【ジュエリー制作を自宅でしたいけど、工具はまず何を買えばいいの?】
・興味はあるけど、まずは独学でやってみようかな?
・スクールに通えない時、自宅でももっと作業したい!
・そもそもジュエリー制作って面白いのかな?
・自宅でちょっとやってみようかな。
そんな方達に「自宅でジュエリー制作を楽しむなら知っておきたい!おすすめ工具完全ガイド」をご紹介します。
「工具の役割」や、買う際の「選ぶポイント」や「参考価格」(※2024年2月現在)もご紹介します。
ジュエリー製作には様々な消耗品がありますが、今回はリューターのアタッチメントなど一部消耗品を省いた工具紹介をしていきます。
(おすすめのリューターアタッチメントは、また別の機会に紹介しますね) 「万能」「彫金」「石留め」「その他」とシリーズに分けてご紹介していきます。
さて、今回はその中でも【万能編】ここでいう万能というのは、どの製作方法でも使用場面がある工具。
つまりジュエリー製作をするなら絶対に必要な工具になります!では早速紹介していきましょう!
【目次】
2.ルーペ
3.ピンバイス
4.ピンセット
5.スリ板
6.ヤスリ
7.糸鋸(いとのこ)+ ノコ刃
8.リューター
9.超音波洗浄機
10.彫金机
ジュエリーおすすめ自宅作業工具①【ノギス】
ジュエリー以外にも、ネジの太さや物の厚さなど、忘れがちな寸法をすぐに測ることができ、一家に1本あると便利です。
選び方のポイント
また、プラスチック製と金属製がありますが、おすすめは金属製です。
大きさも初めは150mmの物にしましょう。
SK11 ノギス 150mm ¥2040-
※シーフォース オンラインより参照
SK11 デジタルノギス 150mm SDV-150 ¥4042-
※シーフォース オンラインより参照
ジュエリーおすすめ自宅作業工具②【ルーペ】
製作だけでなく、検品や石の買い付けなど様々なシーンで使用します。
おすすめの倍率や機能は?
その中でも、「トリプレットレンズ」と呼ばれる色収差や歪曲収差などの「補正」機能があるものを選びましょう。
補正がないと、歪んで見えたりすることがあります。
価格も様々で、Nikonやボシュロムなどの有名メーカーのものもあります。
大きさも様々あるので、使いやすい大きさのものを選ぶと良いです。
S&F(シーフォース)スタンダードルーペ 18φ 10x ラバーBK ¥1457-
※シーフォース オンラインより参照
エコノミールーペ 10倍×18mm ¥1254-
※鈴峯 オンラインより参照
ジュエリーおすすめ自宅作業工具③【ピンバイス】
他にも作業補助工具としても活躍してくれます!
種類が多すぎてわかりません。。。
「両頭タイプ」「片頭タイプ」の2タイプと 「回転グリップ」「回転なしグリップ」の2タイプに別れます。
他にもさまざまな種類があります。
価格も様々で、Nikonやボシュロムなどの有名メーカーのものもあります。
大きさもさまざまあるので、使いやすい大きさのものを選ぶと良いです。
この組み合わせなら間違いなし!!
この組み合わせであれば、ほとんどのジュエリー作業で困ることはありません。
ANEX(アネックス) ピンバイス No.98 0.1~3.2mm ¥1347-
※シーフォース オンラインより参照
ジュエリーおすすめ自宅作業工具④【ピンセット】
何本あっても困らない優れもの!!
選ぶポイントは?
・ズレがない。
・閉じ切った時にしっかり先端同士が閉じている長さや細さ、形状なども様々あります。
多くあっても困ることはないので、長さ違いや細さ違い、形状違いなど用意しておくと便利です。
KFI ピンセット K-1AA ¥1078-
※シーフォース オンラインより参照
自分用に購入することをおすすめします。
また、大事に使えばこれからも何十年と使用できるものです。
ジュエリーおすすめ自宅作業工具⑤【スリ板】
このスリ板があるとないとでは作業のしやすさが劇的に変わります。
スリ板を使用すればするほど、自分の加工内容や癖に合った板、つまり自分専用の板に自然と削れていきます。 職人さんでも、1人1人必ず形が違います。
選ぶポイントは?
スリ板にクランプがセットになったもので、クランプとセットになることで自宅のテーブルなど好きな位置に取り付けることができます。
スリ板は素材がホウ材(柔らかい木)と樫材(かし)(硬い木)の2種類が主です。
形状も「溝あり、なし」「テーパーあり、なし」などがあります。
お好みのものを選んでいただいて問題ありません。
ただ、自分の作業に合わせてどんどんスリ板を改造していくことが大事になります。
S&F コンビネーションアンビル ¥2090-
※シーフォース オンラインより参照
S&F スリ板クランプセット テーパー型 ¥1128-
※シーフォース オンラインより参照
ジュエリーおすすめ自宅作業工具⑥【ヤスリ】
ただ、ヤスリと言っても製作方法によって使用する形状は様々です。
ここではおすすめを紹介するよりも
自分で用途に合わせた選択ができるような知識を提供した方が良いと思いますので、ヤスリについて詳しく知りたい方は彫金用語集ヤスリへのリンクを参照してください。
ジュエリーおすすめ自宅作業工具⑦【糸鋸(いとのこ)】
ジュエリー制作においても欠かせない道具の一つであり、選び方にも注意が必要です。
選ぶポイントは?
ただし、大型のものを選びすぎると持っているだけで疲れてしまいます。
逆に小さすぎると奥行き側に余裕がなく、使いづらく感じることもあります。
初めは中型程度のサイズが適しています。
また、特殊な機能がついているものもありますが、これらは金額が高くつくため初めはシンプルな形状で問題ありません。
小次郎 金工用糸鋸フレーム 100mm ¥1650-
※シーフォース オンラインより参照
【ノコ刃】
ノコ刃の選ぶポイントは?
彫金用のおすすめ太さは、「#3/0(ゼロサン もしくは サンゼロ)」。 これは彫金に適した太さであり、初心者にも扱いやすいです。
WAX用のノコ刃は彫金用とは異なり、螺旋状に捻ってあることが特徴です。
これにより熱が発生しにくく、WAXなどの切削がしやすくなります。
おすすめの太さは「#0」で、他にも木材や樹脂にも使用できます。
メーカーとおすすめの2社
職人によって好みや加工内容によって異なりますが、初心者向けには「VALLORBE(バローべ)」と「SUPER PIKE(スーパーパイク)」の2社をおすすめします。
これらは柔らかく折れにくい刃が特徴であり、初めての方にも扱いやすいです。初めてのジュエリー製作においては、おすすめの太さから始めて徐々に用途に合わせて刃を追加すると良いでしょう。
上段:VALLORBE(GLARDON) 糸鋸刃 No.3/0 (12本入り) ¥291-
下段:SUPER PIKE スイス製 糸鋸刃 #3/0 (12本入り) ¥304-
※シーフォース オンラインより
ジュエリーおすすめ自宅作業工具⑧【リューター】
初心者が購入を検討する際、何から選べばいいか、どのポイントを見ていけばいいのか解説します。
今までご紹介してきた工具より値段がグッと上がるので、慎重に自分に合ったものを選択しましょう。
そもそもリューターって何?
アタッチメントの種類は本当に多岐にわたります。
ジュエリー制作だけでなく、プラモデル製作やネイルアート、DIYなど、幅広い分野で使用します。
・購入の際の注意点
ホームセンターで手に入るものもあるが、ジュエリー作りに特化したお店で購入することを強くおすすめします!!
選ぶ際に注目すべきポイント
②トルク: トルクが弱いとアタッチメントを押し当てても回転が止まったり、加工がうまくいかないことがあり、適切なトルクが必要です。
③回転速度: 加工内容に合わせて回転速度が調整できるかどうかが重要。無段階変速フットペダル(車のアクセルのような使い方)があるととても便利です。
④取り回しのしやすさ: ハンドピースの作業性も重視すべきポイントです。操作性、持ちやすさや、アタッチメントの交換のしやすさ、重さなどのチェックも忘れずに。
おすすめモデル
マイクログラインダー Twister X ¥29.800-
※シーフォース オンラインより参照
ユーロスタイル エコノミープラスセット EM-102L ¥26.400-
※鈴峯 オンラインより参照
ハンドグラインダー Twister GX ¥59.800-
※シーフォース オンラインより参照
ユーロスタイル スタンダードセット H-400 ¥55.385-
※鈴峯 オンラインより参照
価格帯による選び方
↑実際に職人である筆者がそうでした。。。
3〜6万円程度の価格帯のモデルであれば、初級から中級者まで幅広く活用できます。
ここが1番おすすめです!!
一方で6万円以上のプロ仕様のモデルは、業者向けで、日々長時間加工することが多い方向けで、逆にそういう方であれば、間違いなくこの価格帯の方が良いです!
加工慣れした高いスキルを持ったユーザー向けであり、初心者にはあまりおすすめできません。
ジュエリーおすすめ自宅作業工具⑨【超音波洗浄機】
その際にあったら非常に便利なのが、この超音波洗浄機です。
超音波の力で汚れ(研磨剤など)を簡単に落としてくれます。
研磨作業時以外にも、ジュエリーのメンテナンスにも大活躍!!
定期的に、ジュエリーを洗浄するだけでも輝きが戻ります。またジュエリーだけではなく、時計の洗浄にも使用できます。
選ぶポイントは?
ただ小型すぎると超音波のパワーが足りず、期待した洗浄力は発揮できません。
「超音波洗浄機」と検索すると、Amazonや楽天市場はもちろん、他にもたくさんの洗浄機が表示されます。
価格もピンキリ。。。機能を比較しても、周波数とかよくわからない。。。
そうなると何を選んだらいいかよくわからないですとね。
なので、プロが使用しているものの「小型版」がおすすめです。
S&F シーシャイン STU-12 ¥24.651-
※シーフォース オンラインより参照
洗浄するときに使う「フック」や「カップ」って必要?
たくさんのジュエリーを一気に洗浄することが多い方は、購入してもよいかと思いますがこの記事を見ている方の大半は、1度に洗浄しても5個ぐらいだと思います。
フックやカップを使わずに洗浄する裏技をご紹介。 なんてことない輪ゴムの1か所を切って、ひも状にします。 それを適当な場所に通して、輪ゴムの両端を手でもって、フック代わりにして洗浄すると、とても便利です。
【洗浄液】
正直、洗浄するのに市販の「中性洗剤」でもOKですが、ビックリするぐらい洗浄力が違います。
専用洗剤は
・金属表面に光沢を与え、ホコリがつきにくい。
・研磨剤や油脂カスの溶解力がよい。
・水洗後の水切れがよい。
・貴金属に対する腐食性が低く、錆・カビの発生を防ぐ。
などの効果がある成分が入っているので、とてもおすすめです。
おすすめしている洗浄液は、実際にスクールでも使用しているものになります。
これは希釈して使用するものなので、ミニボトルでも自宅用であれば1本あれば十分な量です。
ヴェルヴォクリーア 洗浄液 PMC -10 200cc ¥605-
※シーフォース オンラインより参照
超音波洗浄機を買うほどでもないんだよな。。。
用意するものは
・チャック付きの袋(ジップロック的なやつ)※ジュエリーが1つ入る大きさのものでOK
・ぬるま湯(60~70度くらい)
・中性洗剤
この3つのみ。
洗浄方法はすごく簡単。
【洗浄方法】
①チャック袋に、洗浄したいジュエリー、ぬるま湯(袋全体の8割程度)、中性洗剤(適量)を入れ、しっかりチャック袋を閉める。
②袋を30秒程度振る。(汚れの落ち具合で振る時間を増やす)
③流水でよーく流すこの3ステップでも代用可能。
洗浄液だけも専用のものにするだけで、汚れ落ちはかなり変わります。筆者はこのようにして洗浄していました。
ジュエリーおすすめ自宅作業工具⑩【彫金机】
これに関しては、正直必須ではありません。
予算に余裕があれば、購入で全く問題ありません。
また、今後購入を考えている方の参考にあれば幸いです。
正直高いので。。。ただし、率直に言うと、やはりあると作業は確実にしやすくなります。
特に自宅で本格的な作業を考えている場合、ほぼ必須と言えるでしょう。
通常の机と彫金机の違いは?
通常の机の高さが約70cm前後に対して、彫金用の机は約90cmと約20cmもの高さの違いがあります。
精密な作業が必要なジュエリー作りでは、「目線と加工物の距離」が近くなることが不可欠です。
通常の机ではこの距離を近づけようとすると、猫背のような姿勢になり、背中と腰への負担が大きくなります。
その点、彫金机は20cmほど通常の机より高いため、自然な姿勢で作業ができ、背中や腰への負担が軽減され、長時間の作業も可能になります。
引き出しの特徴と利点
作業中に発生する「削りカス」や細かいパーツを受けるための引き出しです。
これにより、細かいパーツを落としても引き出しに収まるため、無くす心配がありません。
特に、ジュエリー製作に使われる貴金属は、金属その物に価値があります。
もちろん削った粉にも価値はあります!
ジュエリーは、製作時に出る端材や削った粉などを「溶かして再生(リサイクル)」することができます。
ジュエリー製作の1つの特徴でもあります。
この事から、引き出しなどを活用して集めておく必要があります。
「塵も積もれば山となる」ですね。 その際に引き出しがあると、非常に便利です。 部屋も汚れなくていいですし、一石二鳥ですね。
安定感と作業効率の向上
これにより、クランプを使用してのスリ板固定よりも安定して作業を進めることができます。
※シーフォース オンラインより引用
彫金机のポイント
袖は机の横に付いている棚のことで、机の大きさや場所を取るかどうかが違います。
机を選ぶ際に注意すべきポイントは「重さ」です。
見た目だけでなく、一見軽いほうが良いかもしれませんが、軽い机は切削作業時に揺れやすくなります。
一定の重さがあると、切削作業中にも揺れず、安定して作業できます。
予算やスペースの制約から出発し、「片袖タイプ」がおすすめです。
棚が付いている分、収納する工具も増え、それにより重くなり、安定感が増します。
余裕があれば「両袖」も検討してみてください。
スリーティー彫金デスク 片袖 ¥132.715-
※鈴峯 オンラインより参照
まとめ
ジュエリー製作をするなら絶対に必要な工具の用途や選ぶ際のおすすめポイントなどをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
かなりの長文になってしまいました。。。
道具を知ることで、今までよりもっとジュエリー製作に興味が出てきたのではないでしょうか?
実際の授業では、ここでは書かれていない裏技や使用法などを取り入れています。
他のシリーズも随時更新しますので、楽しみに待っていてください!
授業内容が気にる方はこちらから!
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