驚くほどコストが変わる。キャスト(鋳造)とプレス。

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みんなキャスト(鋳造)はだいたい知ってるよね・・・

量産をするにあたり、このキャストという工程は大きな割合をしめます。

例えば、イラストレーターやジュエリーCADの画面上では、どんな細かい物もできてしまいます。

けどね・・・

そのデータは、まず、造形ができるのか?

光造形の場合、サポートがどこにつくのか?

造形物のどこを持つのか?

そして、CAD目という積層や切削の跡をどう消すのか・・・

そもそも消せる場所にあるのか・・・

次に、ゴム型がとれるのか・・・

ゴムが微細なデザインにはいっていくのか・・・

インジェクションワックスはどこに引けがでやすいのか・・・

そして・・・

キャストをするにあたり、湯(地金)がまわるのか、まわらないのか・・・

湯口がどこにつくのか・・・

キャストの収縮率は何パーセントなのか・・・(キャスト屋さんによって変わる。)

仕上げられるのか・・・

磨けるのか・・・

磨く時に、どうやってモノを固定して磨くのか・・・

工賃はどうなってしまうのか・・・

石が留まるのか・・・

まぁいろいろ考えなくてはいけないのですが・・・

当然、キャストでは出来ないけど、世の中には製品として出回っている量産品というものは沢山あります。

どうやって量産してるの?

というと・・・

プレスという地金をはんこのように、上下からバーンと金型で挟み込んで成型する方法があります。

この方法・・・

ほとんどのジュエリースクールではあまり話にもあがりません。

宝飾の営業さんでも知らない人がほんの少しいたりします。

プレスとキャストの違い・・・

僕も、この事は学校や普通の宝飾の取引先の人から詳しく教えてもらった事はありませんでした・・・(僕が聴かなかっただけだと思うけどね・・・)

トヨタなどの車のブレーキなどを製造しているインダストリアル系の工場の社長から直接教わりました。

その社長いわく・・・

宝飾業界の人はなんでもかんでもキャストをしたがる。

もう少し、プレスの知識があれば・・・

本当に儲かるのに・・・

そんな話をされました。

そもそも、当時の僕はプレスというと金型が数十万かかるイメージが強く、原型代が3万前後の宝飾業界ではコスト的によっぽどロットがまとまらないと無理という感じでした。

もちろん、デザインにもよりますが、プレスでできるキャスト品がたくさん出回っていて、無駄なコストがかかっているという話。

プレスの特徴はほとんど磨きがいらない。サイドにでるバリを取るぐらい。

キャストをしないから、巣がでたり、引けたりもしない・・・パリッとしてる。

良い事だらけ・・・にイメージがありますが・・・

原型代が・・・という疑問をぶつけてみると・・・

シンプルなものであれば、3万ぐらいで金型はつくれるというお話。

実際作った金型は、サービスもありましたが・・・5万ぐらいでできました。

原型はほんの少し予算オーバーだったけど・・・

仕上げの工賃が雲泥の差。相当安い。ロスが少なかった。

まぁ、詳細はこのぐらいにして、量産をするにあたり、プレスという視点も持つと、意外なコストカットができるものもあるという事でした。

詳しく聞きたい人は、学校に足を運んでね。

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そういえば・・・

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自立と独立の違いを教えられて感心した事がある。

自立とは、自分で立つ。

独立とは、独りで立つ。

細かい事は忘れちゃったけど、その時は感心した。

自分独りで判断をして、決断する力を付けて行くのが、独立なのかな・・・

誰かに、流されない力を付けたいな・・・

そして、余った力で、人の役に立つ人間になれたらいいな・・・

その為には、やっぱり自分の事は自分で完結させる。

もちろん、人の意見は大切だけど、自分自身の判断基準をしっかり持って生きて行きたい。

人に助けてもらうより、人を助けられるようになろうと思う。

自分がしっかりすれば・・・

自分がダメなのに、人を助ける事はできないよね・・・

家族もそう・・・

家族には助けてもらうけど・・・

家族に何かあった時には、真っ先に力を発揮できる自分でいようと思う今日この頃でした。

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洋彫りと和彫りの違い。そして、

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それは、金槌(かなづち)を使うか、使わないか・・・

手前に引き寄せて彫っていくのか、向こう側に彫っていくのか・・・

僕が昔に教えてもらった和彫りは、片手にタガネ、片手に金槌で両手がうまってた。

でも、今回、洋彫りの機械を使って彫ると、片手で彫れる。

しかも、力がいらない・・・

実は・・・

この機械はめちゃくちゃ新しい機械かというと、ずっと以前からある機械だそうです。もちろん少しずつ改善されて今のバージョンになっていますが・・・

今回、少し宣伝みたいになってしまいますが、グレーバーマックスという設備を導入しました。

この機械、以前は宝飾工具の会社で数社取り扱いがあったのに、今は大々的に扱っているのは鈴峯ぐらいの感じの機械です。

僕は鈴峯以外の工具屋さんともお付き合いがあるので、この機械を導入する前も導入した後もこの機械の評判が耳に入ってきていました。

実は、あまり良い評判は入ってきませんでした。

あの、機械は駄目だよ・・・

使えないよ・・・

無理だよ・・・

そんな話の方が多かったぐらいです。

唯一、前向きなアドバイスをくれたのが、ライノエヴァンスバージョンのプログラムを開発したなるしまさん。

みんなは、なるしまさんの事はあまり知らないと思いますが、僕からすると、敬意を込めて「変体の天才な人」です。

まぁ、本当に自由な人です。

コンピューターに異常に詳しい。
まぁそれ以外もかなりマニアックな人なのですが・・・

話は横にそれてしまいましたが、なるしまさんは「あの機械は面白いよね・・・」

と言っていた。

たぶん、僕が見えているものと考えている物がなるしまさんには見えてるんだろうな・・・という感じ。

僕は、CADをやり始めた時に同じ経験をしている。

当時は、ジュエリーCADについては否定的な話の方が多かった。

お金を出して高い機械を導入したり、ソフトを買っても使えない。

なんて話があふれていた。結局使っていない会社ばかりだよ・・・

なんて話。

だから、当時となんとなくダブる。この機械。

まぁCAD程宝飾業界では大騒ぎにならないと思うけど、ホビーとしては、かなりの潜在力がある気がする。

CADもどんなにいいソフトやハードをただ値段を付けて並べても、売れるかもしれないけど、使えるようにはならない。

サポートが必要。

学べる場や適切なアドバイスをしてくれる人。

そんな体制が整っていないのに、カタログだけ立派にしても、売った後に評判は落ちていく。

たぶん、このグレーバーマックスという機械もそんな境遇にあった機械な気がする。

こんなに楽しいのに・・・

なんで駄目なんて噂が流れるんだろう・・・

ジュエリーCADも似てる。

ラヴァーグという場は、やっぱり常に新しい事や機械にチャレンジしていきたいと思います。

適切な使い方をすれば、本当は日の目を浴びる事ができる機械やソフトはまだまだあると思います。

そして、お金をだしても解決できない部分を僕らが埋めていけたらと・・・

遠いな・・・

のんびりできる日・・・

でも、学校って本当はずっと成長し続けないといけない場だもんね・・・

だって、先生だしね。「先に生きる」。

古い評価を一生懸命守ってもしょうがないしね・・・

先生であり続けるって、誰よりも新しいモノに敏感でいないといけないんだろうな・・・

大変・・・

でも頑張ろう。

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洋彫り練習中・・・

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IJKの後、鈴峯のスタッフ達と、アメリカの彫りの職人さんが僕のところに来てくれた。


 


かなり、集中してタガネの作り方や彫り方、石の留め方や練習方法を教えてくれた。


 


面白い・・・


 


洋彫り。


 


早速、洋彫りの技術を使って、和のモチーフの鶴を彫ってみました・・・


 


みんなに見せたら、よく出来ているとの評判だったので、載せちゃいます。


 


上の鶴は、毛彫りと片きりを使いましたが、どこをどうしたら、どうなるのかをよく考えずに、練習だと思って頑張りました。


 


下の鶴は、上の鶴を彫った後に彫ったので、ちょっと上手になってます。


 


すごいな・・・


 


機械って・・・


 


僕でも、簡単にこんな事ができちゃうなんて・・・


 


少しずつ、何を練習したらいいのか、どうしたら楽しいのかがぼんやり見えてきた感じがします。


 


CADもそうだけど、本当に新しい道具は、それなりの存在理由があって生まれてきます。


 


上手に使いこなせると、楽しさがどんどん増えてきます。


 


久しぶりに、なんだか楽しい・・・


 


頑張ろう。

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僕もそう思います。

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というのは、昨日のブログの書き込みの返事。

そういえば、今年のIJTから、一般客の来場をかなり締め付けた。リードがね。

※リードは、IJT,IJKの運営会社。

去年までは高かったけど、入場券を買えば当日でも誰でも入れた。5000円ぐらいだったような気がする。

そうなった理由は、主にAブースの宝飾メーカーからの強い要望があったからだそうです。

そうですよね、宝飾メーカーが求めているのは、たくさん自社の商品を売ってくれる小売店の来場を願っています。沢山仕入れて、たくさん販売してくれる町の宝石やさんが来てくれるのが一番ベストです。

そう、IJTとは、小売店にとってはかっこうの仕入れの場でもあり、メーカーにとっても、大切な販売ルート開拓の場でもあります。

お祭り気分で、学生なんかが来て貰っても現場の営業の人達からしてみたら、忙しいのに、ほんの少し迷惑だったりします。

出展者によっては、学生・デザイナーお断りなんて小さな看板を掲げているブースもあります。

本来はそういう場だったのがIJTの基本的な目的です。

でもね・・・

確かに、そういいたくなる気持ちは分かります。

出展者の人達からしたら、必死です。一年間でたった一度の大切な営業の場です。

はっきり言って、出展料・ブース制作費・販促物・当日のスタッフやキャンギャルの人件費など、数千万単位でコストをかけているブースもあります。

そこに、のほほんと、おばちゃんや学生がぶらぶら来たら邪魔なのかもしれません。

・・・・・・・・・

気持ちは分かります。

でもね・・・

どうなんだろうね・・・

毎年、来場者が増えているという主催者側の発表と、会場の空気は本当に比例しているのかな?

どうなんだろう?

ね・・・

でも、確かに一般客が邪魔な人達もいるけど、どんどん来てもらいたいブースだってある。

単純に知ってもらいたい。

直接、お客様たちの声を聞いてみたい。

そんな一般顧客をターゲットにしているブースもある。

実際に、IJK(神戸)でもルース屋さんは人だかり多くて、宝飾メーカーのブースは、やっぱり活気が少なかった。

元気な小売店が減っているのかな・・・

そんな事はない。

でも、流通の仕組みが変わってきているのは事実。

卸・小売。

なんて、区分けがあいまいになってきている事に原因がある。

もう、どこのお店にも置いてあるような大量生産品を売っていこうという小売店は減っている。(要は仕入れて、販売しようというお店)

僕の学校にも、小売店の若いスタッフや跡取りの息子さんなんかが頑張ってきてくれている、もう自分達で商品を作るというモチベーションで。

そんな事はメーカーも分かり始めている。

だから、ある大きな宝飾メーカーから、小売やネットショップについて相談を受けた事もある。メーカーが今までの販売ルートに頼った営業活動だけではなく、新規顧客を直接追い求め始めている。

表と裏を使い分け始めているメーカーだってある。

そして、だいたいの業界の人達はそんな事は知っている。

だから、ジュエリーの流通だけでなく、モノの流通がだいぶ変わり始めた変化の時期になっているという事を、感じているのは僕だけではないはず。

そこで、リードの対応は本当に将来の業界を明るくする対応なのかどうか?

という僕の疑問にたどりつく。

実は、これは陰口なんかじゃなくて、今年のIJTが終わった後、リードの営業のスタッフとゆっくり話す機会があったので、お願いをした。

リードの役割は、確かに出展者に利益をもたらす事は一番でもいい。

でも、未来の宝飾業界を支える人達が増えていくような役割も果たして欲しい。

学生や一般顧客を簡単に排除するのではなく、うまく取り込んでいくような事をして欲しいという話。

小学生なんかを呼んで、体験教室かなんかをやって、ジュエリーが好きな小学生を作っちゃうなんて企画。

学生や一般顧客を外す気持ちも分かるので、最終日だけは一般顧客や学生達に開放してもらうなんて企画。

ながながと聞いてもらいました。

小さな子たちが、もっとジュエリーを好きになったり、指輪をするようになったり、ネックレスをするようになれば、未来はもう少し明るくなるはず。

そんなお願いをしました。

体験教室であれば、僕らの学校の先生達を出動させても良いですよ・・・なんて話もね。

まぁ、そんな感じです。僕はIJTやIJKの意味は深いと思っています。

だから、本当の意味で、宝飾業界の最大イベントになってもらえたらと思います。

そして、工具屋さんたちには、もっと一般顧客を見た、営業方法に切り替わってくれたらな・・・

なんて思ったりする今日この頃でした。

おやじさん、書き込みありがとうございました。

jcdさん、なるしまさんは面白かったでしょ・・・

僕も、頑張ります。

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