヴァーグに通いはじめた頃は、今の自分の姿は想像していませんでした。
ハンドメイドアクセサリーよりレベルの高い商品を作りたいなぁ、ぐらいにしか考えていなかったんだと思います。
でも自分のブランドを立ち上げて、ラヴァーグで色々学んでいくうちに、あの頃思い描いていた100億倍くらいの充実した毎日を過ごしています。
ラヴァーグでは知識と経験の両方が手に入ります。
それらは私の財産であり、これからも増えていくものだと思っています。
今はフリーコースで工房を利用していますが、分からない事があったら先生方にいつでも質問できるという環境はとてもありがたいです。
この環境があるからこそ、私はお客様からのオーダーを自信を持ってお受けできるんだと感じています。
正直、ラヴァーグに通いはじめた頃は、今の自分の姿は想像していませんでした。
ハンドメイドアクセサリーよりレベルの高い商品を作りたいなぁ、ぐらいにしか考えていなかったんだと思います。
でも自分のブランドを立ち上げて、ラヴァーグで色々学んでいくうちに、あの頃思い描いていた100億倍くらいの充実した毎日を過ごしています。
ラヴァーグでは知識と経験の両方が手に入ります。
それらは私の財産であり、これからも増えていくものだと思っています。
今はフリーコースで工房を利用していますが、分からない事があったら先生方にいつでも質問できるという環境はとてもありがたいです。
この環境があるからこそ、私はお客様からのオーダーを自信を持ってお受けできるんだと感じています。
ーーAsukaさんが工房にいらっしゃる時は皆さん嬉しそうにお話ししていますよね!
ハワイアンジュエリーコースを受講されてからのAsukaさんの行動力でどんどん充実した日々になっているようでスタッフとしても嬉しい限りです!
【ブランドを立ち上げてから】
私はもともと長くフラを習っており、フラが大好きだったので「フラダンサーに喜んでもらえるようなジュエリーを作りたい」と思ってこのブランドを立ち上げました。
「mele(メレ)」はハワイ語で「歌」という意味です。
メレに合わせてフラを踊るフラダンサーにとってとても馴染みが深い言葉なので、「Mele Jewelry」と名付けました。
フラを踊る時には、メレの内容を深く理解する事が重要です。
なぜならフラは、メレで歌われている一つ一つの言葉を手振りや表情を使って見ている人に伝えるという踊りだからです。
海や山、月や太陽、風や雨だったり、お花や様々な植物、人の感情やハワイの文化・歴史の言葉が出てきますが、
Mele Jewelry ではそういうメレに出てくるキーワードを拾って、それをモチーフにジュエリーをデザインしています。
そんなジュエリーを身に纏う時、好きなメレを思い出して口ずさんだり、一緒に踊る仲間のことを思ったり、大好きな人や場所に思いを馳せたりしてほしいなと思います。
全部のイベントが思い出深くて、出展を重ねるたびにたくさん勉強させてもらってます。
中でもすごく強烈な体験だったのが、真夏に1週間以上に渡って開催されたイベントです。
この時は、炎天下の屋外ということと、コロナ感染者数が急増していたいうこともあり、来場者がなかなか増えず他の出展者の方々もかなり苦労されていました。
今回はなかなか厳しいぞ、と感じた私は「とにかく今できることを!」と、イベントの宣伝をやり始めました。
頼まれてもないのにインスタで他のキッチンカーのお店の紹介をしたり、会場の様子を投稿したりして、イベント自体の宣伝をたくさんしました。
少しでも興味を持って来場してくださる方が増えて欲しい!と思って自分なりに行動したんですよね。
そして時間だけはたくさんあったので、他の出展者さんや出演者の方々、イベントのスタッフさんにたくさん話しかけてたくさん交流しました。 1週間も一緒にいたので、かなり仲良くなりました。
すると、私が宣伝した他の出展者さんや仲良くなった出演者さんから、オーダーをいただけるようになったんです! 他にも別のイベントに呼んでいただいたり、様々な情報交換もできるようになって、素敵なことがたくさん増えました。
それに出展者同士の交流が増えると、イベントがもっと楽しくなりますよね。 出展する側の楽しい!っていう気持ちは、イベントが盛り上がるために絶対必要な気がします。
それ以来イベントの度に、いろんな人に話しかけたり、勝手に宣伝するようになりました。
自分のブランドだけ良ければいいやというマインドではなくて、イベント全体・業界全体で助け合ったり盛り上げたりしないといけないな、ということを強く意識するようになりました。
いろんな事がありましたが、忘れられないのは、昨年百貨店の催事に出展させていただいた時のことです。
キャスティングしてくださったイベント会社の社長さんから、強烈なダメ出しをいただきました。
端的にいうと「ディスプレイが全然ダメ」ということと、「デザイナーである私が地味すぎる」という2点でした。
たくさんのお店がある中で、何を売っているのか、コンセプトはなんなのか、どんなブランドなのかがディスプレイを通して一瞬で伝わらないと何も売れない。
もっと鮮やかな色の服や柄ものを着たり 小物を使って目立つような格好をしないと、雇われて来ている販売員さんにしか見えない。 売れているブランドは、どんな場所・催事だろうと、デザイナーさんに会いに他県からもお客さんが来てくれるんだよ、との事でした。
ショックだったし、失礼な!と腹が立ったし、私も色々考えて準備してきたつもりだったので喧嘩みたいになっちゃいました(笑)。 でもお互い腹を割って話してみて、言わんとしている事がすごく理解できたし、自分の取り組み方が甘かったなと反省しました。
むしろダメ出しをしてくださったことが、とてもありがたい事なのだと気づきました。
だから今日も、ブースのディスプレイは目一杯目立ってコンセプトが伝わるように工夫しているし、私自身もめちゃめちゃ派手なワンピースを着ているんです(笑)。
そして私の人となりを知ってもらって、好きになってもらって、私に会いにきてもらえるように、SNSで発信したり、ライブストリーミングをしたり、ブログを書いたりしています。
そして、そうやって会いに来てくださるお客様のことを私も好きになれるように、たくさんおしゃべりしたり、記念写真を撮ったり、SNSで積極的に交流するようにもなりました。
あの時にダメ出ししてくださったことを無駄にしないように、これからも自分なりに精一杯頑張っていこうと思っています。
ジュエリーはファッションアイテムとしてとても優秀だし、また贈り物や記念品としての役割も果たします。
でもバングルをお買い上げくださったお客様に、こんなふうに言ってもらった事があるんです。 「このバングルを見るたびに、Asukaさんが頑張っているんだなって想いをもらっています」って。
他のお客様からは、こんなふうにも言われました。
「Asukaちゃんが命削って作ったんだって感じがするよね」って。
誰にもらったかとか、どこのブランドで買ったとか、そういうことは覚えていても、普通は誰が作ったかなんて気に留めないじゃないですか。 私が作ったんだと認識してもらえて、「あなたにお願いして本当によかった」って言ってもらえるのは、個人のブランドだからこその特権だと思います。
私にとってジュエリーは、作る人の気持ちや想いがこもった作品だと思います。
これからも、そんなジュエリーを作り続けていきたいです。
以前は会社勤めに疲れていたので、あまり人と関わらないでできる仕事をしたいと思っていました。
一人で黙々と制作して、それをオンラインショップで販売する、みたいな。
誰かから指示されたり、チームで動くのではなく、自分のペースでできるスタイルを目指してました。
でも今、気づけばまったく違う感じでブランドを運営しているので笑っちゃいます。
いろんなところへ出て行って、いろんな人と話をして、時には喧嘩したりするけど、いろんな人に助けられながらがむしゃらに頑張ってる気がします。今後の展望に関しては、たくさんあります!
現在Mele Jewelry は関東のハワイアンイベント中心ですが、これからやりたいのは、
・各所のフラ教室の発表会での出展
・ハワイアンミュージシャンのコンサートでの物販
・自主企画イベントの開催
・関東以外のハワイアンイベントへの出展
とかです。他にもいろいろありますけど。
どれもこれも自分一人でできる事じゃないんですよね。
イベントや発表会で、Mele Jewelry が出展してたら嬉しい!って言ってもらえるようになりたいです。少しずつでも叶えばいいなと思います
ー編集後記ー
取材のために横浜の会場に着いた時、Asukaさんは既に楽しそうに接客をされていました。
お客さまも居心地良さそうにリラックスした様子でお話をされており、その場がキラキラと華やいでいるように見えました。一緒に販売をしていたスタッフの方に、Asukaさんの魅力はどんなところですか?と聞いたところ”気さくでかわいい所”と教えてくれました。
その明るい人柄から皆さんがすぐにファンになってしまうのもわかりました。
しかし、今回お話を伺う中でAsukaさんのファンを引き付ける魅力はその気さくな人柄だけでなく、根源的に強い”想い”から来ているものだという事をお話を聞く中で感じました。
自分が長年愛して来たフラダンスのスピリッツ。
それをハワイアンジュエリーとして身につけてもらう事で感じてもらいたい。
その想いは過酷な状況の展示会でもポジティブに変換させることで、自分のみならず周囲も巻き込んでHappyにしてしまう。
厳しいダメ出しも悔しい気持ちも、しっかりと自分の中に取り込み積極的に交友していく事が、認知度も上がり周りからのサポートによって自身のジュエリーブランドが育っていくという事を教えて貰いました。
制作者は時に孤独になりがちですが、ブランドを1人で作っていくという意識ではなく、みんなで作り上げていくという想いが周囲をHappyな気持ちにさせてしまう。
そんなMele Jewelryの勢いは今後も大きくなっていきそうですね。
応援しています!!
PICK UP BRAND'S
- Mele Jewelry
- ERI HORI JEWELRY
- CURA JEWELRY
- TOMOMI.S JEWELRY
- Welina -Mayuko Jimbo Jewelry-
- AYA KIYOSHIMA JEWELRY
- SHIIHA
- AVATE
- tsumugi jewelry
- TOUMEINA
- NUIHERE
- EARTHRISE(SHOP OPEN STORY)
- Figue Sucree
- Sizuku Jewelry
- MIWAKO JEWELRY
- KAZAMI JEWELRY
- MARIE JEWELRY
- ERINA IMADA JEWELRY
- Double Moon Jewelry
- EARTEO
- plus. jewel
- Asuka
- 東京在住 2児の母
2018年 ラヴァーグに入学。
2020年 ハワイやフラをテーマにした「Mele Jewelry」を立ち上げる。
現在は関東のハワイアンイベントへの出店を中心に活躍の場を広げている。
また、新しく立ち上げたメンズライン「Mele Grand」も徐々にファンを増やしている。 - https://melejewelry.official.ec/