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さて、遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

新年早々忙しい毎日を遅らせていただき、皆様方にはとても感謝をしております。

そんな中。何年か前から自分達も悩んでいた事があります。

それは、ジュエリーメイキングのコストについてです。

基本的に僕達は僕達のブランドの商品は自分達で全て管理して作り上げています。

色々な努力をして、なるべくコストを削っていますが・・・

渋谷や銀座を歩いていても、なぜ、この商品をこの値段で販売できるの?というような僕達モノづくりをしている人間から見ても考えられない安さというか、モノづくりの苦労をちゃんと理解してくれているのだろうか?と疑問に思うような価格で商品が並んでいます。

しかも、伊勢丹や松坂屋でもです・・・

もちろん、そのカラクリは知っています。

完全に海外で生産されているのです。

中国やタイやベトナムなどなど、アジア各国に大手のメーカーは海外に工場を持っていたり契約をしているのです。

もう、全然普通のことです。

当然ですが、販売力のあるブランドや大きなメーカーは生産のロットも大きいです。

10個つくるのと、1000個つくるのと、10000個作るのでは、全然コストが変わってきます。

ふと自分達のまわりを見てみると、2個とか3個のロットで、御徒町や甲府の業者に石留めや磨きやメッキなどを頼んでいる人達が多いです。

もちろん、ラヴァーグを卒業してブランドを立ち上げて軌道に乗せている人達も、御徒町か甲府の業者とお付き合いをして自分のブランドの商品の量産を行っている人達もたくさんいます。

僕は日本の工賃が高い。とは思っていません。どちらかというと安い。と思っています。

でもね・・・

それは日本人の感覚なのかもしれません。

2年ぐらい前に、ポテトチップスのカルビーの社長に就任した松本さんと話をする機会がありました。

松本さんはもともとジョンソンアンドジョンソンの社長をやっていて、同族会社であったかルビーに引き抜かれて社長に就任したばかりでした。

国内の材料で国内生産にこだわっていたカルビー。

しかし、少子化の波にお菓子業界は飲み込まれていて、高齢化が進んでいる国内のマーケットでは未来が明るくない。という事で、海外に生産拠点をつくり、ローカライズしてお菓子を生産していく。という事を決めてカルビーをグローバル企業に舵をきったという事でした。

その時に聞いた話です。

カルビーのマレーシア工場の工場長の話を聞きました。

女性で年齢は50歳に近いという事でした。英語・タイ語・そして日本語と三ヶ国語以上を話す事ができる優秀な女性との事です。偉そうな日本人を工場長にしても、タイの人達が本気で頑張ってくれる。とは思わないとの話でした。

タイの人達がタイの人達の為にお菓子を作るのが、ビジネスの成功の秘訣だと思っている。と強く言っていました。熱い気持ちが伝わってきました。

そして、最後にカルビーの工場をまとめている女性のお給料を聞いて驚きました。そんな優秀な人だったら、日本人であれば、100万円ぐらいの月収を提示しても見つからないかもしれません。が・・・。なんと、その女性の月収は10万円との事でした。

日本人の大卒の英語も話せない人が、20万円でもなかなか人が取れないのは、どうかと思う。との話をきき、そうは言っても、生活レベルや物価が違うから・・・。と僕自身に言い訳をしたのですが。

TPPなど、世界はもっともっと混ざっていかなくてはいけない局面です。

日本だから、しょうがない・・・

そうは言ってもしょうがない・・・

では、やはり未来は僕たちも明るくないのかもしれません。

大企業は海外でモノづくりをして、かなりの安い原価で商品をつくっている。

そしてそれを、伊勢丹や有名なお店で販売している・・・

でも、僕達を含む小規模のブランドは海外に工場を建設する資本もないし、人材もいない・・・

ので・・・

海外と比べて高いとは分かっていても、国内生産をする。

すると、原価が大企業よりも圧倒的に高い。高いのに、ブランド力がないから、伊勢丹や有名ブランドよりも高くは売れない。どちらかというと安く売っている・・・

当然、利益率は圧倒的に悪いうえに、たまにしか売れない・・・。これでは軌道に乗せる事は非常に難しい・・・

でも、僕やラヴァーグはこの業界で成功したい!という人達を集めている。しょうがない・・・ではすまない。

などなど・・・

いろいろな課題や問題をクリアにしていく事が僕達が生徒からお金をもらっている責任だとも感じている。

小さいブランドでもグローバル化。

少ないロットでも海外で生産ができないのか。

この問題を解決する事をずっと悩んできたのです。

そして・・・

やっと、その問題を解決できそうな目処が立ってきました。

長くなってきたので今日はこのくらい、時間があれば明日また書きます。

あさってからは、ある国へ行ってきますね。

みんなのブランドを軌道に乗せる為にね!

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