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2014年 3月 の投稿一覧

ネットショップを本気で作り込む。(僕達のやり方)

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さて、前回の続きです。

僕達もネットショップを実はつくっています。

ただね。

正直、ながーーーーーーーーく時間がかかってもいいと思ってつくっています。

正直、チームの中にネットショップに専念できる人がいないからです。

専念というのがポイントです。

僕達は指輪をつくる。という事においてはあまりストレスがありません。(いっぱいたまっていると苦しいけど・・・、でも嬉しいけど・・・、でも苦しいです。)

何年も繰り返しているからです。

ただ、僕を含めてモノづくりに専念してきた一般的に言う制作側の人間達は販売があまり得意じゃない人が多いです。

だから、販売スタッフにはいつも驚きと感謝をかくせません。

力のあるセールススタッフに出会えるかどうかもブランドの大切なポイントだと僕は考えています。

そんな中、ネットショップです。

力のあるセールススタッフ抜きで販売をしなくてはいけないのがネットショップです。

力のあるセールススタッフの代わりになるのは何でしょうか?

今日はその答を書きます。

写真と文字です。

書くと簡単ですが、実は写真にはカメラマンというその道のプロフェッショナルがいますし、文字に関してもコピーライターというプロフェッショナルが存在しているのです。

当然、いい写真を撮ろうと努力します。

いい商品説明をしようと努力します。

でもなかなか上手くいかない中、進めていかなくてはいけないのです。

昔、僕が商品説明を考えるとどうしても伝えたい気持ちが先行してしまい、とても長い商品説明になってしまいがちでした。

ひょんな事からプロのコピーライターに出会うきっかけがあり、コピーについて色々と教えてもらう事ができました。ただ・・・まだまだレベルの低さを自分では感じながら、10回に1回ぐらいはいいコピーが書けるようになってきました。

もうお店をだして9年です。9年経ってやっと10回に1回です。それぐらいコピーライトは難しいのです。

写真も何度もプロのカメラマンをこの9年間に恵比寿に来ていただき、色々な技術を教えてもらいました。

やっと、なんとか、それでもたまに、いい写真を撮る事が出来るようになってきました。

僕が言う良い写真とは、物撮り写真ではなく、なんとなく一枚の写真からいろいろな事が伝えられるような空気をまとった一枚が撮れると、「おぉ良い写真だ!」という感じです。

カメラマンのスキルも必要ですが、写真一枚というフレームの中を構成するアイデアを持つスタイリスト的なスキルが必要なのです。

ここまで書いただけでも・・・

指輪をデザインするデザイナー。
指輪を作るクリエイター。
商品の魅力を伝えるコピーライター。
良い写真を撮る為にイメージを考えるスタイリスト。
スタイリストのイメージを忠実に再現するカメラマン。

更に、その出来あがった指輪、コピー、写真をネットショップにあげる為には・・・

Webデザイナーという能力。

もちろん、今時のネットショップのサービスは、CMSでポンポンと画像とコピーを入れると商品ページは全自動で出来あがるのですが、それでは、優秀なセールススタッフの代わりにはならないのです。

だから、ある程度カスタマイズできるWebの知識や経験がある人、Webデザイナーというデザインに長けた人が必要になってくるのです。

この様々な能力を駆使して1本の指輪が、1つのネットショップの商品ページとして出来あがってくるのです。

商品ページに行く前のボタンのデザインなども意外と大変だったりするのです。

本当に1つの指輪を販売する為の商品ページをつくるというのは本当に大変なのです。

ジュエリーの販売をやっている僕達のチームですらゆっくりしか進める事ができません。

ただね、大企業や沢山のお金を持っている人は別です。

お金をかけて、沢山の人であっという間に作り上げる事も可能かもしれません。

でもね、ひとりの職人がひとりで指輪をつくり、ひとりでコピーを考え、ひとりで写真撮影をして、ひとりでWebにあげていく。

大変な時間がかかるのです。

指輪をひとつつくるよりも、もっともっとたくさんの時間がかかるのです。

ここで参考にこんな事を書いている僕の考えるネットショップの商品ページの例をリンクをはりますね。

ちなみに、ぺビーリングの商品ページをリンクしてみますが、なんとなく書いてある、うまれてきてくれてありがとう・・・というコピー。読むのは簡単です。書くのも簡単です。でもね・・・

この一言にまとめるのは実はすごーーーーーーく僕達は苦労していたりします。

そして、トップページから見ていってもらいたいのですが、何種類のボタンをこのベビーリングの商品ページにどりつくまでにつくっているのかも見てもらうとわかります。

このボタンひとつひとつの画像もつくっていっているのです。

そして、ひとつの商品を販売するのにいったい何枚の写真を使っているのかを数えてみるのもいいかもしれません。

そのひとつひとつの写真を撮るのにも場所や時間が変わっているのです。

一枚のこのページにあげてある写真。これを撮るためには、実は何十枚、何百枚も撮っていたりします。

たぶん、ひとつの商品ページを作り上げる為に撮った写真の枚数は1000枚を超えている可能性もあるのですよ。

ただね・・・

ここまでしても、そんなにバンバンまだ売れていません。

だって、ここにあがっている商品数を数えてみて下さいね。

店舗にある商品の10分の1もまだ上げる事ができていないのです。

当然、店舗での売り上げの方が何十倍も上です。

実は、ここも凄く重要な事です。

特に女の子達と話をするとよく分かるのですが、お買い物には “探す楽しさ” と “選ぶ楽しさ” が必要なのです。お店に入ってちょっとしか商品がないとすごく残念な気持ちになった事ってよくありませんか?

僕は、閉店間際のパン屋さんでよく経験します・・・

選べないと楽しくないのです。

だからね、最初から時間がかかると僕達は分かっているのです。

ので、これからジュエリーを販売したいと考え始めている人に最初に聞くのは、どのくらいの時間をかけても大丈夫なのかを聞くようにしているのです。

前回もかきましたが、ひとりで真剣に頑張ってもモノ作りからはじめていわゆるネットショップでがんばりましょう!という方式では何年どころか、10年ぐらいかかってしまうかもしれないのです。

だから、ジュエリーを販売していきたいと思っている人には、この方法(ネットショップ)以外のやり方ではじめないといけないのです。

ちなみに、僕の所に来る人達はいそいで、なるべく早く上手く行かせたいという人が多いです。

だから、時間がある人以外は僕はネットショップは最初にすすめません。

ながながと書きましたが、リンクを下に貼っておきますね。

ハワイアンジュエリーのプアアリのベビーリングの商品ページ。

プアアリのトップページから、控えめにネットショップに飛ばしているのも、理由があるという事です。

プアアリのトップページ。

 

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ネットショップをすすめる人達。

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先日、僕の所に相談をしに来た人とのお話。

ある所で、ネットショップでジュエリービジネスが簡単に始められる。と教えてもらいジュエリー作りを勉強して、ネットショップを立ち上げて頑張っている。

という人。

本当にネットショップをつくるのは簡単になりました。

例えば、僕がネットショップをもし作るのなら、こんな会社も立ち上がっています。

BASEというサービス。

30秒でネットショップができる。というサービスです。

フェイスブックをつくるのと同じぐらい簡単です。

しかも無料。

まだ小さな会社ですが、ある有名な投資家から出資をしてもらい頑張っています。

ゆくゆくはキャッシュポイントを増やして収益を上げていくけど、基本サービスは無料。

本当にネットショップを立ち上げたいという人にはお勧めです。

この会社の担当者と色々な話をした時にネットショップをつくるのは簡単だけど満足できる売上を上げる事ができているお店は一部だという事です。

これは、ヤフーショップや楽天でも一緒です。

僕はある程度の予算や人員を割ける規模の会社や既に商品をいっぱい持っている歴史を積み重ねる事が出来ている会社。もしくは商品を仕入れてくる事を前提にしている会社がネットショップをやる事は当然のことだと思っています。

だけどね・・・

まだ右も左もよく分からない予算も少ないこれからの人をつかまえてネットショップでジュエリービジネスができるよ!という人にどうやって上手くいかせるのかを説明してもらいたいと思っています。

僕は、何人もキャリアがあるジュエリー関連の人がネットショップを作ってうまくいかない。という話をしっています。

何年も頑張っているのに思ったような売上がたたない理由を整理整頓すると最初にネットショップを個人がはじめてはいけない理由がいくつもあるのに・・・

具体的にここで書いていくのはいっぱいありすぎて一つだけ書きますが。

商品を並べていく事が1人で企画・デザイン・制作していくのに1ヵ月に何個できるかを考えてみると分かります。

一般的には何か仕事をしながら、このネットショップを作ろうと努力している人がほとんどです。

普段の仕事をしながら、アフターファイブや休日しか使えない人達に、1ヵ月に何個商品を作る事ができると思いますか?

僕は、頑張っても2個か3個だと思っています。

出来あがった商品を今度はネットショップにあげる為に写真撮影です。

ここでも既に問題が発生します。

例えば、お店で1つの商品を接客して販売する場合。

ほんの10分ぐらいの間にどれくらいの情報をお客様に与えているのかを想像してみて下さい。

原稿用紙何枚分もの情報を商品を手に取りながら与えてやっと購入を決めてもらえるのです。

置いておくだけで売れるのは、既にブランドが確立しているブランドぐらいです。カルティエとかティファニーとか・・・

いや・・・

カルティエやティファニーですら、優秀な販売員が一生懸命説明をしながら販売しているぐらいです。

それが、ノンブランドでまだ何者でもない人がつくったジュエリーを置いておくだけで売れると思いませんよね。

ラヴァーグの生徒達もいろいろなシーンで販売にチャレンジしています。

売れているというか、売っている人の多くは本人が一生懸命説明を積み重ねて、販売の現場に立って頑張っている人の方が多いです。

そう・・・

何がいいたいかというと、よくある商品を並べているだけの何者でもない人がつくったネットショップは売れない。という事です。

友達や家族が応援する気持ちで買ってくれるぐらいです。

それでも確かにいいですよね。

月に2万円も売れてくれれば御の字です。という人達には。

でもね・・・

先日相談しに来てくれた人は、生活を支える事ができる売上を立てていきたい。と思っている人でした。

定年退職を考えずずっと働き続ける力を身につけたいと思っている人でした。

家族を支える事ができるぐらいの売り上げを求めている人でした。

何年も努力をしてきているネットショップですが、一度お休みをする事を提案させてもらいました。

このまま続けていっても上手くいかない。というのは本人が一番よく分かっているからです。

一度しかない人生の大切な時間です。

やりなおしがきかない人生です。

一度、勇気をもって作りなおす事を提案したのですが。

ひとりでつくってネットで売る。を5年以上の時間をかけるのであれば、僕ははじめていいとおもっています。

そのぐらい時間がかかるのです。

もう少し書きたいのですが、ながくなってきたので、あまり時間をあけずに次回に繰り越しますね。

 

 

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