彫金教室・ジュエリースクールに人を呼び戻すプロジェクト。

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ジュエリーメイキングの技術を伝える機関として、彫金教室や美術大学・専門学校などがある。

そんな中、これらの学校関連に人が集まっていない。

という話を良く聞く。

大手の専門学校でも定員を集める事ができない所もある。

それは何故か。

学校でお付き合いをしているリクルートの担当者の話では、今、人が集まっている学びのステージは・・・

介護ヘルパーや医療事務だという事。

もちろん、誰かがやらなくてはいけない事だという事は分かる。

だけど、本当に介護ヘルパーになりたいと思っている人はどれくらいいるのだろうか・・・

病院が減っている。地方の病院では先生がいなくて廃院になっている・・・

国の財政状況が悪いので、医療費を抑制する為に、医療制度を改革。

なんて話が飛び交っている中・・・

医療事務の資格を持っていれば、将来は安全なのだろうか・・・

僕には分からない事が多い・・・

だけど・・・

もし、ヘルパーにしようか、医療事務にしようか、それともジュエリーを学んでみようか・・・

というここ最近の実業になりそうな、学問を学ぶという傾向に僕達の業界がノミネートできるようになるためにはどうしたら良いのか・・・

それを最近はよく考える。

ラヴァーグがだけが良くて、他の学校が悪くても意味がない・・・

基本的には業界全体の展望が大切なんだとつくづく思う。

宝飾関連の加工業者になると、幸せ・・・

となる為には何からはじめていけばいいのか・・・

この業界を目指す人が増える具体的なプロジェクトが必要だと思った。

という経緯の中。

いろいろな支援をしてくれる人のおかげで、あるプロジェクトをスタートさせることになった。

そして・・・

今日はその話を渋谷の新しい彫金教室に持っていった。

新しい彫金教室はStudio crucible

プロジェクト概要を快く応援してもらえる事になった。

できれば、日本中の彫金教室や専門学校を回って行きたいと思う今日この頃でした・・・

もちろん、ジュエリーCADスクールも足を運んでみようと思っています。

興味がある人は恵比寿に来てくれると、助かります・・・

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メーカーが小売を・・・。小売店がメーカーに・・・。

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そして、加工業者も小売を始めませんか。

OEMって言葉をみんなが言っている。

昔は小売をしていた加工業者がOEM業者に変わって行った。

OEMのメリットとデメリットって何だろうと考えてみた。

一般論だけど、OEMはもう既に売上げが決まっているものを作る事ができる。

売るというリスクはクライアントが負う。

クライアントから企画を受け何でも作る。

何でも作れる能力が求められる。

逆にクライアントは何でも作れる職人さんが後ろに控えてくれるから、何を作ればいいのかを考えて、セールスプロモーションを考える。

作るという事に負担をしなくてすむ。

お互いメリットがある。

だけど・・・

OEMに特化していく事。

なんだか失ってしまうものがあるような気もする。

何を作ったら良いのかが分からなくなってしまうような気もする。

直接、自分達で何を作ればいいのかを考える。

もちろん失敗もある。

だけど、そんな緊張感から生まれてくる感性というものがある。

仕事が少なくなってきたり、工賃仕事の行き詰まりを感じている人達には、ゆっくりでもいいからもう一度、OEMから離れてみるという視点があってもいいのではと思う。

また、小売店の人達も同じ・・・

仕入れてきて売る。という仕組みはこれからもなくなる事はないと思う。

だけど、全ての売上げをその仕組みに頼るのではなく、自社の商品力を少しずつ育てていくチャレンジをしていくべきだと思う。

自分のお店で考える。

自分のお店にしかないものを作り上げる。

実は、僕の学校の生徒達がみんなやっている基本的なことでもある。

だけど・・・

売上げや利益という視点を持つと・・・

どうしても、リスクが伴う事は排除しがちになる。

それでも・・・

自店の商品開発を少しずつでもはじめてみませんか。

ゆっくりでもいいし、真新しいものでなくても大丈夫。

もしかしたら、形(デザイン)を提案するのではなく。

小売店や加工業者ならではのサービスを提案するでも良いと思うので・・・

自社でモノづくりから販売までを一括でたずさわれる仕組みが少しずつ必要になってくる時代になってきているはずだから・・・

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情報には鮮度がある。

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きのうは、この道40年の先輩職人さんの所に行っていろいろいと話を聞かせてもらってきた。

その中で、実は大切だと思っていた事がたいした事ではなく、たいした事がないと思っていた事が大切な事だったりする。

という風に思う事があった。

当然、40年積み重ねて見つけ出した技術だったり知識だったりする。

ほんの一言のアドバイスで多くの事に気が付く事もある。

物事の本質。

というアドバイスを受けた時、教えてはいけない事。教えたほうが良い事。

教えた上で加速させていく事。

教えない、伝えない。

自分で探せ、自分で見つけろ。

見て盗め。

色々な言い方があると思う。

だけど、知識をみんなで積み重ねて加速させていく事は未来の僕達にとってもとても大切。

例えば、僕達が採用しているジュエリーCADソフトのライノセラスの開発コードはオープンになっている。

だから、エヴァンスエディションやジュエリーバージョンやライノゴールドなど、ライノセラス関連のプラグインは加速度的に開発されている。

確かに、情報を独占して他者にもらさないという選択もある。

本当に守るべき情報は法的にも防御手段があったりもする。

だけど、できれば情報を公開するという選択肢の可能性をみんなで考えて欲しい。

ほんの少しのアイデアでレベルを上げれる若い人達がいっぱいいるはずだから・・・

もちろん、僕は教えるというビジネスをしているから情報には価値があるという事を知っている。

だけど、同じくらい情報には鮮度があるという事を感じている。

新鮮な情報にはもっとも価値がある。

情報を出すタイミングはとても重要だけどね・・・

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ゴールドプレーティング・ゴールドフィルド

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僕はね・・・

信頼。

っていう言葉を良く使う。

地金の買取をお店でやっていると・・・

K18の刻印があるのに、磁石にカチャってくっついたりする商品があったりする。

K18GPって刻印が押してある商品をK18だと思って持ってくる人もいる。

K18GFって刻印が押してある商品をK18だと思って持ってくる人もいる。

ゴールドプレーティング・ゴールドフィルド。

僕は宝飾業界で普段仕事をしているからそれぞれの言葉の意味を知っている。

だけど・・・

それを知らずに、金だと思って購入したり、プレゼントされたりしているのに何らかの事情があるのだけれど、それを売りに来る人に買えない旨を伝えると・・・

びっくりしたり、残念そうな顔をさせてしまう事がある・・・

お客が勉強不足。

という考え方もできる。

だけど、売る方が説明不足という考え方も出来る。

ゴールドフィルド。

という素材。

僕はとても素晴らしいと思う。

それ自体が悪いわけじゃない。

学校でも使う事がある。

だけど、それをK18と勘違いしてしまうような売り方をしたりしてはいけないと思う。

コスチュームジュエリーってどうして生まれたのかを聞いたことがある。

宝飾の凄いのを日常で使うのはちょっと・・・

という時に、同じデザインで真鍮やガラスを使って楽しむ為の日常使用を目的としたジュエリー。

という感じだったと思う。

ちゃんとそういうもんだと説明をしてくれるのであれば、何も貴金属や宝石である必要なんてない。

けして裕福ではないけれど、少ない予算でファッションを楽しむ。という考え方があったっておかしくない。

僕らは、そんな人達にも僕らの技術を使っておしゃれを楽しんでもらう為に、いろいろな技術を身に付けたり、設備を投入している。

だから、GPやGFが悪い訳ではない。

ちゃんとしっかり勘違いがないように情報を発信する事が大切と思う。

対面販売をしている所では、このような勘違いはたぶん生まれてこないはずである・・・

だけど、顔を合わせない、ネットショップやいろいろな商品が置いてあるセレクトショップなどでは、もしかしたらそんな説明を省いてしまっているのかもしれない。

しっかりと説明をしている所もある。

だけど、そうではない所ある。

ふと、そんな事が未来に何を招くのかを考える今日この頃でした・・・

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ひとりに話す。みんなに話す。

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昨日は、緊張した。

思っていた所より、大きくてしっかりとしたホール。

来ている人も大きいメーカーの偉い人たちや、小売店から加工業者まで。

短期間での集客だったので、フレンドリーに会議室ぐらいの規模での話だろう・・・

そんなに人はいないだろう・・・

顔見知りの中での話になるだろう・・・

と思っていた。

午前中にすまさなくてはいけない仕事があったので、ぎりぎりになってしまった。

だけど、お昼を食べていなかったので、マックによって現地に着いたら食べようね・・・

と思っていたら、全くそんな雰囲気じゃなかった。

反省しています。

僕の担当部分も、ざっくりと話をまとめる事ができなかった気がして、上手く伝えられなかった。

結局、みんなで安心ができる宝飾業界に作り直そう。

という事を言いたかったんだよね・・・

ひとりに話しかけるのと、大きなところでみんなに話す。

って思っていたより、大変だった。

そんな中でも、いとうさんとたけださんの話のキーワードは“シングルサーフェス”。

制御点編集のノウハウ。

といった所。

ポリゴンライクなライノの使い方。JCADライクなライノの使い方。と言った方が分かりやすいかもしれない。

伊藤さんは相変わらず、新しいモノを見つけてくる能力が高い。

出せない情報の中でも随分洗練して教えてくれていた。

武田さんの問題は難しかった・・・

あの人、天才だな・・・

積み上げてきた時間を感じる話だった。

考えた事がなかった事だったけど。

とても面白い。

もっと、いろいろと教えてもらいたくなった。

楽しい人だった。

なるしまさんの2次会の乾杯の顔。

嬉しそうだったな・・・

3次会のなるしまさんはみんなに沢山アドバイスを受けていた。

エヴァンス。

もっと良くなるんだろうな・・・

フレンドリーなソフトウェアのベンダーから、企業として安心と信頼ができるベンダーに成長していく可能性を感じた。

みんな、なるしまさんを友達のように思っているのだろうな・・・

それと色々な人にも会えた。

倉田さん。悪い事絶対しない話し方だった。

AYAの鈴木さん。あの人が僕が話をしている時に一番支えになってくれた。

そういえば、武田さんも同じ事言ってたな。かとうさんが支えてくれたって・・・

むそうさん・・・。本物の職人。お父さんにしかられている気分になった。本当にジュエリーメイキングにこだわりがあるんだろうな・・・

ああいう人が一番信用できる。

4次会では失礼しました。精進していこうと思います。

小池さん良い人だったな・・・

本当に良い人の匂いがする・・・

チャンピオンなのに謙虚だし、やさしい・・・

あと、プラディアの鈴木さん

ちょっとしか話せなかったけど、謙虚な良い人だった。

久保田さんは、あのねこのイメージからすると創造できないくらいのプロレスラーみたいだった。

たけださんと久保田さんが並んで座っていると、プロレスラーが2人いるぐらいの感じ・・・

久保田さん、気配り上手なひとだったな・・・。

幹事向き・・・

プチの渡辺さんも、スタッフのように機敏にみんなのお手伝いをしていた。

机や椅子をかたずけている姿を見て感心した。

基本的にやっぱり、この業界の職人さんてみんな良い人たち。

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