EXIBITION INFO
rooms 33
2016.9.14(WED)~9.16(FRI)
ファッションとデザインを軸に、合同展示会を中心とした複合的なビジネスを展開する「rooms」
2000年に誕生したrooms合同展示会は、独自の世界観を持つクリエイターを集積した発信の場所として、バイヤーやジャーナリストに出逢いやビジネスの場を創出してきました。
現在では展示会の枠を超え、イベントプロデュース、小売、地域産業の活性化など活動領域が広がっています。
roomsは、世界中の人々へ未来のクリエイションをダイレクトに発信し、文化交流や創造を促進させる「Global rooms」として進化を遂げていく。
EXIBITION REPORT
レポーター : 中西ゆいこ
【ジュエリーブランドを立ち上げるまでと立ち上げた後、どうやってブランドを育てていくのか?】これはいつかブランドを持ちたいと考えている方にはとても気になる部分だと思います。
こちらでは、Lavagueジュエリースクールで技術やノウハウを得て立ち上げたブランド達がどのような活動をして、どのようにブランドを成長させていくのか。また、その際に感じた更に必要なスキルや今後の改善点、ここに来るまでを振り返っていただき、現在スタートラインを切った皆さんにリアルな生の声を聴かせていただいてまとめたのがこちらの【Designer’s NEWS】となります。
今回取材にご協力いただいたのがAire Jewelryのデザイナー見澤谷 有里さんです。
彼女が今回出展する【rooms33】とは、H.P.FRANCEが主催する大型合同展示会でファッションやデザインを軸に個性豊かな出展ブランド500以上、来場者2万人の世界でも有数の展示会で、一つひとつのエリアにディレクターが存在し、出展ブランドのプロデュースやサポートも行います。また若手デザイナーを支援するエリアでは、デザイナーの登竜門として高く評価されています。
ブランドを立ち上げ、第一歩目を踏み出したAire Jewelryのブランド設立から今回のrooms33を振り返ってインタビューさせていただきました。
はい、宜しくお願いします。
ジュエリーを始めた理由は実をいうと「たまたま」なんです。
というのも、ネットで何かを検索していて(今となっては何を調べていたのかも不明なんですが)たまたまLavagueのサイトにあたって”へー、ジュエリーってCADでデザインできるんだー”ということを知ったのがきっかけです。
企業で新規の業者さんなどを探す時にやはりその会社のサイトを確認するのですが、選んで失敗のない会社というのは大体サイトもちゃんと潜在顧客の知りたいであろうことがわかりやすくかつ簡単にその情報にたどりつけるような設計になっています。
Lavagueのサイトもまさにそんなサイトだったので、ここなら大丈夫だなぁっという印象を受けました。
サイトを全部確認して、説明を受けるために連絡した時はもう通うこと自体を決めたうえでコンタクトしました。
本題ですが、なぜジュエリーだったのかというと、ジュエリーがよかったというより、自分が何かを作ったり、サービスを提供したりすることで人が喜んで幸せを感じてくれる商材を扱って仕事をしたかった。
何年も修行をしなくてもCADと3Dプリンターを使って、自分の思うようにジュエリーが作れる時代と自分が次のステージに行くタイミングがたまたま合ったというのが本当のところです。
また、企業に勤めながら美大に通いデザインの勉強もずっとしていたし、Web関連のマーケティングの仕事もしていたので、それまでバラバラだった自分の持っているピースがLavagueが触媒になって一つにつながった結果、自身のブランドを立ち上げることになりました。
オリジナルデザインを造形して実際のジュエリーを制作することにより、データ上ではなく実際に形にしたときに注意しなくてはならない点なども実際のジュエリーを作成することにより理解を深めることができました。
私にとっては、変に学校側から好みでもないデザインのジュエリーを作ることを強要されないことも大きな魅力でした。
また、もともと企業で携帯サイトやブランドサイト、キャンペーンサイトのディレクションや企業内のイントラネットの制作をしていたこともあり、HTMLや画像制作、加工等の基礎知識と、基本的な使用方法は理解していましたが、ここで紹介されたCMSツール(WEB制作ソフト)は今まで私が使ってきたどのCMSツールより使いやすかったです。
右脳より左脳をよく使ったなぁ”というのが率直な感想です。
作品を作ることより、展示会の出展が決まってから当日までのしなければならない事や段取りなどをこなしている中、デザイナーという立ち位置よりビジネスをどのように切り開いていくかを考えました。
それぞれのコレクションの商品もそれなりにまとまってきましたので、今後は商品を少しずつ増やしながら、どのようにビジネスを回していくかに注力していきたいと思います。
Aireとはスペイン語で雰囲気という意味があります。
よく”あの人、なんか雰囲気があって素敵!”っと形容されるように、その人独自の雰囲気を醸し出している人って、男女問わず素敵ですよね!
そんな人たちって、皆さん ”とても幸せそう”に見えます。
それぞれの人が持っている素敵な雰囲気をより際立たせるアイテムとして、アイレジュエリーのジュエリーが彩りを添えられればと思っています。
自分の積み重ねてきた経験というのは、どんな経験でも役に立つときが来ます。してみたいと思うことは是非挑戦してみてください。
- 見澤谷 有里
- 大手外資系消費財企業において、 20年にわたりセールス、マーケティング部門で多岐に及ぶ業務に従事しながら、美大に通いデザインの基礎を学ぶ。
またこの間に 20年以上続けているフラメンコのレッスンを受けにたびたび渡西しながらアイレレジュエリーのデザインモチーフのひとつである透かし模様イメージを想起する元となるスペインの特にアンダルシア地方の芸術、文化に親しむ。
2015年1月 CADでのジュエリーデザイン習得のため La Vaurgeジュエリースクールに入学
2016年1月 自身のブランド Aire Jewelry(アイレジュエリー )をスタート
2016 年9月 rooms33 に初出展 - http://aire-jewelry.com