彫金教室のすすめ。
という事ですが。
僕はすべてのジュエリービジネスにチャレンジしている企業や職人さんに小さくても良いので彫金教室を経営してもらいたいと思っています。
教える内容は、普通に彫金でもいいし、ジュエリーCADや銀粘土などでもいいと思います。
なぜ、僕が彫金教室の経営を勧めるのかというと。
僕自身が歩いてきた道を振り返って学校経営して本当に良かったと思う事がいくつもあったからです。
僕はここ最近色々な会社の人事担当の方と話す機会が増えてきました。宝飾業界で僕も気が付いたら随分長い時間を過ごしてきました。
当然ですが、全ての業界の全ての企業は人が集まって出来ています。
僕も会社の経営者でもあるので、つくづく社員あっての会社だと感じています。しかしながら、その社員で苦労している企業が増えてきているのです。特にファッション業界はどこもです。というか内需を軸に動いている業界と言っても良いかもしれません。
内需とは日本国内のマーケットで頑張っている企業。外需とは日本以外の外国で売り上げを立てていこうとしている企業です。
下請けだけの企業も社員募集では苦労しています。価格を自分で決められないからです。
ちょっと別の話になってしまいましたが。もとに戻ります。
僕の会社は採用であまり苦労した事はありません。今は15名のスタッフが働いてくれています。まだまだ零細企業ですが。この15名のスタッフはみんな優秀です。
なぜ、優秀なスタッフを集める事ができたのか。というと今日の表題にも書いてある理由です。学校経営をしているからです。
小さくても学校経営を勧める理由は採用で苦労をしなくなるからです。
ラヴァーグという学校は僕達が色々な職人やデザイナー。企業やコンサルタントから教えてもらった知識を学校のカリキュラムに変換して教えています。
しかし、学校のカリキュラムを作る為に、人や企業にアドバイスをもらいに行った事はほとんどありません。
僕達が本気で取り組んできた、自分達のブランドを成功させる為にアドバイスをもらいにいったり、お金を払って教えてもらって来ました。
僕達の常に念頭にある目標は自分達のブランドを、自分達が作ったジュエリーを、多くの人に選んでもらい、適正なお金を頂く事です。
その為に、今でも毎日努力を積み重ねています。そこが他の学校や教室と違うラヴァーグの特徴です。そこを理解してもらっているので、多くの人に選んでもらっていると思っています。
でも、冷静に考えてみると小さい所から大きい所まで学校の数と小さい所から大きい所までのブランドの数を比べてみるとブランドの数の方が圧倒的に多いです。
まぁでも学校には生徒がいっぱい集まっているので、10教室あれば生徒は2000名ぐらいはいるかもしれませんが、10ブランドではスタッフは100名ぐらいかもしれません・・・
僕はブランドの人達に自社でもっと学校経営をしてもらいたいと思っているのです。
自分で学校経営をしておいて言うのもなんですが・・・
カルティエがジュエリースクールを開講したら、僕だって通いたいです。
僕だってまだまだ学びたいです。
カルティエのジュエリー制作が学べるのなら入学してみたいです。
当然ですが、制作の作法を学ぶだけでは多くの生徒の目的は達成できません。
販売のノウハウ。管理のノウハウ。ブランディングマーケティングのノウハウ。BtoBのノウハウなど。は学校だけでは学べないはずです。実は優秀な人材は学校よりも現場に多いと僕は思っているからです。
多くの優秀な人材はカルティエで実際に働いて優秀な人から色々な事を学びたいと思っています。
僕も就職してみたいです。いっぱい学びたいからです。
人としての生き方や家族との距離感。友人や取引先との関係などなどです。
優秀な先輩や上司は現場に多いのです。
だから僕はラヴァーグのスタッフには常に現場にいる事を条件にしているのです。先生になるな。現場で活躍している人材であれ。という事です。
話はまた少しそれましたが・・・
多くの宝飾業界の企業は人材の採用に困っている所が増えている事を感じています。
しかし、簡単に優秀な人材は採用できないのです。
人は育つので、自社に優秀な人材を増やしたのであれば育てる事にもっと力を入れていくべきなのです。
僕達の会社が採用に困らないのは、生徒達から学費をいただき、技術や知識を教えているのですが、心の中では新入社員教育をしているつもりだったりするのです。
時間をかけて僕達のブランドの作法を教えています。(出し惜しみはしません)みんな即戦力になってもらえるようにです。だから色々な設備があるのです。レーザー溶接機やレーザーマーカー。CAD造型機も何台もあるのです。
多くの生徒の中から、僕達の会社とマッチングする人材に声をかけてきたのです。(もちろん、かけたくてもかけれない人もいるし、独立を目指している人には簡単には声をかけません)。
ただ、もう少しブランド経営の事を学びたい。とか、学校経営の事を学びたい。という思いがあるのであれば、一緒に働いてみると更なる発見は必ずあるはずです。
リクルートのケイコとマナブの担当者によく言われている事があります。ラヴァーグさんはいつも勢いがある。と・・・
他の学びの業界からもほんの少し参考になるような秘密があるそうです。聞きに来てくれた人には忙しくなければ教えていたくらいです。
人気の学校経営をしたい人は人気の学校に入学してみると発見があるはずです。先生の接客やWebサイトに書かれていない良い所。または悪い所。(悪い所は真似しないという事も勉強になるはずです)
そして、人気の学校を作り上げる事ができれば、将来にわたって、採用に困る事はなくなるはずです。
これからの時代。採用に困らないという事がどれだけ経営の負担がなくなるかは人事の担当の方であれば理解してもらえると思います。
僕は採用に困らない宝飾業界の企業がふえてもらいたいと思っています。
キラキラしている企業が増えて増えて、はじめてキラキラした宝飾業界になっているはずだからです。
その時の僕達の役割はどう変化しているかはわかりませんが、必ず何か楽しく変わっているはずです。
もう一度、繰り返しますが。
本気でビジネスを成功させたいなら。優秀な人材を集める事はとても大切です。
小さくも良いので彫金教室を始める事をみんなにすすめていきたいと思っています。
彫金教室経営を考えている人に小さなアドバイスです。
いろいろな学校を見に行ってみて下さい。
そしてできれば学校経営者と話を聞いてみて下さい。
簡単に良い彫金教室とずれた彫金教室は見分けられるはずです。
良い彫金教室が見つかったら、短期間でも良いので入学してみて下さい。
良い彫金教室の作り方の参考になるからです。
強い会社を作る為の学校経営をはじめてみて下さい。陰ながら応援えしています。