LaVague  東京の彫金教室・Lavague Jewelryスクール【東京・渋谷区・恵比寿】

M.OGASAWARA JEWELRY 「買う側から作る側へ」ブランドデビューまでの道のり ~小笠原 真央~

M.OGASAWARA インタビュー
M.OGASAWARAインタビュー

M.OGASAWARA JEWELRY Interview

「買う側から作る側へ。」
人生の分岐点に立った時、自分はこれから何を軸に生計を立てていくのかを見つめなおし、大好きだったハワイアンジュエリーを「買う側から作る側」になることを決意した小笠原さん。
彼女のターニングポイントから始まった、夢を掴むまでの経験談をたっぷりお聞かせいただきました。
M.OGASAWARAデザイナー

M.OGASAWARA JEWELRYデザイナー 小笠原 真央 プロフィール

ジュエリーとは無縁の環境で育ち、10代後半にネイリスト資格を取得。
資格を活かすことはなく、トラックで農家を巡り野菜や果物を集荷し、八百屋へ届ける仕事に。さらに家業である現場仕事にも携わり、男性陣に混ざって汗を流す日々を送る。

20代半ばに将来を見据え、「自分らしい働き方」を模索。
いつか家庭を持つとき、仕事と両立できる働き方を求めた結果、この頃から本格的に始めたダイビングで関わる海と親和性があり、元から大好きなハワイアンジュエリーを「買う側」から「作る側」へ転じる決意に至る。

ラヴァーグへ入学し、知識と技術を一から習得。入学から4年、ジュエリー制作を学びながら、自身のブランドを築くための基盤を整える。

ジュエリーを通じ、想いをかたちにし、手に取る人の心を満たす作品づくりを追求。 夢を現実にするため、一歩ずつ歩みを進める。

現在、ダイビングの方でも、イルカやクジラと一緒に泳げるツアーを企画運営しており、様々な国へ遠征に行きながら、海からインスピレーションを得て作品作りに活かしている。
M.OGASAWARA撮影のイルカ
M.OGASAWARAデザイナー
M.OGASAWARA撮影のイルカ
●小笠原さんが受講したコース 【ラヴァーグ総合コース】
・ハワイアンジュエリーコース ・彫金総合コース ・CAD総合コース ・インディアンジュエリーコース ・アンティークジュエリーコース ・銀粘土コース ・天然石研磨コース ・デザイナーコース ・アントレプレナーコース /全9コース
インタビューアー

取材した講師:中西 由衣子

東京造形大学を卒業後、ジュエリーメイキングの道へ。 ハワイアンジュエリーブランドPuaallyの商品刻印と企画デザインに携わりながら、スクールマネージメントを担当。
最近の趣味は、実家がお迎えした柴犬君の動画を編集してSNSで更新すること。

生業にジュエリーを選択したきっかけ

--小笠原さん、本日はよろしくお願いします!早速ですが、まずは、ジュエリーを始めたきっかけから教えてもらえますか?
よろしくお願いします!
きっかけなんですが、実は22歳からワーホリでオーストラリアに1年間滞在予定だったんですけど、コロナの第1波直撃で4か月ほどで帰国することになっちゃって。
--ありゃりゃ…それはタイミングが…
私は向こうに残るつもりでいたのですが、親とも「帰る・帰らない」で揉めて、「帰ってこないなら親子の縁切るぞ!」みたいな大ごとになって(笑)
結局帰ってきたけど、ワーホリの為にお金も貯めていたのに、こんな形になったことがずっと引っかかってたんです。
--あの時期は、どうなるか分からずでしたからね…。親御さんが心配だったのもわかります。
そうですよね。でも、当時23歳になって「これから、どうしよう?」って考えた時、大きな組織で働くのは自分には合わないって分かっていたし、10代から家業の現場仕事をやっていたけど、将来や家庭のことを考えると現実的に厳しいなって。

それなら、自分で何か仕事をするしかないな。って思ったんですよね。

そうするなら、自分が好きなことを。って考えたときに、昔からずっと大好きだったのがハワイアンジュエリーで、これを「買う側から作る側になれないかな?」と思ったのがジュエリーの道に進み始めるきっかけでした。
M.OGASAWARA JEWELRYデザイナー
--そこから、学べるところを探されたと思いますが、ラヴァーグに決めたきっかけは?
一番はやっぱり、ハワイアンジュエリーを専門的に教えてくれるところに重点を置いていましたね。

住んでいる地域柄、御徒町とか近所にも彫金教室はたくさんあったけど、私がやりたいのは「ハワイアンジュエリー」だったから、ハワイアンの技法を教えてくれる教室を検索した時にラヴァーグを見つけました。

仕事もしていたので、1時間圏内で通えて、土日も開校、しかも下の階にはブランドの商品が並んでる。条件が全部揃っていて、「最高やん。私にはここしかない!」って思いながらも、一度は見学に行かなきゃと思って予約しました。
--ハワイアンの技術を学べる場所ってあまり無いですもんね。
そこから「ラヴァーグ総合コース」という、ほぼ全コースのセットを選択されていましたが、これを選んだ理由は?
実際に見学した時に、担当の講師からお話を聞きながら、これもあれもやりたいなって思ったときに、セットコースの方が価格がかなり安くなるなぁって思ったことが一つ。

あとは、私はハワイアンジュエリーがやりたいけど、カテゴリーとしては結構コアなジャンルでもあって、いつか自分が作ったジュエリーを欲しいって言ってくれた人が、ハワイアン以外を求められたときにも対応できるようなジュエリー職人になりたかったので、全部を手に入れよう!って思ったんですよね。

「できません」は嫌で、「なんでもいけるよ!」になりたかったんです。
で、その次の日には家業の会社でお世話になっている銀行の方へ連絡して、お金を借りてラヴァーグへ即入学しましたね(笑)
M.OGASAWARA JEWELRYデザイナー
--即決断・即行動が良い意味で男らしいね!!(笑)
もう時間がもったいなくて(笑)
ワーホリの時みたいに、もう一回お金を貯めるためにダブルワークして1年我慢するっていう時間も惜しくて、借りてしまえ!ってなりました(笑)

もともと直感で、思い立ったら即行動派なんですが、今となってもあの時の決断は間違っていなかったって思いますね!
M.OGASAWARA JEWELRYデザイナー

仲間との出会い方

--実際に入学してみて、ギャップはありましたか?
実は、あった(笑)
見学のときは、みんなワイワイ楽しそうだったんです。でも、入学したら…全員黙々(笑)
隣の人は一人でサクサク進めてて凄いし、孤独じゃないんだけどみんな集中してて全然話しかけられる感じじゃないし、道具の名前も分からない。自分の作りたいイメージをうまく説明できなくてもどかしい…。 え、私向いてない…?って落ち込むことも。

アントレプレナーコースでの校長先生との最初の講座でも、「横の繋がりは大事だよ」ってアドバイスいただいてたのに、なかなか友達も作れず、私大丈夫か・・・?って少し不安になってましたね(笑)
M.OGASAWARAデザイナー
--最初の頃ってみんな同じ悩みを持っているよね。乗り越えられたきっかけは?
私も自分からガツガツ話しかけられるタイプでもないから、最初は話し相手は先生くらいで。
でも、屋上で休憩しているときに一緒になったほぼ同期の子と話すきっかけがあって、そこから話し相手がようやくできましたね。

その後、ラヴァーグの交流会の飲み会があって、同期の子と「友達作りに行こうよ!」って参加してから、年齢が近い子たちと仲良くなれて輪が広がっていったんです! みんな同じことで悩んでたのを知ったり、同じコース受講している人たちと知り合えて「…これが横の繋がりか!!」って嬉しくて(笑)
--そこから屋上が賑やかな場になったんだね(笑)
休憩でみんなと屋上集合してましたね(笑)
ここの良いところって、年齢が関係ないし、先輩後輩もあまりなくて、目指していることが一緒だからフラットにみんなで自然と情報交換の話しや共感を話せるんですよね。

普段の友達だと、なかなか共感がない話題だからそこまで話せない。 だから、そういった話ができる仲間が作れたのは、めちゃくちゃ大きかったし、よりラヴァーグに来るのが楽しくなりましたね!
--それは本当に良かった!同じ目標を持った仲間と出会えるっていうのは、スクールに通う利点でもありますよね。

思いがけなかったデビューイベント

--さてさて、そんな楽しいスクール生活の中、遂に展示販売会イベントの「デザイナーズフェスタ」が復活しましたね!参加しようと思ったきっかけは??
きっかけは…高橋先生の「とりあえず出なさい!」の一言でしたね(笑)
最初は、「そんなのあるんだ~」くらいで、出る気はサラサラなかったんです。(笑)
--そうだったの?!(笑)
もうコース期限も近くて追い込みの時期だったし、課題でとりあえず作った作品も、まだまだ自分の中で”商品”っていう感覚が無くて、私にはまだ早いし自信もなくて。
でも、どこかで卒業後に活動していくことを考えると、出ておいた方が良いんだろうなぁとは思っていて。 でも、勇気はなくて。。。
--そこを高橋先生に背中を思いっきり押してもらったんだね(笑)
そうです(笑) ウジウジしていたところを、思いっきり背中を押してもらえて、「んじゃやるか!!!」ってなりました。(笑)
でも「やる!」って一回スイッチ入ったら吹っ切れちゃうから、「やるならやってやるわ!」って切り替えましたね!踏ん切りついてからは強いタイプなので、 迷ったら負けだからその場で申し込み書もらって、即出展料支払いました!
--かっこいい!(笑)
--よし出るぞ!ってなってからは?
まずは、周りの友達に「出るから!」ってとにかく伝えまくって、自分が逃げないように自分へ圧をかけました(笑)

あと、「経験として、まず出ることに意味がある!」って前向きに考えていましたね。
--まずは周りに宣言して、退路を断ったのですね。
とりあえず、右も左もわからないけど、出ないとわからないし。今後活動していくなら避けては通れない道だから。

周りに知っている人がいる環境で経験するのと、全く知らない土地で出るのとでは、安心感も全然違うだろうから、まずは大失敗してもいいから出てみようって、決意を固めましたね。
M.OGASAWARA JEWELRYデザイナー
--準備期間中はどうでした?
最初は、まだ5か月準備期間があるから大丈夫だろうって思っていたけど、作っていくうちに「あれ?時間なくない?」って(笑)

あっという間に3月になって、4月になって。 全部一人でやっているから、1個作るにも制作の時間もかかって3月後半くらいからちょっとプレッシャーに感じ始めて。 メンタル的にもやばいってなってましたね。(笑)
--会期が近づくと、どうしても焦りが出ますよね。
「やばい」しか言ってなかった気がする(笑) 口にすることで発散してました(笑)
周りの既に活動されいている先輩の方たちとも出展の話になったときに、展示会用に新作作っているっていう話も、「新作?!」って。

既にベースがある人達と一緒に出展することへのプレッシャーは結構大きかったですね。
M.OGASAWARA JEWELRYデザイナー
M.OGASAWARA デザイナー
--不安やプレッシャーとはどう向き合っていましたか?
そうですね~。やっぱ出なきゃよかったかな…って思う瞬間もあったけど、「いや、そんなこと思ってないで、ひたすら作れ!」って自分に言い聞かせて乗り越えましたね。
--小笠原さんの心の中に、凄く強くて言いこと言う人が住んでるよね?(笑)
ははは!(笑)
そう!私の中にもう一人、凄く追い込んでくる私がいるの!(笑)
でも、やるしかないからプレッシャーがありつつも、ハワイアン彫りも展示会前日まで彫ってて。

その中で感じたのは、今までは課題でハワイアンバングルを1本彫り上げるのに2日かかってたのが、1日で3本彫り上げられるようになってた自分を見たときに、「え、めっちゃスピード上がってない?」ってなりましたね。
--凄い成長だよね!迷いもなくなって吹っ切れたのかな?
プレッシャーも後半になってから、あるはあるけど「私はひよっこだし、初めてだし、しょうがない。できなくて当たり前だ」っていい意味で開き直れたから、周りも気にならなくなったんです。
ここまでこうやって、集中して何かを作り続ける時間もあまりなかったし、課題じゃなくて「商品を作る」っていう良いプレッシャーも、今後ずっと続いていく時間だから、それを経験しておくことって大切だった。

ちゃんと「売れるもの」を考えて作るっていう事も、展示会出展を決めてから芽生えた新しい感覚でしたね。
--負けずに頑張ったからこそ、得られたものは大きかったね!
M.OGASAWARA デザイナー
--商品開発ではどんなことを意識してましたか?
ハワイアンジュエリーファンだからこそっていうのもあったけど、ハワイアンはゴールドが可愛いんですよ。

でも、私のこだわりとしてはメッキ品(コーティング系)は邪道で手を出したくなくて。(笑)

価格的には、手が出しやすいけど、彫った面の輝きが落ちてしまうのは、もともと買う側で信者の私としては譲れないところでしたね。

でも、展示会に来てくれる方がその場で高額なゴールドを選ぶだろうか?とか、私自体も全商品ゴールドで揃えるのは金銭的にも厳しいので、だったらシルバーでも可愛いし、私だったらこれなら買うなって思ってシュープレートを作りましたね。
M.OGASAWARA Jewelry シュープレート
--期間限定のポップアップではすごく買いやすい商品ですね!
買いやすい商品と、バングルみたいに高価格帯とでバランスをとって、ニーズに答えられる幅広い商品開発を考えられるようになったことは、ブランディングへの意識が出来たと凄く成長を感じましたね。
--課題を全部終わらせる事ももちろん大事だけど、今後のことを考えると、そういった実感を感じられることって物凄く大事なことだよね。
本当に。あの時、逃げずに挑戦した自分の判断も褒めてあげたいですね!
--いや、本当ですね。盛大に自分を褒めてあげてほしいです!
M.OGASAWARA Jewelry シュープレート
M.OGASAWARA デザイナー 出店準備中
M.OGASAWARA デザイナー
--そんな準備期間を終えて、本番はいかがでしたか?
絶対最初に出てくる言葉は、「本当に楽しかった!!」ですね。
--その言葉通り、とても楽しそうでしたね!
楽しかったし、でもちゃんと課題もありましたね。
私はひよっこだから、恥を感じずにとにかく周りの人たちから勉強しようとも思ってました。
--ブースの隣に最強の彫職人もいたからね。(笑)
そう!!!それも結構なプレッシャーだったんですよ!(笑)
ブース決めのあみだくじで、隣がベテラン彫師さんだったことを知ったときは終わった…と。(笑)
--ははは(笑)
出展するブースで、ひよっこの私の隣が、みんなが大絶賛するベテランのハワイアン彫り職人さんで、ママにどーしよーーって弱音を吐いてしまったんですけど、ママからは「何言ってるの?チャンスじゃん!」って。
--ママ!!そう、ママもかっこいい人なんだよね!
「そんなに彫りが上手な人の隣にいられること自体が凄いし、もうその3日間ずっと一緒なら、ありったけアドバイスや自分に足りないものを聞いてこい」って言われて、確かに!!ってなりました。
スクールでもお話したことはあったけど、じっくりマニアックな技術面の話を聞くチャンスってなかなかなくて、逆にラッキーだなって。
実際、知ってはいたけどすごく物腰の柔らかく、謙虚でなんでも惜しみなく教えてくれる方で、色々な仲間を紹介してくださったりと、本番中も私は本当にこの人が隣で良かったって心から思えました。
--周りの方の言葉もだけど、小笠原さんがちゃんと全部+に変換できたのも素晴らしいよね!
ディスプレイも、周りの方たちがモノトーンでかっこよくオシャレな雰囲気だったけど、私は私らしいカラーを出せたことで、離席しているときに来た友人からも「ここマオの場所だな」って一発でわかったって言ってもらえて嬉しかったですね。

自分を貫く強さの大切さも感じたし、接客面でも知らない人への声掛けのタイミングの難しさだったり、商品数だったりと、出たからこそ気づく今後の課題を自分の肌で感じられたことは、すごく大きかったと思いますね。 一番の目標は、この3日間は私が全力で楽しむことでしたね!
--楽しそうだったからこそ、凄く華があるブースだったと思いましたよ!
最後は、「もうすぐ終わっちゃうんだ…」って寂しさを感じましたね。

知っている人が周りにいる環境で、アットホームだったからこそ、安心感がありつつ緊張感があって、これは絶対みんな出た方が良いでしょ!!って本気で思いました。

特にこれからブランド活動していくよって人は、絶対この有難い環境で経験してから、外に出た方が良いなっていうのは、めっちゃ思いました!安心感が凄かった!
--文化祭みたいな青春があったよね。(笑)
そう!!あの展示会がきっかけで、様々なジャンルや年齢層の仲間も増えて、SNSでも一気に繋がれたり、みんなで励ましあって、一つ一つのブランドだけど、チームのような一体感もあって、お互いを称えあえる平和な場所だったから、来年もまた出たいなって思えるようになりましたね。
--ただ学ぶだけじゃなく、実績を作る場所を提供したいっていう我々スタッフの想いが、ちゃんと結果に繋がっていることを嬉しく思います!
--来場してくれた友人・家族からの反応はどうでした?
みんなに現物を見て褒めてもらえる機会でもあって、「これ、本当にマオが作ったの?!」って驚かれることもあって、「そうだよ!」って誇らしかったですね(笑)

ちゃんとブランドとしての形で見てもらって、感動してもらえたのは本当に嬉しかった。
--周りの人に、趣味じゃなく本気でやっている姿をしっかり見てもらえた時間でしたね。
そうですね。あと一番グッときたのが、両親が見に来てくれた時で。

家族にも、今日作ったものをその場その場で見せることはあったけど、ちゃんとブランドとしてディスプレイして、値段もつけて、その場に自分が立っている姿を見せれたことで「ここまで本当によく頑張ったね」って言葉をもらえた時、泣いてしまうやろぉ…ってなりましたね。

一番近くで頑張っている姿を見てきてくれた両親に「頑張ったね。誇らしいよ」って言ってもらえたことが嬉しくて、この道に進んでよかったっていう気持ちや、もっと家族が誇ってくれるようにブランドを大きくしていきたいって新しい感情も沸きました。
M.OGASAWARA JEWELRYデザイナー
--とてもいいお話。ご両親にとっても近くで見守っていた分、途中で投げ出さずにしっかりここまで辿り着いた姿を見ることが出来たのは、きっと誇らしかったはず!
身近な人に見られることは緊張するけれど、沢山の嬉しい言葉をいただけて嬉しかったです。

いつか、みんなが作ってほしいって依頼をしてくれた時に、普段みんなが付けているハイブランド達に劣らないようなジュエリーを提供できるように頑張らなくちゃって改めて思えました!
--大切な人たちからの声援は、次に進むための活力になったのですね!
M.OGASAWARA JEWELRYデザイナー
--そんな小笠原さんですが、なんと…一般投票で3位入賞という結果を勝ち取りましたね!!本当にすごい!!
いや、本当にびっくりで…!!
入賞の連絡を岡野先生から電話をもらったときは、最初怒られるのか…?!とドキドキしていたら「人気投票3位に選ばれました!おめでとうございます!よく頑張ったね!」って言われて。

そのときは全然実感わかずに「やば」しか言えませんでした(笑)
--あははは!(笑) 想像がつくね(笑)
私の中では、本当に楽しむことだけを目指していて、会場を回っていた時も皆さんへのリスペクトが凄くて、まだ全然信じられなくて。
--でも、小笠原さんからは本当に楽しそうな雰囲気を感じられていて、そういった空気感ってお客様にも好印象を与えるから、少なからずそういう票もあったかもしれないね。
ハワイアンという特定のジャンルで、総合で3位に選んでもらえたことは素直に嬉しかったし、でも逆に何が良くて評価していただけたのかがよくわからない部分も正直あって、少しミステリーで不思議な気持ちです。笑

でも、隣のベテラン彫師さんは見事最優秀賞獲得で、「私たち頑張りましたね!!」ってハイタッチしたい気分ですね!
来年、もしまた出展するときには「前回3位」という評価を背負っていくという事で、来年は来年で新たなプレッシャーを感じると思うんですよね。

でも、そこを超えたいって気持ちもあるし、やっぱりそのランキングに入る魅力があるよねって認めてもらえるようなブランドを作っていくことも私の役目だと思っていますね。

それに潰されるか、上手に自分の成長に使っていくかだなと。
--そうやって、未来の成長に繋げる考え方が本当に素晴らしいなって心から思います!
M.OGASAWARA デザイナー表彰式の様子

SNS集客の経験談

--展示会前から、TikTokライブで配信していますが、どうやら反響が凄いようで…!
いやぁ、びっくりです。
インスタでフォロワーを増やすのって難しいけれど、TikTokは拡散力が凄いので、全国で興味を持ってくれた方がフォローしてくれて新しいなって。 同業の方とも繋がれて、色々情報交換させていただいたり。
--普段はどんな配信をしているのですか?
基本は、制作の様子をライブ配信しているので、集中して作業していると話さないこともあったりしますが、一定数の方が見てくれていて、みんな何か作っていることに興味があるんだなぁと感じますね。

リスナーさんからの言葉で「普段何も気にせずジュエリーを買って身に着けているけど、こうやって1個1個大変な思いをして作っているんだね」って私の配信を通してご自身のジュエリーを大切にしようと思ったきっかけになったり。

また、奥さんへのプレゼントでこういうの作ってほしいってご相談いただいてオーダーに繋がったりしていただいてますね。
--リスナーの皆さん、とても温かい方が多いですね!
そうなんです!展示会中も、終わり30分前のタイミングでTikTokライブで「今日はこんな感じでしたー」って配信すると、「すごーい!頑張ったねー!」って褒めてくださったり。

あと、「まおちゃん、もう少し値段上げてもいいんじゃない?あんなに頑張ってるんだから」って言ってくださって、まだまだこれからの私にもそういった価値を見出してくださっていることにも感謝でいっぱいですね。
--みんなが応援してくださっている理由は何だと思いますか?
普段私が作っている姿を見てくれて、関心を持ってくださって、一緒に完成までを見守ってくださる一体感ですね。

最初は自分を知ってもらうために初めた配信だったけど、知ってもらった上でご注文していただけることって凄いなって。
--配信を始めてみて、新しく気づいた利点はありますか?
次は何を作っているの?って楽しみにしてくださっていることや、意見を求める場にもなっていますね。

例えば、私はレディース商品をつくる場合は感性があるけど、メンズ商品を作るとなったときには男性リスナーさん達にどういったジュエリーが好きか伺うと答えてくださるので、凄く参考になっています。

リアルタイムで情報収集できることや、私情抜きでフラットな意見をいただけるのでリサーチにも最適な場所ですね。

あと、接客の練習にもなってると思いますね。聞かれたことに対してお答えするし、わからないことは後で調べて勉強にもなって、育てていただいてる実感もありますね。
--TikTokライブで全国に広がるコミュニケーションですね!
ちゃんと自分のブランドを知ってもらう・育てていくためっていう目的や軸を持っていると、自然と興味を持ってくださる方が集まるし、そんなリスナーさんが集まってくると私も楽しくなって、やる気も出ますね!

大阪でPOP UPしないんですか?とか、言ってくださると、遠征できるように頑張らなきゃって思えたり。

どこの誰かわからないけど、応援してくださる方たちが全国にいるって心強いし、オンラインショップ無いんですか?って聞いていただけると、早く作らなきゃ!!ってやる気に繋がるし。 もどかしさもありつつ、求められていることに向き合えて有難い存在ですね。
--最強のサポーターさん達ですね!!!!
モノづくりしている人こそ、TikTokライブはやった方が良いって思いますね! 初めてが不安だったら一緒にやりましょ!!

ここから始まり、ここに戻ってくる。

--沢山学んだ小笠原さんにとって、一番印象深かったコースは?
1番体感として感動したのはやっぱりハワイアンの彫りですかね!

最初はまっすぐにすらまともに彫れなくておいおい大丈夫か?って気持ちでいっぱいだったのに課題が終わる頃にはバングルをさくさく彫って次は何彫ろうかな♪って無意識に考えてる自分がいて、まだまだ成長途中ではあるけど気づいたら自分がハワイアンジュエリーを買う側から創る側になれていることに感動と喜びを感じてます!
M.OGASAWARA JEWELRY
--当初の夢の1歩目はしっかりクリアできましたね!小笠原さんにとってラヴァーグはどんな場所でしたか?
私にとっては、新しい一歩を踏み出せた場所で、それが形になった場所でもあるし、原点というか、ここが始まりで外に出ていくっていう「実家」みたいな場所ですかね。
--実家…!!
分からなくても、ここに戻ってくれば誰かが答えを持っているから、一緒にその答えを出してくれるし、技術で躓いても惜しみなく教えてくれる。 だから、なんかもう、父・母みたいな!(笑)

一緒に悩んだり励ましあえる兄妹のような仲間もいて、ここから出かけて、ここに戻ってくるから、やっぱ実家ですね!
--最大級に嬉しい言葉です(涙)安心して戻ってこられる第2の実家として、ラヴァーグも新しい挑戦や成長をし続けます!
M.OGASAWARAデザイナー
--さて、次の展望は?
デビューを果たした今、商品をより気軽に手に取ってもらうためにもPOPUPや野外イベント、ECサイトなどを充実させていきたいと思っています!

今後も変わらず大切にしていきたいことは創ることを楽しむ気持ち、挑戦を恐れずに突き進みブランドと一緒にわたし自身の成長をとめないことです!
--そうだね!更なる活躍を期待してますよ!
さて、それでは最後に、これから入学を検討している人へメッセージをお願いします!
わたしは直感を信じて突き進むタイプですが、きっと沢山悩んで考えてる方もいると思います。

だけど私はやらない後悔よりまずはやってみて自分に合うか合わないか決めればいいと思ってます!

きっとホームページを閲覧してる時点で心は素直にやってみたいと関心があるからこそ検索を掛けてスクールを探してるはずだから。
自分の心の声を、小さな直感を信じてあげてワクワクする方へ飛び込んでみてください!

わたしはワクワクに飛び込んでみて素敵な作り手の仲間達に出会い、刺激をもらいながら今でも成長し続けてあの時の直感に従った自分を褒めたいくらいです!(笑)

これからも私は新たな仲間との出逢いを楽しみにしてます! 入学をした後工房でお会いした際には気軽に声掛けて頂けると嬉しいです♪
M.OGASAWARA JEWELRYデザイナー
--沢山の素敵な経験談をありがとうございました!
これからのM.OGASAWARA JEWELRYの成長と活躍を心から楽しみにしてますよ!!
M.OGASAWARA撮影のイルカ
M.OGASAWARA JEWELRY

M.OGASAWARA JEWELRY

「すべての人の中にある、唯一無二の輝きをカタチに」
という理念のもと、内面の強さや美しさ、人生の瞬間の煌めきをジュエリーで表現するブランドです。

シンプルで洗練されたデザインからラグジュアリーで大胆なものまで、日常使いから特別な日まで幅広く取り扱っています。

お客様の物語や個性を引き立て、その輝きを照らせるようデザインや制作に日々力を注いでおります。

ー受講コース紹介ー

小笠原さんが受講されたコース一覧です。今後のスキルアップの参考にしてみてください!
画像をタップするとコース詳細が見れます!
ハワイアンジュエリーコース
アントレプレナーコース
ジュエリーCADコース
彫金総合コース
アンティークジュエリーコース
インディアンジュエリーコース
銀粘土コース
天然石研磨コース

ー他の記事を読むー

ページトップへ