Jewelry Designer
ジュエリーデザイナーになるには?必要なスキルを徹底解説!
●ジュエリーデザイナーってどんな仕事?
ファッションのアクセントや、ブライダルジュエリーとして結婚の約束や誓いの役割を持つ指輪、何世代も受け継がれていく財産など、様々なシーンや目的に沿ったジュエリーを提案していきます。
●ジュエリーデザイナーって美大や専門を出ていないとなれない?
しかし昨今では、全く違うお仕事から個人ジュエリーデザイナーとして転職をしていくケースも多くなってきています。
この記事では、主に社会人になってからジュエリーデザイナーを目指す人にとって参考になる情報をお伝えしていきます。
ジュエリーデザイナーになるには、大きく2通りの道が。
企業所属のジュエリーデザイナー
自分自身のオリジナリティを全面に出すのではなく、ブランドの特色やコンセプト、シーズン・コレクションなどのテーマを重視し、顧客のニーズや、トレンド、価格感などを踏まえてデザインする。
様々な専門家たちと連携していくため、個人活動ではなかなか出来ない規模や資金での経験が得られ、より多くの人たちへデザインが届けられる。
・美大・専門学校へ進学後、新卒採用でデザイナー配属
・生産管理などの他部署からスタートし、異動届けやアピールでデザイナー配属
・小規模ブランドのデザイナーからスタートし、転職ごとにブランド規模のステップアップ
などのケースが一般的。
自分のブランドを持つ
オーナー兼ジュエリーデザイナー
デザイナー自らが追求する美しさや、個性を全面に反映した商品開発が可能。 テーマやコンセプト、コレクションなどの方向性を自分で決めて舵取りしていくため、ブランドの成長が実感しやすい。
ポップアップストアや取扱店、店舗出店などを軸に活動していく。
最初は副業など、他業種の仕事をしながら活動し、独立へと切り替えていくスタイルが一般的。
ジュエリーデザイナーに必要な知識・スキルとは?
1.素材の知識
ジュエリーでは、ゴールドやプラチナ、シルバー等の貴金属の特性や品位の違い(純度や含有率を表すK18など)や、使用する天然石の色や硬度、耐久性など、様々な素材を組み合わせたり、耐久性や原価などを考慮しながら形状やバランスを決めていきます。
例えば、「パールは柔らかく削れやすいので金属と擦れて摩耗してしまわないように配置する。」
「3万円程度の商品展開にしたいため、使用する地金はK10で2g以内に収める。」 など、知っていれば知っているだけ、実現性があるデザインを展開していけるため、素材の知識量は大切になってきます。
2.既存パーツや仕上げ方法の知識
例えば、チェーンにしても様々な種類や留め具があるため、どの組み合わせにするのかを考えます。
また、石を留めるデザインにも、「爪留め」「覆輪留め」「ミル留め」「パヴェ留め」「彫り留め」など沢山の種類や石によって使用できる・出来ない留め方もあります。
カタログの中から選んだり、職人さんと相談しながらデザインをまとめていきます。
3 .加工の知識
ジュエリーデザイナーさんが提案したデザインを、加工職人さんへ依頼して形にしてもらいます。
職人さんと打ち合わせをする際に、基礎的な加工用語や素材の特性を知っているかで、そのデザイン自体が実現可能か・出来る理由・出来ない理由・改善案の提案などの相談がしやすくなります。
例えば、 「とても細く華奢な指輪を作りたいから0.3mmの指輪を提案したが、強度や耐久性の弱さからNGが出てしまう。」
「指定した爪の細さや配置では固定が出来ない。」
など、作りの工程を知ることで最初から回避できる修正やり取りがあります。
4.情報収集力やコミュニケーション力
なので、常にアンテナを張って展示会や百貨店・路面店やWEBサイトをチェックしたり、工場とのやり取りや撮影の立ち合い、カタログのディレクションやディスプレイ什器等の提案と、お客様の前に出るまでの裏側すべてに関わっていくため、コミュニケーションをとったり、情報収集することが好きな人はやりがいのあるお仕事だと思います。
5 .デザインを正確に伝えるスキル
手描きでは、修正がある度に0から描き直していましたが、ソフトを使用することで修正箇所だけのデータ変更が出来るようになったり、よく使用するチェーンや留め具などのパーツを都度描くのではなく、データを何度も使いまわせることで効率化が進みました。
イラストレーターが使用できない場合は、それが理由で不採用になると耳にしたことも。
\\ ここで最新情報!今はジュエリーCADスキルの習得に注目が!//
平面から立体へとデータを起こすときに、CADオペレーターさんとの打ち合わせをしていく中で、細かいニュアンスを伝えるためにジュエリーデザイナーさん自らジュエリーCADモデリングを学び始めている方が増えています。
ジュエリーCADとは??
描いたデザインは3Dプリンターでパソコンのデータから実物の立体にすることが出来るため、シンプルなものから手作業では難しい精密なデザインのものまで、思い通りのジュエリーを作ることができます。
誰もが知っているような大手ジュエリーブランドはもちろん、作家や個人が運営しているデザイナーズブランドも積極的に活用しています。
ジュエリーCADを学ぶならどこ?
講師陣が実際にブランドの商品開発をする現役ジュエリーデザイナーでもあるため、実現性を考慮したデータの作成方法や商品開発のサポートをしてくれます。
!学び方は2種類!
【通学タイプ】
実際に作成したデータを3Dプリンターで出力でき、仕上げの加工技術まで学べる為、デザインから完成までの一連の流れを習得でき、その後もデザインデータ作成にも活きる学びが可能。
【オンラインレッスンタイプ】
多忙や遠方でなかなか通学時間が取れない人向け。 4回分のデータチェックがあり、作成したデータの不備がないか・金属にした際に実現性があるかなどをサポートしてもらえます。
ジュエリーデザイナーになることを目指す方へ
ですが遥か昔からジュエリーは存在し、現代の私たちに受け継がれる物です。
それは誰かの想いを形にした物だったり、富の象徴を表すものだったり、代々守り継がれてきたものであったり、自分自身の節目や決意を込めて身につけるものであったりと、人の内面や思い出、未来をジュエリーという形に込めるからだと思います。
そんな、誰かの「大切」を形にするお仕事であるジュエリーデザイナーは、尊く誇りある生業だと思っています。 また、現代では年齢・性別関係なく目指し始められる環境が揃った恵まれた時代でもあります。 ジュエリーデザイナーになることを目指す方には、この記事がきっかけとなってこの仕事の魅力を知ってもらえたら嬉しく思います。
ジュエリーデザイナーになるためのQ&Aまとめ
可能です。高校生くらいから目指すのであれば、美術系の大学や専門学校へ進学をお勧めします。
社会人になってからは、個人でのジュエリーデザイナーとしての道もあるので、年齢問わずに挑戦できる分野です。
まずは、世の中で人気のあるジュエリーデザインのリサーチや試着をして、素材・既製パーツ理解や付け心地と形状を肌で実感するのが良いでしょう。
その先に、技法の種類や違い、工程を学んでいくと指示書作成へ繋がっていきます。
一般的なのはAdobeソフトのIllustrator(イラストレーター)がメインで使用されています。
次のステップとしてジュエリーCADのライノセラスソフトを使用できるとより表現の実現性が確固たるものになります。
安定/分業なら企業
自主決定/収益裁量なら個人
・指示書作成に欠かせない制作スキルを学べる
・CADデータ作りだけでなく、実際に3Dプリンターで造形→仕上げの技術まで学べる環境
・時代によって学びの新陳代謝が活発なため、昔デザイナーだった講師ではなく、現役で商品開発に携わっているプロがスタッフであること。

