生徒達が本当に欲しいもの。
じつはとっくの昔に分かっていたんです。でも、自分たちも苦労していたから黙っていたんです。
昔は技術を学べばプロになれる。
プロになるには技術を身につけろ。
その為には学校に通う。
そんなロジックの学校が多かったです。
しかし、僕が宝飾の現場にかかわりはじめた時に一番言われたことは、ジュエリーの学校を卒業しても現場では使い物にならない・・・でした。
学校の教育カリキュラムと現場で必要なスキルが5年ぐらいずれていたんです。
昔のままを教え続けていた学校と設備をどんどん導入して合理化していった現場とのギャップが生まれていたんです。
じつは、このギャップを埋められていない学校はまだまだたくさんあります。
このギャップを埋める。
そんな思いでラヴァーグが恵比寿に移転し日本初のジュエリーCADの専門学校として立ち上げたのは。
僕がライノセラスの公認トレーナーを取得したのもこの時期でした。宝飾業界ではこのトレーナー資格をしたのは僕が第一号だったのも、責任を感じた思い出です。
当時は手作りとCADを両方必要になる時代が必ずやってくる。なんとかして高いクオリティーのモノづくりを簡単にする。昔は10年かかっていた事を数カ月で実現する。などなど技術的な話をよくしていました。
しかし、不景気というわけではなかったのですが、技術がある人達が仕事がない・・・。
技術がある人達が、この業界の未来に対して暗いビジョンを持っていたのも事実でした。
これは、12年前にお店を出す。と決めた理由でもありました。いいジュエリーをつくるだけではだめだ。優秀な下請けになるだけでもだめだ。自分で直接お客とかかわっていける力を付けないと・・・と思ったんです。
もちろん苦労しました。お店を出すって本当に大変です。ましてや黒字にする。安定させる。継続していく。本当に大変でした。でも、もっと大変なのはネットショップで売り上げを立てる事でした。ここにはお店以上の時間がかかりました。
でも、生徒達が学校に入学する理由を聞いていくと。もっとも知りたいことは、ジュエリーの作り方と同じくらい、ジュエリーの売り方だったのです。だから、お店をだして3年もかかりましたが、やっと黒字になった時に3年間を振り返って苦労した事。失敗した事。ほんの少しうまくいったこと。
それを体系化してカリキュラムにするのに2年かけました。カリキュラムを整え、先生を揃え技術の次のステップを教える事ができる学校を目指したのです。この方針は大当たりでした。当時のリクルートの担当からもいろいろな業界を含めてもここまで教え込んでいる学校はない。といろいろな特集に無料で紹介してもらう事もできました。たくさんの生徒にも協力をしてもらった事もありがたかったです。
技術とブランディングスキル・マーケティングスキル。
ここがラヴァーグが選ばれる理由でもありました。
そして、最初に書いた生徒たちの本当に欲しいもの。
気が付いていたのに出来なかったこと。
技術を教える。
ビジネスを教える。
最後はお客を紹介する。
僕たちは生徒が立ち上げたブランドにお客が集まる取り組みをはじめています。
技術を教えて、ビジネスを教えて、お客を紹介する。そこまで進んだ学校を作りたいと思います。
どうやって?
お客を?
と思う人はうちのスタッフであれば誰でも詳しく説明してくれるはずです。
随分いい感じになってきているので、興味がある人はスタッフに聞いてください。