アンティークジュエリーコース × 天然石研磨コース
アンティークジュエリーコース
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天然石研磨コース
◎アンティークコースと天然石研磨コースの技法を組み合わせてこちらの覆輪リングを作ります。その手順を追ってみましょう!
【 原石から作る!覆輪リングの作り方 】
今回は人気の“覆輪留めリング”を天然石は原石から、リングはロストワックスを使ってゼロから手づくりし、その作り方を解説します。
今回作成するリングはLaVagueジュエリースクールの「アンティークジュエリーコース」と「天然石研磨コース」で学ぶ技術を組み合わせることで作ることができます。
ベースはアンティークジュエリーコースでも課題に含まれている、ワックスを使った覆輪留めを応用して作成しました。使用している石はローズクォーツとアメシストを原石からカットしました。
天然石研磨コースで学ぶ石どり、エメラルドカット、カボションカットを応用して大ぶりのエメラルドカットとスクエアのカボションに。
コースを組み合わせることで石のサイズや形状、すべて自分好みの世界に一つのジュエリーができました!
「アンティーク調のジュエリーが好き」という人は、迷わずこのアンティークジュエリーコースがオススメです。
アンティーク調に特化したコースは日本でLaVagueジュエリースクールだけ!
「天然石が好き!」「天然石の研磨ができるようになりたい」という人はこちら!
天然の原石から、研磨技術を学んで宝石へと育て上げていく技法を習得するコースです。
初歩的なカットから、ブリリアントカットなどの複雑なカットまで一通りの技法と石の特性知識を身に着けることが出来るオリジナルレッスン。
原石から作る!覆輪リングの作り方
それでは、今回制作した覆輪リングの作り方を見ていきましょう!
先ずは大ぶりのエメラルドカットのアメシストを使った覆輪リングから!
エメラルドカット アメシストの覆輪リングの作り方
STEP1 石どり
STEP1 石どり
【 原石の石取りの仕方 】
まずは素材の準備から
今回使っていくのはアメシストの原石
こちらをエメラルドカットにして覆輪リングにしていきます。
状態を見極めてどこをカットし使っていくか決めていきます。
カット位置を決めたら宝石研磨機のブレードを使って大まかにカットしていきます。
割れないように水をかけながら慎重に…
ゆっくりとカットします
サイコロ状に切り出せました!
ここから形を整えていきます
ダイヤモンドディスクを使って形を綺麗に整えます。
今回はエメラルドカットを作っていくので角を落とした直方体に成形します。
シャリシャリ削れる音がとても気持ちいいです。
出来上がったのがこちら!
綺麗な柱状に切り出せました。
ここからはファセットカットです
エメラルドカットの作り方をお見せします!
STEP2 ファセットカット
STEP2 ファセットカット
【 原石からエメラルドカットへファセットカット 】
石どりが終わったら、次はいよいよ石をカットしていきます!
まずは「ドップ棒」という棒に「ドップワックス」という宝石を固定する蝋を使って固定します。
アルコールランプでドップワックスを溶かしながらドップ棒の先端に石を固定します。
ここで石の中心や角度がズレるとカットが全てずれてしまうので慎重に…
石を固定出来たら、まずはクラウン(石の上側)をカットしていきます。
石をつけたドップ棒をファセッターという宝石研磨機に取り付けたら、ファセッターのダイヤモンドディスクを使って削っていく。
カットにはそれぞれレシピがあるので、そのレシピに沿ってファセッターのジグで角度を決め、研磨していきます。
どこまで削るか、当て具合、少しの角度の違いは人の目と手で石の状況を見ながら決めていく。
宝石の魅力を引き出す、腕の見せ所です。
クラウン側のカットが出来ました!
カット面が光を反射して輝いています✨
テーブル面が広く、石本来の美しさがみられるのがエメラルドカットの魅力です。
クラウン(上側)のカットが終わったら、今度はパビリオン(下側)のカットです。
一度ドップ棒から石を外し、クラウンと角度がズレないようにパビリオン側を下にセット。
カットレシピに沿ってパビリオン側を研磨していきます。
パビリオン側のカットが完成しました!
大粒のエメラルドカットアメシストの完成です✨
ドップ棒から外したらいよいよジュエリーにしていきます。
STEP3 ワックスを使った覆輪リングの作り方
STEP3 覆輪リング制作
続いて石を留める指輪の制作です。
今回は「ロストワックスキャスティング法」という手法を使って覆輪リングを作ります。
「ロストワックスキャスティング法」とは?
「ロストワックスキャスティング法」とはジュエリー制作の手法の一つで、
「ロストワックス」と呼ばれる蝋のようなものを使って作りたいジュエリーの原型を作り、
周りを石膏で固め、加熱すると中のロストワックスが溶け出て空洞ができる。
そこに溶かした金属を流し込むことで原型と同じ形をした鋳物が出来上がることを用いた手法です。
金属を直接加工するよりも簡単に自由な表現ができます。
LaVagueジュエリースクールでは「アンティークジュエリーコース」「ファッションジュエリーコース」で学ぶことができます。
【 ロストWAXを使った覆輪リングの作り方 】
石に合わせて下書きをしたら、糸鋸で大まかに切り出します。
石を留める枠用と土台用に二つ切り出しておきます。
切り出したらジルコニアロータリーバーや棒やすりを使い、石に合わせて穴を開けます。
枠側は覆輪留めの爪になるので石がぴったりハマるように…
土台は石が抜けない広さに穴をあけ、キューレットが指に当たらないようにします。
枠と土台を切り出しました!
外側は溶接してから整えるので大きめにとっておきましょう。
土台と枠を「WAXペン」という半田ごてのようなものを使って溶接します。
最低限やすりとWAXペンさえあれば、自宅でも気軽にジュエリー制作ができるのもロストワックスキャスティング法の魅力の一つです。
後で外れたり穴にならないようにゆっくりワックスペンを動かし、溶かし付けていきます。
溶接したらやすりで外側の形をやすりで整えます。
あまり厚すぎると石留がしづらく、地金量も増え、重たくなってしまいます。
キャスト後に磨きやすいようにしっかり形を整えておきましょう。
石がぴたりとはまる石枠の原型ができました!
キャスト時に若干縮むのですこーしだけ余裕を持たせておきましょう。
出来た石枠にリングの腕を溶接してリングの原型の完成です。
今回は華奢な「ワイヤーワックス」(写真の青いWAX)を使って大きなアメシストを際立たせました!
緑のWAXとワイヤーWAXで溶けやすさが違うので注意しましょう
WAX原型完成!
出来た原型は鋳造をしてくれる業者に地金の種類を指定してキャスト(鋳造)してもらいます。
今回はアンティーク風にするため「真鍮」という金属で鋳造してもらいます。
キャスト後の仕上げ、石留めは「スクエアカボションカット ローズクォーツの覆輪リング」の宝石研磨・WAX原型制作の後!
~ 続いてスクエアカボションカット ローズクォーツの覆輪リングの宝石研磨・WAX原型を制作します~
◎続いてスクエアカボションカット ローズクォーツの覆輪リングを制作します。
スクエアカボションカット ローズクォーツの覆輪リングの作り方
STEP1 石どり
STEP1 石どり
こちらもアメシスト同様 原石から石どりしていきます。
石を見極めてカット位置を決めます。
今回は小粒の長方形スクエアカボションに!
長方形のカボションなど、なかなか売っていない形の石も自分で研磨出来たらジュエリー制作の幅が広がりますよね!!
カット位置を決めたらアメシスト同様、宝石研磨機のブレードを使って大まかにカットし、ダイヤモンドディスクを使って形を整えます。
ドップ棒に固定したら、いよいよドーム状のカボションカットにしていきます。
STEP2 カボションカット
STEP2 カボションカット
【カボションカットの作り方】
カボションカットはファセッターのジグは使わず、手作業でカットします。
滑らかなドーム状になるようにバランスを見てくるくる回しながらカットします。
今回はスクエアのカボションカットなので長辺と短辺のバランスに気を付けて研磨します。
最後にバフという研磨機で研磨剤を使って滑らかに仕上げ、光沢を出します。
LaVagueジュエリースクールではカボションカットの研磨体験ができます!
天然石研磨に興味を持った方は是非一度体験しに来てください!
STEP3 覆輪リング制作
STEP3 覆輪リング制作
【 ワイヤーWAXを使った覆輪リングの作り方 】
今回はワイヤーWAXというWAXを使って覆輪留めの枠を使っていきます。
ロストワックスには大きく二種類あり、
アメシストの覆輪の枠に使った、やすりなどで削って成形する「ハードワックス」と
曲げたり延ばしたりして成形する「ソフトワックス」があります。
今回使うワイヤーワックスはソフトワックスの一種で、とても柔軟性があり、主に曲げて加工します。
石に合わせて囲んだらつなぎ目を溶接します。
これを土台用に、一回り小さくもう一つ作ります。
土台と枠を溶接し、形を整えたら覆輪の枠の完成です!
ワイヤーワックスを使った覆輪留めの石座はどんな石の形でも合わせて作りやすいので自分で研磨した石とは相性抜群の手法です!
最後に覆輪の石座と指輪の腕を溶接して、
スクエアカボションのローズクォーツ覆輪リングの原型完成です✨
こちらはシルバー925でキャスト(鋳造)します。
2つの覆輪リングのワックス原型が出来上がったのでキャスト業者さんに原型を持っていき、それぞれシルバーと真鍮に鋳造していただきました。
STEP4 キャスト後 磨き
STEP4 キャスト後 磨き
キャスト(鋳造)に出した原型が金属になって帰ってきました!ここからは磨いて石を留め、ジュエリーとして完成させます。
【 覆輪リングの作り方 磨き 】
原型が金属になって帰ってきたものがこちら、
鋳造後は鋳肌(いはだ)と呼ばれるざらざらとした表面をしているので、綺麗に磨いていきます。
バレル研磨機という機械でざっと表面を光らせ、リューター工具ややすり、研磨剤などで光らせ、仕上げていきます。
傷やヨレが残らないよう丁寧に磨きます。
綺麗に磨けたら最後に覆輪留めで石を留めていきます。
STEP5 石留め【覆輪留め】
STEP5 石留め【覆輪留め】
【 覆輪リングの作り方 石留 】
いよいよ石を留めます!
覆輪留めの仕方は彫刻台に指輪を固定して石をセットし、石が割れないように枠を内側に倒して縁を覆うようにして石を留めます。
石との隙間をなくすように縁をタガネで慎重に叩いて石に被せるように叩きます。
石が傾かないように対角線上に交互に叩きます。
一気に倒すと石が傾いたり割れたりするので何週も彫刻台を回しながら少しずつ全体的に倒します。
真鍮は比較的硬い金属なので根気よく叩きます。
覆輪留めは爪の引っ掛かりがなく、石も外れにくいのがメリットです。
縁を丸っこく薄くしておくことで石とのつながりが自然できれいなのと同時に倒しやすくなります。
完成!
天然石の原石からのカット、WAXを使った覆輪リングの作り方をご紹介しました!
さて、アンティーク×天然石研磨でどんな魅力のある商品が出来上がるのか解説をしてきました。
好きな石を自由に研磨できるようになれる天然石研磨
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自由度の高いWAXを使った個性的なアンティークジュエリー
「アンティークジュエリーコース×天然石研磨コース」
を掛け合わせることで、オリジナリティーのある他のブランドと差がつくような商品展開に繋がる1つの道筋なんじゃないかと思います。
特に天然石の付いたジュエリーが好きという方や原石を集めるのが好きという方におすすめしたいです!
まだまだ、コース掛け合わせで魅力のある商品展開になるような組み合わせが眠っていいるはず。
Lavageの豊富なコース、レッスンを組み合わせれば理想のジュエリー、唯一無二の商品を作ることができます!
ジュエリー制作に興味を持った方は是非一度Lavageの体験や見学にお越しください!
Lavageではほとんどの方が未経験からのスタート!ジュエリーに詳しくない方も手先に自信がない方も物作りやジュエリーが好きという気持ち、新しいことに挑戦したい気持ちがあれば大歓迎!
ぜひあなたも天然石研磨コースやアンティークコースと好みのコースを組み合わせて理想のジュエリーを作ってください!
✓この記事で出てきたコースのまとめ
✓この記事で出てきたコースのまとめ
◎アンティークジュエリーコースとは
ラヴァーグで学べる「アンティーク調 」のメイキング
アンティークの魅力はいつまでも色褪せることなく、むしろ今も注目され続けているカテゴリーの一つです。
アンティークジュエリーの時代背景や要素を研究していくうちに、装飾のパターンやモチーフの意味、当時主に使用されていた素材のルーツや理由を見つけ、組み合わせることによって誰でも今欲しいと思えるアンティーク風のジュエリーが作れるようになる事に気づきました。 そうして立ち上げられたのが、アンティークジュエリーコースです。
アンティーク調に特化した専門コースが受講できるのは日本でラヴァーグだけ!
こんな人にはアンティークジュエリーコースがおすすめ!
「とにかくアンティーク調が大好き!」
アンティークジュエリーコースは、今まで全く制作経験がないけど、ジュエリーメイキングに憧れがある方・ジュエリーブランドのアガットさんが好きな方達に多く選ばれています。
ラヴァーグでは未経験から始められる方がとても多い為、初心者の方が学べるようにカリキュラムは組み立てられており、安心してスタートしていただいています。
「既存のアクセサリーパーツを組むだけじゃ、物足りなくなってきた人。」
貴和製作所などで販売しているパーツを組み合わせて、アクセサリー制作を楽しんでいたけれど、だんだん「こんなチャームが欲しいな」「オリジナルのリングが作れたらいいな」と、次のステップを目指す方も多く通われています。
自分で作れれば、お気に入りのパーツの廃盤に凹むことも、イメージに近いけど惜しい…と探し疲れる事ともサヨナラ出来ますね。
◎天然石研磨コースとは
天然石研磨コースでは、原石から宝石へと研磨していく技術を学ぶことができます。
カボションカットからブリリアントカットまで、一通りの技法と石の特性知識を身に着けるオリジナルレッスンです。
天然石は美しく、古代から人々を魅了してきました。このコースでは、石の特性に合わせた最大限の魅力を引き出すための研磨技術やカット技法を学びます。
そんな、研磨技法を基礎から応用まで学べるコースが『天然石研磨コース』です。
こんな人には天然石研磨コースがおすすめ!
「とにかく天然石が大好き!」
天然石がとにかく好きで、天然石収集が趣味というあなたは、間違いなく楽しめるこのコース。
ミネラルショーなどでも、自分自身がカット技法を学ぶことで職人さんの凄腕を更に実感することや、石選びの目利きにも役立つはず。
自分が好きな天然石を身に着けるために加工したり、旅行先で見つけた美しい石や、子供たちが宝物として集めてきた石を加工してアクセサリーやお守りにしてあげることで、それらはとても大切な宝物になりますね。
「”こんなカットの宝石があったら”と思うことがある。」
ジュエリー制作をしている方なら、一度は「こんなカットの宝石があったらいいな」と思ったことがあるのではないでしょうか?
既成の形ではなく、自分の思い描く理想的な天然石の形や大きさが見つからないと悩んだこともあるかもしれません。
そんな方にも天然石研磨コースはおすすめ!
天然石の特性の座学や、基礎的から複雑な応用まで研磨技法をしっかり学んだあと、自分の思い描く形を生み出すことが出来るのもこのコースの醍醐味の一つ!
自身のブランドをお持ちの方も、ブランドのオリジナリティやこだわりをより強化し、さらなる発展を加速させることができるでしょう。
お得な セット申し込み割引サービス
セットで約 ¥45,000 お得!
複数のコースを同時異申し込む場合は、高額な方のコース代を 15%OFF とさせていただきます。
セットで約 ¥45,000 お得!
複数のコースを同時異申し込む場合は、
高額な方のコース代を 15%OFF とさせていただきます。
アンティークジュエリーコース+天然石研磨コース ¥579,700- のところ、アンティークジュエリーコース料金15%OFFで ¥534,495-
アンティークジュエリーコース
¥304,700(税込)(全16課題) ※1
天然石研磨コース
¥275,000(全10課題) ※1
※1 すべてのコースに入学金として¥11,000と材料費が別途かかります。(材料費は個々のデザイン・素材により異なります。)
※2 コース習得にかかる日数は各個人の通学ペースにより異なります。お好きな日時、自由なペースで通学出来ますので、集中して通学できる方は短期で習得していただくことも可能です。
※3 コース受講料は一括または分割でのお支払いが可能です。表記価格は(コース受講料+入学金)を60回払いされる場合の一例です。頭金の額や支払い回数により表記価格は変動します。
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ラヴァーグでも人気があるインディアンジュエリーコース。
そして最近新設された文字彫りコース。
例えばこの2つのコースを受講し、それぞれの技法を組み合わせるとどんな魅力のあるジュエリーが作れるようになるのかをここでは紹介いたします。
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ローズカットはアンティークジュエリーで使われている事が多いカット方法の1つで、形が薔薇のつぼみに見える事からその名が付けられたと言われています。
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