Lesson 6
ちょっとしたアクセントが可愛い!
ツブツブ(粒金)や模様の装飾
アンティークジュエリーと言えば、細かな装飾や模様が浮かび上がっているのも特徴の一つ。
ここでは、ロストワックスを溶かし付けることで作品のアクセントとなる装飾の技法を学んでいきます。
カチッと形が決まりすぎず、少し歪なくらいが可愛いかったりハンドメイド感の味わいが表現しやすいこの手法。
とっても簡単なのに、より一層作品を華やかにしてくれる便利テク。
学べるポイント
彫金技法では出来ない事の一つ。
こういった細かいパーツの組み合わせは、彫金技法で同じように作ろうとすると何度も火を当てるロウ付け(溶接)が必要となります。
ですが、何度も何度も火を当てていることで、さっき付けたばかりのパーツが取れてしまったり、他の場所が溶けてしまったりと、難易度がかなり高くなる技法です。
そういったパーツ同士を沢山付ける溶接箇所の多い作品は、ロストワックスで行うことが早くて楽ちんで向いています。
ここではロストワックスを温めて液状化した状態から、均等な粒の大きさを配置したり、モチーフの形にを盛り付けていきます。
ワックスの適度な溶け具合の調整がポイントの一つです。
こんな風に作っていきます!
1.土台を作ります
今まで学んだ技術を活かして装飾用の土台を作ります。
2.装飾用のワックスを用意
ブルーワックスとインジェクションワックスをホットプレートで溶かしながら調合していきます。
3.ワックスペンですくい上げる
特別レッスンで作ったペン先に2で作ったワックスのしずくをすくい上げます。
4.盛り付け
1で用意した土台に模様の下書きをして、その上に液体を固まらせながら盛り付けていきます。
5.綺麗に整える
はみ出してしまったり盛り足りない箇所はキサゲや紙やすりで綺麗に形を削って調整しておきます。
6.均等に並べていくタイプ
ツブツブの配列の場合、しっかりペン先を土台のワックスに差し込みましょう。上に乗せるだけだとしっかり土台に着かず、キャストの際に粒が取れてしまうこともあります。
7.完成
アンティークジュエリーが作られた時代には、その時の流行やモチーフにも一つ一つ意味が込められています。
例えば、この作品のモチーフの【ぶどう】は 沢山の実をつけることから「繁栄」や「子宝に恵まれる」というお守りのような意味合いを持つモチーフです。婚約したての意味合いとして若い女性に贈られることが多かったそうです。
そんなエピソードを込めて作られた商品は、買い手側も愛着を持ってより大切に使い続けてくれるでしょう。
アンティークジュエリーコース
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