そうだったのか・・・
という事があって、改めてご説明をします。
ラヴァーグでは、ここ最近シーフォースが販売しているRhinoGOLDの通信講座の開発を続けていました。
そんな中、メーカーでもある成島さんからも、ラヴァーグはEVANCEをやめてしまう印象を持っているとのご指摘を受けました。
そんな印象になっていたのか・・・
少し反省するとともに、結論から言っておきます。
ラヴァーグは今後も EVANCE EDITION のスクーリングは続けていきます。
というより、ずっとそうしてきていました。
僕は、まずシーフォースのRhinoGOLDの価格戦略は思い切ったな、という印象を持っています。
アプリクラフトのサポートを受ける事はできませんが、ライノセラス単体の販売価格を下回る価格設定をしてきた事は新しい風を宝飾業界に吹き込んだ事は間違いないでしょう。
ソフトウェアの販売というのは、実はとても難しい事を知っていますか?
簡単に安くするとは言っても、社内にサポート体制を構築するだけでも設備や人材を育成していかなくてはいけないのです。
また、企業間取引ですから、個人の小資本でお土産を買ってくるという感覚での小ロットな取引ではありません。
いくら、仕入れ値といっても100本単位での投資はどれくらいのコストがかかるかは想像できると思います。
宝飾業界のソリューションは部分だけでは語れません。
例えば、ラヴァーグに生徒が増えると、生徒達はその後どのような経済活動をしていくかを考えてみると分かります。
その過程で、ソフトウェアを購入したり、造型機を購入したり、造形サービスビューローに行ったりします。
ラヴァーグの在校生でも数百万の造型機を買っている生徒もいたりします。
そして、キャスト屋さんにいき、石屋さんに行き、工具屋さんに行き、磨きの職人や石留めの職人。
メッキ屋さんに行くなど、様々な所で成長して行った人材が日本の工具屋さんや材料屋さんなどに、経済活動をしていってくれています。
この一連のソリューションを考えると風が吹けば桶屋が儲かるという事で、それぞれが連携をとって産業を成長させていくのです。
なので・・・
そもそもソフトウェアの販売というハードルが高い仕事をシーフォースが取り組んでいく理由はソフトを買ってくれた人が造型機を購入してくれたり、工具を多く消費してくれる人になったり、大きなソリューションを考えて、あの値段で出せたのだと思います。
キャスト屋さんが仕事を増やしたいと思ったら、キャストをやります!と大きな声を上げるだけでは今の世の中仕事が増えていく事は難しいので・・・
メッキ屋さんが、コンテストをしたりして少しでもジュエリーを作る人を増やそうという取り組みもあったりするのです。
僕は、シーフォースの価格戦略には敬意は払っているし、少しでも低価格で販売してマーケットを広げようとしてくれた、シーフォースの佐々木さんの事を信頼しています。
という中、ラヴァーグはエヴァンスから離れていっているとの印象を受けさせてしまった事は、エヴァンスを開発しているなるしまさんに対して少し配慮が足りなかったと反省しています。
僕は、ライノセラスEVANCEの良いところをたくさん知っています。
通信講座は、低価格で購入する事ができた、GOLDユーザーを少しでもレベルアップしていけたらとの事で開発をしました。
通学している生徒達には基本的には学ぶソフトを選んでもらっていますが、現在それぞれの特徴を説明をすると、ほとんどの人達が、まだEVANCEでの受講を選択しています。
そもそも、ソフトウェアの開発の方向性が違うので比べるものではないのですが、現在は通学している人はEVANCE,通信講座はGOLDという状況です。
たぶん、これはしばらく変わらないと思います。
高いレベルを追求していく為には、細かいTIPSを説明しながらマンツーマンで進めていかなくてはいけないのが、ラヴァーグでのEVANCEの習得方法でもありますし、僕達の教え方です。
職人として、いろいろなレベルのモデリングを請負い、納期などに追われるケースがある人の場合、スピードという重要なファクターを追い求めるのであれば、EVANCEを勧めています。
一般的に商品の販売を目的として、ここ最近のトレンドを軸にモデリングをするだけでいいという人達にはGOLDでも充分という事なのです。
というか、単体のライノでもできたりします。
それぞれの目的や方向性にあわせて僕達はソフトウェアの選択のお手伝いをしています。
それと、今日話をしていてもう一つ勘違いをさせてしまっている部分があったのですが、ラヴァーグのCADの講習方法はマンツーマンです。
教壇に先生が立っての一斉授業の形式をとっているCADスクールも今年に入ってから開校しています。(受講生から二ヶ月前ぐらいに聞きました。現在は変わっているかもしれません)
今まではあまり表には出ていませんでしたが宝飾クラフト学院のCADコースもセミナー形式のスクーリングと聞いています。(違っていたら、教えてくださいね。)
このような授業形態も良い所があります、同じレベルの生徒達が周りにいるので、みんなでいろいろと問題点に取り組んで行く事ができたり、共通の話題がある人達とのネットワークが構築されていく事は大きなメリットです。長いジュエリー業界の活動では、必ず友人・知人・同級生の力は支えになってくれるはずです。
そして、大きなスペースさえ既存のスペースを活用できるのであれば、少ない講師で大勢の人に教える事ができるのは、コストパフォーマンスがいいのです。
その為、低価格の授業料が設定でき、受講する生徒達にとっても大きなメリットになります。
ちなみに、クラフト学院のCADの受講料は3DESIGNが6万円、ライノセラスが5万円です。
ヒコは12万円ぐらいだったかな・・・
授業のレベルを気にする人もいるかもしれませんが・・・
どこもそうですが・・・
最初は低いかもしれませんが、高くなるのは時間の問題です。
みんな、成長していくのです。
それと比べて、ラヴァーグにはCADを教える事ができる先生を現在僕を含めて5名の先生が在籍してくれています。
みんな、現役で自分自身のブランドを持っています。(売り上げはこれからという人もいるし、おぉ!という人もいます。)
ターゲットと環境が違うので一概に比べる事はできませんが・・・(ラヴァーグにはそれぞれのデザインに合わせる為に、造型機が5台あったりします。必要だったからですよ・・・。)
なぜこのような体制になっているかというと、ラヴァーグの講習方法がマンツーマンだからです。
ひとりひとりのレベルと進行状況に合わせて進めていき、それぞれの苦手なポイントを相談しながら進めていく形式をひとりひとりに合わせてとっているからです。
3人の生徒に3人の先生でそれぞれのレベルの課題を講習しているという事もあります。(後ろでそれぞれの生徒をじっとは見張っていませんが・・・)
それぞれの先生にも特徴があるので、生徒達も先生を選んで質問する事ができます。
僕達はこの講習方法を一斉授業形式と比べてマンツーマン形式といっています。
一斉授業の良い所は書きましたが、デメリットは優秀な人と、ゆっくりな人のペースを合わせていかなくてはいけないという点がデメリットです。
優秀な人は進行が遅いと感じてしまうかもしれません。
ゆっくりな人は、進行が早いと感じてしまうかもしれません。
もう一回質問したくても、なかなか質問がしづらいケースもあるかもしれません。
そのような事がないように、僕達は多少コストはかかりますが、マンツーマン形式をとっています。
そして、テキストを使っての授業は総合コースの場合、半分です。
残りの半分はオリジナルデザインを先生達とあーでもない、こーでもないとやりながら、進めていきます。(ここはテキストにはできません。応用力や考える力を持ってもらう為でもあります。)
ここで、本当の自由な力がついてきます。
まぁ、マンツーマン形式しか取れなかったという事情もあります。
大きな専門学校などのように、一度に何十人も座れるスペースを用意して、パソコンとソフトを用意するのは金銭的に無理でした。
一斉授業をする事ができなかったというのが、本音です。
最初は学校も小さかったので、僕一人、生徒一人の物理的にマンツーマンでしたが・・・
生徒が増えてくれて、設備を増やせたり、優秀な人材も集まってくれたので、今では何名かを同時にマンツーマンで教える事ができるようになっているとの事です。
ちなみに、CADのビジネス活用方法や、セールスプロモーション戦略についてなどの授業は一斉にやったりしますけどね・・・
という事で、EVANCEのなるしまさん、誤解を生んでしまうような事になって、残念な気持ちを持たせてしまってすみませんでした。
今後ともEVANCEとは、ラヴァーグのスタッフ・生徒共々つき合わせてくださいね。