●突然ですが問題です!
Q. 上の画像で、より作品をきれいに仕上げるためのロールサンダーの使い方として
改善すべき点は
何か所あるでしょう?
Q. 上の画像で、より作品をきれいに仕上げるためのロールサンダーの使い方として
改善すべき点は
何か所あるでしょう?
こちらはLavagueジュエリースクールの公式Instagramで出した問題です
フォローがまだの方は是非【フォロー】と見返したい投稿は【保存】をお願いします!
Q. 上の画像で、より作品をきれいに仕上げるためのロールサンダーの使い方として
改善すべき点は
何か所あるでしょう?
ロールサンダーはLavagueでも最初に初期工具として配られる基本の工具です。
いつも作品を磨くときに使用していると思いますが正しく使えていますでしょうか?
今回はよく見るロールサンダーの間違った使い方をクイズにしました!
綺麗に仕上げるポイントを解説するのでしっかり覚えて今後の加工、作品のクオリティーアップに役立ててください!
生徒の皆さんはわからないことがあったら気軽にスタッフに質問してくださいね!
この画像のロールサンダーの使い方の中で作品をより綺麗に仕上げるために改善すべきポイントは
何か所あるでしょうか?
またどのように改善すべきでしょうか?
ふだんの自分の磨き方と照らし合わせてよく画像を観察してみてください!
それでは答え合わせです!
答えは…
A.7か所
全て見つけられましたか?答えは全部で7か所です。
赤丸の箇所をそれぞれどう改善すべきなのか、一度自分で考えてみましょう!
解説
1. スリ板が無く、空中で作業している
これは簡単でしたか?
スリ板を付けずに空中で作業していますね
空中で作業するのは危ないですし、手がぶれてしまうので綺麗に磨けません、
角がダレたり面がヨレたり、形が崩れる原因になります。
また、机を傷つけてしまうので必ずスリ板はつけるようにしましょう!
ジュエリーの磨き作業は基本的にスリ板の上でできる細かな作業です。
スリ板に両手がどこかしら常に触れるようにして作業すると安定して磨きのクオリティーが上がります!
一度商品を磨いている教師の手元を見てみてください
常にスリ板に手を固定して作業をしているはずです。
上手な人の作業方法を見て学ぶのは上達の一番の近道です
もちろんわからないことや気になることはどんどん質問してくださいね!
2. リューターの持つ位置が違う
リューターの持つ位置が遠すぎますね。
手から離れるほどブレやすく、余計なところに当ててしまったり形が崩れる原因になります。
正しい基本的な持ち方は写真のリューターの銀色の部分、先端に近い位置を鉛筆持ちします。
当てる場所によってはリューターを上から包み込むように持つと工具を作品と平行に当てやすく、形をより綺麗に出せます。
ロビンソンブラシやボール盤もこの持ち方で扱うことが多いです。
3. タケノコのように剥けている
ロールサンダーの紙やすりがタケノコのように剥けています。
ロールサンダーを手で剥いていくとこのようになりやすいです。
この状態だとあてる部分が斜めなので形が崩れやすく、
そもそもヤスリ部分が露出していない為あまり削れません。
ロールサンダーは必ずカッターを使って剥くようにしましょう
ロールサンダーの正しい剥き方
ロールサンダーは消耗品です。すり減ってきたら一皮むいて新しいヤスリ面にします。
その番手本来の削れ方がなくなってきたら剥きましょう。
すり減ったロールサンダーを使うのは形のヨレにもつながります。
タイミングが分からなければ新しい作品を磨くごとに剥くのもいいと思います。
1.カッターを隙間に差し込む
カッターをロールサンダーの切れ目の隙間に差し込みます。
カッターは必須工具です。必ず用意しましょう。
2.根元から剥く
根元を抑えながら一周剥いて新しい面を出します
3.斜めに切る
カッターで斜めに切ります。
斜めに切ることで切り目が遠心力でパタパタと開くのを防ぐことが出来ます。
もったいないと感じる方もいるかもしれませんが、すり減った工具は作品の完成度や作業効率等に影響するので正しく使いましょう。
ロールサンダーは剥くことでどんどん細くなっていきます。
半分ほどの太さになったら新しいものを用意し、
同じ番手で太いものと細いもの、2つ以上持っていると場面によって使い分けが出来るのでお勧めです!
4. 切れ目がパタパタしている
ロールサンダーの切れ目が遠心力で開いてパタパタしています。
この状態で磨くと開いたヤスリが余計なところに当たり、
角がダレたり形が崩れてしまいます。
また、この状態で速く回してしまうと巻いてあるヤスリがほどけてしまうことも
先ほど紹介した方法で斜めに切るようにしましょう。
ただし甲丸のような丸みを帯びたものを磨く際はあえてパタパタさせることで
クッション性のあるタッチになるので丸みを崩さずに磨くことが出来ます!
パタパタした部分で優しくなぞるように大きく動かしながら磨きます。
回転速度を上げすぎないように注意して活用してみてください!
5. リングの外側にロールサンダーは△
ロールサンダーは丸い工具なので丸く削れて行きます。
なのでリングの外側のような丸い面に当ててしまうと極端に言えばアップルのロゴマークのように食われた形に削れていきます。
つまりデコボコにヨレやすいのです。
特に番手の粗いロールサンダーをあてるのは形が崩れやすいので注意です。
キャスト品を磨く方は湯口をロールサンダーで取るのも危険です。
本来地金が無くてはいけない部分までえぐって削ってしまい、その部分が薄くなったり凹んでしまう原因になります。
リングの表をヨレないように磨くにはどうしたらよいのか、
A.棒ヤスリなどの直線に近い工具で磨きます
もちろん棒ヤスリでまっすぐ削ってしまうと平らになってしまうのでリングの形に添って磨きます。
その後はバフで磨きます。
バフも形としては丸ですが径が大きいのでロールサンダーやフェルトに比べて直線に近く、ヨレにくいです。
6. 回転速度が速すぎる
回転速度が速すぎます。
ロールサンダーは紙ヤスリを棒に巻き付けた工具。
なので重心が軸の中心になかったり、遠心力で偏ったりします。
なので速度を上げすぎると軸が折れてしまったり怪我の恐れがあります。
回転速度を上げても削る力は変わりません
当てた時に回転が止まらない速さで回すようにしましょう。
リューターによって個体差がありますが写真くらいの速度が目安です。
沢山削りたい場合は、
・剥いて新しいヤスリ面を出す
・番手を粗いものにする
・棒ヤスリなど別の工具を使う
ようにしましょう!
7. 逆回転
逆回転になっているのに気がつきましたでしょうか?
普段別のリューターを使っている方はわからなかったかもしれません
ロールサンダーやマンドレールにつけて使う工具(革バフなど)は逆回転で使うことが出来ません。
故障や事故につながるので気を付けてください。
ロビンソンブラシなどの逆回転に対応した工具ではうまく使うと綺麗に磨ける機能なので上手に使いこなせるようになりましょう!
すべて正しく使えていましたか?
今回はロールサンダーにフォーカスしてみました。
工具一つ取っても様々なテクニックやポイントがあります。
まだまだ紹介しきれないポイントは沢山ありますが、この先は工房で!
Lavagueではいつでも質問を受け付けています。
・磨きの手順を教えてほしい
・ここがうまく磨けない
・綺麗に磨くコツ
・クオリティーをあげるにはどこが足りないか
などなど
遠慮なく聞きに来てください!
記事やインスタの投稿は忘れないようにフォローや保存などして見返せるようにしてくださいね!