Hatae jewelryインタビュー ~波多江 愛弥~

波多江 愛弥
波多江 愛弥

EXIBITION INFO

New Jewelry NEXT

2016.9.2(Fri)~9.4(Sun)

http://newjewelry.jp
フレッシュなブランドが集結する”New Jewelry NEXT”
目黒クラスかにてNew Jewelry NEXTが開催。
フレッシュなブランドを中心に展開する本イベント、今年は新たなクリエーションを発信する35のジュエリーブランドが全国から集まり、新しい感性のジュエリーを発表。

EXIBITION REPORT

レポーター : 中西ゆいこ

【ジュエリーブランドを立ち上げた先、どうやってジュエリーブランドを成長させていくのか?】誰もが一番知りたくて、何千・何万通りもの道筋があります。
こちらでは、Lavagueジュエリースクールで技術やノウハウを得て立ち上げたブランド達がどのような活動をして、どのようにブランドを成長させていくのか。また、その際に感じた更に必要なスキルや今後の改善点、ここに来るまでを振り返っていただき、現在スタートラインを切った皆さんにリアルな生の声を聴かせていただいてまとめたのがこちらの【Designer’s NEWS】となります。

今回取材にご協力いただいたのがHatae jewelryのデザイナー波多江 愛弥さんです。

彼女が今回出展する【NEW Jewelry NEXT】とは、ジュエリーブランドを立ち上げた人なら一度は必ず耳にしているであろう、次世代の新しいジュエリーを提案をしていく合同展示会です。
2010年から立ち上げ、その人気ぶりや話題性から多くのジュエリーデザイナーにとって出展は憧れの一つとなりました。現在ではNEW Jewelryの出展はとても狭き門となり、厳選されたデザイナーだけが出展を許されています。

Hatae jewelryのセカンドラインであり、ファッションジュエリーをメインとした【MABI】の初お披露目と、Hatae Jewelryが誕生するまでのストーリーをお楽しみください。

波多江 愛弥
波多江 愛弥
波多江 愛弥
波多江 愛弥
波多江 愛弥
波多江 愛弥
【今日は取材にご協力いただき、ありがとうございます!早速ですが、波多江さんがジュエリーデザイナーを目指すきっかけになった事や今までの経緯・現在のライフスタイルを教えて頂きたいです】

 こちらこそ、宜しくお願いします!
私が初めてこのデザイナーの世界に興味を持ったのは中学一年生の時で、最初に目指したのはお洋服のデザイナーでした。
一度社会に出た後、デザイナーの夢が諦められなかったので上京し服飾の専門学校に入り直しました。
オリジナルブランドを作りたかった事もあり、デザイナーから企画職のマーチャンダイザーに興味を持ち、
新卒で某SPAブランドのMDとして就職をしました。

社内で企画・デザイン・パターンから生産、販売まで全てを自社で行うSPAブランドの企画職は、
年間予算からシーズンテーマ、型数や生産数、上代まで全てを決めるとても重要な部署でした。

新卒でMDとして働けるのは珍しいことですし、全ての部署と関われるアトリエ勤務はとてもいい経験になりました。
同時に、お洋服のブランドを個人が立ち上げる難しさやリスクを痛感する事にもなりました。


その後、生産管理やコレクションブランドの輸入・販売をしている会社で、オンラインストアの運営ノウハウを勉強しながら、趣味で作っていたアートクレイシルバーの技術を向上させたいと思い、ラヴァーグに入学をしました。

ラヴァーグのコース説明を受けた際、CADに興味を持ったので迷わずCADコースに入学。
その頃から、ジュエリーブランドを立ち上げたいと思うようになりました。

アパレルで働きながらCADコースを卒業し、2016年春にオリジナルブランドのオンラインストアをスタートさせました。
現在は、New Jewelry NEXT出展がきっかけで決まったPOP UPの準備や、次の展示会に向けて新作の制作、オーダーいただいた商品の制作を日々コツコツと進めています。

【そういう経緯だったんですね!ありがとうございます。最初はアートクレイシルバーの技術向上の為にスクールを探していただいたようですが、沢山あるスクールの中でなぜLavagueを選んでくれたのですか?】

元々は独学でアートクレイシルバーでアクセサリーを制作していましたが、独学での制作に限界を感じ、スクールに通いたいと探していた時、幾つかのスクールの中でラヴァーグのHPが一番見やすく分かりやすかったので、まずは説明を聞きに行こうと決めました。

それぞれのコース説明を受けた際、ジュエリーもCADで設計できるという事を知りCADを習得したいと思いました。

ラヴァーグに決めた一番の理由は、時間の融通が利くというところ。
働きながら無理なく課題を進められる事、スケジュールに合わせて好きな時間・曜日に予約を入れられるのが決め手でした。

【なるほど。CADコースの方が自分の作りたいジュエリーに直結されていたのですね!実際にCADを学んで良かったことやブランドの商品制作で活きてる点はなんですか?】

 CADのデータ上では設計できても、実際にはキャストが可能かどうかをチェックしてもらえるので、頭の中のデザインが実際に制作可能かどうかの判断がつくようになった事です。

制作を外注に依頼する際も、CADでデータを制作し型を起こす事がほとんどなので、デザインの打ち合わせがとてもスムーズに進みます。

1人でも多くの方に自分のジュエリーを身につけてほしいという思いがあったので、CADを学んでおいて良かったと思っています。

【どんなデザインにも対応できるのがCADの強みですよね!今回NEW Jewelryに実際出展してみて、色々と次への課題が見つかったかと思います。次に挑戦するときはどんなことを意識していきたいと考えていますか?】

 一番難しかったのは商品の魅せ方です。

自分でディスプレイを全て用意する展示会に初めて出展しましたが、商品が映えるディスプレイ作りにはかなり頭を悩ませました。
最終日にディスプレイを客観的に見た意見をもらえた事で、次はもっとシンプルに、商品が主役になるディスプレイ作りを意識したいと考えています。

【貴重なお話しをありがとうございました!最後にこれから波多江さんの様にジュエリーブランドを立ち上げてブランド展開をしていきたいと考えている方へ何か温かいアドバイスをお願いします!】

 まだまだ勉強中の身なのでとても痴がましいのですが。。

ひとつだけ言えるとしたら、私は準備が整ったら始めよう!と頑なになっていたので、ブランドを本格始動させるのがかなり遅くなってしまいました。準備万端な状態はいつまで経っても来ないのです。

始めてみないと分からない事、気付かない事が沢山あります。
今はハンドメイドアプリやSNSを利用して、自分の表現したい世界観やブランディングを組み立てて行く事ができるので、まずは数点からでも発信していく事が大事だなと思います。

「波多江さんありがとうございました!これからの活躍を楽しみにしています!」
波多江 愛弥
波多江 愛弥
波多江 愛弥

今回の取材を通して

この9.10月は展示会シーズンとなります。

今回のNEW Jewelryのように、ジュエリーをメインとした展示発表会も最近では増えてきています。
波多江さんの言うように、準備が整いきることはありません。

新しい事にチャレンジし、そこで得た経験を活かして次に備えていく事がブランドを成長させていく事なのだと感じます。

その中で、自分に合う販路や出逢い、チャンスを見逃さず突き進んでいけるよう日々の努力を惜しまないで頑張っていきましょうね!

波多江 愛弥

波多江 愛弥Hatae jewelryロゴ

波多江 愛弥
1983年   長野県で生まれる
2002年   東京に上京。専門学校にてイラスト・デザインを学ぶ
2004年〜   独学でアートクレイシルバーアクセサリーの制作を始める
2005年〜   服飾の専門学校に入学(2007年卒業)
2007年〜   国内SPAブランドにてMDの経験を積む
2010年〜   アパレル会社に勤務しながらジュエリースクールに入学。ジュエリーCADを習得。
2012年〜   オーダージュエリーの制作を開始
2016年1月〜 ブライダルラインのオンラインショップを開始
2016年6月〜 セカンドライン ”MABI” スタート

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