みなさんこんにちは。
ラヴァーグジュエリースクールで講師をしている松尾大です。
昨年末に開催されたNew Jewelryのワークショップイベントでは、これからジュエリーを始めていきたい!という方も多く来て頂けたのですが、既にジュエリーブランドを運営されている方々も足を運んで頂けました。
今回はそんなジュエリーブランドを運営している方々から聞こえてきたリアルな声を元に、運営していくと起こるトラブルとその回避方法についてお伝えします。
今回のiPadを使ったジュエリーCADのワークショップには、これまでにCADの存在は知っていはいたけど覚えなければいけないことがたくさんあって自分には大変そう、、、であったり、ライノセラスっていうソフトは知っているけど15万くらいするらしいしちょっと高いかなぁ~、、、なんて思っている方たちがiPadでもCADを作れるらしい!という事を聞きつけて、今回のワークショップに参加して頂きました。
実際に参加して頂いた方のほとんどが「えっ!こんなに簡単に3Dデータが作れるの!??」と驚かれていました。
中でもジュエリーブランドを運営されている方たちは、ご自身が手作りで商品を作っていらっしゃる方や、”外注”といってご自身でデザインをおこしたものを職人さんにオーダーして作ってもらうといったやり方で運営されている方もいらっしゃいました。
ここで、これまで”外注”をしたことがないという方の為に、1つの例を使って説明してみます。
例えば、
「いままでジュエリーは作ったことがないし立体的に絵を描くのも苦手。でも、自分の考えるイメージをどうにかジュエリーにして沢山の人たちに販売したい!」
というAさんの場合。
自分のノートに手書きでデザインしたものや、インスタで見つけたイメージに近い画像を元に職人さんと打ち合わせをして自分のイメージを一生懸命伝えました。
2週間後、
職人さんからオーダーしたものが出来上がった、と連絡がありワクワクで伺いました。
ところが、
「あれっ。。オーダーした通りに作ってくれているけれど、何かもう少しふっくらしていた方が良かったかも。」
正直そんな感想が出てしまいました。
こういった話、実はよく聞きます。
ここではAさんも職人さんもどちらも間違ってはいなかったのですが、伝え方と受け取り方に違いがあったのです。
しかも、Aさんのもう少しふっくらさせたい、といったような感覚的なオーダーの場合には職人さんの側でも形にすることが難しい場合があります。
Aさんのこの先の選択肢としては、
① 今回はひとまずこれで良しとして、このままお客様に販売する。
② この作ってもらったジュエリーを元に再度打ち合わせをし、もう一つ作ってもらう。
この2つになります。
自分のブランドの商品として納得が出来ない場合には②の再度オーダーをし作ってもらわなければいけませんが、その際にはもちろん追加で費用と時間が発生します。
では、どのようにすれば良かったか?
自分で作れるのであれば作っていますが、Aさんはジュエリーを作った事がありません。
具体的なイメージを伝えることが出来れば職人さんもイメージ通りに作れて、お互い時間も費用も節約出来ましたよね。
ここまで来るともうお分かりだと思いますが、はい、その通りです。
こういった状況にさせない為にCADデータがあればお互いの共通認識としてイメージ通りのジュエリーが出来上がってきます。
データがあれば仮にイメージが違った場合でもそこまで時間をかけずに修正ができ、途中段階でもメールでのやり取りで確認を取りながら進めることが出来ますね。
こちらの画像はCADソフトのライノセラスで作ったリングの画像ですが、
よく見ると、
シルバーやゴールド、プラチナにした時の重さが書いてあります。
こんな機能がついていれば実際の材料の値段を想像しながら進めることが出来るので、思っていたより重くなってしまって金額が高かった、という事にはなりませんね。
また、データの上に正確な数値を出して業者さんに指示を出すことが出来ます。
Aさんは仮の人物でしたが今回の話に近い経験をしていたブランド運営の方もやはりCADの重要性は感じていました。
ブランドが大きくなり注文数が増えて来ると1人では限界が来ます。
誰かに手伝ってもらわなければ、睡眠時間もなく毎日毎日作り続けて、がんばる!だけでは体力もたなくなり、近い未来にはがんばり切れない状態が来てしまいます。
まだブランドを始めていない方も、いずれこのような状況になるのであれば早めにCADで作れるようになり問題を回避することがおすすめです。
実はラヴァーグジュエリースクールもジュエリーブランドを同時に運営していて、私たちスタッフも日々ブランドの商品製作をしています。その中で必ず登場するのがやはりCADの存在です。
サンプル作成をしてからデザイン変更をする時にも、CADがあればスムーズに商品イメージを伝えることができ効果的です。
実際にCADを触ってみたくなった方は、
詳しい内容が書いてありますので1度読んでみて下さい!