2016年 5月 の投稿一覧

小売店向けジュエリーCADソフト。

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つい先日ご入学の方からの相談。

 

ジュエリーCADが出来るようになると、在庫を持たずにブライダルなどのビジネスに参入できるとアドバイスをいただいた。という事です。

 

その話が本当なのか?と思いいろいろと調べたり、人に相談した所、ラヴァーグたどり着いたそうです。

 

ジュエリーCADが当たり前になるちょっと前からつい最近まで、よく話題に上がったのが、「 フルオーダーが・・・ 」というキーワードはジュエリーCADにかかわっている人達の間ではよく飛び交っていました。

 

コンピューターグラフィックで見せれるから、在庫も持たずに・・・

フルオーダーを求めている人が集まる・・・

みんな、人と同じものは身に付けたくない、だからフルオーダーができればビジネスが上手くいく・・・

 

などなどです。もっといっぱいありましたが。

ジュエリーCADの造型機を販売している会社。

ジュエリーCADソフトを販売している会社。

ジュエリーCADを教えている人達。

みんなこの話をしていました。

 

だから買いませんか!

だから、学びませんか!

 

確かに、一理あります。間違っているとは思ってはいません。実は僕も最初はジュエリーCADが出来る人がお店を出すとそうなるのでは・・・。と思っていた時期がありました。そして、数年前からもう言ってはいませんが、昔は僕も似たような事を言ってしまっていた時期もありました。(その時は、そう思い込んでいたからです。)

 

ただ、もう僕も恵比寿でお店をオープンさせて11年目。

同時にジュエリーCADを本格的に教え始めてからも11年目。

 

たぶん、最も多くの人がジュエリーCADを学びに来てくれた学校では。と感じています。

 

お店も経営して、今では全国に11店舗分の卸もやっていて、色々な人達からのアドバイスもいただいた結果。感じている事をいいます。

ジュエリーCADソフトがどんどん進化して、誰にでも簡単にCADソリューションを手に入れる事が出来るようになっても。フルオーダーが単純に伸びる。という事にはならないです。

 

もし、フルオーダーの売り上げが伸びた。という結果が出たとすれば、たぶんそれはジュエリーCADのソリューションとは関係がない大切な事が出来ていたからだと思います。

 

そもそもフルオーダーという商品はあまり需要がないのです。

 

ほんの少し自分らしく。

ほんの少しオリジナリティーを加えたい。

 

そんなニーズには需要があります。

 

でも、僕の周りにはフルオーダーをした事、今までで何回したことがある?と聞いても、ないという人がほとんどです。

 

そこで、僕が授業でよく言っている事を今日は書きます。

 

「人と同じものは身に付けたくない。」という人は多いですよね。

 

この質問にはほとんどの人が 「 はい 」 といいますが。

 

そこが少しだけ、ずれてしまっている人が多いのです。

 

多くの人は、身近な人とファッションが被ってしまうのが嫌だと思ってはいます。

または、尊敬していない人とファッションが被ってしまうのが嫌だとも思っていますが。

 

尊敬している人と被ったりすることは嬉しいのです。

あこがれている人が、自分と同じものを身に付けていたら嬉しいのです。

 

好きな人と被る。のは嬉しいという感情の方が強いのです。

 

だから、みんなはファッション雑誌をチェックするのです。

 

あこがれている人達と同じようなスタイルに近づけたいという人は多いですよね。

 

みんなが買っているものは買いたいのです。

 

流行っているものは欲しいんです。

 

でも・・・

 

身近な人とは被りたくないだけなのです。

 

そのポイントが分かっていないと、オリジナリティーという言葉のもとに、見た事も聞いた事もないものを作り出してしまう人がまだいるのです。

 

ジュエリーCADのソリューションを導入していないブランドはもう無い。と言ってもいいのではと思っています。(もしかしたらあるかもしれません)

 

でも、ジュエリーCADを強く打ち出している成功しているブランドはほとんどありません。

 

お客様はコンピューターグラフィックではなかなか心が動かないのです。

 

手に取って触れる。

 

バーチャルリアリティーがどこまで加速していくかは期待していますが。

 

現在の日本のマーケットにおいては、LIVE感はとても重要なのです。

 

在庫は大変です。

突然いっぱいは持てません。

 

置き換えられるものはデジタルにどんどん置き換えて良いと思っています。

でも、置き換えてしまってはいけないものも沢山あるという事をみんなには知っておいてもらいたいです。

 

小売店の人達が一番よく分かっているはずです。

 

デジタルに置き換えて良いものと、置き換えてはいけないものの違いは。

 

僕も、自分でお店を持っていなかったら気が付けなかった事かもしれません。

 

でも、今はそう感じています。

 

小売店の人達がジュエリーCADのソリューションを入れる事は僕はとても良い事だと思います。

でも、その目的は “フルオーダー” という商品をお店に増やす。という単純な目的ではありません。

 

昔から繰り返して言っていますが、今はメーカーも小売りを始めています。

 

だったら、小売店もメーカーになる努力を始めるべきだと思っています。

 

僕はお客様が求めている事は、プロフェッショナルが自信をもって勧めてくれるジュエリーを欲しいという人の方がまだまだ多いという事。

 

フルオーダーが楽になる。のではなく。

 

販売や接客のプロから見たお勧めの商品を昔より簡単に作り上げる事ができる。

 

仕入れていただけの小売店が、メーカーになれるのです。

 

これが、CADの最大のメリットだと思っています。

 

販売スタッフも自信が持てる自社商品が増えていく事は嬉しいものです。

 

フロントで使いこなす前に、バックヤードでの使いこなしをしっかりと検討してもらいたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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ラヴァーグジュエリースクールとは?

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ラヴァーグはどんなジュエリースクールなのか。

 

そんな話題に今日はふれてみます。

 

僕は学校長でもあるので、学校の進むべき道を決めていく責任があると思っています。

 

ラヴァーグを設立した当初。

 

ジュエリーCADのソリューションに力入れていく。なぜならそれが、現場で求められている能力だから。

 

色々なメーカーや工具屋さんと話を積み重ねて、既にたくさんジュエリースクールや彫金教室がある中でどんな学校が求められているのか。

 

それを考えながら、今日まで学校を育ててきました。

 

本気の人が通う学校にして欲しい・・・

気軽に通える学校にしてほしい・・・

就職してから離職しない人材を育ててほしい・・・

即戦力を育ててほしい・・・

 

いろいろなオーダーがこれまでも学校にはありました。

 

右に進むと左に進めなくなく。

まっすぐ進むと曲がれなくなる。

 

色々な決断をしてきました。

でも、ここ数年生徒達と話していると、学校のあるべき姿とは僕達が決めていくというより、生徒達が求めている処にあるという事を感じています。

 

ジュエリースクールを卒業しても現場では使えない・・・

モノ作りが好きだから就職したけれども、ビジネスとアートの違いがわかっていない。

趣味と仕事の違いが分かっていない。

 

僕は宝飾業界の人事の人達と話す機会が増えてきているので、ジュエリースクールや彫金教室で学んでいる人達と企業とのギャップが大きい事を感じていました。

これは、右に行くと左にいけない。というようなイメージです。

 

でもね、僕は自分自身でモノ作りが好きだけど、ビジネスにも興味がある毎日を過ごしてきたつもりです。

 

美大生やアートに取り組んでいる人達はお金にならない。という話もよく聞きますが。

僕はやり方次第だと思っています。

 

先程の現場では使えない人達がなぜ生まれてきてしまっているのかをじっくりと考えてみると。

 

その理由は簡単です。現場を離れてしまっている人が教えていたり、ビジネスの全体像を知らずに、一部分だけしか見えていない人が教えているからなのでは・・・という仮説をたてました。

 

そこで、ラヴァーグのスタッフに求められるスキルを1つだけ限定させてもらいました。

 

ブランド(会社)を成功させる為に努力をしている。

 

具体的に言うと、僕達のプアアリの成長にかかわっていくか。自分のブランドをしっかりと成長させる為に、目に見える努力をしているか。という事です。

 

マーケットを調べ上げ、企画を立て、デザインを考え、試作を繰り返して商品を作り、自社のマーケティングルールにのせて、お客様の反応を見て改善を繰り返す。

 

または、他社や他人の力を人間力やお金の力を借りて動かし、反応を見て、改善を繰り返す。

 

どんなに小さなジュエリーブランドでも当たり前にやっている事を真剣にやっている人しかスタッフにはなれない。というルールに変更したのです。

 

僕はモノ作りはしっかりと生活を支える事が出来る仕事になる。と強く感じています。

 

しかし、今までの視点(授業)では足りないという声が、業界各所から上がっているのも事実です。

 

技術の習得も大切です。

 

でも、それと同じくらい社会人としての能力の習得も大事なのです。

 

その両輪がしっかりとしてこそ、人は自分の進みたい道を進んでいく事ができるのです。

 

ラヴァーグとはどんなジュエリースクールですか?

 

と聞かれたら。

 

モノ作りと社会人としての成長の仕方。両方を学ぶ事が出来る学校です。と伝えていければと思っています。

 

 

 

 

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