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ジュエリーCADとそうじゃないCADの違い
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ジュエリーCADもそうじゃないCADも使うソフトの基本は同じ
ソフトによってそれぞれの特色はありますが、何かを作ろうと思ったとき、CADソフトであれば基本的にどれでもジュエリーを作る事ができます。
逆にジュエリーを作るCADソフトではジュエリー以外は作れない、なんてことはありません。
実際にラヴァーグが使用している3D CADソフトのRhinoceros(ライノセラス)では、カーデザインや建築、楽器におもちゃと様々な分野で使われています。
じゃあ違いはないの?と思うかもしれません。確かにソフトの面だけ見れば同じものです。しかし何を作るかによって考え方や使い方が変わってきます。
CADを使ってジュエリーを作るのであれば、ジュエリーを作る考え方で作る必要があります。
CADで作る物によって必要な考え方が違う
例えば車を作ろうと思ったとき、車の表面に宝石を散りばめますでしょうか?
家を作ろうと思ったとき、指の太さを考える必要があるでしょうか?
CADはやろうと思えばなんでも作ることが出来ます。
ですが、作るものによって必要なものが変わってきます。
車を作るのであればエネルギー効率を考えたり、家を作るのであれば家族構成を考慮したりする必要があるでしょう。
楽器であれば音の出方や響き方。
おもちゃであれば人気のアニメや子供への安全性。
バットであれば飛距離を出すための重心や素材。
洋服であればビジュアルや素材や快適性。
同じようにジュエリーはジュエリーで考えないといけないことがあります。
ジュエリーを作るうえで必要な事は?
金属の種類は何か?
宝石は付けるのか?
どの指に着けるのか?
価格はいくらか?
誰が磨いて仕上げるのか?
ジュエリーとして成り立つデータを作るためには上記のようなことを考える必要があります。
その他にも溝の深さや幅、尖った形状の取り扱い、3Dプリンターの種類などなど、気にするべき事は様々です。
これらを踏まえてジュエリーを効率よく作るために使うCADがジュエリーCADと言えます。
下の動画では完成した指輪の表面に宝石を乗せる場所を作った後、完成したデータを金属にした時にどのくらいの重さになるかを調べています。
宝石を入れるためには宝石を入る土台が必要です。しかしその数が多くなればなるほど手作業で作るのは大変になります。
また金属の重さがわかればこの指輪を作るのに大体いくらかかるか?販売価格はどれくらいになるかなどがわかります。
とても便利ですね。
ですがこれらは車や家を作るのであれば必要ありません。
逆にジュエリーではこういった作業を必要とする場面が多くなります。
”CADを学ぶ”だけであればどのような業種でも学ぶことが出来るでしょう。
むしろノンジャンルで学ぶことだって出来ます。
しかしその学び方で得た知識はジュエリー作りにも使えるけれど、それだけでは足りないと思っていただいていいかと思います。
ですのでもしあなたがCADを使ってのジュエリーの作り方を学びたいと思うのであれば、ジュエリーCADを学ばれるのをおすすめします。
ジュエリーCAD総合コースとジュエリーCADコース
ラヴァーグでは「ジュエリーCAD総合コース」と「ジュエリーCADコース」の2つがあります。
この2つのコースの違いは何かというと、実物のジュエリーを作るか作らないかです。
それぞれのコースの特長を簡単に紹介します。
ジュエリーCAD総合コースの特長
ジュエリーCAD総合コースではレッスンで身に着けた技術を使ってオリジナル作品のデータを作成するため、応用の仕方や考え方などを発展させて学ぶ事ができます。
また、データが出来上がった後は実物のジュエリーにします。
そのため造形後の処理の仕方や金属の磨き方、石の留め方などジュエリーを完成させるまでの流れを一通り学ぶことができ、ジュエリー作りが未経験の方、手先の器用さに不安がある方でも安心してジュエリー作りを習得できますし、経験者の方でも作業効率のアップや負担の軽減、自由度のアップが見込めます。
ジュエリーCADコースの特長
ジュエリーCADコースの方はジュエリーCAD総合コースと途中まで流れは一緒ですが、オリジナルの作品を作りません。
そのため実物のジュエリーの完成品も作りません。
もともと手作業でジュエリーを作る技術をもっていてどのようなデータを作ればいいかわかっている方。お客さんやデザイナー、職人とデザインを共有するのにCADを使うだけ。周りのデザイナーや職人から細かな指示をもらってデータを作成する環境にいる方など、すでにジュエリー制作の場にいる方におすすめです。
ジュエリーCADとそうじゃないCADの違いを見てみましょう
上記からもわかるように、ジュエリーCADにはCADの使い方の他にジュエリー作りの知識や経験が必須です。
では逆に、ジュエリー作りの知識や経験があれば、わざわざ「ジュエリーCAD」として学ばなくても、とにかくCADだったらどんなジャンルのものを学んでもジュエリーが作れるようになるんじゃないの?と思うかもしれません。
この考え方は間違いではありません。
しかしそれでもジュエリーを作りたいならジュエリーCADを学ぶことをオススメします。
例えばラヴァーグで使用しているRhinocerosというCADソフトにはジュエリーを効率的に作るための「プラグイン」というものが入っています。
先ほどの動画で見ていただいた石を乗せたり、金属の重さを測ったりしていたものなどがそうです。
CADソフトがプレーンな、ノーマル状態でも同じものは作れますが、プラグインを使った作業の方がはるかに効率が上がります。
実際にどれだけ違うのか?先ほどの石を乗せる作業で比べてみましょう。
左がジュエリーCAD、右がノーマルCADです。
(※便宜的にプラグイン入りのCADを「ジュエリーCAD」、プレーンな状態のCADを「ノーマルCAD」と呼称しています。)
ジュエリーCADの方はスタートしたと思ったらあっという間に終わってしまいましたね。
動画内では画面が忙しく切り替わることもなく、むしろゆったりと作業しています。
対してノーマルCADの方はジュエリーCADの方で自動で出来ていた「石座」というものも自分で作らなければならず、倍速で見てもそれなりに時間がかかっています。
ご覧の通り、ジュエリーCAD以外のCADでも「出来る」or「出来ない」の2択で言えば「出来る」のですが、効率が圧倒的に違います。
スピードで言えばジュエリーCADの方は10秒、ノーマルCADの方は倍速を解除すると4分30秒かかっていました。
手数にしてもジュエリーCADはクリック5回。Enterボタン2回押しただけ。
ノーマルCADの方は・・・・ちょっと数えていられないですね。
まったく同じものを作るにしても、これだけの差が出てきます。
ひとつのものをゆっくりじっくり作っていくのであれば気にならないかもしれませんが、いくつものジュエリーを作っていこうとすればこの差は広がっていく一方です。
ジュエリーを効率よく作るのであれば、やはりジュエリーCADが最適です。
ジュエリーやるならジュエリーCADがおすすめ
ジュエリーCADとそうじゃないCADの違いを見てきましたがいかがでしたでしょうか?
最後に要点を3つにまとめてみましょう。
・CADそのものはジュエリーでもその他でも同じ
ジュエリーCADもその他のCADもソフトとしては同じものです。向き不向きはあってもそれしかできない、ということはありません。
・ジュエリーCADにはジュエリーについての知識や経験が必須
どのようなものであっても何かを作る時には作りたいものに対する知識が必要です。もちろんジュエリーも制作の際に必要で、適当に作れば適当なものが出来てしまいます。
・ジュエリーCADとそうじゃないCADでは作業時の効率が圧倒的に違う
ジュエリーCADとその他のCADの違いは効率的にジュエリーが作れる点にあります。ジュエリー制作に必要な作業をワンボタンで出来るようにしていたり、データだけでなく完成へ向けてのノウハウが詰め込まれています。
いかがでしたでしょうか?
CADでジュエリーを作る、ということはジュエリーの知識があるだけでもCADが出来るだけでも成り立たちません。
簡単な形だろうと難しい形だろうと、宝石が入っていてもいなくても。
どんな形のものを作ったとしても、最後に必ず人間の手を必要とするのがジュエリーです。
それらを踏まえてデータ作りをするからこそ、最終的にジュエリーとして成り立っていきます。
だからこそジュエリーを作りたい人には「CAD」ではなく「ジュエリーCAD」を学ぶのがおすすめです。
興味が沸いた、もっと詳しく知りたい!
という方は「ジュエリーCADコース」のページを是非ご覧ください!
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