やりたいと思ったときが始め時!
ジュエリー制作を一から学び、サイドビジネスとしてブランド立上げから
今の活動について、お話しを伺いました。
Q1.ジュエリーメイキングを学ぼうと思ったきっかけは?
ーー本日はどうぞよろしくお願い致します!
早速ですが、藤本さんがジュエリーメイキングを始めようとしたきっかけを教えてもらえますか?
ジュエリーに携わる前は、毎日会社に行き、帰りに同僚と食事に行ったり、休みの日には友人や家族と旅行をしたり、特別なことがある毎日ではなかったのですが、それなりに充実していてそれが私の当たり前の毎日だと思っていました。
そんな時、突然コロナウィルスが蔓延し、そんな毎日が当たり前ではないことを思い知らされました。
思うようにいかないこともたくさん増えてきて、この先の人生何があるか分からない、そこで『大好きなジュエリーの仕事をしてみたい!自分でデザインしたジュエリーを販売してみたい!』という気持ちが大きくなりました。
『やりたいことにチャレンジしよう!』と決意するとすぐに行動に移すタイプなので、さっそくインターネットで検索を開始し、ラヴァーグを見つけ、その週末には見学に行き、翌週には入学を決めました。
ーー見習いたいほどの素晴らしい行動力ですね!
見学をして、ラヴァーグを選んだ決めてはなんだったんですか?
アントレプレナーコースがあったことと、CAD総合コースではCADで作ったジュエリーを実際に製作できることが決め手でした。
ジュエリーを販売するノウハウがないどころか、何から始めればよいかも分からなかったため、やるべきことが明確になりました。
また、実際に製作することでジュエリーができるまでの一連の流れを理解することができました。初めて見る工具や初めて聞く用語、工房ではすべてが新鮮で最初は他の生徒さんが何を作っているのかキョロキョロしていたと思います。
初めて自分でデザインしたリングを手に着けた時の感動は、今でも忘れられません。
ーーCADデータから実際にジュエリーとして出来上がったときって嬉しいですよね!今後のできあがりも、どんどん楽しみになりますし。
CADでジュエリーを作っていくなかで、1番印象的なレッスンは何でしたか?
CADで印象に残っているのは、データ完成後の体積の確認です。
体積が出ない=形として成り立っていないため修正が必要になるのですが、慣れるまでその原因を解明するのが大変でした。V>Enterという体積を出すためのショートカットを一番最初に覚えたくらいです(笑)
毎回ハラハラしながらV>Enterを押し一喜一憂…。
最後にちゃんと体積が出た時は達成感でいっぱいでした!
また、レッスンを進めるにつれて、同じリングを作るのにも作り方が何通りもあるということが分かり、CADの使い方の幅が広がりました。
難しかったレッスンはLesson21のトリロジーリングです。
石座を3つリングに配置するのですが、配置バランスが難しくて何度もやり直しました。
今でも石が3つ並んだリングを見ると、あの時大変だったことを思い出します(笑)
ーーCADコースから彫金コースを受講されましたが、そのきっかけを教えてください!
私は販売用ジュエリーは職人さんに製作をお願いしています。
有難いことに製作の過程で、職人さんよりCADデータ作成のアドバイスを頂くことがあります。『製作のことがもっと分かっていれば…、もっと後工程を考えたデザインができれば…』と何度も感じていました。
CADとアントレプレナーコースが終了するタイミングの面談で、『試作品は自分で作れるようにしたい、石留めのレパートリーを増やしたい』と先生に相談をした際に彫金を勧められました。私はあまり手先が器用ではないので、これは大きなチャレンジでしたが、これからもっと成長するためには必要なことだと思い受講を決めました。
今後は試作品の精度もあげられるよう技術を磨きたいです。
ーーアントレプレナーコースを受講してみての感想と、印象に残っていることを教えてください!
でもやる気だけは溢れていました! 大人になってこんなに新しいことを知ることが出来て、大好きなことに活かせる、こんな幸せなことはないなぁ…と、これは今も変わらずそう思っています。
特に力を入れたのが写真撮影です。カメラ授業の後すぐに一眼レフを買いました。
最初はとにかく練習練習で、何千枚と撮影しました。さすがにこれだけ撮ると奇跡の一枚が撮れるんです。でも写真撮影に時間をかけて、奇跡の一枚にずっと頼るわけにもいかないので、"明るさ、影の作り方"など少しずつ習得し、太陽光、撮影ボックスなどいろいろ試しました。
背景の色も、紙や布、質の違うものもいろいろ試し自分のジュエリーに合うものを探しました。
ブランドを立ち上げた今も、新作を販売するときには特に写真撮影には力をいれています。
Q2.実際にブランドを立ち上げてみて、いかがでしたでしょうか?
ーー仕事との両立でブランド活動をされている中で、ブランド活動という"サイドビジネス"があるメリットについて伺いたいです!
実際どうですか?
好きなことをサイドビジネスとしているので、以前よりポジティブな気持ちでいられるようになりました。
どちらかの仕事でうまくいかないことがあっても、気持ちの上でうまくバランスをとることができるようになったように思います。もともと器用ではないので、とにかく『いつも全力!』をモットーに乗り切っています。
ーー仕事に対して前向きになれたんですね!好きなことをサイドビジネスにしたことで、プラスに向かって良かったです。
本業とブランド活動とで違う部分もあるかと思いますが、いかがでしたか?
ブランドを立ち上げる過程で感じたことは、ジュエリーのデザインやCADの技術も大切ですが、同じくらい販売するための準備も大切だということです。
CADを習い始めたばかりの頃は、CADのことで頭がいっぱいで、CADの技術習得に偏って勉強をしていました。ホームページを作り始めた頃から「販売する」準備が出来ていないことに気がつき、愕然としました。
この経験があったため、何かに特化せず、ブランドの運営に必要なことは少しずつ満遍なく習得するということを心がけています。
ーー現在はネット販売を中心に行っているとのことですが、活動をしている中で、印象的だったことや嬉しかったこと、大変だったことなどを聞かせてください!
直接お客様とお話する機会がないので、お問い合わせやSNSで反応頂けるのはとても嬉しいです。
製品を直接手に取って頂けないため、お客様から製品が見たいというお問い合わせを頂くと申し訳ない気持ちとまだまだ工夫が足りていないんだという気持ちになります。
ーーお客様とのコミュニケーションが限られるネット販売ならでは悩みですね・・・
そうなんです。
そのため少しでもイメージがわきやすいよう、ホームページにはより詳細な製品説明を記載するように心掛けています。
ーーそうだったんですね!
"お客様目線"の工夫があるからこそ、ホームページもとても見やすいので、成果がでてますね!
Q3.今後の活動や目標は?
ーーブランドとしての活動を振り返ってみて、立ち上げる前の自分から変化を感じたことなどは、いかがですか?
ジュエリーの製作、デザインのこと、SNS、ホームページの更新、他のブランドさんの展示会などいかにジュエリーのために使える時間を作るかを考え、生活の見直しをしたりもしました。おかげでお酒がめっきり弱くなりました(笑)
「ブランドを立ち上げる」という目標はなんとか達成できましたが『ブランドを立ち上げてからがスタート地点』ということを今あらためて感じています。
まだまだ学ぶことがたくさんあり、勉強の日々です。
たくさんの方に愛されるジュエリーブランドになるという目標に向けて、これからも努力をしたいと思います。
ーーブランドでの活動や新商品などで、これからチャレンジしたい事などはありますか?
また、これからどんな風に成長していきたいという目標などもあればお聞かせください!
また、私のブランドは図形をモチーフにしているため地金ジュエリーが多いのですが、今後はカラーストーンを使ったジュエリーも展開できるようデザインの幅を広げていきたいです。
ーーこれから藤本さんのようにブランドを立ち上げたいと考えている方へ、アドバイスを是非!
『やりたいと思ったときが始め時!』だと思います。 始めた後はやることがいっぱいありますので、あとは突き進むのみ!です。