みんなの “できない” を無くすのが僕達のお仕事です。
華奢で繊細なジュエリーが人気を伸ばす中、従来の刻印機などではお客様のニーズを満足させる事が出来ませんでした。
人気のジュエリーはより繊細で華奢なデザインへ
例えば、プアアリで人気の商品を見てください。(上の画像)
リングは1.0㎜のワイヤーを使って作ったリングです。
趣味で友人などに販売をしているのであれば、こんな細いリングにブランドの刻印やK18やSilverなどの金種の刻印を入れなくても良いのかもしれません。
でも、カルティエやブルガリなど普通にお店で販売されている商品でブランドの刻印や金種の刻印が入っていないという事は絶対にありません。入れないといけないのです。けれども通常刻印を入れるというと・・・
左側の写真から説明をすると、刻印を金槌でうつ(左)。刻印機を使う(中)。接触式のコンピューター刻印機(右)を使う。
この3種類の方法で刻印を入れていました。一番右側の写真のイラストレーターデーターなどをパソコンで読み込んで刻印を入れる。という方式はラヴァーグでも随分活躍しました。
しかし、トップブランドなどの最近の人気のジュエリーデザインはこれらの方式では刻印出来ないものが多い。という事を知りました。無理やり入れる事はそれぞれ出来るのかもしれません。でも、検品を通る事ができず、返品になってしまうそうです。
ファッションのトレンドはどんどん華奢で繊細なデザインに移行していきました。すると、これらの刻印の方法では刻印が打てないデザインが増えてきてしまったのです。
このままではまずい!!
ラヴァーグのスタッフ達で集まって、みんなで考えました。
どうやって、あんな細くて華奢で繊細なものにトップブランドは刻印を入れているんだろう?そうだ詳しい人に聞いてみよう!という事になり、みんなで情報収集を始めました。
すると程なくしてレーザーマーカーという高額な設備があり、みんなそれで刻印を入れている。という事が分かりました。
レーザーマーカーをラヴァーグにも導入しよう!
右から佐々木社長、小玉社長、前田さん
そこで、もっと詳しくいろいろな事を教えてくれる人を探そう!そして、これからの宝飾業界を背負うジュエリーデザイナー達を一緒に応援してくれる企業を探そう!という事になり、ラヴァーグのスタッフ達の熱い思いに共感してくれたのが、株式会社シーフォースの佐々木社長。関西の宝飾工房こだまの小玉社長。甲府で宝飾の加工の会社を立ち上げている前田さんが協力をしてくれる事になりました。
色々なの人達のお陰でラヴァーグにも2016年1月12日レーザーマーカーLASOX FIBER30Wが納品されたのです。皆さまありがとうございます!
今は、ドンドン色々な事を実験しています。そのいくつかの実験例をジュエリーに刻印を入れる以外の事を少しここで書いていきます。
challenge1 お気に入りのノートにレーザーマーカーで名前を入れてみた!
お気に入りのノートにオリジナルの名前を入れたくなった!
表紙の素材はプラスチックの黒
とても綺麗に刻印を入れる事が出来た。どうやら黒いプラスチックはレーザーが当たると白くなるらしい・・・
challenge2 お気に入りの革小物にレーザーマーカーで名前を入れてみた!
お気に入りのマウスパッドなどの革小物にレーザーマーカーで特別な名前を入れてみた。
牛革の茶色と黒で試してみた。
やはり、レーザー溶接機と同じように黒によく反応する。革が焦げる匂いが立ち込めて生徒達に迷惑をかけてしまったが、あと数日で専用の集塵機が届くので気にしないで、次に行ってみたいと思う。
でも、お気に入りのマウスパッドに、かなり繊細なお店のロゴも難なく入っていく事に驚く。5秒ぐらいで入れられた。
challenge3 ジュエリーCADで有名なラヴァーグでも出来なかった事をしてみた。
レーザーマーカーは刻印を入れるだけじゃないんだよ!
キャスト(鋳造)では出来ないジュエリーを作る
人気のハワイアンネームペンダントを作ってみた!
ジュエリーCADの専門学校として有名になったラヴァーグジュエリースクールですが。実はCADでは出来ないデザインもあるのです。どうしてもキャスト(鋳造)という工程を通ると出来ないのが、上の画像のネームペンダント。
ペンダントの薄さは0.5㎜なのに強度が保てる理由は?
なぜ、キャスト(鋳造)だとこのペンダントが出来ないのか。それは溶けた金属を流し込む技法は金属の硬度が柔らかくなってしまうからです。フニャフニャのジュエリーは綺麗に磨く事も出来ず、お客様にお渡しするのも難しいのです。(お渡しした時の形状を保つ事が難しいので。)
しかも、いちばん細い部分“R”の細い部分の太さは0.4㎜。でも硬いんです!
なぜ、こんなに薄くて細い形状で強度が保てるのかというと、それはローラーで圧延されて硬度を上げた状態の金属の板をレーザーマーカーで切り抜いて作るからです。しかもそのスピードも圧倒的です。まだ慣れていない僕達の設定ですら4分で切り抜いてくれました。
固定して彫って仕上げていきます。
大きさが分かるように、普通のつまようじと並べてみました。
レーザーマーカーはこのように色々な可能性を秘めている設備です。ラヴァーグでは生徒達の思い描いたジュエリーデザインを実現する為にこれからも様々な設備を導入していきます。みんなの “やりたい” を実現していけるように努力をしていきたいと思っています。
レーザー刻印の依頼価格や動画はコチラからどうぞ