インディアンジュエリーにターコイズが使われる理由
鮮やかなブルーグリーンが印象的なストーン、ターコイズ。
インディアンジュエリーにはなぜ、ターコイズが多用されるのでしょうか。
インディアンジュエリーにターコイズが使われる理由
多くの人が「インディアンジュエリー=ターコイズ」というイメージを思い浮かべるのも、決して偶然ではありません。
ターコイズは、ネイティブアメリカンにとって単なる装飾用の宝石ではなく、
神聖な守護の石であり、祈りや儀式、人生そのものに深く関わってきた存在です。
この記事では、
「なぜインディアンジュエリーにターコイズが使われ続けてきたのか」という問いを軸に、
精神文化・部族ごとの価値観・人生儀礼・歴史的背景を通して、その理由を紐解いていきます
※現代において、「インディアン」という呼び方は差別的な言葉とされる一説もあり、そのような理由から「ネイティブアメリカン」と呼ぶべきだとする説があります。ただし一方で本人たちが「インディアン」という呼び方を好んでいるらしいという説もあるようです。本記事は「インディアン」で統一させていただきます。
ターコイズが「聖なる石」とされてきた理由
その青〜青緑の色は、空・雨・水といった自然の恵みを象徴し、 生命を育む循環そのものを表す色だと考えられてきたのです。
多くの部族においてターコイズは、
・身を守る護符
・邪気を払う石
・精霊と人をつなぐ媒体
として重要な意味を持っていました。
狩りの成功、雨乞い、豊穣祈願、病の治癒など、 生きることに直結する祈りの場面で、ターコイズは欠かせない存在でした。
つまりターコイズは、 「身を飾る宝石」ではなく「祈りを託す石」だったのです。
ナバホ族にとってのターコイズという存在
空や雨、水といった生命をもたらす自然の力と深く結びつき、 身を守り、幸運と繁栄をもたらす守護石として大切にされてきました。
宗教・精神的な意味
ナバホの世界観では、ターコイズは天と大地をつなぐ石とされ、 神々を喜ばせ、その加護を受けるための媒介と考えられてきました。
身につけることで邪気を払い、 旅や狩りの安全、成功を祈る役割を持ち、 日常的なお守りとしても重要な意味を持っています。
雨乞いや治癒、加護を祈る儀式においても、 ターコイズと銀の装飾品は欠かせない存在でした。
ジュエリーと日常生活
ナバホのジュエリーにおいて、ターコイズは 守護・勇気・家族の絆を象徴する石と解釈されています。
シルバーと組み合わせたペンダントやリング、バングル、ベルトなどは、 儀式用の装身具であると同時に、 日常のお守りとしても機能してきました。
この「儀式と日常のあいだ」に位置する使われ方こそが、 ターコイズを中心に据えたナバホスタイルの核となっています。
インディアンの人生の節目とともにあるターコイズ
生まれたばかりの赤ん坊には、 小さなターコイズのビーズやペンダントを身につけさせ、 邪気から守り、健やかな成長を祈る習慣がありました。
祖母から孫へ技や知恵を伝える場面でも、 ターコイズは文化と祈りの継承を象徴する存在とされています。
成人儀式と結婚
成人を迎える儀式や結婚の際には、 より存在感のあるターコイズのネックレスやリングが用いられ、 幸運や繁栄、共同体の一員として生きていくための守護を祈願しました。
狩猟や雨乞いの儀式でも、 ターコイズは神の力を宿す石として身につけられ、 人生の転機を支える役割を果たしてきました。
死と追悼
死を迎えた後も、ターコイズは重要な意味を持ち続けます。 葬儀や墓にターコイズを納め、 故人の魂を空へ導く「落ちた空の石」として用いられることもありました。
部族の伝承の中には、 人々の喜びや祈りの涙がターコイズになったという語りもあり、 ターコイズは死後もなお、永遠の守護をもたらす石として捉えられてきました。
インディアンジュエリーにターコイズが多い歴史的背景
古代から続く信仰と生活文化があります。
実際に1300年頃の墓や遺跡からもターコイズが出土しており、
早くから「神の石」「守護の石」として扱われていたことが分かっています。
こうした信仰を土台に、19世紀後半になるとジュエリーの形は大きく変化します。
1850年代、ナバホ族はメキシコ人の銀細工師から技術を学び、
本格的なシルバー加工を行うようになります。
アツィディ・サニやスレンダー・メーカーとされる銀職人たちが、
銀にターコイズを嵌め込んだことで、
現在のインディアンジュエリーにつながるスタイルが確立されました。
この様式は後に「ファースト・フェーズ」と呼ばれ、
装飾性よりも守護や精神性を重視したジュエリーとして発展していきます。
インディアンジュエリーの歴史とモチーフに込められた意味
インディアンジュエリーの歴史と、インディアンジュエリーで使われるモチーフとその意味について詳しく解説!
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ターコイズと銀が象徴する「天と地の調和」
この二つを組み合わせることは、 空と地、目に見えない祈りと現実の暮らしを結びつける行為でした。
欠けやすいターコイズを銀で包み込み守る構造そのものが、 「大地の力によって、天の恵みを守る」 という象徴的な意味を持っていたのです。
この考え方は現代のインディアンジュエリーにも受け継がれており、 デザインが変化しても、 ターコイズが中心に据えられることで、 守護と調和という本質的な意味は失われていません。
まとめ|インディアンジュエリーとターコイズの本質
・聖なる守護石としての精神的意味
・数千年にわたる歴史と儀礼
・銀との象徴的な組み合わせ
・受け継がれる祈りと家族の物語
これらすべてが重なり、 インディアンジュエリーとターコイズは文化そのものとして存在しています。
ターコイズは、 身を飾るための宝石ではなく、生き方を守る石。 だからこそ今も、世界中の人々を惹きつけ続けているのです。
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