日記

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どうなる宝飾業界Part2

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本日はお日柄もよく、先週素敵なランチのお店を見つけたので誰かにどうしても教えてあげたい衝動にかられていました。

そのお店は、“イタリアンをお箸で食べさせる”というコンセプトのお店で、内装も素敵感たっぷりでした。

お店の前のメニューボードに、牛フィレステーキ、サーロインステーキ、なんとかスパゲッティ、と書かれていて、詳細を見てみると、サラダ、バゲット、ライス、デザート、食後のドリンクと当然メインディッシュがついて、¥1000 と書いてあり、なんだか吸い込まれるように入ってしまいました。

サラダは素敵なお皿に山盛りで、生ハムが2枚ものっていました。

バゲットはナッツが沢山入っていて、とっても香ばしかったです。

フィレステーキはミディアムに上手に焼いてあり、とってもジューシーでした。

ライスはひとつぶ一粒がしっかりとたっていました。

デザートは少し小さめでしたが、コーヒーとあわせて食後の贅沢な時間を演出してくれるには充分でした。

どうしても誰かに教えたい。

ということで、アリーのあきちゃんと小野寺先生をさそって僕はもう一度そのお店に足を運んだのでした。

お店に行く前に2人には凄いいいお店を見つけたんだよと一生懸命プレゼンし彼女たちのテンションを最高潮まで持って行こうと努力をしつつ、お店の前に・・・

値段があがっていました・・・

1200円に・・・

でも笑ってごまかし、店内に・・・

2人はお店の雰囲気の良さにとても喜んでいたように思えました・・・

席にすわり、メニューを確認すると、なんと、デザートが書いてありません。

値段が上がっていたのは笑ってごまかせるけど、デザートがないのはごまかせません・・・」

僕は意をけっして、店員さんに聞きました。「先週は1000円でしたよね、それ
と、デザートがついていましたよね」と・・・

店員さんは笑顔で、「1ヶ月に1週間だけサービスで¥1000にして、デザートをつけているんですよ」と・・・

サービスしすぎです・・・

僕はとても残念な気持ちになったのですが、あんまり2人は気にしていなかったのが幸いでした。

サービスって大切ですけど、無理なサービスや続けられないサービスって、一長一短ですよね。僕のあのお店のスタンダードは¥1000で、デザートがついているのがスタンダードと感じてしまったので、もともとサービスだと知っていれば、そんな風に感じなかったかもしれませんが・・・

知らなかったので、もう感じてしまっていたのです。それがスタンダードだと・・・

せっかくのサービスなのに、今日の僕は不満を感じてしまったのです。(お店の方、すみません・・・、接客と、味は最高です、また必ず行きます)

品質のブレを無くす事ってとっても大切ですよね。ジュエリーも一緒です。僕はアリーを通じてたくさんのお客様に接しますが、ついつい頑張って喜んでもらおうとしちゃいます。なんか盛り上げようとしてしまいがちです。

でも、僕はたまにハイテンションにはなれない時があったりします。そんな僕の品質の差はお客様に不満を与えてしまっているかもしれません。

ジュエリーの品質もそうです。やはり人間が作っているモノなので、品質の差がどうしても出てしまうのも否めません。長年やっている職人さん、まだ新米の職人さん、どうしても差が出てしまいます。もちろん、どこのメーカーも必死に検品をして、品質のブレを無くす努力をしています。

でもチェックすればするほど、プロであればある程、品質のブレを感じてしまうものなのです。

この差を無くす事が、全てのお客様が安心してジュエリーを買える事に一歩前進するという事に僕は確信を持っています。

しかし、品質のブレを無くす事はとっても大変ですが、どうしても取り組まなければいけない事なのです。

つづく

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学校が本当に教えなくてはいけないこと。

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ホリエモン実刑になっちゃいましたね・・・

僕は、ホリエモンをせめるつもりもないし、養護するつもりもありませんが、考えさせられます。

僕の学校には、当然ジュエリーを習いに来る人達がたくさんいます。OLさんをはじめとして、主婦、宝飾職人、学生、CGクリエイター、お花屋さん、いろいろいます。僕はジュエリーを教える事は当然ですが、教室で感じてもらいたい事のひとつとして、人と人のつながりの大切さを感じてもらいたいと思っています。

僕は、最近幸せです。

先日お誕生日でしたが、生徒からメールをもらっちゃったり、ケーキをもらっちゃたり、CDをもらっちゃたり、凌磨のおもちゃまでもらっちゃいました。(凌磨は息子)

誕生日は相変わらず忙しく、家に帰ったのは、23時をすぎていました。

でも、僕の為にキルフェボンの赤いフルーツのタルトを用意して待ってくれている家族がいました。

なんか幸せかなと思います。

ちょっと前に、ホリエモンの事うらやましいな・・・なんて思った事あります。

近鉄買えるぐらいお金持ちだし、六本木ヒルズに住んでるし、芸能人に知り合い多そうだし、しかも僕とほとんど同い年だし・・・

でも今は僕の方が幸せだなと思います。

僕は、六本木ヒルズに住めないし、お金もあんまりもっていなし、芸能人の知り合いなんて、ほとんどいません。

ホリエモン凄いけど、息子の凌磨には、お金がなくても友達に囲まれていたり、困った時に助けてくれる仲間ができるように育てていきたいと思っています。ホリエモンは凄いけど、凌磨はホリエモンのようにはならなくていいと思っています。

たぶんですが、ホリエモンは今さみしいんじゃないかな・・・なんて思ったりします。仲がよかったはずの宮内さんとも離れてしまっているし・・・

お金は大切ですよね。

ホリエモンはお金を稼ぐ事はとっても上手だし、もしかしたら悪い事をしていたのかもしれませんが、お金を稼ぐ勉強は沢山したんじゃないかなと思います。

でも彼が忘れてしまった勉強があると思います。

人と人のつながりの大切さです。

お金をたくさん持った事もないくせにと言われそうですが・・・

世の中お金が全てじゃないですよね。

幸せはお金があっても買えないですよ。

だって、ホリエモンお金持ってますけど、今は、幸せじゃないと思います。

僕の教室では、やっぱり人と人のつながり、大切にしてもらえたらと思います。

だって、幸せになれますから・・・

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僕が、宝飾業界で働く理由Part2

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いつだったかなー指輪が作れるって知ったのは・・・

17才をちょっとこえたぐらいだったかな・・・

ある彫金教室に足をはこんだのがきっかけでした。

僕は、社会に出たら、仕事をバリバリしちゃう、エリート会社員を実は目指していました。将来社長になってやるぐらいの事を夢のように考えていた頃です。

そんな中、そこにいる人達に出会ったのでした。

なんだかとても楽しい、いい意味でゆるい人達がそこにはいたのです。

そこで出会った人達は、とても素敵な人達で僕はそこにいるのが少しずつ好きになっていった事を覚えています。

ぼくは宝飾業界の実情など知らずに漠然と、そこにいる人達を“うらやましいな”なんて思うようになり、いつか僕もこんな仕事ができたらとほんの少し思い始めたのでした。

しかし、僕の夢はエリート会社員でもありました。この宝飾業界で僕が戦って行くには必要な事はなにかを考えなくてはいけなかったのです。

そして、僕はまず全く違う業界の営業を頑張る選択をしたのでした。

今、思い出すとジュエリーから離れていた時間は実はとても大切な時間で、ビジネスを考える思考を与えてくれたとても有意義な時間でした。

その時、僕を見捨てないでいろいろな事を教えてくれた先輩・上司・職人の方々・そして先生達、改めてどうもありがとうございました。

離れたから見えてきた事。

自分のできる事よりも、お客様がして欲しい事を考えなくてはいけないという事。

消費者のニーズの変化が激しく、流行がとてもスピーディーに流れて、変化が激しいという事。

そして、自分自身も変化を拒んではいけないという事。

古き良き時代を思い出にする事はいいけど、しがみついてはいけないという事。

動く前に考える事、考えただけで終わらせないで、行動に移さなくてはいけないという事。

もっともっと、いろいろあるのですが、これくらいにして次にいきます。

僕は、人に出会う事が大好きです。

もともと僕の原点は、作る事も好きでしたが、教室の雰囲気が大好きだったし、たくさんの人と出会える学校経営という選択をした事は、必然でもありました。

そして、自分自身が受けてきた教育に対する感謝や不満を思い出すと、どんな教室にしたら生徒が喜んでもらえるのかを考えました。そして、宝飾の現場の人達にもどんな学校の卒業生が優秀で、どんな人材を育てていかなくてはいけないのかをたくさんの方からアドバイスをいただきました。

そうすると、明確に自分自身に足りないところが見えてくるのでした。

つづく

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サマンサタバサがスタイライフをTOB

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サマンサタバサがスタイライフをTOBするそうです。

僕はこの事は、宝飾業界で前向きに活動する全ての企業が興味のある出来事でもあり、そして必然を感じしている出来事でもあると思います。

僕はよく生徒達にも、「今はモノを仕入れてきて、マージンをのせ差額で利益をあげる時代ではない」と言います。

もし、仕入れ先から、仕切りの値段を突然上げられたり、突然仕入れができなくなってしまうリスクも今時あるからです。

ジュエリーの小売店も自社商品の開発能力を持つべきだし、メーカーや工場(こうば)も販売ルートを確率しなくてはいけない時代だと思います。

もし、サマンサが、スタイライフのようなeコマース能力にたけている企業を傘下におさめ、積極的にジュエリーを含めた商品のネット販売に力を入れて行く事になるとどうなるのでしょうか?

今までネットショップは、店舗がもてない小さな企業でも、バーチャルなお店が持て気軽に消費者にアクセスができる事が魅力でした。しかし、アナログでも認知度や販売力が高いサマンサのようなブランドがデジタルにも進出してくると、ネットショップのみのジュエリーショップは厳しい戦いをしいれられるでしょう。

また、地方の小売店や、ショッピングセンターに出店している店舗なども脅威にさらされます、地域密着戦略で顧客をかかえてなんとかやりくりしてるところは、わざわざ東京に足を運びサマンサのお店に足を運ぶのは面倒、または見てみないとわからないなどの実店舗のアドバンテージもなんらかの形で解消されて行く事もありえます。

まさに勝ち組、負け組の様相がかいま見えます。

しかし、いい意味でも大きな可能性があります。

やはりジュエリーはもっと気軽に、素敵に、楽しめるモノであるべきだし、今回のサマンサががんばってくれれば、もっと身近なものになってくれるはずです。今や小学生でもアクセサリーをつけている子が増えています。少ないお小遣いで素敵なアクセサリーが買える日も遠くないのかもしれません。

サマンサには是非頑張ってもらいたいものです。

そして、僕らも大きなブランドや企業には負けないように、彼ら以上の努力をしっかりしていかなくてはと、感じた今日の出来事でした。

ちなみに、なんと月間ネット販売のみで2000万も売り上げをあげているサイトもあるので、足を運んでみてはいかがでしょうか

ベーネ・ベーネ という甲府の企業が運営しているサイトです。

http://www.rakuten.ne.jp/gold/bene/

ここは、ジュエリーの品質はもちろんですが、とにかくネットでの企画がとてもタイムリーで斬新です。ネットならでは戦略がとても上手なジュエリーショップですよ。

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どうなる?宝飾業界?

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前回の続き・・・

他の産業はどうしているのかというと、こんな話があります。僕は少しだけカメラが趣味です。ニコンの最新一眼レフデジタルカメラを買った時の事です。

デジカメなんて精密機器、しかもその年のカメラオブザイヤーに選ばれた機種です。当然、メイドインジャパンだと思いますよね。

メイドイン台湾でした。

昔は日本の方が技術が高くて、アジア諸国は安いけど品質が悪いなんて時代もありましたが、時代も流れグローバル化がどんどん進み、国際分業の時代になり、技術だけでなく、技術者までもが海外に輸出され、世界標準の品質の均一化ができる時代になったんでしょうね。

僕の友人におざわってぃという人がいるのですが、その友人のやまちゃんという人も、ファスナーの金具を日本で作っていたのですが、去年海外に輸出されてしまいました。

輸出だけではありません。

技術や技術者の輸入も盛んなのです。

宝飾業界において、東京では御徒町、日本全国では甲府などメッカがありますが、御徒町の宝飾工具の販売店の方から聞いた話ですが、もう御徒町の宝石業者の9割以上が韓国や中国の人材となんらかの形でかかわっていると聞きました。

彼らが宝飾業界に参入する事により、価格破壊が現場でも起きてしまいました。
OEMが盛んな現在、発注サイドも必死です。地金相場の高騰やマーケットニーズの多様化により、昔のような利益率の確保が難しくなってきている現在、企業努力としては当たり前ですが、コストカットをしいられます。

そのしわ寄せは現場の職人にもふりかかってきます。工賃の値下げを強く求められてしまうのです。今まで1000円もらえていたものでも、「こっちの業者は200円でやってくれるから、200円にして」、その無理な要求に応えられない業者は倒産においこまれ、無理な値段でうけおっている業者は、忙しいけど適正な利益をもらえない構造になっている業者もふえてしまっています。

昨日、御徒町の老舗の宝飾工場の営業の方がアリージュエリーに足を運んでくれたのですが、初任給が現在13万円だという事でした。

けちけちしているから、そのお給料ではないのです。その額を学校卒業したての新人に払うのがせいいっぱいの会社が多いのが実情です。

もちろんそうではない業者もありますが。

企画が当たり、ロットがまとまる仕事は(イコール利益があがる仕事)海外に、船代のもとをとれない、小ロットのものは国内に、時間がある仕事は海外に、急いでいる仕事は国内に、要するに、忙しいけど、あまり利益がとれない仕事が国内に残ってしまい、利益がとれないから、人件費の高い日本人ではなく、外国の方に仕事を依頼するという悪循環ができてしまっているのです。

僕はこの構造をなんとか変えられないかという事を、よく業界の人達と話します。

この悪循環を変えない限り、若い、有能な人材がこの業界に参入してこなくなってしまうからです。ほんの少し先にこの業界に足を踏み入れた僕達にはこれから、この業界に夢を見ている人達に少しでも明るい道標をのこしていく責任があるとおもっているのでした。

つづく

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