ジュエリーの価格の決め方・・・

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いろいろな付け方があると思うし、付加価値なんかが付いていると、さっぱり分からなくなるけど、僕の中の決め方。

よく、生徒に値段をいくらにしたらいいのか?と聞かれるから・・・

フルオーダーの価格の付け方は・・・

だいたいだけど・・・

原型代が3万前後。

CADを使うから、パヴェとかの複雑な形状でもだいたいこのくらいで済んでしまう。

手作りだと10万ぐらいするような計上でも、CADだとちょっと安くなる。

でも勘違いして欲しくないのは・・・

10万が3万ぐらいになるからって、3万ぐらいのものが1万円にはならないという事。

どんな型でも、だいたい3万前後ぐらいになるという事。

そして、次に地金代やキャスト工賃、仕上げ代、石留め代などの外注費。

ここで、注意しなくてはいけないのは・・・

ダイヤや地金は相場で動いているという事。

オーダーを受けてから納品までの期間が長いと、この相場で原価が3万ぐらい変わっちゃう…なんて事がある。

ラウンド以外のダイヤなんかも値段がぶれる事がよくある。

高い石であればあるほど、ぶれる。

普通の店頭商品はこの相場のぶれは織り込んだ価格設定をしている。

前に書いた事があるけど・・・

僕は、金とプラチナ製品の場合、かかったコスト×2~3倍。

銀製品の場合、かかったコスト×4~5倍。

店頭商品には原型代を織り込まない。

フルオーダーの場合は、かかったコスト+原型代×2倍ぐらいがうちの相場。

デパートなんかの場合だと…

例えば、販売価格が100万円だったとします。

そこからデパートに3割ぐらいもっていかれるケースがあります。

だからジュエリーブランドで100万円のものが売れても、ブランドに入るのが70万円。

そこから人件費や原価などを入れていくと、とても僕のところみたいに2倍では売れない。

3倍前後は掛けていかないと、とてもじゃないけど、デパートなどでは値段が合わなくなってしまいます。

だから、ちょっといい所に出店できているのは、ブランドなどの付加価値が付いていて、ちょっといい値段が付けられるブランド力があるところじゃないと、割りに合わなくなってしまうという事が起きてくる。

でもね・・・

ただ高くても売れないし・・・

安くしても売れないのがジュエリーなんだよね・・・

難しい・・・

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今日は、超忙しかった・・・

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ちょっと休憩なので、もう一回ブログ書こ。

僕のところへは宝飾メーカーからの依頼以外もけっこう来ます。

インダストリアル系の仕事も来ます。

今日はそれが忙しかった・・・

具体的に言うと、壁紙の企画。

最近の壁紙はとても立体的。

その立体をどこまで求めていくかと、素材との戦いとを、あーでもない、こーでもないという感じで詰めていきます。

まぁ、宝飾と違って金額がとても大きいし、精密さを求められるから少し大変。

どのくらいの精密さかというと・・・

何千万もするX線測定器を使っての計測をクリアしなくちゃいけない。

会話の桁が何ミクロン・・・

型代も数十万。油断すると百万ぐらいいっちゃうそう。

造形装置も桁外れ・・・

数億円とかの造型機も使ったりするそうです。

でも、なんとか落ち着いた。

みなさんお疲れ様でした。

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最優秀指導者賞をまた受賞できた・・・

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梅雨の合間で久し振りに天気が良かった・・・

今回は、全国1500近くある銀粘土を取り扱っている教室の中で、最優秀指導者賞をラヴァーグが受賞したという事で、先生達みんなで表彰式に出席しに行ってきました。

ちょうど、国立美術館では世界中から、出品された銀粘土の展示会を開催していて、いろいろな国からも受賞者がきていた・・・

アニー先生や早川先生は衆議院議員の橋本聖子議員と記念撮影をしたり・・・

帰り際、たばこを吸っている二人を見た橋本聖子が、二人に向かって手を振ってくれた!!!と興奮するアニーを見て、楽しそうだな・・・と思ったりしました。

展示会の方は、どの展示会に行っても感じることですが、天才がゴロゴロ世の中にはいるもんですね。

どうやって?どのくらい集中して?…と、毎年新しい発見をさせらます。

天才だらけ・・・

ふと・・・

国立美術館を2週間ぐらい借りるのってお金かかるんだろうな・・・

そう考えると、銀粘土のメーカーの相田化学工業は割りと偉い・・・

一見、お金はかかるかもしれないけど、1年間この展示会に向けて頑張る人達の事や、その頑張りを見ている人達への波及効果を考えると、高くないんだろうな・・・

いくらかかってるかわからないけど・・・

そういえば、気になった事もある。

1年に一回のパーティーに今まで参加していた人達の姿が減っている。

担当者の人は「会場が広くなったから少なく見えるんです」と言ってたけど・・・

僕が知っている人達が来ていない・・・

全国各地で銀粘土の普及をしている会社の社長クラスがいなかった・・・

忙しいのかな・・・

たまに会えるのを楽しみにしていたけど、残念でした。

受賞した人達はみんな綺麗にお化粧をして勝負服を着ていて、参加者も綺麗な人達たちが多かった・・・

そういえば、僕が銀粘土の資格を取得しに行った時に、一緒に受講していた同窓生にも会えた。

大きな賞を受賞していた。

久し振りに友達に会えたみたいで嬉しかった・・・

ラヴァーグって始めは小さな小さな場所から始めたけど、今はいろいろな人達のおかげで、賞を取り続ける事ができている。

先生達にも感謝。

生徒達にも感謝。

本当に全国からありがたい事に通学してもらえてる。(全国は言いすぎか・・・)

遠い人は滋賀とか兵庫からも通ってくれてる・・・

もっと遠いとアメリカや香港や上海から頑張って来てくれている人もいる。

だから、頑張らないとね・・・

そして、僕はまた来年の表彰式に向けてラヴァーグをさらに磨きをかけていけたらと思う一日を過ごしたのでした・・・

そういえば・・・

久し振りに、息子の凌磨をみんなに合わせることもできた。凌磨は人が大好き。人見知りもしないで、すくすく育ってくれている。これもみんなのお陰。

いい男になってもらいたいものです・・・

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彫金教室の魅力・・・

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って何だろうね?

僕がこの仕事を選んだ理由をほんの少し思い返してみた。

僕が学校を開講した時に考えたのはちゃんと仕事になるのか?

彫金教室が?

という事。

いろいろ考えた・・・

好きなだけじゃ仕事にはならない・・・

そして、いろいろな仮説を立てて考えた・・・

当時は、女性の時代というキーワードをたくさん見かけた・・・

そう、とっとと結婚して、家庭に入って、男に養ってもらうという時代ではないという事をいろいろな雑誌で見かけた・・・

キャリアウーマンなんて言葉も飛び交ってた気がする。

そう、女性も稼ぐという時代。

ぼくもそう思った。

でも、どうやって、子育てや家庭の事をしながら稼ぐ?

もちろん、仕事一本で生き抜く事もできるけど、結婚して子育てをしてても稼ぎたいという人達も大勢いるはず。

当時、ケイコとマナブを見て、一番多かったのが陶芸教室。

そして、どこも混んでいた。

陶芸を勉強して陶芸教室のほうがいいのかな?なんて思ったりもした。

でも・・・

陶芸教室の人達には申し訳ないけど・・・お花なんか僕はやらないから、体験で陶芸をすると、いつも食器を作ってた。コップ、お皿なんかを・・・

でも、その時作った食器。

あんまり使わなかった。

何故かと言うと、僕が作ったその器だけ、食卓から浮いた。

楽しい食卓の中で、美しい食器は大切。

だから、なるべく統一感のある食器を買う事にしている。

あんまり主張しない食器の方が僕は好き。

でも、全体で統一感があるのが好き。

だから、僕が作ったお皿は浮いた。

結婚式の引き出物でもらった高級なお皿も僕の食卓では浮いてしまうからあんまり使わない。

だから・・・

食器をもらったり、プレゼントをするという事の難しさを結婚式の引き出物で僕は知ってた。

だから、僕は陶芸教室は当時沢山あったけど、人も沢山入ってたけど、彫金教室を開講する事を決めた。

プレゼントでもらいたいものランキングでは毎年3位以内には入っていたから・・・

プレゼントされたい物が作れるって、なんだか素敵でしょ。

僕は、女の子だけではなく、男友達にも指輪やネックレスをプレゼントする。

喜んでくれるから・・・

そして、合コンかなんかで身に付けてくれていると嬉しかったりもする。

気に入ってくれてるんだな・・・

そう、気軽に身に付けてられるのも、良い所だよね・・・

あんなに小さいのに、いっぱい思いをこめる事ができるのも、ジュエリーの良いところ・・・

もらって、喜ばない人はいないはず・・・

そんな事を考えてジュエリーショップやジュエリースクールを僕の仕事に選んだのでした。

今は、ネットショップなんかで簡単に自分達が作ったジュエリーをたくさんの人に知ってもらえるインフラも整備されてきた・・・

数年前では考えられないくらい、たくさんの人にアクセスできる環境が整っている。

ネットでジュエリーブランドを開店させる。

もうそんなに難しくない。

もうそんなにお金もかからない。

だから・・・

女性が稼いでいく時代にマッチしていると思ってもいる。

家事や育児の合間に指輪を作る事もできる。

ネットで販売する環境も作る事ができる。

僕の学校でも、月に数百万はいないけど、主婦で数十万売っている生徒も出てきた・・・

ただの趣味にしておくのはもったいない・・・

それが、彫金教室で学ぶ人達の夢でもあるし、少しずつ現実になってきていると思う。

そんな人達が増えてきていたし、これからも増えてくるだろうという目論見もあって、僕は彫金教室を開校したのでした。

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ジュエリーメーカーが苦しんでいる・・・

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という話を今日も聞いた・・・

結構老舗で大手のジュエリーメーカー・・・

そこは中国に工場を作って、頑張って商品を量産しているというメーカー・・・

僕の取引先でもベトナムとかで宝飾の工場を立ち上げて頑張っている会社もある・・・

ここ最近の話ではないが、やっぱり意思の疎通の難しさからか、海外に出しても大丈夫な製品と、コストはかかるけど国内で対応したほうが良い製品とがある。

でもね・・・

そこのところをクライアントさん達はなかなか分かってくれない・・・

平気で針の穴をつついたような、厳しい検品をして返品をしてくるけど・・・

コストだけは下げろと言ってくる・・・

コストは海外基準。

品質は国内基準。

ずっと無理ではないけど・・・

まだもう少しギャップがある・・・

海外のレベルが低いという話ではない。

デザイン段階からの意思の疎通が足りないから起きてしまうギャップみたいなものがある。

国内だって意思の疎通が足りない仕事だと返品と修正を繰り返してしまう・・・

海外だったら尚更・・・

コストの要求に応える為に、努力している宝飾メーカーの努力をほんの少しは理解して欲しい・・・

ジュエリーが売れないのは、小さな巣が残っているからだけではない。

もっと違う理由があったりする。

だから、小さな巣を一生懸命探し出して、返品させるような事はコストとのつりあいで判断してもらいたい・・・

製造サイドはみんな大きな利益なんか取ってないんだから・・・

ちなみに、ある人から聞いた話・・・

ぼう大手スポーツメーカーの話。

全世界に店舗を持ち、国内では銀座や原宿などのファッショントレンドに敏感な場所にもショップを出しているブランドですが・・・

一番売上げを上げているのは、銀座などではなく・・・

入間などのアウトレットショップという話・・・

そう、お客さんが本当に気にしているところと・・・

玄人が気にしている所は違うかもしれないという事・・・

頑張っている宝飾メーカーをいじめないで・・・

そんなにいじめると・・・

バターのように、突然必要になった時に作ってくれる業者が無くなっちゃうから・・・

なんかグチみたいになっちゃったけど、本当にそう思う・・・

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