LaVagueロゴ  東京の彫金教室・Lavague Jewelryスクール【東京・渋谷区・恵比寿】

宮本静香インタビュー|現役のジュエリーデザイナーとして活躍するLavague講師へインタビュー

  • HOME
  • >
  • 宮本静香インタビュー|現役のジュエリーデザイナーとして活躍するLavague講師へインタビュー

LaVagueジュエリースクール講師インタビュー 宮本静香 先生

LaVagueジュエリースクール
講師インタビュー
宮本静香先生

東京・恵比寿にあるLaVagueジュエリースクールは、25年の歴史を持つジュエリー専門スクールです。
ジュエリーブランド現役の職人やプロのジュエリー作家が講師を務めており、初心者から個人でブランドを運営する方まで幅広い受講生が通っています。
現役のプロから直接学べる環境が整っているため、確かな技術だけでなく、作家・個人ブランドとしての視点や感性も育むことができるのが大きな魅力です。
今回はLaVagueの講師であり、sizle(シズル)のジュエリーデザイナー宮本静香先生にインタビューを行いました。

宮本先生のようなプロフェッショナルが直接指導するLaVagueジュエリースクールは、「プロから学びたい」「現場で活かせる技術を身につけたい」と考える多くの方に支持されています。
ジュエリー作家の活動はどんなものなのか、Lavagueジュエリースクールではどのような講師からジュエリー制作を学べるのか、
現役の作家の声、講師としての想いなど、インタビューの内容から スクールや進路を選ぶ参考にしていただければ幸いです。

宮本静香

sizle/シズル ジュエリーデザイナー

宮本静香

宮本静香

1989年栃木県生まれ

文化女子大学(現:文化学園大学)短期大学部卒業
プロダクトデザインやグラフィックデザインを専攻し幅広く学ぶ。

約10年間、地元栃木でアパレル販売員として勤務し接客スキルを磨く。
並行して5年程ジュエリースクールに通い、ジュエリーメーキングを学ぶ。

2018年に銀粘土技能資格を取得。
2022年度開業。
・渋谷スクランブルスクエアpop up
・博物ふぇすてぃばる
・いきもにあ 出展

2022年よりワークショップを5回程開催。
2023年、2024年に日本橋アートモールギャラリーにて個展を開催。
初個展と同時にクラウドファンディングも実施し目標達成率は224パーセントを越える。
2024年7月 粘菌研究の第一人者とそて世界的にも有名な南方熊楠の資料館である、南方熊楠記念館にて委託販売。

ジュエリーを通して粘菌という生物の魅力も発信する。

sizle / シズル

「自然を愛でるように自分を愛でる。」をコンセプトに
森の神秘的な「粘菌」をメインモチーフにしたジュエリーブランド。
驚くべき生命力と美しさを持つ粘菌は、忙しい日々を生きる私たちの姿と重なります。
自然の強さと優しさを感じ自分自身を大切にするきっかけを提供します。
sizle_logo

講師インタビュー

sizle/宮本静香 ~ジュエリーの道を選んだ経緯と活躍~

sizle/宮本静香
~ジュエリーの道を選んだ経緯と活躍~

まず、現在どのような活動をされているのか教えていただけますか?

宮本先生:はい。今はLavagueで講師をしながら、個人で「sizle(シズル)」という屋号でブランドを運営してまして、
「自然を愛でるように自分を愛でる。」っていうコンセプトで、
ネバル キンと書いて「粘菌」っていう不思議な生物をモチーフにしたジュエリーを制作して販売活動しております。

▲ sizleのジュエリー

ジュエリー制作を始めた理由と作家の道を選んだ理由を教えてください

宮本先生:まずはデザイン系の短大を出てから、アパレルに就職したんですけど、やっぱりもの作りが元々好きなので、何か自分で作って活動したいなっていう、ふわっとした思いがずっとあって。

で、そこからちょっときっかけがあって、ジュエリーの専門学校の体験に行って、ジュエリー制作に興味を持って、その時すでに働いてたので、働きながら通える社会人スクールに通いはじめました。

ジュエリーを作るのがすごい楽しくて。

少しずつ工具とかも揃ってきて、
徐々に自分のブランドを作ってやっていきたいなっていう風に思うようになって、アパレルで働きながら、
とりあえずやってみよう!でイベントに出たりとかしていて、そこからずっと続けてるっていう経緯なんですけど、

初めはイベントとかに出るために、ブランドを立ち上げたんですね。

宮本先生:そうですね、もうこのイベントに出ようって決めてから、その為にブランド名だったりコンセプトを考えて

▲ sizleのジュエリー

粘菌

▲ 粘菌

そのころから粘菌や自然をモチーフにしてたんですか?

宮本先生:1番最初はそうではなくて、
水の揺らぎとか、ちょっと抽象的な、いびつなモチーフみたいな感じの作っていたんですけど。
1番最初のイベントの時はシルバーアクセサリーと、その時スイーツデコもハマっていて(笑)

スイーツデコですか!?(笑)

宮本先生:そう(笑)樹脂粘土でホットケーキとかちっちゃい果物みたいな作って、ピアスとかイヤリングを作ったり、レジンを使ったり。

最初はジュエリー一本っていうよりも、ハンドメイドアクセサリーの中に、シルバーアクセサリーが混ざっているみたいなスタートでした。

全然売り場のこととかあんまり考えずに、とりあえず出してみたんですけど、全く売れないところからスタートでした。

ちょうど私が始めたころ、ハンドメイドブームがあったので、1番最初は、大きいハンドメイドのイベントに出ようっていうのと、
あとは、オンラインストアもハンドメイドのプラットフォームでの販売からスタートしたので、最初はハンドメイドアクセサリーを始めたっていう感じですね。

そこから徐々にジュエリーブランドに育っていったんですね

宮本先生:はい、そうですね。
スイーツデコ

▲ スイーツデコ

宮本先生が手がける作品の特徴 ~粘菌のモチーフに込めた想い~

宮本先生が手がける作品の特徴
~粘菌のモチーフに込めた想い~

ruriリング

ブランドの特徴だと思うんですけど、粘菌をモチーフを選んだ理由やこだわりや想いを教えてください

宮本先生:そうですね。粘菌と出会ったのは本屋さんでたまたま生物の資料集コーナーを見ていて発見したっていう、不意な出逢いだったんですけど、
自然に触れるのは元々好きではあって、現代アートとかによくあるような、規則的ではない不思議な形だったりっていうのが、昔から興味を惹かれる部分があって、不完全な完璧ではないところに魅力を感じていたんですよ。
粘菌っていう生き物がそういうアートのようなビジュアルをしていて、最初はビジュアルに興味を惹かれて、モチーフにしたら面白いんじゃないかっていう感じで始めたんですけど、

今となっては、生態系とかも調べて追及していくにつれて、生物自体の昔から生きている生命力を感じて、より興味を持つようになり、すごくニッチな生き物なので、広めていきたいっていう気持ちにだんだんなっていきました。

自然的な題材を探すために資料を探してた中で粘菌に出会ったんですね

宮本先生:微生物とか元々好きなんです。そういう生物の資料集とかを昔から眺めるのが好きでミジンコだったりとか、そういうのを見てはニヤニヤしてたタイプなので(笑)

なかなか特殊ですね(笑)

宮本先生:はい(笑) その時、学生時代は(粘菌を)全く知らなかったんですけど、
社会人になってその存在を知ってから、すごいもう胸打たれてしまいました。
粘菌

▲ 粘菌

そもそも粘菌とは何なんですか?

宮本先生:粘菌っていうのはですね、なかなか、1回聞いただけじゃなかなか難しいんですけど💦
森の中の苔とかが生えている湿った湿地帯に生息してるアメーバ動物で、キノコの仲間みたいな生き物です。
アメーバのように移動したり繁殖するっていう性質と、胞子を飛ばす植物的な性質を持ち合わせてる“二刀流”みたいな生き物なんです。

二刀流(笑)

宮本先生:(笑)名前に菌がつくんですけど、菌類ではなくて、アメーバ動物って言われている不思議な生き物です。

なぜ粘菌をモチーフに選んだんですか?

宮本先生:純粋に粘菌のアート性のあるビジュアルが美しいと感じたのと、他の人は絶対にやっていないであろうと思いブランドの個性を出せると思ったからです。
ただあまりにもニッチなのでどのように多くの方に興味を持っていただけるか日々試行錯誤しています。

天然石やアンモナイトに寄生しているような作品もありますよね

宮本先生:そうですね、やっぱり粘菌の特徴であるアメーバ状に広がるっていう写真にすごく魅力を感じて、天然石だったり、鉱物とかにまとわりつくデザインが今はとても気に入っていて
ぱっと見ただけじゃなんだかわからないけど、実は粘菌モチーフっていう、知った時の面白さみたいなのも感じていただけたらいいなっていうのと、
個人的にアンモナイトとかの化石がすごく好きなので作っていて楽しいですね。

石やアンモナイト、身に付けると人にまとわりつくということですね!

parasiteシリーズ

▲ parasiteシリーズ

ジュエリーはどんな手法で作っているんですか?

宮本先生:専門学校に通ってた時からやってたんですけど、ロストワックスっていう、ろうそくみたいな溶ける素材を使って、削ったりして形を作るんですけど、
そのワックスを溶かして絵を描くような感じで制作しています。
LaVagueだとファッションジュエリーコースアンティークコースでも学べる技法ですね。
ジュエリーブランド立ち上げスキル ロストワックス

ロストワックスでのジュエリー制作を学べるコース

制作におけるこだわりや、制作中で一番好きな瞬間はどんな時ですか?

宮本先生:私は原型作りにすごく重点を置いていて、やっぱりハイジュエリーとかだとカチッとした、石がいっぱい止まったような規則的なデザインがやっぱすごい多い中で、
それをあえて崩して、無機物である金属を有機的に、実際に生きているような、躍動感が出るようなデザインに作るようにしています。
金属ってやっぱ硬いので、それを柔らかいようなイメージを持ってもらえるように、ワックスで作って、作ってはバランス見て、また溶かしてっていうのを繰り返しながら、
歪なんだけど、身につけてバランスのいい、心地よいデザインに仕上がるように意識して作ってます。

ブランドの転機と個展

ブランディング ~ブランドの転機~

ジュエリーデザイナーの活動のどんなところにやりがいを感じますか?

宮本先生:ブランド作ってから10年ぐらい経つんですけど、やっぱ最初の5、6年とかは本当にもう葛藤だらけで、本当1番最初全く売れずに、800円しか売れなかったところからのスタートだったので、
周りの目線とかも意識して、このままでいいのかなとか。
すごく悩んだ時期はあったんですけど、昔から応援してくださるお客さんの存在がやっぱりすごく大きくて、少しずつそういうお客さんも増えてきていて、そのお客さまの喜んでくださる姿を見ると、また頑張ろうという気持ちになります。

売れなかった時期からブランドが軌道にのった転機は何ですか?

宮本先生:4年前に栃木から上京してきて、上京してきたからには、と覚悟決めて活動を本格化させました。
最初は粘菌モチーフってマイナー過ぎて最初すごく自信がなかったんですけれど、知れば知るほど魅力的な生き物で、広めていきたいっていう気持ちがだんだん芽生えてきてから、商品作りにもより力を入れるようになって、自分自身販売活動を楽しめるようになってきて少しずつのびてきました。
気持ち的な面が大きいですね。気合と楽しむ気持ち。

気持ちの変化をきっかけにブランディングや行動で、明確に変わったことはありますか?

宮本先生:ブランディングは去年あたりにしっかり集中して学んだ機会があって、
その時に、ただ「好きなものを作って売れたらいいな」とか、「売れるだろう」っていう気持ちで活動してはいけないっていうことに気づいて

ブランドコンセプトを見直す時に、自分自身がシズルのジュエリーを通して、どんな人にどうなってもらいたいか、それでどんな価値を届けていきたいのか、
どうしていきたいか、という意識で考えるようになりました。

▲ 第二回個展の様子

個展がすごく特徴的だなと思ったんですけれど、個展の際に意識していることは何ですか?

宮本先生:やっぱり個展って本当ブランドの世界観をフルで発揮できる場っていうのもあって。

ギャラリーは毎回固定でアートギャラリーに近いようなところなんですけど。ただ作品を置くだけではなくて、見て楽しい、ジュエリーを知らない人が来ても楽しめるようにしたいなって。

粘菌っていう存在の面白さも伝えていきたいので、装飾を鬱蒼とした自然のような粘菌の世界を作ったりして。

個展は過去に2回やってるんですけど、 自分だけで作るのではなくて、どちらも作家さんとのコラボレーションをしていて、

ガラス作家さんとお香立てを作ってみたりとか
粘菌の写真を趣味で撮られてる写真家さんのお知り合いが結構いて、普段資料を提供していただいたりしているので
その方の紹介文だったりその写真を飾らせていただいたり、感謝の意を込めるっていうのも、

普段のイベント販売じゃできないようなことを、毎回やっていきたいなって意識して取り組んでます。

ジュエリーを通じて、粘菌っていうものを広める活動をしてるっていうのが面白いですね

宮本先生:そうですね。粘菌という存在を知って、楽しんでくれる人の輪が広がったらうれしいです。

▲ 第二回個展の様子

講師としての宮本静香
~生徒と同じ目線で一緒に成長する~

Lavagueの講師を始めてからブランドに変化はありましたか?

宮本先生:そうですね。Lavagueの講師をする為に研修で基礎の彫金のカリキュラムをやった時に、自分の技術の未熟さに気づき、

そこで色々教えていただいて、今までちょっと敬遠していた石留めの技術だったりとかっていうのを少しずつ吸収して、自分の作品に取り入れられるようになってきて、 商品の幅がすごく広がったなっていうのはありますね。
今までは銀粘土もやってたので銀粘土の石留めの技術はあったんですけど、やっぱりなかなか販売に繋がらないラインナップだったので、 最近の天然石シリーズは本当にLavagueで学んだ技術が活きています。
基礎がしっかり身に付きました

講師として入る時に指導の上で意識してることは

宮本先生:自分自身生徒さんと同じように自分のブランドを拡大したいっていう同じ目標を掲げているので、
生徒さんと同じ目線で、自分が知ってる技術は伝えて、
それプラス、自分の今までの作家活動をする上での葛藤とか、色々な経験があるので、
興味のある方とかには、リアルな経験を伝えられたらなっていう風には意識しています。

講師や作家として今後の目標はありますか?

宮本先生:最終目標はやっぱりブランドを大きくして独立するのが夢ではあるんです、
個人的にワークショップの経験もあるので、「教える」ということが今後の自分のスキルアップにもすごく役立つなっていうのは感じています。

今のところは人に教えるというスキルを高めつつ、自分自身も技術を学べるいい機会なので、両軸で成長して、
それを自分のブランディングにも反映させて、 それを生徒さんにも還元しながら、生徒さんと一緒に成長していけたらなと思います。

宮本先生から
未来のジュエリー作家に
向けてメッセージ

宮本先生から
未来のジュエリー作家に向けてメッセージ

最後に、未来のジュエリー作家さんに向けてメッセージをお願いします。

宮本先生:今、世の中にいるジュエリー作家さんって、本当に1人1人それぞれ経緯が違う方がいっぱいいる中で、私はすぐ突っ走って始めちゃったタイプなので
まずはジュエリーの基礎だったり、ラヴァーグのブランディングのコース(アントレプレナーコース)とかで、販売のための基礎から学ぶっていうのが1番近道なのかなと思いました。

あとは、ある程度少し学んでいった中で、まずやってみるっていうのも大事だなっていう、行動力みたいな面も大事だなとも思うので、
ジュエリー作家を目指す方々には常にトライアンドエラーをしていくっていう意識で頑張っていってもらえたらなと思います。

告知したいことはありますか?

宮本先生:2月に代々木体育館でNew Energy(ニューエナジー)という展示会に出展するのと、4月の8日から13日に個展を開催するので、ぜひ遊びに来いただけたらなと思います。(2025年)

本日はありがとうございました。

宮本先生:ありがとうございます!

橋本瞳先生の作品の制作方法 ロストワックスでのジュエリー制作を学べるコース

橋本瞳先生の作品の制作方法
ロストワックスでのジュエリー制作を学べるコース

合わせて読む

スタッフインタビュー

橋本瞳先生インタビュー

作家、ブランドデザイナーとしても活躍する
Lavagueジュエリースクールの講師
橋本瞳先生にインタビュー
それぞれの活動に対する想いに迫ります!​

生徒インタビュー

「好きなことを仕事にする」を諦めたくない

幼い頃から、自分の手でつくったもので喜んでもらうのが大好きだった。「好きなことを仕事にする」諦めたくない一心でラヴァーグに辿りついた。仕事をしながら短期集中でスクールに通う、生徒の鱸優花さんにお話をうかがいました。

ページトップへ