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Ayako Kitamura ブランドデビュー —— 隠していた夢が動き出すまで ~北村 彩子~

AYAKO KITAMURAインタビュー
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Ayako Kitamura

「さあ、冒険に出かけよう。」

それは、ジュエリーブランド〈Ayako Kitamura〉が掲げるキャッチコピー。

「未来へ踏み出す大人のための冒険の証」をコンセプトに、挑戦する人の背中をそっと押すジュエリーを生み出しています。

このブランドを立ち上げたのは、ダンスインストラクターであり一児の母でもある北村彩子さん。
家事・子育て・ダンス教室の運営という多忙な日々の中、ラヴァーグでジュエリー制作を学び、ついにブランドとしての初舞台——「デザイナーズフェスタ2025」への出展を果たしました。

今回のインタビューでは、展示会に出展しブランドデビューを迎えるまでの歩みと、その先に広がる新たな目標をお聞きしました。
なお、ジュエリーを始めたきっかけや入学までの経緯、ママとしての通い方については以前の「ママ座談会」で詳しく語っていただいています。ぜひあわせてご覧ください。
AYAKO KITAMURAインタビュー

Ayako Kitamura  デザイナー プロフィール

北村彩子
ジュエリーブランド 【Ayako Kitamura】 デザイナー
姉妹ブランド 【MYXA tokyo(ミクサ トーキョー)】 主宰

高校2年生の息子を育てるシングルマザー。
理系大学卒業後、アメリカで2年間ストリートダンスを学び、帰国後はダンス教室を2店舗経営。
自身も振り付け・パフォーマンスを続けながら、ラヴァーグで彫金コースとCADコースを修了し、現在はファッションジュエリーコースを受講中。

ブランドコンセプトは、「未来へ踏み出す大人のための冒険の証」。
2025年9月からはダンス経験を活かしたストリート系姉妹ブランド「MYXA tokyo」を始動。ダンスコンテストのスポンサーシップやイベントでのPOP UP出展も控えている。
AYAKO KITAMURAインタビュー
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取材した講師:(高橋 成典)

ジュエリー専門学校卒業後、ジュエリーの本場山梨県甲府で4年間職人として勤務。
その後、ハイブランドの加工職人として量産品加工、一点もの加工と、ジュエリーメイキングを幅広く経験、技術を習得する。
そこで新人教育などの人事も経験し、その技術と経験が評価され、Lavageへ入社。

自分自身が経験してきた現場のノウハウをLaVagueの生徒さんだけでなく、ハワイアンジュエリーブランド【Puaally】の商品制作・技術力強化に貢献している。

ここが始まりだった。。。

--北村さんとは、入学体験のときから担当させていただいて、ママ座談会のインタビュー、そして今回のブランドデビューのインタビューと。 なんだか個人的にも感慨深いです。

ママ座談会からあまり時間が経たずにブランドデビューを迎えましたね。
そうですね。
あのときはまだ「いつかできたら…」くらいの感覚でした。
まさか数カ月後に展示会に出ているなんて、自分でも想像してなかったです。
AYAKO KITAMURAインタビュー
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--いや〜、私も嬉しいです。
座談会で話していた夢や思いが、こうして形になって。
今日はそのブランドデビューについて、色々聞かせていただければと思います。よろしくお願いします。

では早速ですが、今回の展示会を終えての感想から教えてもらえますか?
一言でいうと……「楽しかった」です。
気持ちの上でも、作品づくりの上でも、大きな区切りとなりました。

展示会にかけつけてくれた方々の応援に勇気づけられ、同じブースの出展者さんとの交流も深まって。
「ジュエリーを仕事として生きていく覚悟」がより強くなりました。

自分のブースに立って、お客様が作品を手に取ってくれる瞬間がこんなに嬉しいとは思いませんでした。

ある男性のお客様が、私の作ったボールペンを何度も試し書きして「これが欲しい」と笑顔で言ってくださったことは、今でも鮮明に覚えています。
--素敵な経験でしたね!
でも、最初から出店するつもりではなかったんですよね?
はい、全然(笑)。

私はけっこう先延ばしにしてしまうタイプで、「作品が増えてから」「もっとクオリティを上げてから」と理由をつけては、やらない方向で考えていました。

だから展示会はまだまだ先の話だと思っていました。
--そこから出店を決めたのは、面談がきっかけでしたね。
はい。

高橋先生に「北村さん、アントレプレナーコースなんだから次の展示会、出ますよね?」と当たり前のように言われて。

「え、出ない方が不自然なのかな?」って思ったんです(笑)。
さらに「1個でもいいから出してみよう」と背中を押してもらって、覚悟が決まりました。
--あのときは「やらない理由を探すより、どうやったらできるかを一緒に考えよう」と思っていました。

北村さんもそこから動きが早かったですよね。
そうですね。
「どうしよう」じゃなくて「どうやったらできるか」を考えるようになって。

気づいたら「出さない方が不自然」というテンションになっていました。
不思議ですね(笑)。
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隠していた夢が動き出すまで

--展示会に出ることは、周りの人にすぐ伝えたんですか?
いえ、実はジュエリーを習っていることも、作っていることも、長い間ほとんど周りに話してなかったんです。
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--えっ!?それはどうしてですか?
本業はダンス教室の運営なので、もしスタッフや生徒さんに「ジュエリーで遊んでいる」と思われたら、不信感を持たれるかもしれない。
スタッフのモチベーションが下がったり、生徒さんが離れてしまうんじゃないか、そんな不安がありました。
だからごく一部の人にしか話していませんでした。

でも、展示会を機に教室の生徒さんが来てくれて、その噂が一気にスタジオ内に広まりました。
「バレた!」って感覚でしたね(笑)。

でも思っていたほどマイナスな反応はなくて、むしろ「すごいですね!」と応援してもらえたんです。

そこから少しずつ、周りにも話せるようになりました。
--それは大きな変化ですね。
その後の展開にもつながりましたか?
はい。

ダンサー仲間から「ダンサー向けのジュエリーって作れないの?」と声をかけてもらったんです。
それをきっかけに「ダンスとジュエリーをつなげる」という発想が一気に広がりました。

衣装に合わせたジュエリーやコンテストの景品など、今まで別々だった世界がつながるイメージが見えてきたんです。
--隠してきた夢が、逆に知られることで広がっていったんですね。
すごい変化だと思います!
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一歩を踏み出した準備期間

--実際に出店を決断してから、どんな準備をしていったんですか?
時間との戦いでしたね。
家事や子育て、スタジオの仕事の合間を縫って制作していたので、正直すごく大変でした。
作品数も少なくて、「どうやって増やしていこうか」を常に考えていました。
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--確かに、時間的な制約は大きいですよね。

ママの座談会のインタビューさせていただいて、ママさんがどんなスケジュールで1日を過ごされているか、聞いているので尚の事、大変だったんだろうなと感じています。
--そんな中でも準備期間で特に印象に残っていることはありますか? 
やっぱりボールペンの制作です。

実は2年前に、ボールペンを作っている方のブログを見つけて、「私も作ってみたい」と思って連絡したことがあったんです。

そしたら、その方が見ず知らずの私に設計図を貸してくれて。
それからずっと「いつか完成させたい」と思っていました。
--見ず知らずの人ですよね!!?
なかなかできる事じゃないですよ~すごい行動力ですね。
はい。

ラヴァーグで学んだ技術、別で旋盤加工の勉強もして、やっと形にできました。

展示会では男性のお客様が何度も試し書きをして「これ、いいですね!」と言ってくださって。

本当に嬉しかったですし、一人では絶対にできなかったことなので感謝の気持ちでいっぱいです。
--一生懸命、試行錯誤して作ったボールペンを喜んで下さった経験はきっと何事にも代えがたいものだったと思います。

他にも準備の中でスクールの仲間にも支えられたのかなと思っていますが、いかがでしたか?
そうですね。
同じく出店する仲間と制作状況を共有できたのは心強かったです。 「みんな頑張ってるから私もやらなきゃ」と思えました。
--仲間の存在って本当に大きいですよね。
北村さんにとって大きな支えになったんですね。
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挑戦と成長の象徴

--北村さんのブースで特に目を引いたのが、あのボールペンでしたね。
そもそも何でボールペンを制作しようと思ったんですか?
はい。
あれは私にとって特別な商品なんです。

実はきっかけは、ラヴァーグに入ってすぐのアントレプレナーコースでの校長先生の導入講習だったんですよ。
校長先生から「営業や契約など、大事な場面で100均のボールペンだと印象が変わる」という話をされたんです。
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--僕も初めてその話を聞いた時に、実際に格安事務用ボールペンを使っていたので、ドキッとしたのをよく覚えています。
私もです。

当時、私はスタジオの生徒さんが作ってくれたレジン付きの100均ボールペンを使っていました。
私にとっては思い出のあるものでしたが、正直、ボールペンにステータスなんて意識したことがなかったんです。

だから「そういう視点が自分にはなかったな」と思うと同時に、「じゃあ自分が納得できる一本を作ってやろう」という半分反発心みたいな気持ちも生まれました。
--反発心(笑) なるほど、それが原動力でボールペンを作ることになったんですね。
はい。

もともと理系でメカニックが好きなので、ボールペンの仕組み——回転式やネジ式、ボルトアクション式など——にも興味が湧いてきて。

彫金の学びとも結びついて、「いつか作りたい」という思いがどんどん強くなりました。
--でも、作るには専門的な知識や技術・設備も必要ですよね?
そうなんです。

それで、ボールペン制作のブログを書いている方を見つけて、思い切って連絡を取り、会いに行きました。

設計図も見せてもらって、構造が複雑なものもあり全部自作は難しいから、まずはネジ式から挑戦することにしました。
そのために旋盤加工も学び、少しずつ準備を進めたんです。
--それでボールペンを作っている方に連絡することになったんですね。

なるほど、そういう流れだったんですね!
改めてすごい行動力ですね!

そこまでやって完成した時は、どんな気持ちでした?
嬉しかったです。

契約や重要な場面で使うと自然と身が引き締まりますし、ジュエリーは女性向けが多くなりがちですが、このボールペンは男性でも楽しめる実用的なアイテムだと思います。

展示会でもお客様が何度も試し書きをしてくださり、「これ、欲しい!」とまでなり、本当に感動しました。
--反発心から始まった挑戦が、こうしてブランドの特別な商品になったんですね。
はい。

あのボールペンは、私にとって“挑戦と成長の象徴”みたいな存在です。

このエピソードも校長先生にぜひお伝えしたいです(笑)
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展示会で見えた景色

--初めての展示会、当日はどんな気持ちで臨まれましたか?
正直1日目はずっと緊張していました。

準備してきた商品を並べて、お客様を迎える瞬間は「いよいよ始まるんだ」という高揚感がありました。
なので1日目が終わった時が1番ホッとしました。
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--それだけちゃんと準備してきたってことだと思います。
実際にお客様と接してみて、どんなことを感じました?
一番は「ブランドは自分だけで作るものじゃない」という気づきです。

お客様が商品を楽しそうに手に取ってくださる姿に感動しましたし、その会話から新しいアイデアをいただくこともありました。

今はもちろん「より良いもの」をつくりたい思いや情熱はありますが、それをひとりで追いかけるのではなく、お客様と共に“今の最高”を提供しながら成長していきたいと感じました。
--まさに、ブランドがお客様と一緒に育っていく瞬間ですね。
はい。

展示会を通してそれを実感しましたし、「もっとよいものを届けたい」という前向きな気持ちが強くなりました。

それに、同じく出展していた仲間たちが頑張る姿にも刺激をもらいました。
スクールに通う中で出会った仲間の存在も、大きな支えだったと思います。
--ラヴァーグに通うと、技術を学ぶだけじゃなく、一緒に挑戦できる仲間がいるのも心強いですよね。
本当にそうですね。
仲間やお客様と関わることで、自分ひとりでは見えなかった景色をたくさん見せてもらいました。
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ジュエリーとダンスがつながる未来

--展示会をきっかけに、新しい発想や次の目標は生まれましたか?
はい。
大きな気づきを与えてくれたのは、展示会で出会った他ブランドの世界観でした。シルバーを使った作品の見せ方やブランディングがとても素敵で、自分の中で一気にイメージが広がったんです。

もしや「ダンサーとコラボしたら、こんなふうに表現できるんじゃないか!?」って。

それまでは「無理に本業(ダンス)と絡めなくてもいいかな」と思っていたんです。
無理やり作っても楽しくないし、忙しくなるだけじゃないかって。

でも展示会で刺激を受けたことで、「やってみたい!楽しそう!」と心から思えるようになって。
衣装に合わせたジュエリーやコンテストの景品、さらにはダンサーさんに実際に身につけてもらう姿まで、たくさんのアイデアが一気に浮かびました。
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--先ほど話にあった「今まで別々だった世界がつながるイメージが一気に広がりました。」というのは、そういった刺激もあっての事だったんですね。

具体的にどういうジュエリーにしたいですか?
ダンサーは動きが激しいので「軽くて取れにくい方がいい」とか、「揺れた時に映えるデザインがいい」とか。
そういう視点でジュエリーを考えるようになりました。

活動を周囲に知ってもらえたことで応援の声も増え、「今度モデルやりますよ!」と声をかけてくれる仲間もいて。

本当にありがたいです。
--すごいとんとん拍子に進んでますね!!
やっぱり行動力に驚かされます!
どんなジュエリーになるか個人的にもすごく楽しみです。
実は、セカンドラインとして〈MYXA tokyo〉(ミクサ トーキョー)というブランドも立ち上げました。

9月にはポップアップの予定もあり、「ストリート系ジュエリー」を形にしていく第一歩になると思います。

〈Ayako Kitamura〉はオーダー品や少し格調高いものをメインに制作していこうと考えています。
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ブランドデビューは通過点

--展示会などの様々な経験を経て、改めて振り返って、入学当初の自分と今の自分を比べると、どんな変化を感じますか?
一番は「自分に対する信頼」が深まったことです。

正直、こんなふうに自分がイメージした通りのジュエリーを作れるようになるなんて、当初は思っていませんでした。

もし入学当時の私が今の私を見たら、きっと「本当にできてる!」ってびっくりしていると思います。
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--それを自分自身が感じられるって、本当に大きな成長の証拠だと思います。
なかなか日々の成長って自分では気づきにくいですからね。
特にモノづくりのようにコツコツ積み上げていくものは。

ラヴァーグという場所は、北村さんにとってどんな存在でしたか?
最初は「自分に戻れる息抜きのような場所」でした。
家事や子育て、スタジオ運営から少し離れて、自分の時間を持てる場所。

でも今は「未来をつくっていく場所」になっています。

不思議と肩ひじ張らずに居られて、居心地の良いまま成長してこれたのは、先生方や仲間のおかげだと思います。
--ママとして忙しい毎日の中で「息抜きの場」を見つけ、それを「未来をつくる場所」に変えられたのは、北村さん自身の気持ちと行動力があってこそですね。

こちらこそラヴァーグをそんな素敵な場所にしてくれてありがとうございます。

最後に、これからブランドを目指す方や、入学を迷っている方へメッセージをお願いします。
学びを始める前は「やらない理由」「あきらめる理由」がいくらでも出てきます。
私自身もそうでした。

でも始めてみると、ラヴァーグでの学びや仲間との時間を通じて「ブランドを持つこと」が自然になっていくんです。

決して手の届かない夢じゃなくて、むしろ「ブランドを持っている方が当たり前」という感覚に変わっていきます。

私もこれからは、仲間に囲まれて「売れるのが当たり前」という感覚をもっと身につけていきたい。
ブランドデビューはゴールではなく通過点。

これからも挑戦を重ねていきたいと思います。
--ありがとうございます!
北村さんらしい、前向きで向上心のある言葉ですね。

「辞めないこと」「一歩ずつコツコツ」を大事にされている北村さんなら、どこまでも進んでいけると思います。

ブランドのキャッチコピーである「さあ、冒険に出かけよう。」をまさに体現されていますね。
だからこそ「未来へ踏み出す大人のための冒険の証」をつくれるのだと思います。

これからの北村さんの活躍が本当に楽しみです!
AYAKO KITAMURAインタビュー
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AYAKO KITAMURA

さあ、冒険に出かけよう

ジュエリーは、 未来へ踏み出す大人のための”冒険の証”。
大人になった冒険者に、 そっと力をくれるジュエリーたち。
2025年9月半ばよりダンス、ダンサー経験を活かしました ストリート系姉妹ブランド「MYXA tokyo」(Mix your soul. Move your art.)(ミクサ トーキョー) を立ち上げます。
こちらはダンスコンテストのスポンサーシップにて優勝商品提供、ダンスイベント内にPOP UP出展があります。
現在準備しておりますので注目いただけたら嬉しいです。

ーー北村さんよりメッセージ

シングルマザーになってすぐ、不安いっぱいで、でも何かを変えたくてラヴァーグの問い合わせをしたのがつい昨日のことのようです。
思い返すとものづくりと向き合う時間は自分自身の人生の棚卸しのようでもありました。

ラヴァーグの先生たちは温かく、ラヴァーグの環境だったからこそ未来に向かって何かを成し遂げるエネルギーをいただけたと思っています。いつも背中を押してくれました。

展示会は一つの大きな区切りとなりましたが、歩みを止めずゆっくりでもまた次の目標に向かって進んでまいります。
思いをジュエリーに乗せて、これからも楽しみながらお届けしていきます。

前回のインタビュー【ママの座談会】の記事はこちら。

ー受講コース紹介ー

北村さんが受講されたコース一覧です。
今後のスキルアップの参考にしてみてください!
画像をタップするとコース詳細が見れます!
アントレプレナーコース
ジュエリーCADコース
ファッションジュエリーコース
彫金総合コース

ー他の記事を読むー

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