古代から愛されてきた真珠 (パール)
古代から愛されてきた
真珠 (パール)
真珠 (パール) とは、貝から採れる宝石の一種で、貝の体内で生成される生体鉱物(バイオミネラル)です。
「月のしずく」「人魚の涙」とも呼ばれる真珠は、色や形など種類が豊富。そして、時を経ても色あせない光沢は、気品とやさしさをあわせ持つ特別な存在となり、古くから世界中の人々を魅了してきました。
そこで、真珠専門の東京真珠株式会社の星野さんに真珠についてCAD講師の竹田がお話しを聞かせていただきました。
ぜひ最後までお楽しみください。
Interviewee
東京真珠株式会社
Interviewee 東京真珠株式会社
ジュエリー製品の企画・製造・販売も行い、高い品質と確かな専門知識で、真珠をはじめとする宝石の魅力を国内外へ発信しています。
・真珠はどうやってできるの?
・真珠の種類
・真珠の見分け方
・真珠の価値とは?
・真珠が語る、クレオパトラの伝説
真珠 の歴史
他国と同様にアコヤ真珠の一大産地でもあり、古代の日本人は真珠を中国への朝貢品として使用し、真珠は日本最古の輸出品のひとつでした。
その真珠の産地の中心は、オリエント地域のペルシャ湾のバハレーン島。 そしてもう1つが南インドのマンナル湾といわれ、特にバハレーン島は真珠貝が数多く生息されていたそうです。
紀元前4世紀、アレクサンドロス大王の東征を契機にギリシア・エジプト・中東世界とインド洋・ペルシア湾を介した交易路が次第に開かれました。
1世紀ごろには、古代ローマ帝国にもインド・スリランカ・ペルシア湾産の真珠や宝石が、エジプト・紅海経由のルートを通じて大量に運ばれるようになりました。
真珠 はどうやってできるの?
天然真珠の時代は『最も手に入りにくい宝石』とされ、とることが困難とされていました。
現代は"養殖真珠"の誕生により、出回っている真珠のほとんどが養殖のものとなり、『身近な宝石』のひとつとなりました。とはいえ、母貝の生息地域や特性もあり希少性や価値がある宝石に変わりありません。
そもそも真珠は、どのようにできるのでしょうか?
アコヤ真珠の養殖は、⾙の栽培と育成から始まり、その後最も重要と呼ばれる"核⼊れ"、次に⾙の管理などを⾏って最後真珠を取り出す"浜揚げ"という作業を⾏っていきます。
この4項目について、解説をしていきます。
天然真珠の時代は『最も手に入りにくい宝石』とされ、とることが困難とされていました。現代は"養殖真珠"の誕生により、出回っている真珠のほとんどが養殖のものとなり、『身近な宝石』のひとつとなりました。とはいえ、母貝の生息地域や特性もあり希少性や価値がある宝石に変わりありません。
そもそも真珠は、貝が自分の体を守ろうとして分泌する"真珠層"が何層にも重なってできたのが真珠です。自然の仕組みと人の技術が合わさることで、私たちが見る天然真珠や養殖真珠となるのです。
この2種の真珠誕生の違いについて、ご紹介します。
(真珠のもとを入れる工程)
(真珠の取り出し)
(真珠のもとを入れる工程)
(真珠の取り出し)
① アコヤ貝の栽培方法(人工採苗と天然採苗)
① アコヤ貝の栽培方法
(人工採苗と天然採苗)
小さい貝=稚貝(ちがい)を栽培する方法として、『 ⼈⼯栽培(人工採苗) 』と『 天然栽培(天然採苗) 』の2つがあります。
人口栽培は、人の手で貝を管理し、産卵・受精をコントロールして稚貝を育てる方法です。天然栽培は、アコヤ貝の産卵期(主に初夏・6月前後)に、海中に採苗器を設置し、自然に付着した稚貝を採取する方法になります。
一方天然真珠は、なんらかの原因で貝の体内に偶然異物が入り込み、それを包み込もうとして外套膜の上皮細胞が分泌する真珠層によって、長い時間をかけて自然に形成されます。
寄生虫や砂粒、傷などが原因になることが多く、発生は偶然に左右されるため、数も少なく、形も不ぞろいです。
このように真珠ができる最初のきっかけが違うものの、人工栽培も天然栽培も真珠のでき方は同じなので、見た目や質感に大きな違いはありません。現在は、ほとんどが人工栽培による稚貝生産が主流となっており、安定した品質・供給を行うために人為的な管理が重視されています。
人口栽培などで栽培された稚貝は、養殖場で大切に育てられます。海中で、ガラス質の殻をもつ植物プランクトンのケイソウ類を餌として成長します。稚貝が十分な大きさになるまでには、およそ1年半〜2年ほどかかります。
このようにして成長し、真珠を作ることができる状態になった貝を『 母貝(ぼがい) 』と呼びます。
② 核入れ
核入れでは、生殖巣に"ピース(外套膜片)"と"核"を挿入します。
このときに生殖巣内に卵や精子が多く残っていると、作業がしにくくなったり、真珠の表面にシミ(黒ずみ・青み)が出やすくなり商品価値が下がる原因になってしまうので、生殖巣の状態を整えます。
抑制とは、貝の活動を一時的に弱める処置のことです。イメージとしては、人間でいう手術前の軽い麻酔のような状態に近いです。
貝が元気すぎる状態で核入れの作業を行ってしまうと、核入れ手術での拒絶反応を起こしたり、貝に大きな負担がかかるなどの問題があるため、水温調整などによって貝の活性を抑え、落ち着いた状態にします。
専用の器具で殻を少し開いた状態に固定し、生殖巣に小さな切れ目を入れます。
そこにピース(外套膜の一部)と核(丸いビーズ状の芯)を専用の挿入器で入れていきます。この作業は、真珠の品質を左右する最重要工程であり、熟練した職人が担当することがほとんどです。
アコヤ貝に核入れを行い、どのように真珠が出来上がっていくのか、下の図をご覧ください。
丸い核を貝の体内に入れることで、貝が天然と同じ仕組みで真珠層を巻くように促します。そのため、形成される構造自体は天然真珠と同じですが、形が整った真珠を安定して作ることができるのです。
しかし、育成中に貝の動きや体調の変化によって、核の位置が少しずつズレたり、回転したりすることがあります。
その状態で出来上がった真珠は丸ではなくなり、でこぼことした形状の個性的な形の真珠"バロックパール"が生まれます。これらは、何かがくっついたわけではなく、核が移動しながら真珠層が巻かれた結果できた形なのです。
また、核に強い異物反応が起きるなどがあると、貝が核そのものを体外に吐き出してしまうことがあります。
これを『 脱核(だっかく) 』と呼びます。
脱核が起きると、真珠はできません。
③ 核入れ後の貝の管理
核入れした母貝を養生カゴに入れ、約10日〜2週間くらい波の穏やかな海域で安静に管理します。
この期間は、貝が手術のダメージから回復し、核を安定して包み込める状態になるためのとても重要な工程です。
真珠筏(いかだ)から吊るされた養殖カゴの中で母貝は管理され、体内の核に真珠層を巻いていきます。
アコヤ貝の養殖は"海水に入れて終わり"ではなく、養殖期間中も人の手による丁寧な管理が欠かせません。
海藻やフジツボ、ホヤ、カキなどが貝やカゴに付着すると、潮の流れが悪くなったり、貝が弱ってしまうので、真珠の品質にも影響が出てしまいます。
それらを防ぐために、定期的に掃除を行っていきます。
また、アコヤ貝が生育する上で最も良い水温が13~25℃とされ、10℃以下になってしまうと非常に弱ってしまいます。
そのため、秋〜冬にかけては、より暖かい海域へいかだを移動させることもあります。
これにより、貝が冬を無事に越して、 春以降も良い状態で真珠を育て続けられるようにします。
これを『沖出し』といいます。
真珠筏(いかだ)から吊るされた養殖カゴの中で母貝は管理され、体内の核に真珠層を巻いていきます。
アコヤ貝の養殖は"海水に入れて終わり"ではなく、養殖期間中も人の手による丁寧な管理が欠かせません。
海藻やフジツボ、ホヤ、カキなどが貝やカゴに付着すると、潮の流れが悪くなったり、貝が弱ってしまうので、真珠の品質にも影響が出てしまいます。
それらを防ぐために、定期的に掃除を行っていきます。
また、アコヤ貝が生育する上で最も良い水温が13~25℃とされ、10℃以下になってしまうと非常に弱ってしまいます。
そのため、秋〜冬にかけては、より暖かい海域へいかだを移動させることもあります。
これにより、貝が冬を無事に越して、 春以降も良い状態で真珠を育て続けられるようにします。
④ 浜揚げ(真珠の取り出し)
④ 浜揚げ(真珠の取り出し)
これは冬の1月頃に行われ、海に吊るしていた養殖カゴを筏から引き上げ、アコヤ貝の母貝を一つずつ回収する作業です。
回収した母貝は、貝柱をナイフなどで切って殻を開きます。むき身になった母貝をそのまま粉砕機にかけて、細かく砕いて、真珠を取り出していきます。
この浜揚げが冬に行われる理由は、 真珠の表面を美しく仕上げるためです。
水温が高い夏は、真珠層がすごくしっかりと厚く巻かれてしまうことで真珠が粗くなり、あまり綺麗ではありません。
それに比べて水温が低い冬の時期は、真珠層がゆっくりと薄く・きめ細かく巻かれるので、表面がなめらかで、テリの良い真珠に仕上がります。
この冬の時期に、真珠の表面を最終仕上げのように整える層が巻かれることを『 化粧巻き(けしょうまき) 』と呼びます。
一粒の真珠の奥には、日本の海と人の技術が積み重なった時間があり、その背景を知ることで、真珠の美しさをさらに深く感じられたらと思います。
真珠ができる貝は2枚貝といイメージが強いのですが、できないものもあるのですか?
天然のものでしたら、コンクパールというピンクの淡い色の真珠が巻貝からとれます。
二枚貝でないものだとアワビの真珠ですね。アワビの真珠は青みがかった緑で虹彩がギラギラした感じの真珠でとても綺麗ですよ。
真珠は本当に"生き物がつくる宝石"なんだと実感しますね。
③真珠袋の内部の細胞が分泌液のナクレを出します。ナクレの主成分となるアラゴナイト(炭酸カルシウムの微細結晶)とこの結晶をつなぐ成分のコンキオリン(たんぱく質)が、レンガ+セメントのように0.3〜0.5ミクロン程度の超薄膜が何千〜何万層も重なりながら丸く固まっていき、真珠層となります。 この真珠層は時間がかかればかかるほど分厚くなり、深みのある光沢(テリ)と耐久性が生まれ、価値も上がります。数年~数十年かけてゆっくり成長する偶然の産物のため、希少性が非常に高い真珠となるのです。
まず、貝の体内の中にある柔らかい組織の生殖腺の中に、異物となるものを入れるのですが、海水真珠は核(球形のビーズ)、淡水真珠は外套膜片を入れることにより、自然真珠のような同じ反応を起させて作ります。
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無核養殖された真珠は、真珠貝の細胞片の周りに真珠層が作られるため、ほぼ100%の真珠質の真珠です。そして、 海水真珠は1つの母貝から1個の真円の真珠とれますが、淡水真珠は1つの母貝で作られる真珠の数は約10~40個。しかし、真円のものはほとんどとれず、そのほとんどがバロック型などのさまざまな形状になりまります。
真珠の種類と産地
● アコヤ真珠
明治時代に日本人の御木本幸吉が世界で初めて真珠の養殖に成功しました。今でも日本産の美しいアコヤ真珠は、世界中に輸出されています。
アコヤ貝。大きさは7~8cmほど、厚みは3cm程度の2枚貝。
主に養殖では、愛媛県の宇和海、長崎県の大村湾、対馬、三重県の英虞湾が産地として有名です。
3~9㎜がメインとなり、稀に10㎜を超える真珠も産出されます。
代表的なホワイトカラー以外に、イエローやピンクなどのカラーバリエーションがあります。
● 白蝶真珠
温かい海に生息する世界最大級の白蝶貝から採れる白蝶真珠は、大粒で華やかな存在感から、世界中で高級真珠として愛されています。
産出される地域によって、白蝶真珠の種類は異なり、貝殻の内側の縁が銀白色の"シルバーリップ"からとれる真珠は、ホワイト、シルバー系の白蝶真珠。
白蝶貝(Pinctada maxima)。
大きさは20cm以上の大ぶりな2枚貝。
シルバーリップ:オーストラリア
ゴールデンリップ:フィリピン、インドネシアなどの東南アジア海域
シルバーリップ:10~15mmがメインとなり、稀に20㎜を超える真珠も産出されます。
ゴールデンリップ:10~13mm
シルバーリップ:ホワイト、シルバー系
ゴールデンリップ:ゴールド系
● 黒蝶真珠
黒蝶貝(Pinctada margaritifera)。
大きさは10~15cmの大ぶりな2枚貝。
世界シェアの約90%〜95%を占めているのがタヒチ。沖縄(石垣島)や奄美大島は、養殖技術を世界で初めて確立した場所になります。
8~13mmがメインとなり、特に15mm以上は希少です。
黒のみならず、グリーン、ブルー、イエロー、グレーなどのバラエティがあり、孔雀の羽のようなピーコックグリーンは最高級とされています。
● 淡水真珠
日本だと池蝶貝(いけちょうがい)、中国だと鰭池蝶貝(ひれいけちょうがい)を用いて養殖されています。
世界シェアの約95%〜99%を占めているのが中国。日本国内では、滋賀県の琵琶湖が発祥地になります。
8~15mmがメインとなり、2mmのベビーパールや15~20mm以上の大珠もあります。
ホワイト、ピンク系、オレンジ系、パープル系(ラベンダー)が中心となり、ブルー、グリーン、ゴールド、ブラックなど非常に豊富な天然色があります。
自然が作り出す唯一無二の色味を楽しんでください!
日本 (三重県、愛媛県、九州地方)
一般的な大きさ7~9mm、最小で3mm、最大で11mm
ホワイトピンク、ホワイトグリーン、クリーム、イエローゴールド
日本でもっとも多く養殖がされている真珠。
透明感と強いテリ(光沢)があり、真円に近い形状が多い。
大きさは、7~9mmが一般的で、最小で3mm、最大で11mmの真珠もあります。
透明感と強いテリ(光沢)が特徴で、きめ細かな真珠層から柔らかな美しさを放ちます。真珠の色はホワイトピンク系、ホワイトグリーン系からクリーム系、イエローゴールド系といった物が中心です。
アコヤ真珠は真円に近い形が多く、その美しさの秘密は日本の四季に関係もあり、養殖の浜上げは冬に行われ、水温低下によりきめ細かな真珠層を巻き上げる(化粧巻き)からです。
冠婚葬祭のパールネックレスやパールイヤリングなどのジュエリーに仕立てられます。
オーストラリア、インドネシア、フィリピン、ミャンマー、日本(沖縄、奄美大島)
一般的な大きさ10~12mm、最大で15~20mm
ホワイト、シルバー系、ゴールド、イエロー系
母貝の中で最大級の白蝶貝からとれる真珠。
透明感と重厚で深みのあるテリがある。
白蝶真珠の大きさは、母貝の大きさから10~12mmが一般的で、大きいものは15~20mm以上の大粒真珠もあります。
色は母貝の種類や産地によって異なり、ホワイト、シルバー系の真珠はシルバーリップ(貝の内側が銀色)、ゴールド、イエロー系の真珠はゴールデンリップ(貝の内側が金色)からとれます。
白蝶真珠は、アコヤ真珠にはない独特の透明感と、重厚で深みのあるテリから高級感があります。
真珠の粒の大きさを生かして、カジュアルなパールリングやパールイヤリングなどのジュエリーに仕立てられます。
フランス領ポリネシア・タヒチ
一般的な大きさ10mm、最大で15mm以上
ブラック系のダークカラー(光沢によりグリーン、グレー、レッドなど)
孔雀の羽のような色合いのピーコックグリーン。
真珠貝の中でも特に活動的な黒蝶貝からとれるので、サークルを巻いた真珠やバロック型など多様な形状がある。
大きさは、8ミリ〜13ミリと大きさに幅があり、一般的な大きさは10mm前後、まれに希少な15mm以上の大きさもあります。
真珠の色はブラック系のダークカラーが特徴ですが、光の干渉によりグリーン系、グレー系、レッド系などの色もあります。
深い緑に赤みがかった反射のある孔雀の羽のような色合いのものは「ピーコックグリーン」は人気があり、美しい色として高い価値があります。
真珠貝の中でも特に活動的な黒蝶貝からとれるので、サークルを巻いた真珠やバロック型真珠もなど多様な形状が存在します。
落ち着きのあるダークカラーを生かし、パールネックレスやリングなどのジュエリーに仕立てられます。
日本(奄美大島)、フィリピン、台湾、香港
一般的な大きさ10~ 20mm(特に13~15mmが中心)、最大で30mm以上
ピンク、ブルー、グリーン、メタリックゴールド
半球状の形で、オーロラのような虹色が特徴。
その生息数は少なく、潜れないような海域に生息しているため「幻のパール」とも呼ばれていました。
大きさは、10~20mmが一般的で、特に13~15mmが中心となり、大きいものでは30mmを超えるものもあります。
マベ真珠の独特な形状は、潮流の早い海域に生息しているマベ貝が身が大きく筋肉質なため、養殖時に核を埋め込むと体外に吐き出してしまうのです。そのため、貝殻の内側に核を貼り付けて真珠層を覆わせるので、接着面には真珠層が形成されず、半球状の真珠ができます。
色は、オーロラのような虹色が特徴で、ピンク、ブルー、グリーン、メタリックゴールドなどの幅広いナチュラルカラーが楽しめます。
半円形で大粒な特徴を活かした、一粒でも存在感のあるネックレスやリングなどのジュエリーに仕立てられます。
中国、日本(滋賀県の琵琶湖、茨城県の霞ヶ浦)
一般的な大きさ2~10mm、最大で20mm以上
ホワイト、ピンク、オレンジ、パープル
バロックなどのユニークな形。
染色処理やY線照射、硝酸銀による黒染めなどの加工で、ブルー、グリーン、レッド、多少光沢やメタリックな光沢の真珠もある。
主な産地は中国ですが、日本の琵琶湖や霞ヶ浦でも養殖ができるようになり、琵琶湖の真珠はビワパールと呼ばれています。
大きさは、2~10mmまで幅広く、大きいものは20mm以上のものもあります。
サイズが大きいほど希少価値は高くなりますが、品質が良くバロックなどのユニークな形の小さな真珠も同様に価値があります。
淡水真珠のカラーバリエーションは多く、ホワイト、ピンク、オレンジ、パープルなどが一般的で、これらの天然色は貝の種類や養殖環境によって決まります。
染色処理やY線照射、硝酸銀による黒染めなどの加工 で、ブルー、グリーン、レッド、さらにピジョンネックブルーのような多色光沢や、メタリックな光沢の真珠もあります。
形状からカジュアルなネックレスやピアスなどのジュエリーに仕立てられます。
真珠の見分け方
そこで今回は、良質な真珠とはどんなものなのか、購入時にチェックすべきポイントや見分け方について、星野さんに教えていただきました。
星野さんの目から見て"良い真珠"とは、どんな真珠ですか?
巻き
真珠層⾃体は、そこまで⼤きくはできません。表⾯が滑らかな⽅が⼲渉⾊などは綺麗に出るので、薄く綺麗に巻く『化粧巻き』をしてから浜揚げをしています。
テリ
良いテリの見分け方は、真珠層が厚く、均一であるほど強く美しい輝きが生まれ、自分の顔や背景が真珠の表面に鏡のように"くっきり写り込む"ものが良いとされています。
傷
傷と言っても、小さなエクボのようなくぼみや1点キズは、ほとんど問題になりません。
形
その他にも少し崩れたニアラウンド、ちょっとタルのような形のオーバル、しずく型のドロップ、その他にもボタン、バロックなど様々な種類があり、これらの形によって値段がかわります。
大きさ
色
真珠の色は、真珠の母貝と、その該当膜がどれだけ良いかによってかわります。黄色っぽい該当膜の黄色っぽいアコヤガイから作られる真珠は、黄色っぽい真珠になってしまう可能性が多いです。
基本的に白い真珠とクリーム系と呼ばれる黄色っぽい真珠があった場合、白い方が品質が良いとされ、値段も半分近く変わる可能性があります。
真珠の色は、真珠の母貝と、その該当膜がどれだけ良いかによってかわります。黄色っぽい該当膜の黄色っぽいアコヤガイから作られる真珠は、黄色っぽい真珠になってしまう可能性が多いです。
例えば、デザインによって希望する真珠のサイズや色などが変わりますので、人それぞれ"自分に合った良い真珠"を探していただくことが一番良いのかもしれません。
アコヤ真珠は多くの場合、0.5mm刻み(例:6.5〜7.0mm、7.0〜7.5mm)で流通しています。
そのため、デザインの段階で 「7.3mmでないと入らない」など、サイズをピンポイントで指定してしまうと、条件に合う真珠を見つけるのが非常に難しくなってしまいます。
特に、黒蝶真珠や白蝶真珠は、1mm刻みで流通しているケースも多く、さらにサイズ調整の自由度が下がります。
デザインする際は『サイズに少し余白をもたせる』、『真珠の個体差を前提に考える』ことがスムーズな真珠選びに繋がります。
アコヤ真珠は多くの場合、0.5mm刻み(例:6.5〜7.0mm、7.0〜7.5mm)で流通しています。
そのため、デザインの段階で 「7.3mmでないと入らない」など、サイズをピンポイントで指定してしまうと、条件に合う真珠を見つけるのが非常に難しくなってしまいます。
特に、黒蝶真珠や白蝶真珠は、1mm刻みで流通しているケースも多く、さらにサイズ調整の自由度が下がります。
デザインする際は『サイズに少し余白をもたせる』、『真珠の個体差を前提に考える』ことがスムーズな真珠選びに繋がります。
特にアコヤ真珠は0.5mm刻みで販売しているところが多いため、デザインの際は気を付け たほうがよろしいです。
また真珠は 1 つ1つ異なります。一度気に入った真珠は手に入れないとまた出会うことのできる機会はほぼございません。自分の中でピンときた真珠に出会えた時は、購入しておいたほうが後悔が少ないかもしれません。
ピンとくるものを見つけた瞬間の特別感は、真珠ならではだと思います。
ー フェイクパールの見分け方 ー
近年は、見た目だけでは本物と見分けがつきにくいフェイクパールも多く出回っています。
そこでここからは、本真珠と間違えやすいフェイクパールの種類と、見分けるためのポイントをご紹介します。
近年は、見た目だけでは本物と見分けがつきにくいフェイクパールも多く出回っています。そこでここからは、本真珠と間違えやすいフェイクパールの種類と、見分けるためのポイントをご紹介します。
フェイクパールの種類
貝パール
天然貝核に、パールエッセンスと呼ばれる塗料が何度も塗り重ねて、層を人工的に形成させたもので、光の多重層反射による輝きが生まれます。
プラスチックパール
表面はツルツルとし、平坦で人工的な光沢が特徴です。本真珠が持つ微細な凹凸やしっとりとした質感やずっしりとした重みはありません。
ガラスパール
プラスチックパールよりも重量感があり、本真珠に似た高級感のある輝きを放ちますが、光沢が強すぎるため、本物の真珠の奥深い輝きとは異なります。
コットンパール
中身が綿のため水に弱く、強い衝撃で傷や変形をすることがあります。
それは、『 重さ・表面・温度 』の3つです。
1つ目が「重さ」です。真珠のほうが重くフェイクパールは軽いです。
2つ目が「表面」です。真珠同士をこすり合わせた際に滑らかな感触があればフェイク、ざらついて引っかかるような感覚があれば本物です。ただし、表面が傷つく可能性があるので、売り物で行うのは避けましょう!
3つ目が「温度」です。持った時にひんやりとした感覚があり、徐々に体温が伝わり温かくなると本真珠。しかし、ガラスのフェイクパールの場合は、少し冷たさがあるので分かりずらいと思います。
● 重さ
● 表面
一方、ガラスや樹脂などで作られたフェイクパールは、工業的に表面が均一に仕上げられているため、触ったときにツルツル・なめらかに感じるのが特徴です。
ただし、この方法は真珠の表面を傷つけてしまう可能性があるため、お店の商品で試すのは絶対にNGです。 あくまで知識として覚えておき、実際に試す場合は、購入後の自分の真珠で、自己責任のもとごく軽く行うようにしましょう。
● 温度
これは、真珠が自然由来の鉱物層を持つため、熱をゆっくり伝える性質があるからです。
一方、プラスチック製のフェイクパールは、最初から体温に近い感覚で、持っていても温度の変化をあまり感じません。 そのため、手に取ったときの「冷たさ → 徐々に温かくなる感覚」は、本真珠ならではのポイントのひとつになります。
真珠は見た目が美しいだけでなく、触ったときの感覚や、光り方、質感など、実はたくさんの情報を持った宝石なんですね!
品質の良し悪しや本物かどうかだけでなく、自分が本当に好きな真珠を見つけやすくなれそうです。
それと、ペアでまったく同じ真珠をそろえるのは、実はすごく難しいんです。サイズ・色・形・テリ…すべてがピタッと合うものは本当に限られます。
なので、少しだけ幅を持たせて考えるのも一つの方法ですね。例えば、あえて微妙に色味を変えた"バイカラー"にしてみたりなど、いろいろ工夫をすると結果的にとても素敵な真珠に出会えるかもしれません。
それと、ペアでまったく同じ真珠をそろえるのは、実はすごく難しいんです。サイズ・色・形・テリ…すべてがピタッと合うものは本当に限られます。
なので、少しだけ幅を持たせて考えるのも一つの方法ですね。例えば、あえて微妙に色味を変えたバイカラーにしてみたりなど、いろいろ工夫をすると結果的にとても素敵な真珠に出会えるかもしれません。
真珠の見分け方
ですが市場には、本真珠によく似た"フェイクパール(イミテーションパール)"も多く出回っています。見た目はそっくりでも、自然が生み出した真珠と人工的に作られたものとでは、価値に大きな違いがあります。
近年のフェイクパールの質が向上したことで、パッと見で見分けがつかないほどになりました。
その種類は貝パール、花珠貝パール、マジョリカパール、コットンパール、ガラスパールがあり、それぞれ違う素材でできています。素材別にどのような特徴があるのかご紹介します。
天然貝核に、「パールエッセンス」と呼ばれる塗料が何度も塗り重ねて、層を人工的に形成させたもので、別名「シェルパール」とも呼ばれています。光の多重層反射による輝きが生まれます。
表面はツルツルとし、平坦で人工的な光沢が特徴です。本真珠が持つ微細な凹凸やしっとりとした質感やずっしりとした重みはありません。
プラスチックパールよりも重量感があり、本真珠に似た高級感のある輝きを放ちますが、光沢が強すぎるため、本物の真珠の奥深い輝きとは異なります。
中身が綿のため水に弱く、強い衝撃で傷や変形をすることがあります。
真珠の価値とは?
そんな中で "ブランドとしての価値"を保つために、東京真珠さんが大切にされている考え方や基準はありますか?
そのために、真珠を生み出す養殖業者との密なコミュニケーションを欠かしません。作り手の思いや技術を理解することで、選別や加工の段階でもその価値を最大限に引き出すことができます。
つまり、真珠一粒ひと粒には、作り手の想いと、日本の海という自然との協働によって生まれる唯一無二のストーリーが込められています。
東京真珠は、流通の中核にあるメーカーとして、こうした品質とストーリーを一体としてお届けできることに誇りを持っています。
特に日本の宝石であるアコヤ真珠については、その美しさや希少性をしっかりと維持し、ブランドとしての価値を高めることを大切にしています。
そのために、真珠を生み出す養殖業者との密なコミュニケーションを欠かしません。作り手の思いや技術を理解することで、選別や加工の段階でもその価値を最大限に引き出すことができます。
つまり、真珠一粒ひと粒には、作り手の想いと、日本の海という自然との協働によって生まれる唯一無二のストーリーが込められています。
東京真珠は、流通の中核にあるメーカーとして、こうした品質とストーリーを一体としてお届けできることに誇りを持っています。
では最後に、星野さんにとって、真珠の魅力とはなんでしょうか?
そして次は、皆さんがジュエリーにすることで、真珠の輝きはより一層増すことになります。
そして真珠が生まれるまでには様々なドラマがあり、語り切ることはできません。そのドラマも感じ取っていただくためにも、まずは1つ1つ真珠を手に取ってみてください。
そして次は、皆さんがジュエリーにすることで、真珠の輝きはより一層増すことになります。
講座に参加された皆さんが、たくさんのドラマがある真珠を使ったジュエリーを作り、お客様に届けられるよう、改めて真珠と向き合っていただけたらと思いますね!
真珠についての貴重なお話しを聞かせてくださり、本当にありがとうございます!
今回は、真珠の基礎知識から種類、見分け方、価値の考え方まで、東京真珠株式会社の星野さんのお話をもとに、真珠の魅力を余すところなくご紹介しました。
真珠は、自然の偶然と職人の技が重なって生まれる宝石です。同じものは決して二つとなく、ひとつひとつが唯一無二の個性を持っています。
その背景には、海のリズム・貝の営み・人の丁寧な手仕事という"時間の積み重ね"があることを、今回の内容で感じ取っていただけたのではないでしょうか。
真珠の美しさは、テリや色・形だけではなく、その背景にある物語やプロセスを知るほどに深まるものでもあります。
知識を身につけることで、目にする真珠は、これまで以上に輝きと価値を持って見えてくるはずです。
このコンテンツが、みなさんにとって 「真珠をもっと好きになるきっかけ」や「真珠ジュエリーを選ぶ楽しさを広げるヒント」になれば嬉しいです。
そして、これから出会う一粒一粒の真珠が、あなたの大切な時間や記念とともに、より深い意味を持つ存在になりますように。
ぜひ、あなた自身の心に響く"宝石との出会い"を楽しんでください。
真珠が語る、クレオパトラの伝説
真珠が語る
クレオパトラの伝説
そのクレオパトラと真珠にまつわる有名なエピソードを最後にご紹介します。
そのクレオパトラと真珠にまつわる有名なエピソードを最後にご紹介します。
当時、古代ローマの政治家でもあった将軍アントニウスがエジプトに来た際に、クレオパトラは連日豪華な宴会を開き、女王クレオパトラはアントニウス将軍に「これまでに見たことがない豪華な宴を見せる。」という賭けを提案しました。
その後クレオパトラは宴会を開きましたが、普段の宴会とそれほど変わったところはありませんでした。アントニウスがそのことを揶揄すると、クレオパトラは真珠の耳飾りをワインビネガーに入れて溶かし、それを一気に飲み干したのです。
美しさだけでなく、教養と知性も備えたとされるクレオパトラらしいエピソードですね。
