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2015年 4月 の投稿一覧

宝飾業界における人材紹介の責任について。

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まぁね。

学校をやっているとね。

求人募集を張らせてください。との依頼がきますよね。

学校を卒業した後に就職先を斡旋するのはよくある学校の仕事というか、生徒の要望というか、学校が提供したいサービスのひとつなのかもしれません。

だけどね。確かに求人依頼をラヴァーグに出してくれる企業様には感謝をしています。

なぜなら、それを求めている人も少なからずいるからです。

でも、実は求人票を埋めて、ラヴァーグの求人の掲示板に張り出してもそんなに簡単に人は御社にいきません。と僕は言うようにしています。

いまの若い人達はあまり物欲がない・・・。なんていう話を聞いた事ありますよね。

モノよりも、何を求めているのか・・・

やりがいや、自己実現や、自己の成長?

まぁ、人それぞれですが。

人が辞めていってしまう様な企業には僕を含めて先生達は求人票は張り出しても、その辞めてしまった原因がはっきりしない会社にはあまり面接に行く事すら勧めていません。

僕は、求人募集をしてくれている担当者になるべく柔らかく伝えている事は。

御社に入ったら、どんな成長ができるのか・・・

御社に入ったら、どんな未来が描けるのか・・・

僕達の学校は就職率にこだわっていません。

就職しても、幸せな生活を送る事ができない会社もまだあるからです。

単純に就職率だけを捕らえてしまうと、入社はしたけど、辞めてしまった・・・。なんて事が多発します。

学校の進路相談担当の評価システムが就職率だと。就職させる事が目的になってしまい、生徒達の本当の未来の形を考える事が少なくなってしまうケースも多いそうです。

社員を働かせてやっている。採用してやっている。お給料を払ってやっている。

という会社や経営者もまだまだ多いです。

でも、もう本当は違う世の中に少しずつなっていっているのです。

僕の先輩に流通業を行っている人がいます。

一昔前だとトラックの運転手。なんていうと職業的には肉体労働で社会的にはあまり評価をしてもらえない職種だったと言ってしまったら,怒られてしまうかもしれませんが・・・

体力的な負担の割にはそんなにお給料は・・・なんて事も。

でも、今は違うんですよ。

お給料も高いんです。

僕が聞いた話では、時給2000円だしても採用したい。

というような職種に変わっているのです。

Amazonnなどで通販を利用する人が爆発的に増えているので、流通の最先端である運転手の需要は爆発的に伸びているんです。

荷物を運ぶ依頼があっても、旧態依然とし昔ながらの評価しかしてくれない会社には人の採用はぜんぜんできないんだそうです。

雇ってやっている。というスタンスではなくて、働いてもらっている。

働いてもらっている。というスタンスを会社や経営者が持たなくてはいけない時代になっているんです。

僕はラヴァーグに入学する生徒達はある一定のスキルを既に身に付けていますよ!と採用の担当者に言います。

宝飾業界で既に働いているのに、会社がお金(学費)を出してくれないから、勉強をしたほうが良いと分かっているのに、勉強しない既存のスタッフと。

この業界でま働いていない。もしくは働いているけど、自己実現や会社での評価を上げていく為に、自分でお休みの日を使い、自分の大切なお給料を学費にあてて学んでいる人材。どちらを選ぶと会社は成長すると思いますか?

と・・・聞きます。

答えは必ず後者を選びます。

しかし、そんな優秀な人材を御社は本当に幸せにしてくれる仕組みがあるのですか?

とも聞きます。

人を人として成長させてくれる会社じゃないと、僕達も大切な人材を紹介する事はできません。

雇ってやっている。

面接してやっている。

そんなスタンスの会社には、少なくともラヴァーグの生徒は紹介してあげないようにしようと思っています。

心配しないでください。

そんな優秀な子達は、すぐにちゃんとやりがいを持たせてくれる。人を大切にしてくれている会社が採用してくれるので。

生意気な話ですが・・・

大切な生徒達ですから。

そんなに簡単に、ご紹介はできないんです。

優秀な人であればあるほどね・・・

 

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なんの為に学校に通うのか。そんな事を考えてみよう!

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まぁ、いっぱいプロになれる学校が世の中にはある。

いろいろなキャッチコピーがあふれているので、心が惹かれます。

人生もいろいろ。

仕事もいろいろ。

目指す所もいろいろです。

だから、あえてもう一度、何の為に学校に通うのか考えてもらいたいと思う出来事があったので、今日は少し踏み込んでみようと思います。

そもそも、日本の宝飾産業の現状について考えてもらいたいです。

実は、大きく変わらないといけない現状があるのです。

たとえば、もうそんな言葉すらかすんできてしまいましたが・・・バブルの数年間の業界の売り上げは3兆円前後。でも今は、ざっくり9千億円。3分の1以下です。

当然ですが、売り上げが3分の1という事は、必要な生産力は3分の1です。

という事は、ピークと比べると必要な宝飾に関わる企業の数は3分の1ですんでしまう可能性があります。

僕は、昔本気のプロを育てる学校をつくる。というモチベーションになった時期がありました。

当時、ジュエリーをCADでつくる事を教えてくれる学校はなく、僕自身もお金と時間と気合をかけてCADを学び、それを教える環境を整えてスタートしたのが、日本で初めてCADを教える専門学校を作ろう!という事で、出来上がったのがラヴァーグジュエリースクールでした。

当時、ライノセラスの日本の総代理店であるアプリクラフトの斉藤先生とライノセラスを本気で教える学校を作っていく為の話もいろいろと重ね、まだ宝飾業界では誰も取得していなかった公認トレーナーの資格を取得し、基礎からカリキュラムを積み重ねていきました。

すると、宝飾業界では大手といわれている会社のデザイナーやクリエイターの人達がラヴァーグの門をたたいてくれて、まだまだ駆け出しだった僕は、こんな大きな会社の人達に選んでもらえるなんて・・・と。

すこし勘違いしてしまった事を覚えています。

本気のプロが通うジュエリースクールにしていこう!。と・・・。

玄人に選ばれている事を宣伝して生徒集めをすれば、素人の人も集まってくるのでは・・・。とも思っていました。

だから、まずは玄人を・・・

しかし、これに待ったをかけてくれた人が現れたのです。

本気のプロは日本に何人必要なんですか?と聞かれたのです。

それは、これから、日本に宝飾の会社は増えていくのか、減っていくのかの質問でもありました。

既にバブルは崩壊してジュエリー業界の売り上げも1兆2千億円ぐらいまで下がっていた時期でもありました。

既存の形式の企業は少なくなっていく事は確信できたというか、いくつもの会社が変化を試みていたり、変化の難しさに会社をあきらめた人達が増えていた事も実感していました。

実は、宝飾業界の多くの経営者の人達の話を聞いて歩きました。

どんな人材がこれからの時代は必要なのか。

どんな人材を採用したいのか。

会社をどんな方向にむけて行きたいのか。

僕はどちらかというと、販売サイドと生産サイドに分けた時に、生産サイドだったので、ほとんどの経営者が似たような事を言っていました。

生産サイドの経営者は・・・

これからは、今まで見たいに下請けで作っているだけでは駄目で、直接販売をしていかなくてはいけない。

つくれる人間はたくさん抱えているけど、卸しかやってこなかったので、小売のしかたはわからない・・・

インターネットでネットショップをつくれば売れるというが、そんなに簡単ではない・・・。

いろいろと作れるけど、何を作っていけばいいか分からない・・・。

などなどの問題がある事を聞かせてもらいました。

僕は、なるほど・・・

技術はトップクラスの人達が集まっている会社でも販売についてはほとんど分からない・・・

気持ちがすごくわかりました。

なぜなら、僕も当時は販売のことはほとんど分からずに苦労をしていたからです。

お互い認識していたのです。

技術を持っているだけでは駄目だという事を。

実はその時はまだ、販売のノウハウなんてなかったです。

何度も書きましたが、月の売り上げが20万円しかないようなお店がスタート2ヵ月めでした。

それまでは技術の取得だけを信じて頑張ってきた結果が毎月200万円ぐらいの赤字になってしまうお店を作ってしまった結果でした。

赤字じゃなくなるのに2年の歳月がかかりました。

安定した成長をするようになるのに、そこから3年ぐらいかかりました。

だけど、このあわせて5年間の経験が僕達の学校の宝物になった事も事実です。

技術がある人が立ち向かわなくてはいけない問題を乗り越えるのにかかった時間が5年間という時間で学ぶ事ができたからです。

通用する人材とはどういう人材なのか・・・

会社はどんな人材を大切にしていきたいと考えているのか・・・

これからの日本という仕組みの中には、どんな会社が増えて、どんな会社が減っていくのか・・・

どんな知識や技術がこれからの時代は必要なのか・・・

そして、最後にどんなプロになれるのか・・・

そんな事を考えながら、大切な時間とお金を自分の成長につなげていってもらいたいと思います。

そして、そもそも学校という場所は、生徒達の未来を切り開いていくちからを教えていく場でありたいと僕は考えています。

ただし・・・

全部の学校がそうある必要もないとも思ったりもします。人生には何か打ち込めるものや、趣味といわれるものがある事は、楽しい人生には必ず必要だから、全員が仕事にしよう!なんてモチベーションを持つ必要もないのかもしれません。

暖かい、人間関係が気持ちよくて、学ぶ事ができる学校もこれからの日本には必要だとも思っています。

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小さな会社の人事評価制度をつくる。未来の経営者の生徒達の為にもね!

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さて、今日は少し経営的な話をしますね。

僕たちのチームは小さなジュエリースクールと小さなブランドからスタートしてます。

しかも最初は僕一人でした。

今は・・・

社員と契約社員とあわせて15名というチームです。

まぁ個人事業主に少し毛が生えたような感じなのかもしれません。

社長でもある僕はサラリーマンの頃よりも自由な時間を作る事ができたり、自分的には満足している収入をもらう事ができています。

でもね。

個人事業主ではないのです。

小さな株式会社の社長として、社員や社員の家族を守っていかなくてはいけないのです。

その為には、会社の成長を模索していくのは当然だと思っています。

社長だけが満足している会社では、必ず社員に不満がたまるのは僕がサラリーマンだった時の経験でわかっています。よいチームとは、社長の満足ではなく社員が満足している会社なのです。

ではどうすれば社員が満足してくれるのか?

人事評価制度なのでは・・・

と考え始めたのはつい最近です。

スタッフの一人に家族が増えたのです。

当然ですがパパ頑張りたいし、頑張らなくてはいけません。

しかし、今までの評価制度では全体での成長スピードの範囲を個人の成長スピードが超えても、一年に2回のボーナスと、一年に1回の昇給査定でした頑張りを評価してあげる事ができなかったのです。

でも実はあえて僕はそうしていました・・・

人には心の波があるのです。悪い時もあれば、良い時もあって、悪い時はみんなに支えてもらって、良い時はみんなを助けてあげる。完全に家族思考の会社の評価システムです。

だから、僕のチームの社員の定着率は高いです。でもそれはもしかしたら外部の人が突然入りにくい環境なのかもしれません・・・

そして僕は、意外と感情的です。嬉しかったり悲しかったり、機嫌悪かったり、良かったり。

おかげさまでゆっくりですが成長する事ができているので、それが気になる事は自分自身あまりありませんでした・・・

なぜなら、社員を含めスタッフみんな家族的な関係でこれまでやってきたので、たぶん・・・大目に見てくれたからです。

でも・・・

わかってます・・・

それではいけない。

気分や感情で人を評価する社長の下で仕事をした事も僕自身あります。

そんな社長の下にいた時には、実は社長の顔色を伺うという仕事をしてしまいがちでした。上司や社長の顔色を伺うのが上手な人が評価される会社に未来はありません。

自分で体感しているのでわかっているのです。

分かっていたのに、取り組んでこなかったのが人事評価制度です。

うちみたいな小さな会社で人事評価制度?なんて事を考えたりもしました。

でも、やっぱり適正な評価をしてあげられる会社であるべきだ。

ちいさな会社のうちにしっかりとその仕組みをつくるべきだ。と考えて本気で人事評価システムの構築に取り組む事にしました。

当然ですが、僕の気分で評価システムを作るわけにはいかないので・・・

外部の専門集団に依頼する事にしました。

けっこうお金がかかります・・・

でも・・・

これから、僕たちと一緒に働きたい!という人材の為にも公平に評価される会社であり続けたいので、がっつり行こうと思っています。

さらに、僕達がこの事に取り組む事は、ラヴァーグの生徒達の未来にも必ずプラスになると思っています。

なぜなら、みんながやりたい事は僕たちと似ているからです。

自分でデザインしたジュエリーを作り上げ、それを世の中に広めていく。

もしくは、彫金教室を経営したい。なんて人達がラヴァーグには多くいます。

僕は、今回作り上げる人事評価制度は未来の経営者である生徒達にも渡す事ができるのでは・・・。と考えています。

ので・・・

小さな会社の社員が喜ぶ人事評価制度をしっかり作り上げてみようと思います。

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