Lesson 5
ぷくっと可愛いオーバルカットの石を
留める為の【覆輪石枠づくり】
楕円や正円の形に上面がぷくっと膨らんでいたり、細かい面が入っていたりする石のカット名を「オーバルカット」といいます。
ここで学んでいく技法では、このオーバルカットの形の魅力を活かしていくための「覆輪(ふくりん)」と呼ばれる石枠の作り方を学んでいきます。
このレッスンでは、一般的な大きな塊から削りだしていくやり方よりも、素早く簡単で綺麗に作ることが出来るLaVagueジュエリースクールオリジナルの技法を学んでいきます。
覆輪の石枠が作れるようになると、それだけでリング・ピアス・ネックレスと作れる作品の幅が一気に広がります。
学べるポイント
簡単なのに作れるものが一気に広がる。
きっと、既にアクセサリー制作をしていた方達でスキルアップのためにジュエリー制作を学びたいと考えている方達にとって、具体的に学びたかった・作りたいものの一つが石枠や石留めの技術を用いた作品だと思います。
ここで学ぶ覆輪留めは、代表的な石留めの一つであり、石の数やデザインで無限大に作品を作っていける技術です。型の制作・石留の技法・固定方法を学ぶことで他の石留へ応用が効いてきます。
石に合わせて作る一点物の作品や、規定のサイズで枠を一つ作って型を保存しておくことで、毎回作らなくても同じものを何個でも出すことが出来るため、制作時間の短縮にも有効です。
こんな風に作っていきます!
1.石の大きさに印をつける
ブロック状のワックスに石を乗せて石の円周の印をケガいていきます。
2.印の内側を削る
1でつけた印からはみ出さないように慎重に内側を削ります。
3.微調整
石がすっぽり入るくらいまで整えられたら、同じ大きさのブロックワックスを用意します。
4.合体
3で用意したブロックワックス同士をワックスペンで接着していきます。
5.余分を削る
しっかりくっ付けられたら、外側の余分な部分を削り整えていきます。
6.装飾
べースの形が出来てから装飾を加えて鋳造に出し、金属になってから石留めを行います。
7.完成
鋳造から戻って金属になってから石留めへ。
鏨(タガネ)や彫刻台やハンマーを使用して、石が曲がらないよう・力加減で石を割ってしまわないように慎重に淵を寄せていきます。しっかり留まったら傷を落として完成!
アンティークジュエリーコース
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