SHOP OPEN INFO
tsumugi jewelry Shop Grand Opening
2020.1. 31
「いつか自分のお店を持ちたい。」
そんな夢をもって、このLavagueジュエリースクールに技術とブランド運営のノウハウを学びにいらっしゃった方達が、夢を現実に変えた瞬間とこれまでの物語を伺う記事となっています。
今回取材させていただいたのは「tsumugi jewelry(ツムギ ジュエリー)」のブランドオーナーであり、デザイナー兼クラフトマンとして、0から完成までの全てご自身で作り上げてらっしゃる飯塚 由紀子(イイヅカ ユキコ)さんにお話しを伺いました。
どんなきっかけでジュエリーを作る道を選んだのか
飯塚さんにとって、ジュエリーブランドを運営するとは、どんな仕事なのか
お店をオープンするにあたって、どんなストーリーがあったのか。
きっと、誰かの憧れとなりえるこの生き方や生業について、リアルな声を聞かせていただきました。
好きを形にした理想的なアトリエショップ
茨城県 守谷の閑静な住宅街の一角に今回取材させていただいたtsumugi jewelry(ツムギ ジュエリー)のアトリエショップはありました。
準備段階からtsumugi jewelryのインスタグラムで毎日投稿されている店内の様子の写真では、こだわりながら選ばれたであろう味わいのあるヴィンテージ什器や、自然の植物モチーフの愛らしいジュエリーがお店の世界観を魅力的に写されていて、取材に行けることを心待ちにしていました。
tsumugi jewelryのアトリエショップの扉を開いた瞬間、まるで映画の世界に入り込んでしまったかのような、古き良きヨーロッパの一角にある小さなアトリエに訪れているような感覚で、一歩踏み込むとスッと空気感が変わるのを感じました。
どこにカメラを向けても、シャッターを切るのが楽しくてたまらない。
そんな久しぶりの感覚を感じながら、ゆったり取材は始まりました。
ジュエリーを仕事に選んだきっかけ
――今日はどうぞ宜しくお願い致します。
さて、まず飯塚さんがジュエリーを作って販売するようになるまでの経緯を教えていただけますか?
昔から古い味わいのあるものが大好きで、小さな小物などをよく集めていました。
アンティークビーズもその一つで。同じ形でも経年による色合いや手作業による形などが微妙に違っていたり一点ものという感じがあって、組み合わせてアクセサリーを作り始めました。
ただ、パーツがあれば同じようなものが作れてしまうビーズアクセサリー。
そこに作ることへの葛藤があって。
こういうオリジナルパーツがあったら…とかそんな思いが次第に出てきて。
少しずつ金属加工に興味を持ち始めました。
娘が生まれてから、将来、この娘に残せるようなジュエリーを作っていきたいと思ったのもきっかけの一つでしたね。
――好きなことを少しづつ形にしていく上で、やりたいことが広がって今があるのですね。 飯塚さんはご結婚やお子さんが生まれる前からずっとモノづくりのお仕事をされていたのですか?
いいえ、全く違う仕事をしていました。
子供のころ、長い休みになると必ず旅行へ連れて行ってくれた両親。いろいろな地域の文化や風景をたくさん見て育った影響もあって、結婚前は地元の小さな旅行会社で添乗員 兼 営業として働いていました。
結婚後はいろいろな企業で事務をしたり、モノづくりとはかけ離れた仕事ばかりでした。
ただ、父も母もないものは作るタイプで、そんな中で育った私もジュエリーに限らず、いろいろ自分でモノを作ることが好きだったりします。
――幼いころからの環境って、大人になってから自然とそこに戻っていることってありますよね。
アクセサリーからジュエリーへとステップアップを決めた時、LaVagueを選んだ理由は何でしたか?
もともと、カルチャースクールや独学で少し彫金やWAXを学んできたのですが、石留めが苦手で。。。
しっかり勉強し直して作品の幅を広げたいと思っていろいろ学校を探していました。
そんな時、大好きなブランドが、Lavagueの卒業生だったことを見つけて。
その他、活躍されている卒業生をたくさん輩出していて何か秘密があるのだろうとLavagueに興味を持ちました。
私にとって作りたいものがぎゅっとつまっているアンティークコース、そしてブランドを立ち上げていくアントレプレナーコースがあったのが決め手だったかもしれません。
――ここ最近では、LaVagueの卒業生たちが本当に頑張っていてくれていて、誰かの憧れになっている方が多くなってきたと感じています。
同じ夢を持った人が集まるから、自然とみんながお互いを引っ張り合っていて、一人じゃ出来ないところまで進んでいけている気がしますね。
ハンドメイド作家の仕事
――会社員時代と、現在のハンドメイド作家としてのお仕事では、子育てしながらの働き方にどんな違いを感じますか?
上の子を育てているときは外で働いていて、急なお休みの時には本当に大変でした。
今は、自分でスケジュールを決められるので、急な休みだったり予定にも対応できて子育てしながら無理なく運営できています。
外で働いているときは、常に時間が決まっているので縛られている感がありましたが、作家としての仕事は、意外と自由で。
たださぼったら自分に確実にのしかかってくる。そんな感じでしょうか。
――一人でブランドを運営していく中で大変なことや、でも一人でやっているからこその良い面があると思いますが、飯塚さんの経験談をお聞かせください。
会社のすべての部署を一人でこなすようなもので。
一人ですべてを行うのは本当に時間もかかるし、なかなか前に進まず大変だなと思うこともあります。
なるべく家族が休日の日や、子供が帰ってきてからは仕事はしないと決めていますが、現状は全然足りないくらい。それでも、こうして仕事させてもらえるのは家族の協力もあってのことなので・・・
だから時々、夜中人知れずパソコン作業していることがよくあります。
小さい我が子と過ごせるのも今のうちだけ。
本当にすぐ大きくなってしまうので、今を大切にしたいなと思ってなるべく一緒にいる時間を作るようにしています。
余談ですが、PCでジュエリーの設計・デザインをするCADを習い始めたのもそういう理由もあって。急病でお休みした日や夜中、パソコンなら作業出来そうだったので。
一人で運営していると大変な面が多いけれど、こうして工夫しながら自由にできるのもやはり一人で運営しているからこそだと思います。
――働きながら子育てをしているママにとって自己責任ではあれど、自分で調整がきく働き方は今一番求められているものかもしれませんね。
お店を開く前は、どんなふうに活動されていたのですか?
クラフトイベントなどへの出展や委託販売、ハンドメイドマーケットでのネット販売で主に活動していきました。
以前からショップがあったらいいなという思いはあったのですが、アクセサリーを作っていた頃は、どちらかというと趣味の延長線という立ち位置で覚悟がなかったのかなと思います。
――改めてお店を持とうと覚悟が決まったきっかけは?
アントレプレナーコースでブランドをしっかり立ち上げ、ジュエリーを作ることを仕事にしていこう決めたことで、しっかりと覚悟ができたのが一番の理由かもしれません。
イベントなどでは短時間にディスプレイを仕上げたり、持っていける物も限られてしまうので毎回完璧に表現できていないこところもあって。
その点、自分のお店はゆっくり時間をかけて大好きなものをぎゅっと詰め込めた場所です。そんなこともあって、どちらかというと、販売するお店というより自分を表現したアートな空間…そんな存在です。
展示会など、たくさん外で活動したい気持ちもありますが、出来たばかりのアトリエショップ。ネットショップなどを中心に、時々、展示会にも出展しながら、無理をせず自分が出来るペースでしっかりと仕事に向き合っていきたいと思っています。
――本当に、昔から好きでずっと少しずつ集めてきたんだろうなぁって思えるセレクトで、こだわりがぎゅっと詰まったお店です。これは確かにポップアップなどでは表現しきれないですね。
アンティークの魅力って、飯塚さんにとってどんなところですか?
年によってしか作り出せない色合いや朽ち具合。昔ならではの手作業による製作方法。
今では見かけないような形やデザイン。自分のところに来るまでどんな人に使われていたのだろうとか…想像してみたり。あらゆるところに魅力を感じていますね。
――きっと飯塚さんのジュエリーも、そんな風に長年愛され続ける【誰かの宝物】になっていくのでしょうね。
tsumugi jewelryに込めた想い
――飯塚さんの作品には、植物モチーフが多いですよね。何か特別な思い入れがあるのですか?
見ていてほっとするような、心安らぐような植物を選んでいます。
幼少期はもっと田舎に住んでいて、周りは自然の宝庫だったのです。
そんな場所で育ってきた事もあって、子供の頃のどこか記憶の片隅に残っているような草花だったり、お花屋さんに売っているような花よりも素朴なハーブなどをモチーフにしています。
――飯塚さんは人生の中の想い出を大切にされてらっしゃいますね。 tsumugi jewelryというブランド名もピッタリ。この名前はどんな想いが込められているのですか?
実はtsumugiは娘の名前だったりします。
娘の成長と同じように大切に少しずつゆっくりとブランドを育てていきたいと思い、この名前に決めました。
――何もかもが本当に心温かいストーリーで溢れていますね。 ブランドはこれから、どんなふうに育てていきたいとお考えですか?
地方に住んでいますが、今はネットの普及に伴いどこでも仕事は出来るようになってきていると思います。
今は週1ほどのペースでオープンしているショップですが、今後はなるべくオープン日を増やして、地元に根付いたアトリエショップをベースにして、ネットショップも併せて全国に発信出来るブランドに育てていきたいと思っています。
――素敵なお話を沢山ありがとうございました。
最後に、これから飯塚さんのように自分のライフワークとしてブランドを立ち上げていきたいと考えている方に、何かメッセージやアドバイスをお願い致します。
たくさんのブランドがある中、ひとりでブランドを立ち上げていくのは大変なことかもしれません。
その上、女性は特に結婚や出産、子育てや介護問題だったり。本当にいろいろな変化が訪れます。
私も一時期、作れない時期もありました。だけど、諦めず続けてきました。きっとそこで諦めるようならそこまでの想いしかなかったのだと思います。本気で好きなら、いろいろ理由をつけて諦めないでいて欲しいです。
自分自身の軸をしっかり持ってぜひ頑張ってほしいなと思います。
――温かい言葉をありがとうございました。沢山の方達にこの温かい「想い」が届きますように。
今後のtsumugi jewelryの成長を楽しみにしています。
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