ブランドの成長を考える。

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僕達のスタッフのお昼ごはん。

または、夜ごはん。

手作りでお弁当を持参している人のお弁当を見ていると。

とってもおいしそうに感じる。

凄いね!と僕が言うと。

残りものです・・・

と返ってくるのだが・・・

素人がつくった残り物なのになぜかとってもおいしそうに見える。

僕のお昼はいつも外食。

恵比寿にはおいしいランチのお店が数えきれないぐらいたくさんある。

恵比寿にきて、おいしいお店に迷ったら教えてあげたいお店がたくさんあるので、聞きに来て下さい。

話はもどって、そんなおいしいお店のプロの料理をいつも食べているのに・・・

普通の手作りのお弁当がおいしそうに見える。

たぶん・・・

おいしいはずだ。

この気持ちの理由を少し仕事におきかえて見ると・・・

大切な事は好きな人がしている事は何でも応援したくなる。

という事だと思います。

よくこの例えをラヴァーグに入学てくれた人に言いますが・・・

好きでも嫌いでもないプロの料理人がつくってくれた素敵なお料理と。

普段料理をあまりしないけど、大好きな人が一生懸命つくってくれたカレー。

比べられないかもしれないけど。

大好きな人が一生懸命つくった、もしかしたらあまりおいしくない料理でも。

なんだかとてもうれしい気持ちになりますよね。

料理の技術はたりないけれど、好きな人がつくってくれた料理は嬉しくなる。

僕の息子は料理のお手伝いをしたがります。

餃子を包むのを手伝ってくれます。

当然、大人は上手に包みます。

いわゆる、餃子のあの形。

でも、息子が包んだ餃子は、ミニカーみたいな餃子になります。

息子は、そんな特別な餃子を自慢げな顔をして、一生懸命つくったんだよ!と言います。

綺麗な餃子の中に、ほんの少し変な形をした餃子がありますが。

なんだか、その餃子は特別な餃子に見えてきます。

そして、その餃子をおはしでつまみ食べてみると・・・

本当にうれしそうな顔をして、どう?どう?という目をして息子が僕の事を見ています。

おいしい!

と言う言葉を聞いた時の息子の顔を見ると僕もとても幸せな気持ちになります。

本当にかわいい奴です・・・

ジュエリーを売る。

という事で僕達は生活をしているし、そこを目指している人も多くいると思いますが。

ブランドの成長とは、商品のレベルを上げていくことだけではなく。

作っている人の魅力を上げていく事がとても大切だという事です。

ミニカーみたいな餃子でも、僕にとっては鉄人がつくった中華料理よりもおいしくて、嬉しい餃子だったりします。

技術はあっても、人として魅力的なたたずまいをしていかないといけないよね・・・

と自分自身の普段の生活を振り返ったりします・・・

まだまだ努力が足りない所もありますが。

自分の人間としての成長こそ、ブランドの成長であると思ったりもする今日この頃でした。

プアアリチームも色々な企画を出してくれているので、毎日が驚くほど忙しいのですが・・・

頑張っていこうと思います。

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ビジネス書にだまさるな!

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と言ったら、言い過ぎかもしれません。

が・・・

たくさんの事を本から学んだと思っている上でそんな思いもあったりします。

ビジネスをしていく上で大切なものは何か?

いろいろなビジネス書で“人・モノ(サービスでもいいでしょう。)・金・情報”この4つが大切です。

と書かれています。

昔は人・モノ・金と書いてあった時代もありましたが、新しいビジネス書には情報がとても重要な要素としてかかれています。

人・物・金・情報・・・

これがビジネスをしていく上で必要な事であり、大切なことだ。

という事です。

しかし、よく考えてみると・・・

お金を稼ぎたいから起業する。

僕は起業の動機のひとつとしてとても大切な事だと思っています。

ソフトバンクの孫さんの事はよく知りませんが、震災で100億ポケットマネーから払う。

社会貢献のために起業する。とはいってもやはりお金の力を持った上で社会貢献する。

というのと、そうでないのでは役割分担といえばそれまでですが。やはりパワーが違います。

僕はまだ社会貢献ができる程の力はない・・・

と自分自身には思っていますが、話を戻して。

多くの人はお金がないから・・・

お金を稼ぐために・・・

起業する・独立する・チャレンジするという事だと思います。

無いから、そこを何とかする為にという事ですが、無いのに、お金が必要だといわれるとそこでストップしてしまうと思いませんか。

貯金する。

という選択肢もあります。

普段の生活をしながら貯金して開業資金をためる。

なるほど・・・

貯金ね・・・

完全に間違っていません。

だけど、それが思うようなペースでできないから思い切って起業して稼ぎ、稼いだお金で家族を養い、生活を向上させ、社会貢献をする。

という事ははずです・・・

ので・・・

視点を少し変えて欲しいと思っています。

お金って何の為に必要なんですかね。

という事です。

お金を使って何をするんですか?

という事です。

その“何”の部分が例えば広告をうつ。

という事だったりします。

広告って何の為にうつんですか?

この質問の答えを間違える人は本当に今でも多いのですが・・・

広告ひとつとってみても、お金が無い人が何をしなくてはいけないのか。

無いのにできる事って今はたくさんあるんですよ・・・

まぁ話をまとめると。

お金がない。

という事を前提にして考えていくと。

最初からないと何が起こるのか。

それをシュミレーションすると。

なくてもできる事が明確になってきます。

お金をかけて広告をうつ。

という事は・・・

友達を大切にする。

という事でまかなえる可能性があるどころか、より大きな効果を生む可能性だってある。というのがここ最近の環境です。

なぜなら・・・

広告に対する信用度。

情報に対する信用度。

難しい数字がでているそうです。

あまりの情報の多い時代になってきているので、広告の信用よりも、信頼ができる人の口コミの信用の方がかなり上。というニュースを見たことがあります。

それについては、僕自身もなるほど・・・。という風に感じました。

お金をつくる為に起業する。

というのは、お金がかけずに何ができるのかをしっかりと明確にする事ができれば心を整えながら進んでいく事ができるはずです。

無い人は無い人なりの努力の仕方とはじめ方とスケジュールがある。

という話でした。

厳密に言うと、お金が少ない人向けのビジネス書を誰かが書いてくれないかな・・・

と思っている今日この頃でした。

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プロという言葉を考える。

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プロになれますか?

そんな質問を昨日された。

僕はすかさず聞き返した。

どんなプロの事を指しているのですか?

と・・・

今僕達は過渡期にいると思っている。

丁度僕は40才。

ただ、不思議と僕の周りに宝飾の加工をやっているこの世代はぽっかりと空いている。

加工の現場の平均年齢はたぶん・・・

あと、10才ぐらい上な気がする・・・

なぜかは、いろいろな理由がある。

プロになれる。

プロ養成。

プロと同じ環境で。

という言葉を特にスクールの宣伝文句でよく見かける。

ちなみに、僕達もそのように宣伝をしていた時期もある。

だけど・・・

今は違う。

よく宝飾の加工の現場の人たちと話をすると。

これだけ立派なキャリアがあって、技術があって、設備があるのに。

事業を未来に向けて続ける事にたいして消極的な話を聞く。

家族にバトンタッチする事も消極的だ。

ちなみに、僕は息子と娘がいるけど。

つがせるという選択肢はないけど。

この道に入りたいというのであれば、応援をしたいとは思っている。

モノを作って、それをお客様に選んでもらうのは、とても達成感がある仕事であるとも思っている。

それは生徒一人一人についても同じ様に考えている。

この道を選んでいるからには応援していきたい。

ただ、いわゆるプロという言葉についてはあまりにもざっくりしすぎている。

なぜ、今加工の現場は高齢化してしまっているのか。

そんな中、若い人達がどのような形でこの産業に自分のステージを切り開くべきなのか。

未来をしっかりと考えてプロになろうよ!

と言ってもらいたい。

幸せなプロの形が絶対にあるはずだ。

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自分の仕事に適正な値段を付けられない人達へ。Part3

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さて、少し時間が空きましたが、今日は締めてしまいたいと思います。

最終的にまず考えなくてはいけない事は、やはり自分自身の価値について考えてもらいたいと思っています。

他と比較する意味はあまりないかもしれませんが・・・

厚労省が発表した初任給についての資料があったので、リンクを飛ばします。

ちなみに、起業する。独立する。という事はチャンスもありますが、リスクもあります。

どちらかというと、先頭に立って自分自身に責任を負っていくというのは、勇気がいる事ではあると思っています。

まぁ、しょうがなく独立している・・・

という人もいるかもしれません。

例えば僕が失業しても代表取締役は、失業保険もありません・・・

そもそも、雇用保険に入れないのです。

何かあったときに、あまり守ってもらえないのが会社の経営者なのかもしれません。

これは、小さな会社も大きな会社も同じです。

ただね・・・

会社員でいるリスクだって意外とあったりします。

この話はながくなるので、今度にします。

話は戻って、自分自身の価値はとりあえず自分自身の月に最低限稼がなくてはいけないお金と欲しいお金の量を参考にして具体的に考えていったと仮定します。

価値があがると、稼げる量が増えてくるという事ですが。

最初は自分で自分の価値を決めていかなくてはいけないから、みんな自分の仕事に値段が付けられないという事だと思います。

まわりが気になり、他と比べて・・・

というまさにデフレスパイラルな状況が作られてしまっているという状況に少しでも改善したいと思って今回のブログを書いています。

つまり、こういう事です。

最終的に月の給料が20万円は必要だ。

と決まっている人の工賃の決め方は。

売上げを月間50万円はあげなくてはいけないという事になります。

50万円×0.4=20万円という事です。

原価率をあまり考えていない数字ですが・・・

このまま続けます。

そして、50万円の売上げを月に8日間休みながら稼ぐとなると・・・

50万÷22日=約2万2000円

2万2000円÷8時間というと・・・=2750円

1H=2750円を自分自身が受ける仕事の最低料金と考えてみて下さい。

そうすると、その仕事はいくらです?と聞かれた時に、まずはどのくらいの時間がかかりそうなのかを考えます。

例えば3時間は打ち合わせから納品までかかりそうであれば、2750×3H=8250円という事になります。

ただ、ここに仕事を安定して供給してくれるのか、ある程度の数をまとめてくれるのかという思慮を入れていかなくてはいけません。

ここは難しい・・・

ただ、あえて考えて見ましょう。

例えば、1Hかかる仕事を1日8個、1ヶ月で8個×22日=176個

この176という量を出してくれる人には、1時間で2750円の金額を伝えていいのかもしれませんが。

これは最高に値引きした価格という事になります。

正規料金はもう少し高くてもいいのです。

いっぱい仕事を出してくれる。MAXの割引価格を1時間2750円にする。

月の半分ぐらいの量の仕事を出してくれそうな人は・・・

10%ぐらいサービス減らして、約3000円ぐらい、

月に3日分ぐらいは仕事を出してくれそうなら、3500円ぐらい。

たまにしか出してくれなさそうなら・・・

4000円ぐらいはもらってもいいんじゃないでしょうか。

1H4000円。

もう、こうなってくると高いのか、安いのか分かりませんが・・・

腕が上がり、クオリティーが上がって来れば、1H10000円になったっていいと思います。

1Hなぜ1万円になるのかは、少しずつ理由を積み重ねていってもらえればと思います。

僕には僕の理由があります。

ので、僕がやる仕事の料金というのが決まっています。

当然ですが、僕がやらない仕事の料金もありますが、 一応会社としての参考価格というのは社内にあります。

金額の決め方で重要なことは。

相手をみて変えない。

という事もとても大切です。

人を見て値段を変えるのは、大きな信用を失います。

その為にも、自分自身の値段の付け方をしっかり持つ事が重要という事です。

今月は余裕があるから安い・・・

今月はぎりぎりだから、もう少しもらおう・・・

という事にならないように、自分の金額の出し方のルールを一度整理して持って下さい。

根拠がある人を人は信用してくれるはずですからね。

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自分の仕事に適正な値段を付けられない人達へ。Part2

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さて、昨日の続きです。

自分自身の欲しいお金の量と最低限稼がなくていけないお金の量がうるっと分かってきた所で。

次に大切な事は時間の概念です。

とりあえず、一か月というスパンで考えてみましょう。

あなたは何日お休みをとりますか?

それと、一日何時間働きたいですか?

もちろん、いっぱい休みがあって、あんまり働きたくないという人もいるかもしれないので、ここは最低ラインを決めましょう。

例えば、週に1回は休みたい。

月に2回は連休が欲しい。

朝は10:00ぐらいから仕事をして、お昼ごはんをゆっくり食べたい・・・

などなどですが・・・

御徒町などの会社では以外と土日休みを取っている所もあるのですが・・・

休日出勤をしたりしている人も多かったりします。

ですが、一応月の休みが8日間あったと仮定します。

一か月に23日~23日働く事ができます。

そして、1日8時間働いたとします。

8H×22日で考えて見ると・・・

基本的には1カ月176時間しか働く事はできません。

この176時間という数字はどんな人達にも平等に与えらていますが・・・

月に100万円稼ぐ人も、月に手取りで14万円ぐらいしかもらえない人も176時間だという事です。

まぁ、休日出勤したり、徹夜したりと働く時間を延ばす事はできますが、今回はこの時間の中の話をしていきます。

さて、この176時間を使ってどのくらいの売り上げをたてなくてはいけないのかを考えてみましょう。

一般的には、人件費率という言葉を使いますが、売上にしめる人件費の割合の話です。

今回は宝飾業界の加工の現場の人件費率という指標はどこにもなさそうなので・・・

他の産業と比較して考えていきます。

ちなみに人件費率の出し方は“ 人件費÷売上 ”で算出されます。

人件費が30万円で売り上げが70万円だったら・・・

30÷70=0.42

なので、人件費率は42%と言う事です。

ちょっと調べたら、他の産業の人件費率をちょっと検索すると、整体師さんの人件費率などは結構高めです。

まぁ、仕入れが多い業種では人件費率は低く、整体師やキャバ嬢などのマンパワーが重要な業種は人件費率は高めという事ですが・・・

ロウ付けやバフなどの多少の消耗品がある僕達の業界の人件費率は・・・

加工の下請けという事に絞って考えると・・・

人件費率を40%ぐらいと設定して考えてみましょう。小売の場合はもっと比率は低いのですが、今回は加工の下請けの工賃の出し方という視点で考えてみましょう。

ので・・・

40%

この他の60%は家賃や税金保険料、消耗品の購入や設備投資、減価償却、そして、利益という事なのですが・・・

人件費=利益と考えてしまっている人も少なくないのかもしれません。

もうけ分が今月のお給料に・・・

というイメージですが。

まぁ今回はそれでもいいでしょう。

難しい話はすっとばしていきましょう。

ここまでの事を整理すると・・・

1か月に働ける時間は176時間。

人件費率は40%を目標とする。

そして、前回決めた自分自身の損益分岐点と希望の収入がざっくりと決まってきました。

ここから割り出す事ができるのが、自分自身の最低工賃と希望工賃という事になります。

さて、この事をもとにして指輪のサイズ直しの金額について考えてみましょう。

指輪のサイズ直し。

この仕事の工賃は現在、それぞれいくらもらっていますか?

1000円?

600円?

なんて話も聞いた事があります。

難しいサイズ直しはおいておいて、マリッジリングなどシンプルなもののサイズ直しを考えてみましょう。

今回は便宜的に1000円とします。

さて、このサイズ直し・・・

とりあえず、切ってロウ付けして整える的なイメージの仕事だったとします。

1時間に何個出来るでしょうか?

まぁ、20分以内に仕上げたとします。

すると、1時間に3本。売上は3000円という事になります。

これを1日で考えると、3000円×8時間です。

1日24000円の売り上げです。

そして、1か月で考えると24000円×22日=528000円という事になります。

1か月の売り上げが528000円です。

ここに人件費率を40%かけると指輪のサイズ直しを1本1000円で1時間に3本できる人のお給料が決まってきます。

528000円×0.4=211,200という事になります。

逆に考えると

21万円のお給料を取りたい人に求められる能力は、1ヶ月間に528本のサイズ直しを安定的に確保できる営業力と1時間に3本は綺麗にサイズ直しができる技術力と言う事になります。

1時間に2本しかサイズ直しを綺麗に修正できない人のお給料は・・・

2000円×8H=16000円

16000円×22日=352000円

352000円×0.4(40%)=140800円

という事になります。

さて、こうやって考えていくと。

仕事を請ける時の指標が見えてきます。

“時間”です。

時間が大きく関わってくるのが理解できると思います。

その仕事は1時間に何個出来るのか?

お問合せ・打合せ・作業・修正などなどでどのくらいの時間がかかったのかを考えると

金額の概念と同じぐらい、時間の概念が大切になってくること事が分かると思います。

もうちょっと付け加えたいのですが・・・

またまた、長くなってきたのでまた、次回に続けます。

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