LaVagueロゴ  東京の彫金教室・Lavague Jewelryスクール【東京・渋谷区・恵比寿】

Lesson3 溶解

リサイクルとリフォーム

形を0に戻す。貴金属だから出来ること

形を0に戻す。貴金属だから出来ること。

地金づくり。

彫金の醍醐味ともいえる溶解からの制作を学んでゆきます。

制作を重ねてゆくことで余った破片や失敗作を溶かして新しい板や角材を作っていくリサイクル方法を学ぶカリキュラムとなります。

リサイクルだけでなく、これを学ぶことによってリフォームへ幅を広げていくことも。

貴金属だから出来る。
何度でも蘇る特徴を最大限に活かしていく。

溶解が出来るようになると、大切な想い出を繋ぎ続けられる。

これはスタッフの実際の経験談ですが

昔、ジュエリー制作がある程度出来るようになったころ、とあるオーダーが入りました。

それは「お祖母ちゃんの形見のプラチナチェーンで結婚指輪を作ってほしい」という依頼でした。

大好きなお祖母ちゃんから受け継いだプラチナのチェーンは、身につけるにはかなり派手で、せっかく譲り受けたけれど押し入れに入れっぱなしとのこと。

毎日身に着けられる結婚指輪にしてほしいというオーダーでした。

譲り受けた大切なものを、形を変えて愛用し続けることが出来るようにする技術は、職人としての誇りある仕事の一つです。

想い出を繋げ続ける作業で、最も重要なプロセスがこの【溶解】です。

溶解における「失敗しない為のポイント」をきちんと押さえていけるように組み立てられています。

溶解における「失敗しない為のポイント」をきちんと押さえていけるように組み立てられています
溶解における「失敗しない為のポイント」をきちんと押さえていけるように組み立てられています
溶解における「失敗しない為のポイント」をきちんと押さえていけるように組み立てられています

溶け切った状態を目と手の感覚で覚えていく。

溶ける頃合いの見分けがきちんとつかないと、割れやすい地金を作ってしまいます。
しっかりした地金づくりが出来るように何度も挑戦して体で覚えていきましょう。

【よくあるミス例】
・空気が入ってしまい、折れやすい地金になってしまう。
・チョコ皿にこびりついて離れなくなってしまった。
・綺麗に金型に流し込めない。

 

溶かすために使用する器(チョコ皿)の作り方やメンテナンス法と頑丈な地金を作る為の溶け切るタイミングの見極めを詳しく解説しながら実践していき、作った地金で指輪を作ることまでを学んでいきます。

溶け切った状態を目と手の感覚で覚えていく

POINT1 型の掃除・溶かす際のお皿(チョコ皿)を作りから始める

地金を溶かす際にまず大切な道具となるのがチョコ皿と金型。これが汚れていたり劣化していたり、別の金属がこびりついていると上手に溶かせても金属の種類が変わってしまいます。きちんとメンテナンスしてから作業に入りましょう。
チョコ皿にはホウ砂を全体に溶かして広げ、ガラス質でコーティングをしておきましょう。
金型は油を湿らせたティッシュでゴミや汚れをさっと拭き取ってあげましょう。

型の掃除・溶かす際のお皿(チョコ皿)を作りから始める
型の掃除・溶かす際のお皿(チョコ皿)を作りから始める

POINT2 しっかり攪拌(かくはん)してあげる

地金を溶かし始めたら、炭素棒を使用してグルグルと混ぜていきます。
こうすることで、地金の中に混じっていた不純物と中の空気を取り除くことが出来ます。
ここできちんとかき混ぜられていないと、地金になったときに割れやすくなってしまいます。

地金を溶かし始めたら、炭素棒を使用してグルグルと混ぜていきます
地金を溶かし始めたら、炭素棒を使用してグルグルと混ぜていきます

POINT3 躊躇わずに一気に流し込む

地金を金型に流し込む際、しっかり金型を温めてから気持ちを整えて一気に流し込みます。
少しでも躊躇うと、その一瞬で先に流した金属が固まり、微かな層が出来てしまったり空気が入ってしまう原因に。ご飯にカレーをかける要領で一発で流しましょう。

地金を金型に流し込む際、しっかり金型を温めてから気持ちを整えて一気に流し込みます
地金を金型に流し込む際、しっかり金型を温めてから気持ちを整えて一気に流し込みます

Lesson 3で学べる内容と手順

STEP1 溶解の準備

チョコ皿の作成・金型の掃除・溶かす銀の量のあたりを見て、金型のセッティングなど、まずは基本的な準備を学びます。

チョコ皿の作成・金型の掃除・溶かす銀の量のあたりを見て、金型のセッティングなど、まずは基本的な準備を学びます

STEP2 溶解

酸素バーナーの使い方・火の調整・地金の盛り方・逆火の注意を学び、溶解をスタートさせます。

酸素バーナーの使い方・火の調整・地金の盛り方・逆火の注意を学び、溶解をスタートさせます

STEP3 攪拌と溶け具合の見極め

地金が溶けてきたら、しっかり不純物の除去と空気を抜いていきます。
揺すって溶け具合の確認を覚えていきます。

地金が溶けてきたら、しっかり不純物の除去と空気を抜いていきます

STEP4 流し込み

溶け具合を把握出来たら一気に流し込みます。流し込みにもコツがいるので、何度も反復して技術を身につけていきましょう。

溶け具合を把握出来たら一気に流し込みます

STEP5 地金の整形

完成した地金をローラーに咬ませやすいように叩いて潰していきます。
このとき、ただ潰すだけでなく叩て強度を上げていきます。

完成した地金をローラーに咬ませやすいように叩いて潰していきます

STEP6 地金の整形2

プレス用ローラーの溝に挟み、ゆっくり地金を伸ばして厚み・幅を調整していきます。
ここで一気に無理やり伸ばすと、加工硬化で折角の地金が割れてしまう危険もありますので、時々なましながら慎重に行っていきます。

プレス用ローラーの溝に挟み、ゆっくり地金を伸ばして厚み・幅を調整していきます

STEP7 出来た地金を使って指輪を作る

完成した角材を使ってシノギ型リングを制作していきます。
ここまでの流れが完璧にこなせたら、丸線・板材も作れるようになります。
しっかり習得して、色々応用してみましょう!

出来た地金を使って指輪を作る

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