
はじめて挑んだ "手彫り" の世界
はじめて挑んだ
"手彫り" の世界
普段はジュエリーCADを専門に教えている講師の竹田が、今回初めて洋彫りコースの手彫り体験に挑戦しました!
デジタル上でデザインを行うCADとは異なり、手で彫るという作業はまったくの未知の世界。
洋彫りコースを受講する生徒さんたちから「手彫りは難しいけど面白い!」という声を聞き、自分自身の手で体感してみたいと思ったのがきっかけでした。
体験内容は、今回の体験では、毛彫りタガネという道具をGRSグレーバーにセットし、フェザー型の金属パーツに模様を手彫りで刻んでいきます。初めての私でも本当に彫れるのか・・・不安とワクワクが入り混じる中で始まった手彫り体験について、初心者目線でリアルにレポートしました。
手彫りに興味のある方、難しそうだと感じて一歩を踏み出せずにいた方、ぜひ読んでいただきたいです!
デジタル上でデザインを行うCADとは異なり、手で彫るという作業はまったくの未知の世界。
洋彫りコースを受講する生徒さんたちから「手彫りは難しいけど面白い!」という声を聞き、自分自身の手で体感してみたいと思ったのがきっかけでした。
体験内容は、今回の体験では、毛彫りタガネという道具をGRSグレーバーにセットし、フェザー型の金属パーツに模様を手彫りで刻んでいきます。初めての私でも本当に彫れるのか・・・不安とワクワクが入り混じる中で始まった手彫り体験について、初心者目線でリアルにレポートしました。
手彫りに興味のある方、難しそうだと感じて一歩を踏み出せずにいた方、ぜひ読んでいただきたいです!
- 手彫りの工具 -
まずは、手彫りの工具のご紹介します!
体験では、洋彫りコースの講師がマンツーマンでしっかり教えてくれるので、綺麗に彫りを入れるポイントなども実践演習を交えながら学ぶことができます。工具の扱いが初めてでも安心です!
体験では、洋彫りコースの講師がマンツーマンでしっかり教えてくれるので、綺麗に彫りを入れるポイントなども実践演習を交えながら学ぶことができます。工具の扱いが初めてでも安心です!
模様を彫るための “毛彫りタガネ” とは?
模様を彫るための
“毛彫りタガネ” とは?
“毛彫りタガネ” とは?

模様を彫るための「毛彫りタガネ」です。
左右への振りや深さを変える事で彫り面の幅をコントロールすることができ、浅くシャープに刃を立てることで毛の様に細い線も表現できることから毛彫り(けぼり)タガネという名で呼ばれます。いわば “ペン” のよう道具。
先端の形は彫る内容に合わせてさまざまで、細い線を描くもの、模様を削り出すもの、面を滑らかに仕上げるものなどがあり、用途に応じて複数のタガネを使い分けています。
左右への振りや深さを変える事で彫り面の幅をコントロールすることができ、浅くシャープに刃を立てることで毛の様に細い線も表現できることから毛彫り(けぼり)タガネという名で呼ばれます。いわば “ペン” のよう道具。
先端の形は彫る内容に合わせてさまざまで、細い線を描くもの、模様を削り出すもの、面を滑らかに仕上げるものなどがあり、用途に応じて複数のタガネを使い分けています。


《 タガネの持ち方 》

綺麗な彫りを入れるためには、持ち方が重要です!
早速タガネの持ち方を洋彫りコースの講師 岡野先生に教えていただきました。
毛彫りタガネのハンマー部分を手の平の下側に当てて、そのまま包み込むように軽く握ります。
ここで力強く握って彫り作業をしてしまうと、刃が前に進まなかったりしてしまうので、注意しましょう!
早速タガネの持ち方を洋彫りコースの講師 岡野先生に教えていただきました。
毛彫りタガネのハンマー部分を手の平の下側に当てて、そのまま包み込むように軽く握ります。
ここで力強く握って彫り作業をしてしまうと、刃が前に進まなかったりしてしまうので、注意しましょう!
空気の力で刃が動く!グレーバー
空気の力で刃が動く!グレーバー
タガネにグレーバーのノズルを繋ぎ、コンプレッサーからの圧縮空気によってタガネを細かく振動させ、先端の刃を高速で打ち出すように動かします。
これにより、手で力を込めて彫る必要がなくなり、軽いタッチで滑らかに彫れるのが大きな特徴!力の弱い方や長時間作業する方にとって、作業の負担がぐっと軽くなります。
これにより、手で力を込めて彫る必要がなくなり、軽いタッチで滑らかに彫れるのが大きな特徴!力の弱い方や長時間作業する方にとって、作業の負担がぐっと軽くなります。


《 振動を調整の仕方 》
グレーバーによるタガネの振動の大きさは、足元にあるペダルの踏み込み具合で調節できます。
強く踏み込めば振動は大きくなり、軽く踏み込めば振動は小さくなります。
ゆっくりと徐々に強く踏み込みましょう!
強く踏み込めば振動は大きくなり、軽く踏み込めば振動は小さくなります。
ゆっくりと徐々に強く踏み込みましょう!

手彫りに欠かせない“彫刻台”って?
手彫りに欠かせない“彫刻台”って?
手彫り作業で欠かせないのが「彫刻台(ちょうこくだい)」と呼ばれる専用の土台です。しっかりと固定しながら、彫る向きや角度を自由に変えられるのが特徴です。
彫刻台の上には回転するボール状の台座があり、その上に作品をセットして使用します。この台がしっかり支えてくれるので、安心して作業ができます。
また、台全体を回転させて彫る角度を調整することで、手を無理にひねらずに彫れるのも大きなポイント!
彫刻台の上には回転するボール状の台座があり、その上に作品をセットして使用します。この台がしっかり支えてくれるので、安心して作業ができます。
また、台全体を回転させて彫る角度を調整することで、手を無理にひねらずに彫れるのも大きなポイント!

手元を拡大して見られる「スコープ」
手元を拡大して見られる「スコープ」
手元を拡大して見ることができる「スコープ(拡大鏡)」も欠かせません!
スコープは、手彫りをする金属を大きく拡大して見るための道具で、精密な作業をサポートしてくれます。
手彫りの線はとても細かく、肉眼では見逃してしまうようなわずかなズレが仕上がりを大きく左右するため、スコープを使って正確な位置や角度を確認しながら作業を進めます。
最初は少し慣れが必要ですが、ピントが合ったときのクリアな視界には驚くはず!
スコープは、手彫りをする金属を大きく拡大して見るための道具で、精密な作業をサポートしてくれます。
手彫りの線はとても細かく、肉眼では見逃してしまうようなわずかなズレが仕上がりを大きく左右するため、スコープを使って正確な位置や角度を確認しながら作業を進めます。
最初は少し慣れが必要ですが、ピントが合ったときのクリアな視界には驚くはず!

準備ができたら、早速練習です!
- まずは、直線彫りの練習! -
最初に行うのは “直線彫り”の練習です。
本番のフェザーの模様を彫る前に、毛彫りタガネやグレーバー、そしてスコープの見方などに慣れて、一定に直線が彫れるよう真鍮(しんちゅう)の金属板に手彫りの練習をしていきます。
本番のフェザーの模様を彫る前に、毛彫りタガネやグレーバー、そしてスコープの見方などに慣れて、一定に直線が彫れるよう真鍮(しんちゅう)の金属板に手彫りの練習をしていきます。

これが意外と難しい!
手元がふらついたり、タガネが金属板に引っかかったりと、思うように彫り進められず・・・
線がガタガタしたり、浅すぎて見えなかったりと、タガネを金属に当てる角度と力の加減に苦戦してしまいました。
そのこで、綺麗に直線を彫るためのコツを岡野先生に教えていただきました!
手元がふらついたり、タガネが金属板に引っかかったりと、思うように彫り進められず・・・
線がガタガタしたり、浅すぎて見えなかったりと、タガネを金属に当てる角度と力の加減に苦戦してしまいました。
そのこで、綺麗に直線を彫るためのコツを岡野先生に教えていただきました!

《 綺麗な直線彫りのコツ! 》
《 綺麗な直線彫りのコツ! 》
■ 彫りが浅い原因は、最初の刺しが浅いこと!
線が細くなってしまう原因は、最初に金属にタガネを刺すときの深さが浅いことです!
まずは、しっかりとタガネに角度をつけて当てます。そのままゆっくり足のペダルを踏み、タガネの振動で金属に埋めていきます。
少し深く刺さったら、タガネの角度を落とし、彫り進めます。
そうすることで、埋まった深さで彫り進めることができ、細くなったり浅くなることを防げます!
まずは、しっかりとタガネに角度をつけて当てます。そのままゆっくり足のペダルを踏み、タガネの振動で金属に埋めていきます。
少し深く刺さったら、タガネの角度を落とし、彫り進めます。
そうすることで、埋まった深さで彫り進めることができ、細くなったり浅くなることを防げます!

■ 彫りが前に進まない原因は、タガネの持ち方!
タガネが突っかかって彫りが進まなくなってしまうときは、タガネの持ち方が原因の場合が多いです。
特に手彫りでは、タガネを強く握り過ぎていたり、逆にしっかり支えられていないと、うまく前に進めなくなってしまいます。
そんなときは、改めてタガネの持ち方を確認してみましょう!
“しっかりと掌で支え、指に余計な力を入れないこと”
簡単そうで意外と難しいこのタガネの持ち方ですが、意識して手彫りを進めていくと、徐々に均一な彫りが入れられるようになります。
特に手彫りでは、タガネを強く握り過ぎていたり、逆にしっかり支えられていないと、うまく前に進めなくなってしまいます。
そんなときは、改めてタガネの持ち方を確認してみましょう!
“しっかりと掌で支え、指に余計な力を入れないこと”
簡単そうで意外と難しいこのタガネの持ち方ですが、意識して手彫りを進めていくと、徐々に均一な彫りが入れられるようになります。

しっかり練習ができたら、本番です!
しっかり練習ができたら、
本番です!
本番です!
- フェザーモチーフに彫り模様を入れる -

いざ本番!
練習では、真鍮板に彫り練習をしていきましたが、本番のフェザーモチーフはシルバーになります。
練習のポイントを活かして、慎重に模様を彫っていきましょう!
まずは、どのように彫り模様を彫り入れるのか、先生が実践しながら説明してくれます!
フェザーの模様なので、直線練習とは違ってラインダムな感じで手彫りしていきます。均一な模様にならなくても大丈夫!
先生のお手本を参考に彫りを入れてみましょう!
練習では、真鍮板に彫り練習をしていきましたが、本番のフェザーモチーフはシルバーになります。
練習のポイントを活かして、慎重に模様を彫っていきましょう!
まずは、どのように彫り模様を彫り入れるのか、先生が実践しながら説明してくれます!
フェザーの模様なので、直線練習とは違ってラインダムな感じで手彫りしていきます。均一な模様にならなくても大丈夫!
先生のお手本を参考に彫りを入れてみましょう!


私も、先生のお手本を参考にフェザー模様を手彫りしていきます。
本番の彫り入れということもあり、緊張しつつ練習と同じ力加減で彫り入れ。これが要注意ポイントです・・・!
練習で使用した真鍮板は少し硬さのある金属ですが、本番の金属であるシルバーは真鍮に比べて柔かい金属。そのため彫り入れがしやすく、思いっきり深く刺さり、大きくえぐってしまったのです。
本番の彫り入れということもあり、緊張しつつ練習と同じ力加減で彫り入れ。これが要注意ポイントです・・・!
練習で使用した真鍮板は少し硬さのある金属ですが、本番の金属であるシルバーは真鍮に比べて柔かい金属。そのため彫り入れがしやすく、思いっきり深く刺さり、大きくえぐってしまったのです。

ものすごく慌てましたが、手彫りの講師である岡野先生がフォローしてくださり、「フェザー模様だから、深く彫りが入ってしまっても気にしなくて大丈夫!」と言ってくださり、一先ず落ち着いて再チャレンジ!
同じ失敗をしないように、タガネの振動の強さを慎重に調整しながら彫り入れをしていきました。
徐々に彫幅が安定し、フェザーのカーブを滑らかに表現できるようになっていきまし。綺麗になほりを入れらたときは、物凄く嬉しかったです!!
同じ失敗をしないように、タガネの振動の強さを慎重に調整しながら彫り入れをしていきました。
徐々に彫幅が安定し、フェザーのカーブを滑らかに表現できるようになっていきまし。綺麗になほりを入れらたときは、物凄く嬉しかったです!!

無事に手彫りのフェザーが完成しました!
初めての手彫りはハプニングもありましたが、洋彫りコースの講師の先生が一工程ずつ実演して教えてくださるので、少しずつ彫りのリズムや力加減をつかめていけました。
最後には自分でも驚くほど立体感のある模様が完成!
CADでは表現しきれない、手作業ならではの味わいと躍動感を感じることができました。
初めての手彫りはハプニングもありましたが、洋彫りコースの講師の先生が一工程ずつ実演して教えてくださるので、少しずつ彫りのリズムや力加減をつかめていけました。
最後には自分でも驚くほど立体感のある模様が完成!
CADでは表現しきれない、手作業ならではの味わいと躍動感を感じることができました。
- 洋彫り体験のまとめ -
いかがだったでしょうか?
難しそうな手彫りを初心者の私が挑戦し、フェザー模様を無事に手彫りすることができました!
タガネやスコープなど、職人の技術を支える道具の使い方ひとつひとつに理由があることも体感でき、非常に学びの多い体験となりました。これまでCADで制作していたデザインに、彫りを加えることでどんな表現が広がるのか、想像も膨らみます。手とデジタル、それぞれの良さを活かすきっかけになった貴重な体験でした。
手彫りは、模様を一線ずつ丁寧に彫り込む作業。だからこそ、完成した作品には自分だけの温もりや味わい、想いのこもった一点ものとなります。世界に一つのジュエリーを作ってみませんか?
難しそうな手彫りを初心者の私が挑戦し、フェザー模様を無事に手彫りすることができました!
タガネやスコープなど、職人の技術を支える道具の使い方ひとつひとつに理由があることも体感でき、非常に学びの多い体験となりました。これまでCADで制作していたデザインに、彫りを加えることでどんな表現が広がるのか、想像も膨らみます。手とデジタル、それぞれの良さを活かすきっかけになった貴重な体験でした。
手彫りは、模様を一線ずつ丁寧に彫り込む作業。だからこそ、完成した作品には自分だけの温もりや味わい、想いのこもった一点ものとなります。世界に一つのジュエリーを作ってみませんか?
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実際の授業と同じ環境で、洋彫り彫金の制作体験ができるので、スクールに通ったときのイメージがつかみやすくなっています。
体験のあとには、あなたにぴったりの通い方やカリキュラムの内容、材料費など、気になることを何でもご相談いただけますよ!
体験のあとには、あなたにぴったりの通い方やカリキュラムの内容、材料費など、気になることを何でもご相談いただけますよ!


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