Lesson 9
アンティーク風な細いワイヤーワークに
石をプラス
レッスン8で学んだアールヌーボー調の細いワイヤーで構成されたデザインの応用編の課題がこちらのレッスン9
石枠自体は、金属になってから彫金技法で取り付けていくため、ここで繊細なロウ付け(溶接)を学んでいきます。
また、LaVagueの設備で代表的な「レーザー溶接機」の使用方法も一緒に学んでいくため、ワンステップアップのカリキュラムとなります。
レーザー溶接機の使い方を学ぶことで、チェーンなどの細く繊細な物への溶接や、小さな丸カンの切り口を留めることが出来るため、より頑丈なジュエリー制作が可能となります。
学べるポイント
レーザー溶接機は、レーザー光線の熱で金属を溶かしつけていく機械です。
小さな石枠と土台のリングの接点にレーザー光線の光を打つことで、お互いの金属を溶け合わせて合体させることが出来るため、ロウ付け(溶接)前の仮留めとして大きな役割を担います。
また、石を留めてしまった後の火を当てられない作品に対してもピンポイントで緻密な溶接が可能なため、修理にも役立ちます。
宝飾業界の職人さんの間では当たり前の設備だけど、日本のジュエリースクールで完備しているところが少ない理由。
それは、一つにカリキュラムの中に繊細で細いデザインをつくることががあまりないから。
このアンティークコースでは、より細く繊細な作品作りを求められる課題が多くあります。
ワックスの段階では出来ないことを金属になってから行う際に、このレーザー溶接機はマストアイテムの一つです。
これを使いこなせるようになるかならないかで、作品の幅は大きく変わってきます。
こんな風に作っていきます!
1.イメージの下書きをします
イメージの展開図をまずは下書きし、レッスン8と同じようにワイヤーワックスを組み合わせていきます。
2.主軸の土台を作ります
太目のワイヤーワックスで軸となる土台を作ります。
3.リング状にするための下準備
作りたい号数に合わせるため、サイズ棒に付箋を巻き付け、木芯棒にそのまま通していきます。
4.土台の巻き付け
3で用意した木芯棒に1の土台を指で温めながら曲げて巻き付けていきます。
5.繋ぎ目の溶接・装飾
巻き付けたら繋ぎ目を溶接し、パーツを足しながらくっ付けていきます。
6.強度を意識する
一本ラインが続くところは弱く、歪みやすいため、パーツを重ねて装飾しながら強度を上げていきましょう。
7.完成
原型が出来たら鋳造に出し、磨いて完成です。
簡単なのに複雑なアールヌーボー調の唐草模様が表現できるこの手法。
既存の売ってるパーツに飽きた人や、思い描いているパーツになかなか巡り合えない人は、この手法でオリジナルのチャームやパーツを作ってみては?
アクセサリーから一歩先に進みたい人にお勧めのアンティークジュエリーコースです。
アンティークジュエリーコース
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