きっかけは家族
お父様の職業・家族の理解が後押しとなりジュエリーの世界へ。
ジュエリー を学び始めるまでのこと、実際に学んでみて感じたこと。
これから自身のブランドを走らせていく吉田美里さんに
お話をうかがいました。
Q1.ジュエリーメイキングを学ぼうと思った経緯は?
ーー吉田さん、本日はよろしくお願い致します。 さて、早速ですが、吉田さんがジュエリーのデザインや製作をやってみようと思った経緯を教えていただけますか?
父が漆芸家をしており、螺鈿や蒔絵の技術に小さい頃から魅力を感じていました。
大きくなり父の後を継ぐことを考えたことはありましたが、芸術を仕事にすることの大変さを身近で知っていた為、会社へ就職する道を選びもの作りからは離れていました。
ーーそこからジュエリーメイキングをやってみよう、となったのには何か転機となる出来事があったのでしょうか。
結婚、子供が生まれ環境が大きく変化したこと。
そして復職するタイミングで今後の人生を考えた時に、父の持つ伝統技術を教わらなかったらこの先きっと後悔をする、と思いました。
道具や貝等の財産を父が引退した後も引き継いで活かしていきたいと思い直し、主人の後押しもあり、以前から好きで興味のあった、螺鈿や蒔絵を使ったジュエリー製作の道を模索し始めました。
今は父のアトリエに週1、2回通って、螺鈿や蒔絵を習っています
ジュエリーメイキングと並行して、漆芸にも取り組まれているんですね。父娘のいい時間を過ごされていることと思います!ジュエリー の世界に踏み込むにあたり、ラヴァーグを選んだ理由や決め手を教えていただけますか?
まずジュエリーの道を志してから、それを趣味ではなく「生業」としていきたいと決めていました。
そこで自由に形作れるCADを学べるコースと、ブランド立ち上げのサポートをしてくれるアントレプレナーのコースが当教室にあることを知り、体験に行きました。
体験では1枚の板からシンプルなリングを作りましたが、モノづくりの楽しさやワクワク感をすごく感じたのを覚えています。
ーーワクワクする気持ち、よくわかります!!未経験からスタートした生徒さんは特に、共感してくれる方が多いのではないでしょうか。 最終的にCAD総合、アントレプレナーコースを選んだ理由をおしえてください。
ブランド立ち上げは決めていたので、ノウハウを教えてくれるアントレプレナーコースはとても魅力的でした。
彫金総合コースも入ったブランド設立コースと迷いましたが、CAD総合コースは、データを作るだけでなく、造形物から鋳造した物を製品にするところまで実践できる、ということで決めました。CADだからこそ作れる、複雑なデザインにも挑戦するイメージが湧いた、というのもあります。
Q2.ラヴァーグに通ってみて、どう感じていますか?
ーー実際にラヴァーグに通っている中で、課題に取り組むことやスクールの雰囲気についてどう感じていらっしゃいますか?
分からないことや行き詰まった時に、いつでも講師の先生に聞ける環境があり、商品化するならこうした方が良いと的確なアドバイスをいただけて、とても助かりました。
自主性や積極性があれば、どんどん成長できる教室だと思います。雰囲気は皆さんすごく真面目に取り組まれていて、作業に集中して割と静かですが、お友達がいるとお話したりして居心地は良いと感じています。
ーー大勢の一斉授業と違って、個人的につまずいているところや知りたいことを質問しやすいですよね。現役の職人でもある講師に聞ける、ということも大きいと思います。同じ志を持った生徒さんが周りにいる、というのも心強いですよね。 CAD総合コースを受けてみていかがでしたか?
CAD総合は受講が進むにつれて、作れる作品の難易度が上がり、少し複雑なデザインでもイメージするものが形になった時は嬉しかったですね。
受講が進み、授業の途中でこちらが以前に習ったことが身についているかも端々で確認してくださったのが良かったです。
ーーCADの授業は、手応えを感じている生徒さんが特に多いように感じます。 成長している、と感じられることは続けていくモチベーションにも繋がりますよね。 課題の中で印象に残っているものはありますか?
レッスン12の螺旋を使ったオリジナルの作成にはとても苦戦しました。CADの工程では直してはみてもらいダメ出しされ、それを何度も繰り返してやっと造形し、鋳造し金属になったら今度は磨きの壁にぶち当たり、なかなかやりがいのある作品になりました。
石留めの課題もいくつかあって、鋳造して石留めに挑戦したり24課題とても充実していました。
ーー簡単にできてしまうものより、苦戦しつつも形になったことの喜びが大きかったんですね。これからもチャレンジする気持ちを忘れないでいただきたいです。 アントレプレナーコースはいかがでしたか?
アントレプレナーは、分野別に各担当の先生方が親切丁寧に教えてくださり、特にHP作成ではただ単にHPを作るだけでなく、知識が浅い私でも理解出来るようGoogleの仕組みから細かくご指導いただきました。あともう少しで講座が終わるので、HPの完成度を上げていく作業に入ります。
校長先生のビジネスに関するお話も目から鱗で、受講して本当に良かったと感じています。
ーー今はネットでの販売からスタートされるブランドもとても多いし、実店舗に出向く前にそのブランドのHPを見てみる、ということも当たり前になってきましたからね。ビジネスとして実践的なことを学べた、というのは大きな前進になりますよね。
Q3.これからのこと
ーーご家族、お子さんがいる日々の暮らしの中で、ジュエリーメイキングやブランドデビューに向けて行動していて、やりがいを感じるのはどんな時ですか?
まだ試作段階ですが商品化しよう思っているジュエリーを身につけて、家族や知人に会った時に、可愛いと具体的に褒めてもらえた時は嬉しさとやる気が湧いてきます。
ーー気にしてもらえると嬉しいし、生の声もありがたいですよね。
あとは、頭にあるデザインがCADを通して形になる喜びは毎回ひとしおです。
これからは大切に製作した商品を、お客様にお届けできる喜びも感じていけたら嬉しいです。
ーー「大切に製作」・・・グッときました。 吉田さんのブランドの商品が、お客様のお手元に届く日が私も楽しみです。 どんなブランドにしていきたいですか?
普段使いできるものから、とびきりオシャレした日に身につけて欲しいもの、様々なデザインをご提案したいと考えていますが、一貫して"心ときめくジュエリー"をお届けしたいと思っています。
私自身今まで、お気に入りのジュエリーを身につけることにより、心が弾んだり、憂鬱な気分の時も見るだけでやる気が湧いてきたり、より自分を好きになれたりして、いつもエネルギーをもらっていました。
私のブランド MISATO MATSUDA JEWELRY ではシンプルだからこそ飽きのこないデザインで、気づいたらいつも手に取っているような
"心ときめくジュエリー"をお届けしたい。日々の生活に寄り添いながら、笑顔になれるお手伝いが出来ればと考えます。
ーーお客様を思ってこその素敵な発想ですね!! 最後に、これから吉田さんのように未経験からジュエリーの世界へ飛び込みたい!と思っている方へ、アドバイスやメッセージがあればお願いします。
ラヴァーグジュエリースクールには、やる気さえあれば後押ししてくれる、確かな技術を持つ先生方がたくさんいらっしゃいます。
ものづくりは好きだけど、何から始めれば良いのかわからない方、お勧めです!
まずは一歩踏み出してはいかがでしょうか。