アンティークジュエリーの素敵なモチーフの意味達

アンティークジュエリーモチーフの意味辞典

アンティークによく見かけるモチーフたちの意味

ツバメやぶどうのモチーフたちが多いアンティークジュエリー

その姿にはきちんと意味があったこと、ご存知でしたか?

現在のアンティークジュエリーが生まれた時代背景

【アンティークジュエリーとは】

一般的に制作されてから100年以上時代を超えて現代に残り続けている宝飾品の事を呼びます。
 
中でも、黄金期と呼ばれる19世紀イギリス、ヴィクトリア王朝の時代のジュエリーを皆さんが「アンティークジュエリー」と聞いて最初にイメージするものだと思います。
 
この時代、宝飾史において重要な女性がいました。
 
その女性は18歳の若さで英国の女王として即位してから、最愛の旦那であるアルバートと共に共同政策で産業革命の発展や自由貿易政策の実施、教育や福祉のシステムの基礎を固めたことにより、大英帝国を繁栄の頂点へと結びつけたヴィクトリア女王です。
 
女王の政策により、産業が発達したおかげで機械が進化を遂げ、地面を掘り起こす能力が高まり、金の発掘が盛んとなりました。
金が豊富に取れるようになったことと、女王が自ら好んで身に着けたことにより、次第に民衆の間でも流行し、女性たちは宝飾品を自分の夫の権力や家柄、冨を象徴するものとして、宝石がふんだんに盛り込まれたゴージャスな装飾品で身を飾りはじめました。
 
そうして宝飾品の需要が急速に伸び、あらゆる工房が活性化し、職人が増え、切磋琢磨の末に磨かれた技術や、戦地へ赴く兵士たちが家族への願いや想いを込められたセンチメンタルジュエリーなど、分野も様々な発展と共に、人々の生活の一部として浸透していったのです。
 
その時代の宝飾品が現在アンティークジュエリーとして永い年月を超えて人から人へと大切に受け継がれ、現代の人々を魅了し続けています。
 
 
そんなアンティークジュエリーには、当時の時代背景や流行とが重なり、贈る人の気持ちがモチーフに込められて隠された物語や特別な意味があるのです。
 
このページでは、そんなアンティークのモチーフの意味を解説していきます。

ヴィクトリア女王参考写真

【ヴィクトリア女王参考写真】
参照元http://4travel.jp/travelogue/10875676

アンティークジュエリー参考写真

【アンティークジュエリー参考写真】
参照元 http://www.antiquestruffle.com/a&c/a&c4337.htm

アンティークジュエリーモチーフ特集

【アンティークに見られる鳩モチーフの意味】

アンティークで用いられていた鳩モチーフには 2つ意味が込められています

アンティークで用いられていた鳩モチーフには 2つ意味が込められています。
 
一つは平和の象徴。
もう一つは伝書鳩のように精霊のシンボルとして「神の言葉を伝える」役目を持っていました。
 
18~ 19世紀の当時、産業の発展と共に世界中で戦争が絶えず、穏やかな日常はかけがえのない貴重な時間だったのでしょう。
 
今では鳩が公園や日常生活にいるのは当たり前ですが
当時いつ敵が襲ってくるかもわからない状況で生活していた人々にとって
日中に鳩が道端で餌を探して歩き回っている何でもない日常の光景に平和を感じたのではないでしょうか。

鳩が勿忘草(ワスレナグサ)をくわえて羽ばたいている姿が多いのは、戦地に赴く兵士が自分の妻や恋人へ「私を忘れないで」という意味を込めて贈られました。
 
そういった思いを込めた宝飾品を贈る側と贈られる側の気持ち。
どちらの気持ちも想像するだけで切ない思いでいっぱいになります。
 
そういった意味を込められた宝飾品を当時「センチメンタルジュエリー」と呼ばれました。
 
センチメンタルジュエリーには「愛する人へ永遠の愛を誓う」「宗教的な信仰を誓う」などの意味があり、覚悟や誓いを現すための使われ方をしています。

アンティークで用いられていた鳩モチーフには 2つ意味が込められています

画像参照元サイト http://www.g-rena.com/cata-p-5-sold.html

【アンティークで見られるツバメモチーフの意味】

燕は巣作りし、夫婦そろって子育てをする様子から 「長く幸せな家庭を築く」というシンボル

画像参照元サイト https://www.pinterest.jp/pin/220324606751302137/?lp=true

燕は巣作りし、夫婦そろって子育てをする様子から
「長く幸せな家庭を築く」というシンボルです。
また、子供たちへ食べ物を運ぶ姿から「幸せを運んでくれる鳥」とも呼ばれています。
 
1888年に出版された作家オスカー・ワイルドの短編集『幸福な王子』が当時はイギリスで大流行し、その物語に出てくるツバメをモチーフとされていることも大きな要因の一つです。
アンティークで燕が多いのは、こういった意味からなのですね。

【アンティークで見られる蔦(ツタ)・花モチーフの意味】

アンティークでよく使用されている蔦は、その伸びていく性質から「縁をつなぐもの」であり、「友情や忠誠の証のシンボル」とされています

アンティークでよく使用されている蔦は、その伸びていく性質から「縁をつなぐもの」であり、「友情や忠誠の証のシンボル」とされています。
 
19世紀初頭、ナチュラリズム(自然主義)と呼ばれる花やフルーツがモチーフになった宝飾品が見られます。
 
自然主義の宝飾品が当時、一世を風靡した理由は、デザインの可愛らしさ、お花や葉の形をした宝飾品が普段身に着けやすいという点、そしてこの時代にガーデニングブームがあったからだそうです。
 
新しいエギゾティックな植物がヨーロッパにもたらされ、ガーデニングブームが巻き起こったのだそうです。

9世紀の半ばに特に好まれたのは
「バラモチーフ(意味:あなたを愛しています)」
「勿忘草(わすれなぐさ)モチーフ(意味:私を忘れないで)」
「エーデルワイスモチーフ(意味:大切な想い出)」
「ハイビスカスモチーフ(意味:新しい恋)」
「プルメリアモチーフ(意味:気品)」
「パンジーモチーフ(意味:私を思って)」
「マーガレットモチーフ(意味:忠実な愛)」
「チューリップモチーフ(意味:思いやり)」
「ダーリアモチーフ(意味:華麗)」
「百合(ゆり)モチーフ(意味:純粋無垢)」
「すずらんモチーフ(意味:再び幸せが訪れる)」
「アイリスモチーフ(意味:信じる心)」
「デイジーモチーフ(意味:純潔)」
等々。
 
特定の花には特定の意味が込められて、このようにしてアンティークの宝飾品には高貴さや感情の意味が込められたものになりました。

アンティークでよく使用されている蔦は、その伸びていく性質から「縁をつなぐもの」であり、「友情や忠誠の証のシンボル」とされています

画像参照元サイト http://www.aimant2.com/ajsoldout/aj1100.html

【ぶどうモチーフの意味】

ぶどうが豊作になると農家が潤い、酒蔵が潤い、飲食店や酒屋が潤い、国や人々の生活が潤います

ぶどうが豊作になると農家が潤い、酒蔵が潤い、飲食店や酒屋が潤い、国や人々の生活が潤います。
 
このことから、「富の象徴」という意味として当時のフランス人たちに愛されてきました。
 
また、沢山の実をつけるぶどうは「繁栄」や「子宝に恵まれる」というお守りのような意味合いを持つモチーフとして、婚約したての意味合いとして若い女性に贈られることが多かったようです。

ぶどうが豊作になると農家が潤い、酒蔵が潤い、飲食店や酒屋が潤い、国や人々の生活が潤います

画像参照元サイト http://himawariny.com/?pid=90757331

【蜂モチーフの意味】

昆虫モチーフの中でも最も人気なのがこの蜜蜂

昆虫モチーフの中でも最も人気なのがこの蜜蜂。
 
蜜蜂(ミツバチ)モチーフは古代ギリシア時代から「縁起の良いもの」として愛されてきたそうです。
 
空を飛び回るハチの姿は、肉体に出入りする霊魂の働きと結び付けられているという意味があるそうで、
ヨーロッパでは、「ミツバチの来訪があると、未知の良い客が訪れる」と信じられてきました。
 
蜜蜂モチーフには、勤勉・純潔・知恵・豊穣という意味がこもったシンボルでもあります。
 
19世紀後期、イギリスとフランスの宝飾品の世界では、空前の昆虫ブームが起こります。
ミツバチのモチーフはその中でも特に人気で、いろいろな意匠のものが作られたのでした。

昆虫モチーフの中でも最も人気なのがこの蜜蜂

画像参照元サイト http://meltingpot-shop.com/?pid=115042902

【蛇モチーフの意味】

蛇は古来より「吉兆」や「幸運」、「永遠」といった意味が込められた象徴とされてきた生き物

蛇は古来より「吉兆」や「幸運」、「永遠」といった意味が込められた象徴とされてきた生き物です。
 
ヨーロッパでは「永遠の愛」を象徴し、恋人へのプレゼントのモチーフとしてよく使われていたそうで、女王ヴィクトリアがエメラルドのついたゴールドのスネークリングを婚約指輪として選びました。
 
それから民衆の間で大流行し、婚約指輪をスネークモチーフのリングを贈る男性が急増したそうです。

蛇は古来より「吉兆」や「幸運」、「永遠」といった意味が込められた象徴とされてきた生き物

画像参照元サイト http://antique-gallery-soleil.com/products/detail.php?product_id=3358

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