昨日のブログの続きです。
という事で、明日からベトナムのハノイ経由でハイフォンへ行って来ます。
ベトナムというと南部のサイゴン(ホーチミンシティ)が有名ですが。
北部のハノイから海側に移動した町ハイフォンです。
ここは、工業地帯になっているとの事で、世界各国のいろいろな工場が集まっている場所があるそうです。
ちなみに、日本の宝飾メーカーの工場もいくつかあるとの事です。
海外に工場を持つ。
というと、当然ですが、小さなメーカーやブランドでは難しいです。
でも、人件費の安さに目をつけた色々なブランドが、中国やタイから、少しずつベトナムにシフトしている所もでてきているそうです。
最近はミャンマーなどもインフラが整い始めて色々な産業が注目し始めてもいます。
海外で生産している。
この話はもう10年以上前から色々な所で耳にして、すごいなぁ・・・と思っていたりもしました。
これまでも、何度か海外に生産を依頼する機会はあったのですが。確かに工賃は安いのですが・・・
海外に送る送料や関税。または海外送金手数料などを計算すると、少ないロットでは値段が合わないのです。
販売力のあるメーカーが大きなロットを発注してはじめて、海外の工賃の安さを享受できる。
販売力がない会社は、売れるかどうか分からないのに、頑張って大量発注はできません。
在庫もあまり増やしたくないのです・・・
大企業のスケールメリットがあってはじめて海外生産は可能になる。
というのが実情で、小さい会社こそ、駆け出しのブランドこそ、有名ブランドより原価を下げて、ブランディングが完成するまでは、多少の割安感を武器にファンを増やす。という事をしたいのに、有名ブランドや大きな会社よりも、力がないのに、原価が高い。
原価が高いのに、あまり売れない。ので、利益も少ない。
こんなスパイラルです。だからなかなか、デザイナーズブランドを軌道に乗せる事が難しい・・・
そう思って何年も僕達も戦っていました。
でもね・・・
やっぱり誰かが小ロットの海外生産の道を切り開いていかなくてはいけない。と思い。去年からいろいろな人達と小ロットでも海外に発注できるインフラ作りを準備してきました。
ちなみに、石留めひとつとっても、海外の工賃の安さには驚きました。
ちなみに、甲府や御徒町で個人で石留めを小ロットで依頼をすると、1ピースあたり、200円~500円ぐらいの値段を言われます。(それでも、準備などを考えると大変安い値段なのかもしれません。)
同じ石留めを実際に海外に出してみました。
なんと1ピースあたりの工賃は10円台もちらほら・・・
ちなみにうちの商品の1つにペンダントトップに石留めを48ピースする奴を国内の工賃で計算すると・・・
ピース/200円だったとしても、9600円の石留め工賃です。
それが・・・なんと1000円しない工賃でできるのが海外生産です。
10分の1以下です。そんな原価で大企業は商品を作っているのに、小さなブランドはその10倍以上のコストをかけて商品を作っているのに、マーケットの価格よりも高い価格設定を出来ている所はとても少ないのが実情です。
これ、なんとかしないと・・・。
ラヴァーグの校長先生として、生徒たちというか、小規模メーカーの人達の為にも、小さくても海外工場を持てるように、話をまとめてきますね。
まぁ、いろいろなトラブルは経験をしながら乗り越えていくものだと思っております。