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2015年 10月 の投稿一覧

カンカン・トントン・コンコンコン。ジュエリーCADスクールに必要な音とは。

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さて、今日はうちの通信教育でジュエリーCADコースを受講してくれた人が遊びに来てくれた時の話です。

彼女の家はちょっと恵比寿に通う事が難しい県にあります。でも、たまたま東京に来る用事があったので恵比寿に顔を出してくれました。

もうLessonは終わっているので、自分の思っているものが出来るようになってきて、パソコンの前に座っているのが楽しくなってきました。と言ってくれたのが顔を見る事が出来ない通信講座の生徒さんのほっとする一言でもありました。

ただ、やっぱり悩みがあるそうです。

それは、パソコンの画面だけでいくらCADが出来るようになっても、画面の中では成立しても、なかなか製品にする事ができない。

という悩みでした。

どういう事かというと。

問題1 CADで上手く描けた。と思っても3Dプリンターでお金をかけて出力してみたら、思っていたものと違っていた。

この問題は現場で仕事をしている人もよくある話です。実物は数㎜なのに、パソコンのモニターは30cm以上あります。何倍にも拡大してジュエリーCADはモデリングします。ので、太いと思っていたものがとっても細くなってしまったり、曲がっていると思っていたものがほとんどまっすぐになってしまったり。とモニターと実物のギャップに苦労するのです。だから、造型機を用意しないとこのギャップを体感させてあげる事が出来ないので、3Dプリンターを学校内に用意しているジュエリーCADスクールが増えてきているのです。

しかし、3Dプリンターがあれば良いのか。と言うとそうではありません。

多くのジュエリーメーカーが複数台の3Dプリンターを所持している理由とは。

一言で3Dプリンターと言っても、色々な種類があるのです。

インクジェット造形方式、光造形方式、金属切削方式、WAX切削方式、FDM方式などなどです。

なぜ、ジュエリーメーカーが複数台の3Dプリンターを所有するのかというと、それぞれのプリンターには得意な形状と不得意な形状があり、高額な3Dプリンターでも出来ないクオリティーが低価格(100万円前後)のプリンターだと綺麗に出来る形状もあるのです。もちろんその逆もあります。

また、全てをジュエリーCADのソリューションで作り上げる事も難しく、手作りを始めプレスやワイヤーカットなど色々な知識や設備を駆使してみんなが何気なく手に取っているアクセサリーやジュエリーは作り上げられているのです。

実はジュエリーCADを学ぶという事は、あくまでもジュエリーを製作する過程でのひとつの手段を学ぶという事なのです。

自分が思い描いているデザインはどのような方式をもちいて製作するのが楽で綺麗なジュエリーが出来るのかを知り、適切な選択が出来るようにならなくてはいけないのです。

ラヴァーグではそれを体感してもらいたいと思っているので、各種3Dプリンターを、トップブランドと同じ様に用意しているのですが、これでも、まだまだ足りない事があるのです。

3Dプリンターの種類によって後処理がぜんぜん違ってくる。

 

これも、プロとして活躍している人なら分かる事なのですが、造形方法によって造形物の後処理が変わってきます。例えば、光造型などはサポートという支えが付くので、これを綺麗に取る為には少し技術が必要だったりします。また、CAD目と言われている地層のようなスジを取る事も必要になってきます。(キャド目がほとんど出ない造型機も出てきていますが、寸法制度を見越したデータ作りが必要だったりします。)

フルエタニティーリングなどサポートをつける事が出来ない形状はインクジェット造型機が向いているのですが、インクジェットの造形物はもろいので、慎重に扱うテクニックと、造形する時にも少し工夫をしておいた方が良い場合があるのですが、造形サービスビューローの仕事は頂いたデータをそのまま造形する事が仕事なので、持ち手を付けておくと後加工が楽になる。心金に入れて叩くのであれば、ここはつなげておいた方が良い。などなどを考えた造形用のデータ作りも知識と経験が必要になってくるのです。

ここに金属切削機などの知識が加わってきます。鋳造(キャスト)では表現できないけど地金だと上手くいく。というデザインなどには向いているのですが、刃物やCAMの問題もあって、これもまた、そのままのデータではなく造形用の工夫をしたデータ作りを必要とする部分があるのです。

光造形・インクジェット・金属切削機など、CAD目を取るのにもそれぞれの取り方があったりします。

しつこいようですが、みんなが何となく手に取っているアクセサリーやジュエリーはそんな工夫の末に出来上がっているのです。

問題2 やっぱりジュエリーCADを学ぶ為には工房は必要です。

工房を造るというのは実はとても費用がかかります。ジュエリーメイキングをトップレベルで作る為にはとても多くの設備を必要とします。ジュエリーCADだけを教えるよりもとても広い場所が必要になってきます。もちろん家賃などの固定費もおおきくなってしまいます。

 

でも必要なんです。

 

工房がなぜ必要なのかというと、多くのジュエリーCADを教えている人達の実績やキャリアを見てみれば分かると思います。

ほとんどの先生たちは、手作りの実績を明記しています。だからCADができるのだ。と・・・。

そのとおりだと思います。

やっぱりジュエリーCADだけ学んでいても使い物にはならないのです。

ほとんどの先生達は、CADの歴史よりも手作りの歴史の方が長い人がほとんどです。そしてその重要性を説いています。

そして、ジュエリーCADの先生の多くは沢山の造形や沢山のCADの実績を経験して先生になっているはずです。

最初から先生になろうと思っていた人は少ないように思います。つくって、失敗して、身についたんです。

 

だから、やっぱりジュエリーCADのスキルと手作りのスキルの両方を学ばなくてはいけない。という事なのです。

この2つを学ぶ環境を用意する事は少し大変です。

 

僕らもジュエリーCADを教える前に目黒で6年間手作りの技術を教える設備と経験を整えてから、10年前に正確に言うとその1年前ぐらいから準備を開始して、日本で初めてジュエリーCADを専門的に教える学校として恵比寿に開校しました。

さっき、3Dプリンターが5台あると書きましたが、最初から5台はもちろんありませんでした。(最初は小さなWAX切削機1台でした。)

10年かかって、設備を整えてきたのです。

そして、10年やってきたからこそわかる事があります。

ジュエリーCADを学んでいる人達のほとんど全ての人が、学校では音を出します。

 

カンカン・コンコン・トントントン  と・・・(もちろんキーボードを押す音も出しますが。)

 

この音がしてくると、ジュエリーが出来上がりに近づいてきている証拠の音でもあります。

 

通信講座で頑張ってくれた子の話に戻りますが。やっぱり、本当に作らないと学べない。と言っていました。もちろん日本全国には彫金教室がたくさんあります。

カンカン・トントンに囲まれている人は、囲まれながら通信講座で学ぶ事ができますが、やっぱり先生にお願いして学校にCADの設備を少しずつでも良いので入れてもらうお願いをしてみるのも良いかもしれません。

繰り返しますが、3Dプリンターで出力しないと分からない事もあるし、綺麗に鋳造したりゴム型を取る為にはある程度の造形物の処理をしなくてはいけないし、最後にやっぱり磨いたり石を留めたりしなくては残さなくてはいけない地金の厚さや磨いていく時の減り方などを学ばなくてはいけないんです。

 

ずいぶん長くなってしまいましたが、もう少し次回に続きを書いていきたいと思います。

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技術があるのに、仕事がない人達。

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さて、ちょっと厳しいタイトルですが。

 

先日、僕の所に来た依頼をよくよく聞いてみると。

 

納期が非常にタイト。

 

正直断りたいぐらいタイトでした。(すみません・・・)でも、頑張りましたけど・・・。

 

なんで、こんなにタイトなスケジュールになってしまったかというと・・・

 

違う業者に依頼をしていたのですが、対応のスピードが遅くて上司が怒っちゃって、取引をやめる。という状態になってしまったので。

 

僕が、仕事の状態を見てみると仕事のクオリティーや実績は高い仕事をしていました。

 

でも、連絡事項が遅い。

 

たったこれだけ?

 

これだけの理由で150万からの仕事が流れ出ちゃうんです。

 

僕はよくこんな話をスタッフにします。

 

算数では

 

100-1=99 だけど

 

仕事の場合は違うんだよ。

 

100―1=0 じゃなくて、マイナスになっちゃうんだよ!という話です。

 

なぜマイナスかというと、仕事がなくなっちゃう段階ではゼロですが、あの人は連絡がしっかりできない。連絡が遅い。そんな噂が広がっちゃっているだけで、マイナスですよね。ほかの会社が頼みにくくなっちゃいます。

 

だから、人を見て対応を変えてしまっている人も注意が必要です。

 

この人は仕事になりそうだから笑顔で対応。

 

この人は仕事にならなさそうなので、普通に対応。

 

気が付くと、そんな事がマイナスになっていたりします。

 

だから本気でビジネスに取り組んでいる人は気が抜けないんです。

 

ずっとです。

 

24Hビジネスモード。

 

こんな話をよくしています。

 

この24Hビジネスモードの話はとても深くて長いので、ここでは書きませんが。

 

100-1=99 ではない。

 

という事をみんな知っておいて下さいね。

 

 

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彫金工具を購入する時に気をつけなくてはいけない3つの大切な事。

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さて、たまには彫金教室の事を書いてみようと思います。

 

彫金というと、一般的にジュエリーメイキングの事を指しているイメージが強いです。

 

でも、本当は金属工芸(金工)の中の鍛金・鋳金・彫金などのカテゴリのひとつです。

 

まぁ、読んで字のごとく金属を彫り上げる作業ですね。

 

僕は毎日ハワイアンジュエリーを彫っていますが、金属に伝統的な模様を彫り上げる作業なのでまさに彫金です。

 

そして、今日のお題は彫金工具の買い方についてです。

 

彫金というか、ジュエリー製作を始めるにあたって、様々な工具が必要になってきます。アクセサリーをつくりたい!なんて軽い気持ちからスタートしてもいいと思います。

 

東急ハンズなどのホームセンター?インターネットショップ?彫金工具専門店?

多くの人が、彫金の工具を購入するにあたり突然専門店には行きません。例えば僕のお店がある恵比寿の近くには渋谷に東急ハンズがあります。様々なクラフトの材料や工具を売っています。その中に彫金コーナーがあります。数年前まではしっかりと品揃えがあったのですが、今は少し減ってきている印象をうけます。

 

東急ハンズ渋谷店

 

または、書籍などを購入してそこに書いてある道具をインターネットショップでそろえるなんて事もあるかもしれません。今では多くの繊毛業者もネット販売に力を入れ始めています。品揃えもかなりのものになってきています。

 

コモキン

シーフォース

GOSHO

山口工具店

鈴峰

アライツール

などなど他にもいっぱいあります。

 

そして、最後は専門店です。当然ですが品揃えが良い事と、手にとって見る事ができるのも良いですよね。

東京では御徒町

シーフォース

GOSHO

アライツール

山口貴工

山口工具

関西では南船場

ナンリ

ニューアート(店舗なくなっちゃたそうですが・・・)

山梨県の甲府

鈴峰

などなど

さて、ここからが本題です。

彫金工具を購入する時に気をつける事最初の1つ目

よく説明してくれるお店で買う。

僕も色々な所で、色々な価格で購入してきました。単純に指輪を綺麗に作ると言っても、いろんな作り方があるように、工具にも色々な使い方があります。1つの工具でも人によって使い方が代わってくるぐらいです。だから、質問をしてみてしっかりと応えてくれるお店で買う事をお勧めします。ちなみに、質問をする。というとある程度の知識が必要なので、お勧めを聞いてみて、たくさんの情報を与えてくれたり、話をよく聞いてくれる所で買う事をお勧めします。

 

彫金工具を購入する時に気をつける事2つ目

安いものを選んでいいものと、安いものを買ってはいけないものがある。

まぁ、安い事は良い事ですよね。僕も良いものが安く買えると嬉しいです。今はインターネットで様々な比較ができるので、価格を少しでも安いものを探す事はそんなに難しくないです。ただし、やっぱり安いには理由があるし、高いにも理由があるのです。工具というと賞味期限が食べ物とは違ってなさそうですが、期限があるものもいっぱいあります。

また、中古工具などもインターネットオークションなどで探す事もできますが、中古で買ってみて、トラブルがあったという話も少なくないので、相談できる環境を整える事も大切です。身近に相談できる人がいると良いですよね。そんな人がいない人は、やっぱり彫金教室に少しでも入学して、最初だけでも先生達の指導を受ける事をお勧めします。

そして、よく壊れる工具と壊れにくい工具もあるんです。

新品でも壊れやすい工具。中古でも壊れにくい工具があるんですよ。

また導入する時の価格は安いけど、ランニングコストが高い機械もあったりします。

ここまで来ると、やっぱり誰かに相談する事ができると良いですよね。

彫金工具を購入する時に気をつける事3つ目

メンテナンスなどのサポート体制がしっかりしている業者を選ぶ。

お付き合いする業者の選び方で大切な事は、サポート体制です。サポートがしっかりしている。という業者でも地域によっては評判が違うなんて事もあったりします。それぞれ得意な地域などがあるんです。

また、全ての工具や消耗品は、実は少しずつですがバージョンがあがっていたり、新しい素材が開発されていたりします。そういう小さい変化や進化をしっかりと教えてくれる業者はいい取引ができますよね。

それと、やっぱり取引先を大切にする。というスタンスは忘れてはいけません。

会社とつきあうというより、担当者とつきあうと言った方がいいぐらい、信頼関係を築く事ができる担当者を見つける事ができると、中古のいい品質の情報などを流してくれたりもします。

会社は駄目でも担当者は良い。というケースもありますし、会社は良くても担当者が駄目だと、うまく行かないケースも多いのです。

僕も、それぞれの会社に信頼できる担当者をなるべく作るようにしています。

ケースによりますが、紹介もできるので、気になる人は問い合わせてください。安心できる担当者をご紹介しますので。

 

以上

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ジュエリーCADを教える学校に、絶対必要な設備があるって知っていますか?

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外注に出せばいいじゃん。

と言えばいいし、そうじゃないと言えばそうじゃないので書いてみます。

ちなみに、僕はジュエリーCADスクールに造形機があるのは当たり前というか、最初の1歩でしかないと思っています。(ラヴァーグにはいっぱいありますが・・・)

 

ラヴァーグには何でもある。と思っている人もいますが、実は足りないものがありました。

 

必要なのに、ないんです。

 

というか、絶対にないといけないものになってきました。

 

それは、レーザーマーカーです。

 

ラヴァーグには、イラストレーターのデーターを読み込んで刻印をするU-marqという刻印機などもありますが。(これはこれで便利ですが・・・)

 

ひっかくタイプでは難しいデザインがどんどん増えてきてしまっているのです。U-marqではできない商品がどんどん増えてきてしまっているのです。

 

その理由は。

 

みんなのジュエリーCADのスキルがどんどん上がってきている事。

マーケットのニーズがどんどん華奢で繊細なものに移行してきている事。

造形機のスペックや鋳造のノウハウやゴム切りのノウハウが上がってきている事。(だから、みんな各スペックを追い込んだデザインの商品を作るようになってきました。)

 

などが理由で、ラヴァーグの生徒作品のクオリティーは高いと取引先の業者の担当者の人達からも言わるのですが。僕も実際に凄いな!と感心させられる事も増えてきたし、生徒から学ぶ事もあるくらいです。

 

ちなみに、僕のお店でも本当に売れるの?と思い、華奢で繊細なデザインのハワイアンジュエリーを作ってみました。

 

売れました。イベントの時などは、それしか売れなかったぐらいです。

 

本当にそういう時代だし、お客のニーズがある事を感じました。

 

僕は、ジュエリーCADを学ぶ人達、学んだ人達は既に時代に敏感な人達だと思っています。

 

今までは作るのが難しかったもの。面倒くさかったものをいかに簡単に早く作らなくていけないのかを知っている人達です。

 

実際にラヴァーグにはそんな人達が多く入学しに来てくれています。

 

どんどん、今時のマーケットのニーズに合ったものを作っています。

 

もう一つ僕がみんなに繰り返し言っているのは、低価格商品は大企業のテリトリー。高額商品は中小企業にもチャンスがある。という話です。

 

どうやって高額商品を中小企業が作るの?と聞かれますが。

 

一言では言えません。

 

ただ、ポイントは地金だけの商品ではあるジャンルを除いては難しい。という事です。

 

しかし、本当にビジネスを成功させていくのにはそこはよけて通れません。

 

だから、ラヴァーグではハイジュエリーコースを、チーム外の人にアドバイスをもらって開発したのです。(工房こだまの小玉さんね。)

 

すると、本格的に足りない設備がはっきりとしてきました。

 

造形機の次に必須になってくるものは、うちではレーザーマーカーだったという事です。

 

1㎜の細い所に、ブランドのマークや金種や石の重さなどをいれていかなくてはいけないのです。

 

と思って、調べて歩いてみると・・・

 

いま、一番業者の中で動いているのは、レーザーマーカーだよ。造形機じゃないよ!という事を言う会社ばかりでした。

 

造形機がホットだよ!

 

という工具を販売している会社は一つもありませんでした。(少なくとも宝飾関係の工具販売業者の中では。)

 

造形サービスビューロはもう儲からないよ!

 

レーザーマーカーのサービスをしている所のほうがよっぽど儲かっているよ!という話もいろいろな所で聞きました。(本当かは確認していません)

 

ラヴァーグはジュエリーメーカーでもあります。

 

自社の製品はなるべく自社で作る。 ?よく分からない” を無くす事も僕たちの使命だと思っています。(生徒に教えていくからね)

 

ジュエリーCADに強いラヴァーグですが。

 

それを教えていくのに、必要な設備は造形機だけで終わってくれませんでした。

 

いま、良いレーザーマーカーは何なのか?をしっかりとリサーチして。遅くても年内ぐらいには導入していこうと思います。

 

イニシャルコスト。ランニングコスト。トラブルがあった時のサポート体制。

 

誰にでも簡単に使いこなせるかどうかも重要ですよね。

 

しっかりと調べていきますよ!

 

でも、高いよね。レーザーマーカー・・・

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