ラヴァーグはどんなジュエリースクールなのか。
そんな話題に今日はふれてみます。
僕は学校長でもあるので、学校の進むべき道を決めていく責任があると思っています。
ラヴァーグを設立した当初。
ジュエリーCADのソリューションに力入れていく。なぜならそれが、現場で求められている能力だから。
色々なメーカーや工具屋さんと話を積み重ねて、既にたくさんジュエリースクールや彫金教室がある中でどんな学校が求められているのか。
それを考えながら、今日まで学校を育ててきました。
本気の人が通う学校にして欲しい・・・
気軽に通える学校にしてほしい・・・
就職してから離職しない人材を育ててほしい・・・
即戦力を育ててほしい・・・
いろいろなオーダーがこれまでも学校にはありました。
右に進むと左に進めなくなく。
まっすぐ進むと曲がれなくなる。
色々な決断をしてきました。
でも、ここ数年生徒達と話していると、学校のあるべき姿とは僕達が決めていくというより、生徒達が求めている処にあるという事を感じています。
ジュエリースクールを卒業しても現場では使えない・・・
モノ作りが好きだから就職したけれども、ビジネスとアートの違いがわかっていない。
趣味と仕事の違いが分かっていない。
僕は宝飾業界の人事の人達と話す機会が増えてきているので、ジュエリースクールや彫金教室で学んでいる人達と企業とのギャップが大きい事を感じていました。
これは、右に行くと左にいけない。というようなイメージです。
でもね、僕は自分自身でモノ作りが好きだけど、ビジネスにも興味がある毎日を過ごしてきたつもりです。
美大生やアートに取り組んでいる人達はお金にならない。という話もよく聞きますが。
僕はやり方次第だと思っています。
先程の現場では使えない人達がなぜ生まれてきてしまっているのかをじっくりと考えてみると。
その理由は簡単です。現場を離れてしまっている人が教えていたり、ビジネスの全体像を知らずに、一部分だけしか見えていない人が教えているからなのでは・・・という仮説をたてました。
そこで、ラヴァーグのスタッフに求められるスキルを1つだけ限定させてもらいました。
ブランド(会社)を成功させる為に努力をしている。
具体的に言うと、僕達のプアアリの成長にかかわっていくか。自分のブランドをしっかりと成長させる為に、目に見える努力をしているか。という事です。
マーケットを調べ上げ、企画を立て、デザインを考え、試作を繰り返して商品を作り、自社のマーケティングルールにのせて、お客様の反応を見て改善を繰り返す。
または、他社や他人の力を人間力やお金の力を借りて動かし、反応を見て、改善を繰り返す。
どんなに小さなジュエリーブランドでも当たり前にやっている事を真剣にやっている人しかスタッフにはなれない。というルールに変更したのです。
僕はモノ作りはしっかりと生活を支える事が出来る仕事になる。と強く感じています。
しかし、今までの視点(授業)では足りないという声が、業界各所から上がっているのも事実です。
技術の習得も大切です。
でも、それと同じくらい社会人としての能力の習得も大事なのです。
その両輪がしっかりとしてこそ、人は自分の進みたい道を進んでいく事ができるのです。
ラヴァーグとはどんなジュエリースクールですか?
と聞かれたら。
モノ作りと社会人としての成長の仕方。両方を学ぶ事が出来る学校です。と伝えていければと思っています。