一方の金属切削のメリットは、製品と同じ材料からそのまま削り出せるという所です。
3Dプリンターの場合は、材料がWAXもしくは樹脂になる為に作られた後は必ず“鋳造”(ちゅうぞう)という工程が入ります。
鋳造というのは、ドロドロに溶けた金属を型に流し込むことなのですが、高温で溶けた状態から急激に冷やされる温度差によって金属が瘦せてしまう現象がおこります。
金属切削であれば直接金属を削り出すためこういった薄い板物の透かしの入った商品の場合板が沿ったり凹んだりする事のない切削が向いています。
またジュエリーを大量に作るときの原型と呼ばれる大元の型として使用する時にも3Dプリンターと比べ型を取る工程が少なく時間的・金銭的にも大きなメリットになります。
3Dプリンターで原型作った場合には一度金属に置き換えなくてはいけない為、製品になるまでに何度か僅かずつですが瘦せて縮んで行きます。