ジュエリーブランドを立ち上げられた人と、立ち上げられない人の違い。

Pocket

今日はチビが夏休み最後の日。

なので、七輪で炭火を起こし、家のリビングで焼き肉。

というか、焼き肉はいつも七輪。

 

ラヴァーグではアントレプレナーコース(ブランド設立コース)というコースがある。

ラヴァーグのコースの中でも、トップクラスの人気を誇るコースなんだよ。

 

今日は、日曜日。

いつもはお休みだったけど、縁があって僕が学校見学に来た人を学校案内をしたんだ。

 

いろいろな質問や疑問が飛び交う。

なぜなら、現在ほかの学校に通学中との事。

 

僕は、それぞれの学校の良いところを知っているので、現在の学校をいかに有効に使っていき、ラヴァーグが手伝えることをなるべくわかりやすく伝えた。

彼女はダブルスクールという決断をしたんだよ。

 

実は、半年前にその学校に入学するときにはラヴァーグの存在を知らなかった。という事だった。(まだまだ、力不足を感じる・・・)

でも彼女は決断をした。

 

彼女はCADとアントレプレナーコースも選んだ。

CADを学びブランドオーナーになる(起業する)。というコースだ。

 

うちの会社は20億の負債をかかえて倒産をした。という人に長い間コンサルティングをしてもらっていた時期がある。

成功をした人ではなく、大失敗をした人だ。家も資産もすべて取り上げられたという話を聞いた。

でも、その人は明るかった。反対した人もいたけど。僕はうちのチームのアドバイザーとしての契約を数年間つづけた。(知っている生徒もいると思う。)

 

4年ぐらい前に契約期間も終わり、しばらくは連絡をとっていなかったけど、つい先日連絡があった。「飲みに行こう!」と。

 

久しぶりにあうその顔はいつもと変わらず明るい笑顔。そしてここ数年の話を聞いた。驚いた。流石の結果を出している。一人で年商8億円。10億を超えそうという事。

笑える。いつも都内を自転車で独りで走り回っていて8億だからね。すごいよ!

 

実は、アントレプレナーコースの設立は彼のアドバイスがあったおかげで作ることができたコースでもあった。(忘れかけていた・・・)

 

久しぶりに牛タンを食べながら酔っぱらってくだらない話をしていた、ほんの一言の話。

 

リーダーとその他の違い。

サラリーマンと経営者の違い。

成功する人と失敗する人の違い。

 

なんだか流石の話だったからみんなに共有したいんだ。

 

それは、決断をする事ができるか、できないかの違い。という話。

 

決断をできない人は、人に必要以上にアドバイスを求める。人に必要以上に未来を約束させようとする。

判断を人にゆだねてしまう。

 

でも、リーダは。決断をする。経営者も決断をする。成功する人は自分独りで決断をする。

 

決断にはリスクが伴う。自分で決めるのだから責任をすべて自分が負うことになる。

責任を負いたくない。と思っている人は決断をしない。

 

そういう人がよく言う言葉は、「みんなどう思う?」「みんなで決めよう!」だ。

 

いっけん、いいリーダに感じるかもしれない。でも、それは間違いだ。いい司会者でしかない。

司会者は決断をしない。会議やミーティングで意見を聞く。アイデアを引き出すだけだ。

いい司会者だけど、いい経営者にはなれない。

 

ラヴァーグに来る人は、すでに決断をしている人が多い。

もはや、学校説明をしている僕達の話もあまり必要がない。

決断をしている人だからだ。

 

僕の話も確認程度だ。

 

ラヴァーグの学費は大きいのに。

もう自分で決断をしている。

 

リーダーになる素質。

経営者になる素質。

成功する人の素質。

 

がある。

 

あらためて、僕たちが生徒達を大きく変化させている。というより、ほんの少し先を歩いて得た経験を伝えているだけだ。という事を今日も感じた。

 

あっという間に決断をしたからだ。

あっという間に決断できる人は、自分の言葉や行動に責任をとれる力がある人なんだと思う。

 

もうその時点で、どこに行ってもリーダーになれる。その素質を持っている。

 

成功していく人は、他人から見ると驚くほど簡単に決断をしているように見える人だと今日は感じたんだ。

 

でも、昨日入学を決断した男の子は、ジュエリースクールを20社ピックアップして、5社見学をして、ラヴァーグに昨日入学して今日から授業を受けに来ていた。

決断をする準備にしっかり時間をかけて、正確な情報を集めて決断をしたのだと思う。

 

簡単には決断をしないという人もいる。

 

準備をしっかりとしている人は大きな失敗をしない人でもある。安心感をその周りの人たちは感じる事ができているんだと思う。

世の中いろいろな人がいるものだ。

 

Pocket

ジュエリーデザイナーの皆さま本当にすみませんでした。

Pocket

ジュエリーデザイナーになりたい。と思っている人も多いと思います。

 

ここ数年気が付いていた事なのですが、ジュエリーデザインについて考え違いしている事に気が付きました。

ジュエリーデザインの仕事とは、形を生み出す事だけではない。という事を生徒達に伝えていませんでした。

 

僕はずっとモノ作りを主体において宝飾業界と関わってきました。

 

与えられたデザイン画を立体におこして原型として納品をする。という仕事です。

 

デザインを自分自身でするようになったのは、お店を出して2年ぐらいしてからです。

 

実はお店を開店させた当初ジュエリーデザインは一切していません。すべてデザイナーさんにお願いをしていました。

 

作る事は手伝えるけど、何を作ったらいいのかが分からなかったからです。

 

それと、僕の中でそれまで手作りでやっていたものが、どんどんジュエリーCADのソリューションに変わり始めた時期でもありました。

 

その当時よく聞いた話は、ジュエリーCADのソリューションを導入し、ジュエリーCADのスキルを身に付けると世界が変わる。

 

どんな風に?

 

今まではジュエリーデザイナーがデザインをし、職人が原型をつくる。2人の人間が必要でした。

それが、デザイナーか職人がどちらでもいいのですが、ジュエリーCADのスキルを身に付けると、CADの画面の中でデザインをつくり、3Dプリンターが正確に原型を作ってくれるので、CADが出来る人が一人いれば済む。

大幅な人件費などのコストカットが出来る。

大量生産の時代ではない。

小ロット多品種の時代。

個性が多様化してきているから、オーダーメイドにニーズが集まる。

CADがあれば。

お客様も喜ぶ。

売上も上がる。

さぁジュエリーCADをどんどん取り入れていきましょう!

こんな話を多くの人が聞いたと思います。今でも言っている人もいるかもしれません。

ちなみに、ほとんど本当の事だと僕は今でも思っていますが・・・

 

2人が1人で済む時代はやっぱりやってこないのかもしれません。

 

なぜ、そんな話があったかというと、ジュエリーデザインとは、形をたくさん生み出す事だ思い込んでいる人が多かったからだと思います。

 

デザインをするって実はかなり難しいです。

形をいろいろ変えていくだけならコンピューターは随分デザインを楽にさせてくれたと思います。だから二人が1人になるなんて話が起きたんだと思います。

 

でも、デザインに必要な事って形を生み出す能力だけではなく、なぜその形にするのかの根拠も一緒に生み出さなくてはいけない。という事を最近は強く感じています。

 

なんで、こうしたの?

なんで、ここを曲線にしたの?

なんで、ここに石を入れるの?

 

優秀なデザインには根拠があります。

そして、その根拠の出どころは情報収集にあるのです。

 

机に座っているだけじゃいいデザインは生まれません。確かにCADを使えば一日に何個もの形の指輪をデザインする事が出来るのかもしれません。

 

でも、それは形が違うだけです。

 

根拠やこだわりを語れないデザインのジュエリーを渡された販売の現場の人達はとても困ります。

販売員の人達が会社に販売してくださいと言われて売りやすい商品は、お話が出来るデザインです。語れるジュエリーなのです。

 

なんで?にこたえられるジュエリーはお客様に勧めやすいのです。

 

情報を集めて分析をしてお客のニーズにこたえられる根拠を作り上げていく事がデザイナーの仕事なんだと最近は感じています。

そして、その根拠に金属の強度や磨きの手が入るか、宝石が留められるか、重心はどこに来るのかなどの物理的な知識を加味していいジュエリーデザインは完成されます。

 

最近はやっぱりジュエリーCADを覚える事と、情報を集め分析し根拠を作り上げる能力はそれぞれ別の能力である事を痛感し始めました。

 

ワンランク上に上がる為に、僕もスタッフもステップアップする必要があります。

幸いにも応援してくれる人。力を貸してくれる人に恵まれている事もあり、毎日を大切に積み重ねられている気がします。

 

8月の終わりごろには、日本でも珍しいジュエリースクールの形をみんなに伝えられる気がします。

 

 

Pocket

ジュエリービジネスが上手くいかない人の特徴。

Pocket

やっと、キーボードが打てるようになってきた・・・

だから、ちょっと気が付いた事を書きます。

 

ラヴァーグにはジュエリーメイキングの技術を身に付けたい。という人がたくさん来てくれています。

多くのジュエリー関係のスクールに通っている人達もみんなそうだと思います。

 

そんな中でも、ラヴァーグはジュエリーやアクセサリーでビジネスを成功させたい。という人達が多いのですが・・・

ここ数年通ってくれている生徒達や宝飾業界の人達を見ていて、上手くいっている人と苦しそうにしている人の特徴を少し書いてみようと思うのですが。

 

色々なポイントはありますが・・・

 

最も大切な事は・・・

 

全ての人と上手く付き合っていく必要はない。という事です。

 

上手くいっていない人は、周りの事や周りの人の事が気になって気になってしょうがない人達が多いです。だから、どうしてもあせってしまったり、攻撃的になってしまったり落ち込んでしまったりして、前向きに楽しい時間を過ごせていません。当然ですが、前向きじゃない時間が多い人が上手くはいきません。嫌ですよね、後ろ向きの人や攻撃的な人って。

 

そうならないようにする為には、好きな人とだけ付き合う事です。無理に全員と付き合う必要なんて全然ないのです。ビジネス書なんか読んじゃうと、人や縁を大切に。情報収集の為にはお金を惜しんではいけない。などなど、人付き合いを大切にする事が重要と書いている書籍も多いです。僕も半分は正しいと思います。でも背伸びして人付きあいをしている人は苦しそうです。

 

いくらビジネスを成功させる為とはいえ、好きでもない人や、無理して異業種交流会に参加してみたり、空気が合わないお金持ちにすり寄っていくと・・・

 

だいたい疲れちゃうんです。僕もめったに行きませんが経営者達の集まりにもいったりしますが・・・。だいたい疲れちゃいます。しかも全然自分らしく振舞えていません・・・

 

疲れてしまっている人が上手くいくわけがないんです。

 

ネットの世界では色々な事が書き放題ですから・・・

 

好きな事を書き込んでいる人も多いです。

 

いいんです。気にしなくて。距離をとって離れていけばいいんです。

 

好きな人。大切な人。フィーリングが合う人だけを選んで付き合っていけばいいんです。

 

好きじゃない人と無理に飲みに行ったりする必要も全然ないんですよ。

 

付き合いで仕方なく飲みに行く。なんてしない方がいいんです。だって疲れちゃうでしょ。

 

付き合う人をしっかり選ぶ。

 

嫌な人とは付き合わずに距離を置く。

 

大切な人と好きな人だけ、自分の時間を積み重ねていくと、不思議と上手くいくものです。

 

全員と上手くつきあっていく事なんてしなくていいと思いますよ。

 

それが楽しい毎日を過ごす第一歩です。

 

僕なんか好きじゃない人はどんどん距離をとっちゃいます。

 

でも、好きな人とは少しでも一緒にいれるように努力しています。

 

他にもいくつかありますが・・・

 

僕の子供達にも同じ事を言っています。

 

好きな人との時間を大切にするんだよ。

 

本人に言えない事は言ってはいけないよ。とか・・・

 

まぁ本当に明るく楽しそうな人に、人もお金も情報も集まってきますからね。

 

明るく楽しく生きる為には、嫌な人の為に時間もお金も頭も使わない事が重要です。

 

 

Pocket

あなたには正しくジュエリーを学ぶ権利がある。

Pocket

さて、怪我をしてしまいました。(アメリカだったらクビです・・・)

1人でやっていたら廃業です・・・

 

でも、スタッフのお陰もあり随分良くなり、今日からキーボードがうてています。

だから久しぶりのブログです。

 

ベッドの中でいろいろと考えました。自分の事。家族の事。学校の事。お店の事。いろんな事。

 

そして、僕がいない間にもスタッフが増えている事を学校に来ている人は気が付いたと思います。

 

1人は九里くん。

 

なんとバークレイで音楽を学んでからジュエリーの業界に参入してきた異色の経歴です。いくつかの会社でブランドの立ち上げを経験して成功させてきた実績もある人間です。

 

お行儀が良い人が多いラヴァーグのスタッフの中では少し異才を放つ事を確信しての採用です。(僕は結構期待しています。)

 

僕達のスタッフの多くは、自分達でチャレンジして得た経験を生徒達に伝えていますが、違う視点での成功や失敗もみんなの糧になると思っています。

 

僕もまだまだ知りたい事がいっぱいです。

 

技術も大切ですが、ブランドのスタートアップの組み立て方も同じくらい大切なのです。そこが分からないと、ネットショップを始めてしまい失敗と苦労をし続ける人をたくさん見てきました。

 

以前から繰り返して言っていますが、ネットショップなら気軽に始められる・・・という落とし穴に落ちてしまっている人がたくさんいる事を忘れないでください。

 

そんなトラブルを少しでも防ぐ為に九里君を採用したつもりです。

 

また、もう一人のスタッフはまだ研修中ではありますが・・・高橋君です。

 

高橋君は今29才です。

 

彼の経歴も立派です。

 

ヒコみずのジュエリーカレッジのハイジュエリー課を卒業して、日本の宝飾の加工業者が最も集まっている山梨県のジュエリーの工場に就職。4年間基礎から応用を学びました。現場で生きた経験を積んでいます。そこから、たぶんほとんどの業界関係者が知っているブランドの制作チームに転職3年間更に腕を磨きました。最後は新人教育を受け持つほどのスキルと人格を磨いた実績があります。

 

人格を磨く?と思う人が多いかもしれませんが。

 

実はとても大切な事です。

 

人に何かを伝えられる人は、人格が綺麗な人であればあるほど、中身が伝わるのです。

 

嫌われている人(嫌いな人)が正論を吐いても誰も聞いてくれないからです。

 

人を攻撃してののしっている姿を一番見ているのは敵ではなく、味方なのです。(近くにいる人達)

 

誰もが人が人を攻撃している姿を見て良い気持ちになる人はいません。

 

僕は29才という若さで新人教育を任せられる。という処に一番着目しました。

 

信頼が出来る人格者なのだろう・・・と。

 

だから、採用しました。

 

新しいスタッフが2名も増えた事と。産休だった神脇先生が戻ってきてくれた事。人材が集まってくれている事に感謝です。

 

お陰で僕も治療に専念できています。

 

僕は、中途採用の人に良く聞く事があります。

 

生まれ変わってもこの仕事(宝飾関係)をしたい?

 

子供がもしあなたと同じ仕事をしたい!と聞かれたら賛成する?

 

と聞きます。

 

この仕事をしたくない。という人は採用しません。(どんなに過去が優秀でも・・・)

子供が同じことをやると言ったら反対するという人も採用しません。(どんなに技術が高くても)

 

僕自身。本当にこの仕事は良い仕事!だと感じています。

 

だから、みんながやりたいと思ったら応援できるのです。

 

やめた方がいいよ・・・という人に学ぶ人は不幸です。

 

未来が暗いと思っている人にお金を払って学んでも、いきつく先は暗い未来です。

 

僕はスタッフにはEUからイギリスが脱退すると何が世界に起こるのか?とか自分なりに感じている事を話したりします。

 

未来の世界の形。

 

未来の日本の形。

 

未来の宝飾業界の形。

 

そんな形を少しでも考えながら、自分達は成長していき、対応できる能力を身に付けていきたいと。考えています。

 

今のところ、順調に成長を重ねてこれました。でもこれからはもっと早く大きく変わらないといけないと思っています。

 

そして、生徒達には正しいジュエリーを学ぶ権利があるし、お金をもらっている僕達は教える義務があると思っている。

 

という今日この頃でした。

 

Pocket

ジュエリーCADの次のスキルに彫り(ハワイアンジュエリー)を選んだ理由。

Pocket

僕の毎日はまずは机のラックに入っている今日彫らなくてはいけない仕事のチェックから始まります。

 

そうです。僕が今現在多くの時間をかけているのは “ハワイアンジュエリーの彫り” です。

 

ジュエリーCADで有名になったラヴァーグですが実はハワイアンジュエリーを学びに来てくれている人もどんどん増えています。

 

僕自身も自分を振り返ってジュエリーCADと出会えた事は人生のターニングポイントでもあったと思います。

 

縁と出会いのおかげさまで、仕事もどんどん増えていき。納期に追われていた頃が懐かしいです。

 

たくさんのスタッフ達のお陰もあり、最近はテキストの開発などもスタッフのプロジェクトチームが行っているので、僕自身は自社の商品の原型制作と付き合いが長いお得意様の急ぎの仕事だけ今は請け負っていて、ジュエリーCADに触れている時間は少し減ってきています。

 

どんどん、CADが出来る優秀な人材がラヴァーグに増えている事もその理由でもあります。

 

逆に、手仕事の量はこちらもおかげさまで増えてきています。

 

僕の仕事は以前はすべてをこなしていましたが、それぞれの工程のエキスパートがいてくれるおかげもあり、僕はハワイアンジュエリーの模様を彫るという工程が主な分担になってきています。(忙しい時は磨きも石留もやっています。)

 

彫りの世界もジュエリーCADの世界と同じく奥が深く色々な人達います。

 

今でも驚きと発見が繰り返されているぐらいです。

 

でも、昔から僕の事を知っている人はよく何で彫りをやる事にしたの?と聞いてきます。

 

なぜ、そんな事を聞いてくるかというとまだ恵比寿にジュエリーCADの専門学校を作る前の目黒にいた頃にCADを触り始めていた頃には、僕は口をとんがらかせて、これからはCADの時代だ!と一生懸命言っていたらからです。

 

当時の宝飾業界ではジュエリーCADを本格的に教えてくれる環境も整っていなかった事と、出会う人の多くは造型機のクオリティーの低さに、CADは使えない。手作りの方がまし。と言っていた人も多かったからです。(確かに昔の造型機で出力された造形物を見た時には、このCAD目をとる事を考えたら、WAXで作った方が早い・・・。と僕も思いました。)

 

まだ日本にはジュエリーCADの専門学校が無い時代に、絶対にこれからはみんなCADを学ぶ時代が来る。と僕は思い込んでいました。

 

だから、ラヴァーグを本気で作り上げる事にしたのです。

 

そして、今のラヴァーグが出来上がる途中に、色々な人達がジュエリーCADを教えるビジネスに参入してきたり、それまでは見向きもしていなかった学校がジュエリーCADに力を入れ始めたりもし始めました。

 

ジュエリーCADを教える人達が増えると共に、未来はジュエリーCADが出来る人は他の技法以上に増えていく事を確信しました。

 

という事は、手作りの能力を学ぶ人は減っていってしまう。とも思ったのです。

 

ビジネスという視点ではジュエリーCAD一本でブランドを立ち上げて生活を支えるレベルまで持っていく事はそれほど難しくはないと言ってもいいのかもしれません。

 

そういう人達も増えていったので、ジュエリーCADを学ぶ人は今でも各地で増え続けています。

 

しかし、僕は当時ジュエリーCADのデータ作成でいただいていた金額も10分の1程度で請け負う人も出てきて、正に価格破壊が起こっていました。

 

CADのデータ作成だけで、成長戦略を描く事は企業としても難しいと考えてもいました。

 

であれば、未来はどのようなスキルの人が増えていき、減っていくのか・・・

 

CADで出来る事。CADでは出来ない事。

 

ジュエリーCADに取り組んだからこそ、見えてきた事があったのです。

 

それが僕にとっての “彫り” だったのです。

 

しかし、当時たくさんいた和彫りの職人さん達の工賃はとても適正な金額を払ってもらっているとは思えませんでした。

 

和彫りの技術者の工賃も既に価格破壊が起こっていたのです。

 

そこで、また色々な考えを練り直す事にしたのです。

 

そして、あるきっかけがあったのです。

 

それが、当時のラヴァーグに通っている生徒からハワイアンジュエリーを作りたい。とのオーダーだったのです。(目黒の小さい工房の時でした。)

 

当然、当時の僕は作る事も出来なかったし、作り方を教えてあげる事もできませんでした。

 

そこから、ハワイアンジュエリーを学ぶ事に努力をはじめました。

 

ここでもCADと同じように、学校や先生探しをしたのですが、当時は一切ハワイアンジュエリーを教えてくれる学校はありませんでした。

 

そこで、取引のあった工具屋さんの伝手をたどってハワイアンジュエリーを作っている人に出会う事がになるのですが。当然ですが、そう簡単に自分の技術を教えてくれるわけがなかったのです。

 

学びたい。と思い始めてから実は学び始めるのに、2年かかったのです。

 

そして、これも周りの人達の縁と協力のお陰で未来に必ず役立つスキルになる。と確信したハワイアンジュエリーの彫りを身に付ける努力がはじまったのでした。

 

今では、ジュエリーCADが出来る人はたくさんいますが、ハワイアンジュエリーを高いクオリティーで彫れる人は数が少ないです。

 

まぁ、僕達がどんどん教えているので、未来はどうなるかわかりません・・・

 

ただし、もしかしたらCADより技術の習得は難しいかもしれません。

 

でも、難しいからこそ価値がある能力であり続けるのかもしれません。

 

CADを学んだ人には、CADを学んだ人だからこそ分かる、CADでは出来ない事を始めてみる事を僕はお勧めします。

 

 

Pocket