昔、学校の先生にデザイナーはジュエリーの造りを知らなくて良い・・・
という事を言われた事があります。
他に、何人かにも同じような事を言われた事があります。
そのような事を言う人達が口を揃えて、その理由を言っていました・・・
デザイナーが造りを知ってしまうと、斬新なアイデアが生まれなくなってしまうから・・・
物理的に技術的に考えてしまい、デザインが既製のアイデアで凝り固まってしまうから・・・
と・・・
その時は、「ふーん」という感じでした・・・
でもね・・・
本当ですかね・・・
造りを知らなくて良いというのは・・・
たぶん・・・
今はもう違うと思いますよ・・・
だって、僕の学校には現実にジュエリーデザイナーとして活躍している人達が通っています。
僕の学校のジュエリーデザイナーの人達は・・・
今、一生懸命造りを身につけようとしています・・・
いつも、真剣です。
自分で湯口をとらないと、どこにキャスト屋さんが湯口をつけるのかを知れません。
自分で磨いてみないと、磨きやすいところと、磨きにくいところ、磨けないところの違いがわかりません。
磨けないデザインと、磨けるデザインがジュエリーにはあるのです。
自分で一度でも石を留めてみないと、石が外れやすい、石が傷つきやすいなどのデザインの違いがわかりません。
何も、うまく磨けたり、うまく石留めができる必要はないかもしれませんが、一度でも理解しておく事は重要です。
今、少しだけ遠慮して書きましたが・・・
やっぱり書き直します。
うまくできた方がずっと、ずっと楽しみや可能性が広がります。
何が言いたいかというと・・・
デザイナーが造りを知らない方が、斬新なデザインが生まれるというのは今まではそうだったかも知れませんが、僕は違うと思っています。
少なくとも、僕の学校の生徒にはそうは教えません・・・
造りができる人が、デザインをする時代ですし・・・
デザインができる人が、造りをする時代だとも思っているからです。
ふと、そんな事を今日は書いてみました・・・