【アンティークジュエリーとは】
一般的に制作されてから100年以上時代を超えて現代に残り続けている宝飾品の事を呼びます。
中でも、黄金期と呼ばれる19世紀イギリス、ヴィクトリア王朝の時代のジュエリーを皆さんが「アンティークジュエリー」と聞いて最初にイメージするものだと思います。
この時代、宝飾史において重要な女性がいました。
その女性は18歳の若さで英国の女王として即位してから、最愛の旦那であるアルバートと共に共同政策で産業革命の発展や自由貿易政策の実施、教育や福祉のシステムの基礎を固めたことにより、大英帝国を繁栄の頂点へと結びつけたヴィクトリア女王です。
女王の政策により、産業が発達したおかげで機械が進化を遂げ、地面を掘り起こす能力が高まり、金の発掘が盛んとなりました。
金が豊富に取れるようになったことと、女王が自ら好んで身に着けたことにより、次第に民衆の間でも流行し、女性たちは宝飾品を自分の夫の権力や家柄、冨を象徴するものとして、宝石がふんだんに盛り込まれたゴージャスな装飾品で身を飾りはじめました。
そうして宝飾品の需要が急速に伸び、あらゆる工房が活性化し、職人が増え、切磋琢磨の末に磨かれた技術や、戦地へ赴く兵士たちが家族への願いや想いを込められたセンチメンタルジュエリーなど、分野も様々な発展と共に、人々の生活の一部として浸透していったのです。
その時代の宝飾品が現在アンティークジュエリーとして永い年月を超えて人から人へと大切に受け継がれ、現代の人々を魅了し続けています。
そんなアンティークジュエリーには、当時の時代背景や流行とが重なり、贈る人の気持ちがモチーフに込められて隠された物語や特別な意味があるのです。
このページでは、そんなアンティークのモチーフの意味を解説していきます。